Solution 屋外や車内から大容量ファイルを高速データ転送できる 「大容量ファイル転送サービス」 M2M/IoT ※1の進展に伴い、 センサーなどからの計測データに加え、映像や画像など大容量データの転送ニーズも増 えています。そこで日立は、M2Mシステム基盤を容易に構築できる「M2Mトラフィックソリューション」のライン アップを拡充。モバイルネットワークを利用して、屋外や車内、移動先からも大容量ファイルを高速かつセキュアに データ転送できる「大容量ファイル転送サービス」の提供を開始しました。 ※1 Machine to Machine / Internet of Things 大容量データ転送に関わる 課題をトータルに解決 パラメータ設定を自動実施する仕組みを 動中でも外部環境に左右されず現場の 提供。 ゲートウェイ持ち出しなどによる設 大容量データを安定的かつセキュアに 定情報の流出リスクを防ぎます。 務革新やエンドユーザー向けへのサー 送信できる 「大容量ファイル転送サービ ※7 Security Architecture for Internet Protocol ビス提供など、新たな価値創出につなげ ス」 を開発しました。 るため、 データ収集やシステム制御に重 ※2 接続した機器から収集したデータ、 または接続されたセンサー から収集したデータをサーバに送信する機能を有した機器 ※3 Long Term Evolution ビッグデータの利活用による自社の業 要な役割を担うことが期待されている IoT。そこで扱われるデータの種類と量 の増加はとどまるところを知らず、特に映 大容量ファイル転送サービス の特長 ■マルチキャリア対応による 通信コストの最適化 大容量ファイル転送サービスはマルチ キャリアに対応しています。 このため、 シス テムごとに異なるデータの種類やサイズ、 転送頻度などに応じて、通信事業者が 用をどうしていくかということにも多くの企 ■日立独自の 高速ファイル転送技術を採用 業は頭を悩ませています。 LTE通信と日立独自の高速ファイル転 プランの中から適切なものを選択でき、通 例えば、移動先で撮影した映像や画 送技術「Hitachi WAN Optimizer」※4 信コストの最適化が図れます。 像などの大容量の測定データを活用す を搭載したゲートウェイを新たに開発。距 るためには、従来だと有線ネットワークに 離に依存するTCP※5通信の性能劣化を よる転送を行うか、DVDやUSBメモリと 最小限に抑え、効率的な高速データ通 いった外部記憶媒体を利用する方法し 信を実現しました。 これにより、 インターネッ 株式会社日立メディコは、 「 Hitachi かなく、 データコピーの手間や紛失のリス トやモバイルネットワーク環境でも大容量 WAN Optimizer」 を搭載したゲートウェ クが常につきまとっていました。 ファイルの高速転送が可能です※6。 イを活用した「検診車向け医用画像転 像や画像といった大容量データの利活 また、測定データをすぐに拠点へ転送 するには、無線ネットワークの利用が有効 ですが、外部環境の影響を受けやすい ※4 日立独自のアルゴリズムにより、 WAN (Wide Area Network) における空き帯域をリアルタイムに推定しながら、流すべき データ通信量を決定し、WANの物理帯域を最大限に活用 できる日立のネットワーク高速化技術 ※5 Transmission Control Protocol ※6 日本特許第5175982号、 日本特許第5544430号 提供するモバイル通信サービスの料金 事例 日立メディコの 「検診車向け 医用画像転送サービス」に適用 送サービス」 の提供を開始しました。 これまで、 胃部や胸部のデジタルX線 撮影システムを搭載した検診車を使用し ている診療施設では、検診車で撮影し 波状況が不安定になるなどの課題があ ■耐環境性能を高め、 多様なシーンで セキュアにデータ収集が可能 りました。 高温、多湿、紫外線、振動といった、 さ 記 憶 媒 体に保 存し、健 診 施 設で持ち まざまな外部環境に対応したゲートウェイ 帰ったデータの読み込みを行っていまし ゲートウェイ などのM2M機器と、収集 は、車両などの移動体のほか、屋外設置 た。 このため、特に山間部や離島などで データの管理や機器の制御などを一元 でのデータ収集も可能です。 行われる医療検診では、 そのデータを活 的に行うクラウド環境を提供する 「M2M また、 ゲートウェイとクラウド間のモバイ 用するまでに時間や手間を要するほか、 無線通信は、車両などでの移動時に電 日立はこれらの課題を解決するため、 ※2 9 対応のゲートウェイを追加。移動先や移 ※7 た画像をDVDやUSBメモリなどの外部 トラフィックソリューション」に、高 速な ル通信網にはIPsec 暗号化通信方式 外部記憶媒体の紛失による情報漏えい LTE※3通信に対応した車載対応/屋外 を採用したほか、 クラウド接続時に認証と リスクも懸念されていました。 はいたっく 2016.3 All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd. IoT 映像、画像などの大容量ファイルをモバイル回線を用いて安定かつセキュアに転送 効率 ●移動車 Hitachi WAN Optimizer 機能搭載ゲートウェイ 「メディアデータ取得アプリ」 にて クラウドよりファイルを自動取得 安定 センター 画像 データベース 3G/LTE M2Mトラフィックソリューション クラウドサービス ●ビル・オフィス 拠点A モバイル回線利用 利便 IPsecによる暗号化 安全 監視カメラ 拠 拠点B クラウド活用により 容易に複数拠点にも転送 拠点C 効率 録画装置 契約帯域 スループット 【Hitachi WAN Optimizer機能搭載】 スループット 日立 独自の技術 スループットが大きく低下 パケットロス 利用可能帯域のリアルタイム推定により、 モバイル回線の性能を最大限に活用 0 (WAN Optimizer OFF) 契約帯域 パケットロス データ転送量制御によりスループットの低下抑制 0 (WAN Optimizer OFF) 時間 時間 「大容量ファイル転送サービス」の構成 しかし本サービスを活用することで、撮 大容量ファイル転送サービスは、遠隔 これからも日立はM2Mトラフィックソ 影画像を施設事務所などの指定先にモ 地で撮影した取材画像や映像を即時に リューションのサービスをさらに拡充すると バイルネットワーク経由で高速に自動転 放送局へ転送して編集作業に役立てた ともに、 データ統合・分析基盤「Pentahoソ 送できるほか、外部記憶媒体紛失などの り、多拠点に設置した監視カメラの映像 フトウェア」 などと組み合わせた、 データ収 セキュリティリスクも低減するため、画像 や各種機器の保守メンテナンスデータを 集・管理・分析までのトータルソリューショ 保管作業の効率性が向上。転送先の施 転送したりするなど、幅広いシーンに活 ンを提供し、 お客さまの業務革新や新ビジ 設では、すぐに読影が開始できるため、 用することが可能です。 ネスの創生を支援していきます。 依頼元である企業や団体への検診結 果の早期提供にもつながります。 クラウド また、本サービスは既存の検診車に モバイル通信 (暗号化通信) PCおよびゲートウェイなどを設置すること で容易に導入できるほか、検診車とクラ ウド間のモバイル通信料を含んだクラウド インターネット回線 検診車 胃部 健診施設 胸部 サービスを定額制で提供するため、転送 WAN optimizer 搭載 ゲートウェイ 量に関わらず定額でのサービス利用が 可能です。 「検診車向け医用画像転送サービス」の概要 「Hitachi WAN Optimizer」 機能搭載ゲートウェイ お問い合わせ先 (株) 日立製作所 ITプラットフォーム事業本部 https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/it/soft/common/form.jsp? UM_Key=IoTM2M ■ 情報提供サイト http://www.hitachi.co.jp/IoTM2M/M2M/ はいたっく 2016.3 All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd. 10
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