旅行業における人材育成上の課題に対応した支援策 一般社団法人 日本旅行業協会 (人材育成に取り組む事業主を支援する助成金のご紹介) 旅行業界をめぐる経営環境の変化 ○経済活動のブローバル化やIT技術の急速な進展等に伴い、旅行業を取り巻く経営環境は大きく変化。団体旅行から個 人旅行へのシフト化、旅行商品のコモディティ化による価格競争の激化、ITの進展による旅行事業者の情報優位性の低 下、などの変化や課題に的確に対応していくためには、高付加価値型・需要創出型等の旅行サービスを定着・拡大させて いくことが一層必要。また、インバウンドやMICEなど成長が見込まれる分野等への取り組みの強化も重要。 人材育成上の課題 若年労働力の不足 が懸念される中で、 若い従業員を計画的 に採用・育成し、中 核となる従業員に育 てていきたい。 女性が多く活躍する 業界であり、キャリア 形成にマイナスになら ない両立支援施策や円 滑な職場復帰の仕組み づくりが必要。 こうした課題に 対応できる人材 の育成に 厚生労働省の助成金 制度があります! 助成金を利用した事業所の声 78.1% 労働者の能力向上に役立った 従業員の平均年齢が 上昇しており、高齢者 割合が今後さらに高 まっていく中で、高齢 従業員の職務開発やモ チベーション維持・向 上も重要な課題。 インバウンドやMICEな ど新たなニーズへの対応 や、ニューツーリズム、 ラグジュアリーマーケッ トなど需要創出型サービ スなどの企画力やマネジ メント能力のある人材の 育成も重要。 57.3% 若い従業員の人材育成に役立った 実践的な職業能力の習得に役立った 資格取得に役立った 37.5% 29.8% 出所:「H26年度キャリア形成促進助成金アンケート調査」 助成金の対象となった従業員の声 69.9% 新しい知識・技術の習得に役立った 自己啓発や学び直しに役立った 39.9% 習得した技術のレベルアップに役立った 37.7% 職務に必要な資格取得に役立った 20.4% 出所:「H26年度キャリア形成促進助成金アンケート調査」 キャリア形成促進助成金とは 労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、雇用する労働者に対して職業訓練などを計画に沿って実施した 場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度 <助成金の支給対象となる主な訓練コース> ○政策課題対応型(大企業、中小企業※とも利用可) ・若年人材育成コース ・熟練技能育成・承継コース ・育休中・復職後等能力アップコース など ○一般型(中小企業※のみ) ※旅行業の事業所は「常時雇用する労働者の数」が300人以下か、資本金の額が3億 円以下の場合、中小企業に該当。 <支給対象となる主な要件> ○外部機関が実施する教育訓練や社内外で行うoff-JTに より実施さ れる訓練が対象(1コース 20時間以上) <助成額(一人当たり)> 経費助成 1/2(1/3) 賃金助成 800円(400円)/h なお、「育休中・復職後等能力アップコース」の経費助成は 2/3(1/2) ※( )内は大企業および「一般型」コースの助成額。 旅行業において、「キャリア形成促進助成金」が幅広くご活用いただけます! ○人材育成への積極的な取り組みは、従業員のキャ リ ア形成や能力アップはもちろんのこと、従業員の 職場定着促進、ひいては、安定的な企業運営にも つながっていき ます! 助成金の 活用例です! 新規採用社員(35歳未満)に対する新 人研修に「若年人材育成コース」が活用 できます! 積極的な 人材育成 就職希 望者の 増加 職業能力 の向上 人材育成による 「若年人材育成コース」は、雇用契約締結後5 年以内で35歳未満の若年社員に対する訓練を 実施した場合に助成が受けられるコースです。 安定的な企業運営 企業イ メージの 向上 生産性・ 労働条件 の向上 企業経営 の安定 ○従業員の人材育成・能力向上などに、 ぜひ「キャリア形成促進助成金」をご活 用ください! (実施の具体例) ○新規採用した従業員に対する新任研修(旅行業界の現状に関 する基礎知識や旅行業法等関係法令等に関する講義、コンプラ イアンス・個人情報保護等の徹底など)を社内でoff-JTにより 実施するケース。 ○訓練期間:3日間(20時間) ○訓練経費:100,000円(外部講師謝金+テキスト代) ○助成額(中小企業):経費助成:50,000円 賃金助成《一人当たり》:16,000円 旅行業において、「キャリア形成促進助成金」が幅広くご活用いただけます! 助成金の 活用例です! 育児休業取得中の社員に通信教育等を 受講させる場合には「育休中・復職後等 能力アップコース」が活用できます! 「育休中・復職後等能力アップコース」は、①育休中 の訓練、②復職後1年以内の訓練、または③妊娠・出 産・育児による離職後、子が小学校入学までに再就職 した者に再就職後3年以内に訓練を実施する場合に助 成が受けられるコースです。 従業員のスキルアップ等キャリア形成 につながる教育訓練を実施する場合に 「一般型訓練」が広く活用できます! 「一般型訓練」は、中小企業が行う政 策課題対応型の訓練以外の訓練に適用 されるコースです。 (実施の具体例) ○障害者差別解消法の施行(平成28年4月)を踏まえ、従業 員の障害及び障害者についての知識及び理解を深めるととも に、障害を持つ旅行者等へのサービスの一層の向上を図る ため、障害及び障害者に関する社内研修会を開催するケース。 (実施の具体例) ○育児休業中の女性社員に対し、復帰後のキャリアアップ として海外旅行営業部門への配置転換を考え、その一環と して総合旅程管理者資格の取得を目指した教育訓練を実施 するため、日本旅行業協会が実施する「総合旅程管理者研 修」を活用するケース。 ○受講講座:「総合旅程路管理者研修」 ○訓練期間:4日間(27時間) ○受講料:30,900円 ○助成額(中小企業、一人当たり): 経費助成 20,600円 賃金助成 なし(育休中のため) ○訓練期間:3日間(20時間) ○訓練経費:150,000円(外部講師謝金+テキスト代) ○助成額(中小企業のみ): 経費助成:50,000円 賃金助成(一人当たり): 8,000円 このほか、各種の 講習、研修にも活 用が可能です!
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