新事業育成資金融資事例(平成 28 年1月 立川支店) 株式公開を目指すバイオベンチャー企業に「新事業育成資金」を適用 ~ベンチャーキャピタルと連携して、新事業に取り組むベンチャー企業に対し追加支援~ 日本政策金融公庫(略称:日本公庫)の立川支店中小企業事業は、株式会社オンチップ・バイ オテクノロジーズ(本社:東京都小金井市、社長:小林雅之)に対して、特別融資制度「新事業 育成資金」を適用し、このたび、運転資金4千万円の融資を実施しました。 「新事業育成資金」は、高い成長性が見込まれる新事業に取り組む中小企業を支援するための特 別融資制度です。同制度のうち、中小企業者の財務体質の強化を図るために資本性資金を供給す る「資本性ローン」にて融資を実行しております。 同社は、新事業として、マイクロ流路型の細胞解析分離装置(セルソーター)の開発に成功し、 その販売を手掛けています。このたび、その事業拡大に係る運転資金として、ベンチャーキャピ タル等から約1億2千万円の出資と日本公庫からの4千万円の追加融資、合計約1億6千万円の 資金調達を行いました。 なお、前回は H26 年 2 月にベンチャーキャピタルと連携し、日本公庫から1億2千万円の融資 を実行しております。 <融資先の概要> 企 業 名 株式会社 オンチップ・バイオテクノロジーズ 代 表 者 小林 雅之 住 東京都小金井市中町 2-24-16 農工大・多摩小金井ベンチャーポート 業 所 種 生命科学研究用の分析装置の 開発・製造・販売 新事業:細胞解析分離装置(セルソーター)の開発・販売 ・ (株)オンチップ・バイオテクノロジーズは、セルソーター「On-chip Sort」等の生命科学用分析装置のファブレスメーカーです。 ・ セルソーターとは、細胞が混濁している液体を高速に流し、個々 の細胞を解析し、且つ特定の細胞を分離・回収できる装置で、細胞 研究では必須の装置です。 ・ 当社のセルソーターは、既存製品とは全く異なる機構を独自開発 し、従来装置にはない以下の特長を有しています。 ① 細胞にダメージを与えない ② 前回サンプルが残留/混入しない ③ 培養液や海水中のサンプルも分離可能 ④ オイル中に分散する水滴(エマルジョン)を大きさや蛍光量 で分離可能 ・ これまでに最先端の細胞研究等を手掛ける大学、公的研究機関及 び大手製薬会社等への販売実績を伸ばしており、iPS 細胞等、細胞研 究への注目から、今後の国内外での販売拡大が期待されています。 当社製品「On-chip Sort」 2013 年 東京都ベンチャー技術大 賞優秀賞受賞 上記の装置に用いる 「細胞分離用マイクロ流路チップ」 「株式会社 オンチップ・バイオテクノロジーズ」へのお問い合わせ TEL:042-385-0461(小林社長) http://www.on-chip.co.jp/
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