PRESS RELEASE 美術と数寄屋のおもてなし FURUKAWA Art Museum 古 川 美 術 館 PRESS RELEASE 古川美術館企画展「四季暦~白秋之章」 会期:8月11日(火)~10月12日(月・祝) 会場:古川美術館 日本には古来、美しい四季の循環を 陰陽五行説になぞらえた「青春」「朱夏」 「白秋」「玄冬」という言葉があります。今年度の古川美術館ではこれらの言葉 を冠に美しい四季を巡ります。 実りの時を迎える秋は四季の中でも充実の時。紅葉に彩られた季節です。同時に 舞い散る落ち葉は万物の命の循環を感じさせ、日本人の感傷に訴えかけてくる季 節でもありました。そうした秋の風情、命のはかなさなどに触れて感じた繊細で 優美な情趣を《もののあはれ》として、日本の美術では様々に表現してきました。 本展では所蔵品から、秋の彩をあらわした美しい絵画、工芸品を展示します。 秋の風、風になびく秋草、山を彩る紅葉、自然とともに生きる様々な動物たちの 姿、そして収穫の慶び・・・。竹内栖鳳、上村松園、前田青邨、上村松篁、東山 魁夷、奥田元宋らが描き出した、日本ならではの美しい秋をお楽しみください。 展覧会の見どころ 1.描かれたモチーフに因む《季語》を紹介~花鳥画、風景画、美人画の秋 月の満ち欠け、雨、風、紅葉。描かれたモチーフに合わせてそれぞれを表現す る、日本ならではの美しい感性が凝縮した「季語」をキーワードに作品を読 み解きます。 ◆主な出品作家:竹内栖鳳、上村松園、伊藤小坡 他 2.秋の《もののあはれ》を紹介~物語のある絵画 謡曲「砧」など、物語絵画も紹介。秋はなぜ、物哀しいのか。日本独自の美意 識とともに紹介。 3.美術館で紅葉狩~東山魁夷、奥田元宋、前田青邨、巨匠の描く秋 秋の紅葉を巨匠たちの絵画で楽しみます。黄葉から紅葉まで、木の種類や時期 によって異なる山の錦の姿を紹介していきます。 美術と数寄屋のおもてなし FURUKAWA Art Museum 古 川 美 術 館 PRESS RELEASE 爲三郎記念館特別企画 「琳派400年記念 唐長の世界~琳派文様の美」 会期:8月29日(土)~10月12日(月・祝) 会場:爲三郎記念館(古川美術館の分館) 本阿弥光悦(1558-1637)が元和元年(1615)に京都洛北の鷹峯に光悦村をひらき、俵屋 宗達らとともに芸術活動を始めて400年。以後、その美の系譜は“琳派”として受け継が れています。琳派の祖である本阿弥光悦は、工芸家、書家として活躍しました。そして プロデュースにも秀で、俵屋宗達らとともに美しい雲母刷の唐紙を使った豪華な版本を 作ります。それは日本印刷史上、最も美しい印刷物とも評され、「嵯峨本」と呼ばれま した。唐長の祖・千田長右衛門はこの「嵯峨本」に唐紙制作で従事し、以後、唐長は400 年近くにわたり琳派とともに歩み、江戸時代より途切れることなく唯一続く唐紙屋とし て、文様に琳派の美と伝統を守り続けてきました。 本展では唐長11代 千田堅吉が復刻した、唐長の原点ともいえる「嵯峨本」を中心に、 文様が伝えてきた日本の美の真髄、琳派の心を展覧いたします。京都だけにとどまらず 世界のデザインにも影響を与える琳派の息吹を、名古屋でもお楽しみください。 ※「唐紙」は、文様が彫られた板木(はんぎ)に絵具や雲母(きら)を載せ、 手のひらでそっと抑えて和紙に文様をうつしとって作られる、美しい紙です。 唐長とは 江戸時代より途切れることなく続く唯一の唐紙屋。 所蔵する板木は六百数十種におよぶ。御所の襖障 子も手がけて、先年の桂離宮修復のおりには、襖、 壁紙の桐紋からかみの制作を担当した。 ◆展覧会の見どころ◆ 1.琳派とともに400年。文様に見る琳派の精神! 琳派400年。琳派とともに歩み、途切れることなく京都で続いた唯一の 唐紙屋・ 唐長。今も手刷で唐紙(雲母刷の和紙)を作り続ける唐長が代々受継いだ、琳派 文様の美を展覧。 2.琳派芸術の粋、唐長の原点!最も美しい版本「嵯峨本」復刻 琳派の祖・本阿弥光悦と俵屋宗達、そして豪商・角倉素庵によって 出版された、 雲母刷唐紙を使った豪華で最も美しい印刷物「嵯峨本」。 それを唐長の11代目 千田堅吉が復刻! 唐長が「嵯峨本」制作に携わったからこそ受け継いだ、光悦ゆかりの文様美を 紹介。 3.琳派の美術館・細見美術館館長と唐長11代千田氏の対談! 琳派、江戸絵画の世界的なコレクションを誇る細見美術館の館長・細見良行氏と 唐長11代・千田堅吉との対談が実現。 「嵯峨本」を中心に、琳派の装飾の美と原点、文様の美を語りつくします。 美術と数寄屋のおもてなし FURUKAWA Art Museum 古 川 美 術 館 唐 長 「 光 琳 大 波 」 ( 板 木 ) PRESS RELEASE 古川美術館企画展「四季暦~白秋之章」展 「琳派400年記念 唐長の世界~琳派文様の美」 分館 爲三郎記念館特別企画 展覧会基本情報 記 1.タイトル :古川美術館企画展「四季暦~白秋之章」 分館 爲三郎記念館特別企画 「琳派400年記念 唐長の世界~琳派文様の美」 2.会 期:平成27年8月11日(火)~10月12日(月・祝) ※但し「唐長の世界」展は8月29日(土)から開催 3.開館時間 :午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで) 4.休 館 日:月曜日 但し9月21日(月・祝)は開館、24日(木)が休館 5.会 場:古川美術館 6.主 催:公益財団法人 古川知足会 7.後 援:愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社、 琳派400年記念委員会(「唐長の世界」展のみ) 8.観 覧 料 : 大人1000円 高大生500円 小中生300円 ※敬老の日(9月21日)は65歳以上、観覧料無料! 8月24日(月)~8月28(金)は爲三郎記念館のみ展示替えのため、 臨時に休館いたします 【お問い合わせ先】 公益財団法人 古川知足会 古川美術館・分館爲三郎記念館 電話052-763-1991 FAX052-763-1994(学芸課) 〒464-0066 名古屋市千種区池下町2丁目50番地 アクセス 名古屋市営地下鉄 東山線「池下」駅より徒歩3分 広報担当 山内綾子([email protected] ) 展覧会担当学芸員 早川祥子([email protected] ) 美術と数寄屋のおもてなし FURUKAWA Art Museum 古 川 美 術 館 PRESS RELEASE 主なイベント ■敬老特別企画 「この道~古川爲三郎」 生誕125年にちなみ、103歳の長寿を全うした古川爲三郎にちなんだ作品を公開します。 日 時: 9月19日(土)~9月23日(水・祝) 美術館の開館時間に準じます 会 場:古川美術館3階会議室 特設会場 ※入館料のみで観覧可 ■「唐長」作品鑑賞会 唐長11代千田堅吉が唐紙について解説いたします 日 時:8月29日(土) 14:00~(1時間程度) 場 所:爲三郎記念館邸内(古川美術館の分館) 予約不要、参加費無料、但し入館料別途必要 ■《対談》唐長×琳派 ~唐長文様に見る琳派の美と精神 琳派、江戸絵画の世界的なコレクションを誇る細見美術館の館長・細見良行氏と唐長 11代・千田堅吉との対談 日 時:9月11日(金) 13:30~15:00 場 所:対談 ルブラ王山 定 員:80名(先着順) 講 師:唐長11代目 千田堅吉氏 細見美術館館長 細見良行氏 参加費:500円*(別途入館料必要) ■唐紙つくり体験講座 要予約 板木を使って唐紙つくりを体験しましょう 日 時:9月26日(土) 13:00~15:00 場 所:古川美術館 3階会議室 講 師:唐長11代 千田堅吉 参加費:5000円(入館料別途必要) 定 員:16名(先着順にて受付) ■展覧会連携 特別展示 「いけばな小原流~琳派の美」 琳派調いけばなは、三世家元・小原豊雲が提唱した表現で、琳派絵画を背景とした意匠 的ないけばなです。いけばな界で唯一「琳派調」という挿法をもつ小原流の花と、唐長 の琳派文様が共演します。 日 時:9月19日(土)~9月27日(日) 10月3日(土)~10月4日(日) 10月10日(土)~10月12日(月・祝) 協 力:いけばな小原流名古屋支部 ※展覧会入館券が必要です。 ※展示期間が変則的ですのでご注意ください ※9月24日(木)は休館日です。 美術と数寄屋のおもてなし FURUKAWA Art Museum 古 川 美 術 館 「琳派調いけばな」 作品例 広報用画像 ※ご希望の方はご連絡ください ◆古川美術館 広報 052-763-1991 PRESS RELEASE 「白秋」展 画像 ◆左 竹内栖鳳「秋雨」1912年頃 ◆右 上村松園「初秋」1943年頃 「唐長」展 画像 ◆左 唐紙 唐長文様「光悦鹿と萩」 ◆右上 板木「光琳大波」 ◆右下 唐長文様「光琳大波」(唐紙) 美術と数寄屋のおもてなし FURUKAWA Art Museum 古 川 美 術 館
© Copyright 2024 ExpyDoc