平成28年3月資金需給見込み

平成28年3月資金需給見込み
平成28年3月3日
セントラル短資株式会社 総合企画部
(単位:億円)
銀 行 券 要 因
財 政 等 要 因
国 債 等
国庫短期証券等
その他 要 因
3月中見込
△ 4,500
52,100
18,500
△ 17,000
50,600
前年実績
△ 2,973
△ 18,492
3,986
△ 69,897
47,419
47,600
△ 21,465
資 金 過 不 足
前年比
△ 1,527
70,592
14,514
52,897
3,181
69,065
(日本銀行「日銀当座預金増減要因」より )
・ <銀行券要因>4,500億円の発行超見通し。3月末の銀行券発行残高前年比見込みは6.6%。
・ <財政等要因>消費税・法人税などの揚げ要因がある一方で、公共事業などの年度末支払や国債の大量償還・利払い等
の払い要因があるため、52,100億円の払い超見通し。
・ <資金過不足>以上の結果3月は47,600億円の資金余剰見通し。
参考:「財政等要因」のうち「その他要因」の主要項目 (単位:億円)
一般会計項目
3月見込
前年同月 前年同月比 特別会計項目
3月見込
前年同月 前年同月比
租 税
税外収入
社会保障
地方交付金
防衛関係
公共事業
義務教育
その他支払
△ 42,680
△ 3,850
26,570
11,220
6,900
30,280
1,140
13,800
△ 41,652
△ 4,189
21,213
10,652
6,843
31,932
1,055
19,667
△ 1,028 財政投融資
339
外 為
5,357
保 険
568
その他
57 前年度限りの会計 △ 1,652
85
△ 5,867
△ 12,160
△ 17,130
35,830
△ 16,963
△ 2,189
△ 16,225
38,655
0
4,803
2,189
△ 905
△ 2,825
△0
(財務省理財局「財政資金対民間収支」より )
・ 国債・国庫短期証券等は合算で1,500億円の償還超見通し。償還額は350,600億円程度(弊社推定、日本銀行での償
還分を除く)と見られ、発行額は直接引受分を含めて349,100億円程度となる模様。
3月中の国債発行予定額 (市中公募額、単位:億円)
期 間
発行日
発行額
2Y
15日
25,000
5Y
22日
25,000
10Y
22日
24,000
20Y
22日
12,000
期 間
発行日
発行額
TB3M
TB6M
10日
35,000
TB1Y
22日
25,000
個人向け3・5・10Y
7,14,22,28日
180,000
30Y
22日
8,000
流動性供給
7,25日
8,000
変動15Y
22日
3,200
物価連動10Y
10日
300
15日
-
3月中の国債・国庫短期証券償還額 (単位:億円) 種別
償還日
償還額
2Y
15日
15,700
5Y
22日
35,500
10Y
22日
67,500
種別
償還日
償還額
TB3M
7,14,22,28日
TB6M
10日
23,200
TB1Y
22日
9,700
190,300
20Y
22日
5,300
個人向け3Y
15日
100
*償還額は弊社概算
*償還額は日銀における償還分98,600億円(弊社算出)を除いた、市場で償還される金額
◎ 3月の主な不足予定日は、1日(財政融資資金の回収)、2日(税・保険料揚げ)。一方、主な余剰日は18日(特別交付
税の支払)22日(国債大量償還・利払い)、25日(財政投融資等の払い)、28日(年度末の諸払い)、30日(年度末の諸
払い)。
◎ 3月の市場予想
<コール市場>:月中の無担保コールO/N加重平均レートはマイナスで推移することが予想される。3月の後半には
国債の大量償還・利払いや財政投融資等の払い、年度末の諸払い等、日銀当座預金残高が大幅に増加することが
見込まれるため、マイナス金利での出し手が増加し、レートが低下する事も予想される。一方で、システム面が整って
いない参加者も多く、レートが低下したとしても、低下幅は限定的なものにとどまると考えられる。
<CP市場>:一般のa-1格の銘柄は、格付・期間を問わず0%に近づくと予想される。
<短期国債市場>:全ての国庫短期証券が深いマイナス圏での気配となっているが、レート水準が定まっておらず、
オファーとビッドの幅はワイドな状態が続くと考えられる。足許のコールやレポのレートが浅いマイナス圏で推移して
いることもあり、レートは若干上昇することが予想される。ただ、14.・15日の金融政策決定会合に対する警戒感もあ
り、上昇幅は限定的なものにとどまる見通し。
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