■はっぴい&キャリー スタート集会 はっぴい&キャリー スタート集会 7月22日(水)午後からオルタ館においてスタート集 会が開催されました。昨年実施した(企)キャリー、ワー カーズ・コレクティブはっぴいさん、協会との「くらしの サポート事業―遺品整理・片付け事業」の調査研究をう け、本格実施にむけた準備会が立ち上がりました。今回 の集会は、(企)キャリーとはっぴいさんのメンバーが参加 して、東京ですでに実践をしている企業組合「あうん」の 前代表の中村光男さんから、 「遺品整理・片付けを含む便 利屋事業」の概要を聞き、 「はっぴい&キャ リー らしのサポート事業」を理解することを目的 く として います。 <「あうん」の中村さん 企業組合 講演の様子> あうん 東京都荒川区にあるリサイクルショップ 様々な人達が平等に労働と経営に携わり、 2団体のメンバーが一同に揃うのも初めてのことで、合 「命と暮らし」を自分達で守る共同事業 計で40人を超える人達が参加しました。はっぴいさんの 紹介では、副代表の小牧さんから「僕たちは、働 い た経験が少ない人や働いたことが無い人たちが中心にな 希望の発進!! 企業組合ワーコレ・キャリー代表 伊佐 憲明 ったワーカーズ・コレクティブです。 」との説明があり、参 開催にあたっては参加人数を危惧しましたが、い 加者から温かい拍手をいただきました。 「あうん」は、東京 ざ蓋を開けてみると、業務で出られない者を除くほ の山谷に集まった野宿者・失業者のネットワークを通じて とんどのメンバーが参加して会場が満員となり、ま 「使い捨てではない」労働、生きがいと誇りのある働き方 ずはホッとしました。そして、副代表の小牧さんから の実現をめざして、リサイクルショップと便利屋のしごと 「はっぴいさん」を丁寧に紹介してもらい、キャリー を始めたそうです。野宿者支援の仕事づくりの必要から事 のメンバーとの顔合わせも無事に終了し、第一の目 業を興し、その仕事で生活できることを最大の目標として 的を果たすことが出来ました。 います。スタートの半年は賃金もなく、みんなで工夫して 中村講師による研修では、企業組合あうんの立ち 努力してきた結果、年間1億円の事業になったとのことで 上げ当時からの苦労話やこの事業への熱い思いなど した。今は、制服もあり、昼食はあうんの事務所で揃って を聞くことができ、あらためてこの事業の大切さと いただくそうで、自己負担なしです。孤立していた人が仲 今後に向けての可能性を感じると同時に、やるから 間と一緒にあたたかい食事をとることはすごく大切なこ には本気で取り組む姿勢と覚悟が必要な事を学びま とであり、 「あうん」さんならではの福利厚生だと感激しま した。メンバーのアンケートからも、 「必要な事業、 した。中村光男さんが最後に言われた「仕事をつくりだす あったら嬉しい事業」 「はっぴい&キャリーの仕事の ことが社会運動のメジャーになること」の言葉に納得しま 広がりが見えてきた」 「みんなで力を合わせれば何と した。経験豊富であり実態をつくってきた中村さんの重み かなる」 「自分が出来ることを探して関わっていきた のある言葉ひとつひとつに、大きくうなずく若者もいて、 い」など、前向きに取り組もうという意欲ある意見が みのりある集会となりました。 多く出されました。これもメンバーの声ですが、 「希 おかだ ゆりこ 望が持てるスタート集会」となりました。 ■はっぴい&キャリー スタート集会 はっぴい&キャリー スタート集会に参加して ワーカーズ・コレクティブはっぴいさん代表中村久子 はっぴいさんからは午前の草むしりワークのメン バー5 人を含む 8 人が参加し、キャリーメンバーと初 顔合わせ、会場一杯の参加者にスタート集会の勢いを 感じることができました。講師の企業組合あうんの中 村光男さんには、今年 2 月に引き払いの体験研修でお 世話になり「チームを育てて行くことが大切」と言わ スタート集会に参加しました 企業組合 ワーコレ・キャリー 柳 勝敏 ご挨拶を頂いた「はっぴいさん」の小牧さんとは一緒に 引っ越し作業をさせて頂きました。はっぴいさんの皆さん はどなたも声掛け合いながらテキパキと作業を進めてお られました。お互いが自信を持って努力されていると強く 感じました。挨拶でも、更なる目標の一つとして「共同事 業を成し遂げるんだ」との力強いメッセージを頂き、私た ちも同感と認識を新たにしました~尚一層の連帯をお願 いします! 「企業組合あうん」の中村講師のお話には設立時から今 日まで苦労の連続でありながらも、事業の拡充やコミュニ ティーとしてのネットワークの構築などに奔走されたこ とに感銘を受けました。山谷でのホームレス支援から始ま った事業を仲間の協力や取り巻く関係諸団体との交渉で 一歩ずつ地位を確立されてこられたこと等を淡々と話さ れましたが強い信念を感じました。更に将来への展望を伺 っていると、この事業には頂点は無く何処までも発展へと 続いていると思いました。「はっぴい&キャリーくらしの サポート共同事業」を成功させるためには、関係者ひとり 一人の不断の努力と創意工夫で立ち向かって行けば自ず から道は拓けると確信しました。 はっぴいさんのメンバーを紹介しました(下図) れたことが強い印象として残っています。今回、あう ん立ち上げの経緯や活動・事業の拡がり、大切にして いる意義や価値についてお話いただき、改めてそのこ との意味の深さを学びました。中村さんは「山谷の日 雇いを何とかしたい。それには仕事をつくりださない とだめ」の想いから社会運動家としてリーダーシップ を発揮されてきました。便利屋&リサイクルショップ が各地にたくさんできて手を合わせて行くことが必 要と、私たちに成功も失敗も実践のすべてを惜しげな く渡してくれる頼もしい先輩です。はっぴい&きゃり ーが覚悟を決めて踏み出す、その背中を押してくれる 集会となりました。 ワーカーズ・コレクティフはっぴいさん副代表 小牧 匠 (企)ワーコレ・キャリー、ワーカーズ・コレクティフはっぴい さん 2 つのワーカーズ・コレクティブが生活クラブの 組合員の皆様を中心に地域の方のくらしのサポート として引き払い・リサイクルという新規事業を立ち上 げるスタート集会を行いました。 5 月の(企)ワーコレ・キャリーの総会にはっぴい さんの副代表としてお邪魔したこと、自分が思うなり のはっぴいさん像を話したわけですが、まったくもっ て自信がなく皆さんの様子を見る余裕もなく。後日の ワーコレ協会での打ち合わせで感想を聞くだけで感 極まって泣き出してしまうという恥ずかしいやら情 けないやらというような事態に陥ってしまいました。 講演をしていただいた㈽あうん 中村光男さんのお 話も非常に面白く「はっぴい&キャリー」にはもちろ ん、はっぴいさんでも参考にしたい、今一度見直した 方がいいのではという点も多かったです。はっぴいさ んが担うリサイクルショップをどのようにするかみ んなで考えていきたいと思います。
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