東日本大震災、東電福島第一原発事故からまもなく5年 を迎えます。いまだ約10万人もの福島の人びとが避難生活 を強 いられています。生 業 の再 建 に見 通しがないにも関 わら ず、賠償の打ち切りも始められようとしています。 私 たちが福 島 県 の仮 設 住 宅 で避 難 生 活をされている方 を 訪問 した際、「いつ故 郷に帰 れるか分 からない、精 神的 につら い」と無念を述べる方がたくさんいました。 被災者を置き去りにして原発を推進してはなりません。事 故を風化させず、被災者を支え続けていくことが必要です。 政府は原発の再稼動 や輸出など、原発推進 の姿勢を全く改めてい ません。そこには、「日 本がいつでも核兵器を 持てることを示すこと が安全保障上重要だ。 そのために原発は必 要」という誤った考えが あります。 日本は、核兵器を持 たない国の中で唯一、その原料となるプルトニウムを持つことが 認められています。その量は核保有国にも匹敵します。「 いつで も核兵器を持てることを示す」とはこのような状態のことです。 しかし、危険な核兵器で他国を脅かして安全は保てません。 核兵器をなくして平和な世界をつく り、原発ゼロで放射線被害をなくさな ければならないのではないでしょうか。 ぜひ、私たちが取り組んでいる核兵器 禁止の署名に「核の被害を繰り返さな い」の思いを託してください。 (2016・3・6) 国連認証 NGO・原水爆禁止日本協議会(日本原水協) ℡03-5842-6031 HP:http://www.antiatom.org/
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