高齢者の実態調査報告 - 終活コンシェルジュ

報道関係各位
2016 年 3 月 1 日(火)
一般社団法人終活コンシェルジュ
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高齢者の実態調査報告
- 高齢者の「自分の葬儀」への意識調査 -
終活セミナー及び相談会の企画運営から、高齢者パネルへのマーケティング支援まで、高齢者事業を
幅広く手掛ける、一般社団法人終活コンシェルジュ(所在地:東京都渋谷区、代表理事:斉藤 進)では、
独自で高齢単身者(おひとり様)の自分の葬儀への意識調査を行いましたので報告致します。
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■調査結果概要
今回、コミュニティーカフェ・高島平駅前を利用頂いた高齢者単身者の方々(おひとり様)を対
象に「高齢者の自分の葬儀への意識調査」に関するアンケートを取りました。
(テーマ:「終活コンシェルジュ おひとり様向け終活アンケート」より抜粋)
 ご自身が亡くなった時、葬儀を挙げてくれる人はいると答えた方は全体の 70%
 自分の葬儀の準備をしていると答えた方は 5 人に 1 人
 具体的な葬儀の準備は「葬儀社への個別相談」と「生前予約」が並ぶ
 自分のために準備している葬儀費用は「100 万円」が最も多い
 葬儀をあげたいと思う人は全体の 75%
■調査結果詳細
1:ご自身が亡くなった時、葬儀を挙げてくれる人はいると答えた方は全体の 70%(図
1)
単身高齢者の方々にご自身が亡くなった時、葬儀を挙げてくれる方がいるか伺ったところ、大半の方
が「いる」と答えました。
いわゆる「骨を拾ってくれる人」は、子どもと回答した方が圧倒的に多く、中には当団体で死後事務委
任手続きをした方や、葬儀社に生前予約している方が少数いました。しかしながら、30%程度の人が、
身寄りがない・子どももいない等葬儀を挙げてくれる身内はいない為、葬儀を挙げてくれる人が見当た
らないと答えました。
2:自分の葬儀の準備をしていると答えた方は 5 人に 1 人(図 2)
単身高齢者の方々にご自分の葬儀の準備をしているか伺ったところ、具体的な準備をしている方は
全体の 20%程度でした。家族に任せると言った声が多く、家族がいる方にはあまり関心がないように映
るものの、家族がいても「最期は自分で決めたい」という意見や「身寄りが無いから迷惑がかからない
ように」という意志で準備されている声が聞けました。
3:具体的な葬儀の準備は「葬儀社への個別相談」と「生前予約」が並ぶ(図 3)
自分の葬儀の準備をしていると答えた 10 名の方に、具体的な準備を伺うと、葬儀社への個別相談を
行った方と既に予約を済ませた(生前予約)方が 3 名ずつと並びました。
以前は馴染みがなかった生前予約ですが、終活イベント等葬儀社との接触機会が増えた背景からか
増加しているように思われました。また生前予約を行ったと答えた 3 名のうち、2 名は家族がいるもの
「葬儀費用は家族に負担させたくない」という意志でされたようです。
4:自分のために準備している葬儀費用は「100 万円」が最も多い(図 4)
自分のために準備している葬儀費用はいくらかを伺うと、100 万円程度と答えた方が最も多くいらっし
ゃいまいた。準備の方法も、葬儀費用の預金を分けている方や、生命保険を充てる方等様々でした。
一方で、「準備していない」という意見が続き、「特に意識して葬儀費用だけとして準備はしていない」
「残した資産でどうにかしてくれる」等、明確な葬儀費用でいくら、という意識はないものの、遺された方
が困らないように考えられている姿勢が見て取れました。
5:葬儀をあげたいと思う人は全体の75%(図 5)
自分の葬儀をあげたいと思う方は全体の 75%にも上りました。宗教観は近年変わってきて信仰心が
強いわけではないものの、「葬儀くらいは挙げたい」という意見が非常に多く、ただ「遺された人に迷惑
がかからないように」「そこまでお金をかける必要はない」と葬儀を挙げたい意志があるものの、節度を
持ってという姿勢が見て取れました。
【まとめ】
葬儀社に対しての生前相談は年々増えている傾向にあり、マスコミ及び新聞等で目にする機会が増え
自分自身の葬儀に対する意識は高まっているのだと推測されます。
板橋区成増で葬儀業を営む、株式会社坂本メモリアルプロデュースの坂本代表に葬儀の傾向を伺い
ました。
「相談で一番多いのが内容より費用についてです。マスコミの影響もあるかと思いますが、【葬儀=お
金が掛かる】と思っており、自分が万が一の時には家族葬でやりたい費用が掛からない家族葬でどれ
くらい費用が掛かるのかと言う問い合わせがここ数年増えています。
確かに費用を抑えて葬儀を行うことは決して悪いことだとは思いませんし、残された家族の負担にさせ
たくないと思うのが心情かと思います。
しかし実は家族葬が一番遺族に対して負担を掛けることになるのです。何故ならお香典の収入もない
ので自己負担で全て賄うからです。また、知人、友人、近所さんの訃報を後から聞いてお線香をあげに
行った経験やお香典を後からどうしたらいいかなどの問い合わせも増えています。
亡くなって準備をしていないと言葉だけが先行している家族葬が安くできると思いアドバイスも聞く暇な
どなく行ってしまうと家族が困ったりするのです
生前でどこかの葬儀社に相談して家族とも相談をし、納得のいく弔いを行ってほしいと思います。
葬儀の内容についても今は無宗教葬なども行えますし自分らしい葬儀をお考えの方も増えておりま
す、
ただ菩提寺や檀家さんでお寺にお墓がある場合は注意しなくていけませんが、音楽葬やお別れ会でム
ービー・ビデオレターなど流し、お経の代わりにして儀式を行う方も増えています
お付き合いで焼香に来たかも故人さんの思い出を放映すことにより、故人の人生やこんな人だったの
だと思って頂けるのではないでしょうか。葬儀は比べて出来るものではありませんし急なことだったりし
ますので事前・生前相談は重要な事かもしれませんね」
また、ネットでも格安葬儀をうたっていますが追加料金なしの記載は注意が必要との事で、中には事前
見積りを出さない会社 3 割もあると聞いているとの事です。葬儀費用は具体的に何まで入っているか
は確認した方が良いと思います。実際に聞いた額には含まれていない等、よく葬儀社とトラブルになる
ケースがあるようですので、時間のあるうちに聞くのも一考かと思います。
「旅立ちの最後のセレモニー」とはよく聞くものの、葬儀費用に対するトラブルも多くあるそうです。トラブ
ルが無いよう、事前に相談をして、納得のいく形で進められればと思っています。
図1
図2
図3
図4
図5
【調査概要】
調査目的:高齢者の終活に対する意識を把握するため
調査対象:コミュニティーカフェ・高島平駅前利用者 60~80 代の高齢単身者(有効回答数:50 人)
内訳:
60 代男性:5 名
70 代男性:13 名
80 代男性:2 名
60 代女性:17 名
70 代女性:11 名
80 代女性:2 名
調査期間:2016 年 1 月 18 日~2016 年 1 月 30 日
調査方法:コミュニティーカフェ・高島平駅前利用者 50 名にアンケート実施
【終活コンシェルジュの想い】
私たち終活コンシェルジュは、「4 人に 1 人が 65 歳以上の高齢者」と超高齢化社会の日本の中でも、1
0年先を行くと言われている東京都板橋区高島平の高度経済成長期に建てられた「高島平団地」内に
あるコミュニティーカフェ・高島平駅前内に「高島平なんでも相談室」を設け、日々高齢者と接しておりま
す。
現在巷では「終活」の認知も進んでおりますが、終活を「人生の終末や死別後に備えた事前準備」とだ
けで捉えるのではなく、「介護や生活における身の回りの相談等、老後の生活に関する問題」から「老
後をより自分らしく、有意義に過ごす為の活動」まで解決することが本来の「終活」だと考えてられてお
り、当団体では「生きているうちにどう関われるか」を主眼とし、現状の高齢者の動向を調査し、より良
い生活を送って頂けるような提案ができればと考えております。
【一般社団法人 終活コンシェルジュについて】
本社:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 18-4 二宮ビル 7 階
代表者:代表理事 斉藤進
設立:2012 年 10 月 31 日
Tel:03-5456-7163
Fax:03-5456-3025
URL:http://www.shukatsu.or.jp/
事業内容:終活相談業務全般、終活全般のセミナー及び相談会の企画運営、高齢者パネルへのマー
ケティング支援
本件に関するお問い合わせ
一般社団法人 終活コンシェルジュ 担当
TEL 03-5456-7163 FAX 03-5456-3025
菊地