報 道 資 料 平成28年3月1日 国家公務員倫理審査会 公務員倫理に関するアンケート結果(平成27年度) 国家公務員倫理審査会は、国家公務員の倫理保持施策の参考とするため、一般職 の国家公務員(職員)、民間企業、国民(市民)及び有識者モニターに対して、 「公務員倫理に関するアンケート」を実施しました。アンケート結果の概要は、次 のとおりです。 アンケート結果の概要 1.国家公務員の倫理感についての印象は、職員と市民とで大きな開き ➣ 国家公務員の倫理感についての印象について、「倫理感が高い」又は「全体 として倫理感が高いが、一部に低い者もいる」との回答割合(注)は、 ・職員アンケート 85.9%(平成26年度 85.4%) ・有識者モニターアンケート 80.9%( 同 83.7%) ・民間企業アンケート 70.0%( 同 67.3%) ・市民アンケート 46.9%( 同 54.1%) であり、「全体として倫理感が低いが、一部に高い者もいる」又は「倫理感 が低い」との回答割合(注)は、 ・市民アンケート 22.6%( 同 17.3%) ・民間企業アンケート 5.1%( 同 6.7%) ・有識者モニターアンケート 4.3%( 同 4.6%) ・職員アンケート 2.5%( 同 3.1%) であった。 国家公務員の倫理感についての印象は、職員アンケートと市民アンケート とで大きな開きが見られ、特に市民アンケートでは、その他のアンケートと 27.3% 比較して厳しい見方をしている傾向が見られる。 (注)端数処理の関係で、両者を単純に合算した数値と異なる場合がある。 職員アンケート 市民アンケート 0.5% H27 20.4% 65.5% H26 19.6% 65.8% 9.6% 1.9% 2.0% H27 2.0% 0.7% 2.4% 2.6% H26 2.9% 9.0% 44.9% 24.7% 51.2% 22.9% 0.7% 19.6% H26 17.9% 50.3% 49.4% 13.1%4.2% 5.7% 有識者モニターアンケート 民間企業アンケート H27 15.0% 7.6% 5.8% 21.1% 21.1% 4.4% 3.9% 1.1% 5.6% 4.8% H27 11.2% H26 11.7% 69.7% 71.9% 14.9% 3.7% 11.2% 0.5% 0.5% 4.1% 0.5% ※平成27年度は「分からない」の選択者なし 倫理感が高い 全体として倫理感が高いが、 一部に低い者もいる どちらとも言えない 全体として倫理感が低いが、 一部に高い者もいる 倫理感が低い 分からない 1 2.倫理規程の行為規制の内容は妥当との回答がいずれのアンケートでも多数、特に 民間企業では約8割 ➣ 倫理規程で定められている行為規制の内容について「妥当である」との回答 割合は、 ・民間企業アンケート 79.0%(平成26年度 78.4%) ・職員アンケート 72.0%( 同 72.3%) ・有識者モニターアンケート 70.7%( 同 69.2%) ・市民アンケート 62.8%( 同 61.4%) であり、「妥当である」との回答割合は6割から8割の水準で安定。 職員アンケート H27 3.5% 市民アンケート 72.0% 19.8% 0.5% 1.6% H27 0.6% 2.3% 1.7% H26 2.6% 1.0% 62.8% 8.6% 12.7% 6.2% 27.3% H26 2.9% 72.3% 20.2% H26 2.1% 1.1% 3.6% 2.3% 79.0% 11.9% 1.6% H27 2.0% 78.4% 10.6% 61.4% 11.3% 12.3% 5.6% 6.9% 有識者モニターアンケート 民間企業アンケート H27 2.5% 8.7% H26 5.0% 2.4% 3.1% 70.7% 24.6% 4.6% 1.6% 2.1% 69.2% 21.5% 2.1% 0.5% ※平成27年度は、「緩やかである」又は「分からない」の選択者なし どちらかといえ ば厳しい 厳しい どちらかといえ ば緩やかである 妥当である 分からない 緩やかである 3.情報収集等への支障が生じていると「思わない」との回答がいずれのアンケートでも 多数、特に民間企業では約8割 ➣ 倫理法・倫理規程があるため、職務に必要な行政と民間企業等との間の情報 収集、意見交換等へ支障が生じているか尋ねたところ、支障が生じていると 「思わない」との回答割合(注)は、 ・民間企業アンケート 76.6%(平成26年度 73.4%) ・有識者モニターアンケート 61.8%( 同 63.1%) ・市民アンケート 58.7%( 同 57.7%) ・職員アンケート 56.7%( 同 55.8%) であり、民間企業アンケートとその他のアンケートとの間で差異がみられる。 (注)「あまりそう思わない」又は「そう思わない」との回答割合。端数処理の関係で、両者を単純に合算した数値と異 なる場合がある(下図の「そう思う」又は「ある程度そう思う」との回答割合についても同様)。 職員アンケート 市民アンケート 31.2% 26.7% 56.7% H27 5.7% 25.6% 35.6% H26 6.4% 32.0% 25.6% 35.5% 21.1% 12.0% 27.3% H27 20.4% 12.1% H26 55.8% 12.2% 76.6% 45.1% 16.1% H26 1.3% 14.9% そう思う 27.3% 5.2% 22.1% 19.9% 14.6% 38.8% 57.7% 18.9% 15.0% 27.3% 13.7% H27 22.7% 58.7% 38.8% 有識者モニターアンケート 民間企業アンケート 1.5% 4.0% 35.6% 31.5% H27 9.7% 73.4% 43.5% 29.9% H26 10.5% ある程度そう思う 3.7% 31.9% 38.2% 33.8% 5.6% 28.2% あまりそう思わない 2 61.8% そう思わない 23.6% 2.6% 23.6% 3.1% 63.1% 39.5% 分からない 4.職員の倫理研修の受講状況は改善傾向 ➣ 職員に対して、公務員倫理に関する研修等に最後に参加してから経過した期 間を尋ねたところ、「1年未満」又は「1年以上3年未満」との回答割合は 86.1%(平成26年度83.6%)。他方、「5年以上」又は「一度も受講したこ とがない」との回答割合は8.6%(平成26年度10.3%)であり、受講頻度の低 い職員の割合が減少。 職員アンケート 86.1% H27 6.5% 27.3% 18.0% 5.3% 2.1% 68.1% 83.6% H26 1年未満 5年以上 62.6% 7.2% 21.0% 6.1% 3.1% 3年以上 5年未満 1年以上 3年未満 一度も受講し たことがない 5.通報窓口を知らない職員は減少するも、依然として1割超 ➣ 職員に対して、各府省等に設けられた通報窓口又は倫理審査会の通報窓口(公 務員倫理ホットライン)の認知度を尋ねたところ、これらの「どちらも知らな かった」との回答割合は15.1%(平成26年度19.3%)。通報窓口の認知度は昨 年度よりも改善されたものの、依然として窓口を知らない職員が一定規模存在。 職員アンケート H27 H26 52.9% 49.2% 19.5% 19.5% 12.4% 27.3% 15.1% 12.0% 19.3% 所属府省等の通報窓口と 公務員倫理ホットライン の両方を知っていた 所属府省等の通報窓口 のみ知っていた 公務員倫理ホットライン のみ知っていた どちらも知らなかった 3 アンケートの概要 職員アンケート 調査対象:一般職の国家公務員 5,000人 調査時期:平成27年6月 調査手法:郵送調査 回答状況:回答者数 4,424人(平成26年度 回答率 88.5%( 同 4,342人) 86.8%) 民間企業アンケート 調査対象:東京証券取引所又は名古屋証券取引所の上場企業 (市場第一部又は市場第二部) 2,500社 調査時期:平成27年6月 調査手法:郵送調査 回答状況:回答社数 750社(平成26年度 805社) 回答率 30.0%( 同 33.2%) 市民アンケート 調査対象:委託したアンケート調査会社に登録されている国民 調査時期:平成27年11月 調査手法:WEB調査 回答状況:回答者数 1,000人(平成26年度 1,000人) ※ 回答者数が1,000人になるよう設定 1,000人 有識者モニターアンケート 調査対象:全国の各界有識者に委嘱している有識者モニター 200人 企業経営者、学識経験者、マスコミ関係者、地方公共団体の長、 労働団体関係者、市民団体関係者、弁護士等 調査時期:平成27年11~12月 調査手法:郵送調査 回答状況:回答社数 191人(平成26年度 196人) 回答率 95.5%( 同 98.0%) 問 合 せ 先 国家公務員倫理審査会事務局 首席参事官 奥村 穣 倫理企画官 野口 孝宏 電話 03-3581-5311(内線2813) 電話 03-3581-7031(直通) 4
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