お客さまインタビュー - 中部電気保安協会

創立
50周年 特 集
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interview
お客さまインタビュー
∼長年のご愛顧に感謝して∼
城山産業株式会社さま
岐阜県大垣市に本社を持つ城山産業株式会社さまは、コア(電磁鉄芯)の生産で業界トップクラ
スの専門メーカーです。昨年から進めていた本社工場の改修設備もこの 6月に完成予定。創業 70
周年とあいまって、さらなる発展が期待される城山産業株式会社 取締役社長の竹中幸三さまに、大
垣営業所の吉田所長がお話をうかがいました。
城山産業株式会社
本社 〒503-0937 岐阜県大垣市釜笛 4-18
TEL(0584)89-1010 URL http://www.shiroyama-ind.co.jp
創業 昭和 22 年
事業内容 トランスコア、モーターコア、ソ
レノイドコア及び精密プレス金型の製造
代表者 取締役社長 竹中幸三
吉田所長 本日はお忙しい中、ありがとうご
ざいます。城山産業さまは今年の 6 月に創
業 70 周年を迎えられるとうかがいました。
おめでとうございます。
竹中社長 ありがとうございます。
吉田所長 私ども中部電気保安協会の設立当
初からのお付き合いということになりま
す。さっそくですが、70 年の長い歴史を
培う御社の成り立ちをうかがえますか。
竹中社長 はい。先代が戦後すぐの昭和 21
年に、岐阜県の城山村(現在の海津市)で、
友人 3 人と農機具の修理を始めたのです。
㊤
「コアの専門メーカーと
して、多様なニーズに
対応しお客さまの要望
に応えていきたい」
城山産業株式会社 竹中幸三取締役社長
㊦
城山産業株式会社本社
及 び 工 場 外 観。 現 在、
本社工場内を改築して
いる。作業環境の改善
と新しいプレス機械へ
更 新 す る こ と に よ る、
さらなる製品の高精度
化を目指す
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電気と保安 2016.3・4
当時、先代はまだ二十歳を少し超えたくら
いの若者でした。その後、需要のあったラ
ジオのトランス修理を独学で始めたんです
ね。
吉田所長 城山産業という会社組織にされた
のは昭和 22 年ですね。
竹中社長 そうです。それから 20 年後に今
の本社がある大垣市に工場を建設しまし
た。
吉田所長 大垣を選ばれたのは何か理由が
あったのですか。
竹中社長 いやいや。業務拡大で手狭になっ
てきたので土地を探していたところ、たま
たまここの土地が空いているということ
で。
吉田所長 いい場所を選ばれましたね。
竹中社長 そうなのです。工場を建てたとき
には、こんなに物流が発達するとは予想し
ていませんでした。すぐ近くに高速道路の
大垣インターチェンジまで出来たのですか
ら、場所としては申し分ない。運が良かっ
たとしかいいようがないですね。
吉田所長 なるほど。運も実力の内といいま
すが、まさにそうですね。ところで御社の
製造の中心は、モーターやトランスなどの
コア(電磁鉄芯・以下コア)とうかがって
います。コアは、どういったものに使われ
ているのですか?
竹中社長 身近なものでは、携帯電話を振動
させるためのバイブレーション。動かすた
めのモーターは大変小さなもので、なおか
つ精密さが必要です。弊社はこうした精密
㊤製品の一部で、モーター・発電機用コ
ア︵ 電 磁 鉄 芯 ︶。 高 精 度 な 製 品 は 徹 底 し
た品質管理により生み出される㊦本社工
場内。プレスされ、次々と機械の中から
出てくる製品
ことでやってきました。中部電気保安協会
さんでも様々なサービスを提供しているの
ですね。これからも、よろしくお願いしま
すよ。
吉田所長 おまかせください! 話は変わり
ますが、御社では昨年、創立 90 周年を迎
えた大垣工業高校にマイクロバスを寄贈さ
れたとか。
竹中社長 ええ。先代の出身校ですし、従業
員にもここの卒業生がいますの
で、地元の高校への貢献をさせ
てもらおうという気持ちから寄
付しました。
吉田所長 働いている方たちも、
会社を誇りに思われるし嬉しい
でしょうね。本日は貴重な時間
を割いていただきありがとうご
ざいました。今後とも、当協会
をよろしくお願いいたします。
吉田大垣営業所長
な製品の製造を得意としています。大きな
ものでは、船舶用発電機モーターやハイブ
リッド用モーター、また変電所で使用される
大型変圧器(トランス)用等にも使われます。
吉田所長 私たちの生活になくてはならない
ものばかりですね。
竹中社長 私どもが製作するコアは、電磁鋼
板という薄板のコイル材を打ち抜きなが
ら、型内で積層カシメがされます。そのた
め、設備の能力や精度の違いが製品作りに
大きく関わってきます。昨年から、6 月完
成に向け設備の更新と本社工
場の一棟を改築しています。
新工場内では 2 台のプレス機
械更新があり、新たに高精度、
ワイドエリアの 400 トンプレ
スを導入。これにより、今後、
自動車や設備機械等の大型で
且つ、高精度な製品へのニー
ズにも対応できると考えてい
ます。
吉田所長 工場内で使われている電気料金を
削減することも重要ですね。中部電気保安
協会が提供している電力デマンド監視シス
テムを、工場内に設置していただいていま
す。導入効果は大きく、最大電力がピーク
時の 15% ほど削減することができたと聞
いています。
竹中社長 工場ではかなりの電力を必要とし
ていますからね。省エネにもなりますし、
削減できるものはどんどんしたいですね。
吉田所長 空調設備は監視システムと連動
し、自動制御となっていますので、工場内
の労働環境を保ったままデマンドを監視す
ることができます。
竹中社長 省エネをしつつ、その手間がかか
らないというのはいいですね。いいものを
きちんと作っていくためには、中で働いて
いる人たちがいかに働きやすいかも大事な
ことです。それが生産性にもつながってい
きますからね。
吉田所長 御社の分電盤は高所にありますの
で、必ず複数人でうかがって漏電や負荷測
定をしっかり実施しています。また、停電
といった不測の事態にも、当協会では 24
時間体制ですぐにかけつけます。
竹中社長 私たちは、いかにお客さまに満足
していただける製品づくりをするかという
私たち中部電気保安協会大垣営業所は、これ
からもお客さまに電気の安全と安心をお届けし
てまいります。
先代社長の出身校
でもある大垣工業
高 校 に、マイクロ
バスを寄贈。学 校
行事や部活動に使
われるという
電気と保安 2016.3・4
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