1 - 持続可能なモノづくり・人づくり支援協会

複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
トヨタ生産方式導入の
失敗事例から学ぶ
2015年11月26日
(株)TSC
P2
複写禁止
全員参加(目標達成までやりきる人に変える)
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
T07ライン工程内不良推移
期間:H15年3月~12月
不良本数(本)
規格に対し中心
値へ是正
設備制度の是正
1本1本の原因
の潰し込み開始
3月開始より
1/20に低減
毎日QC会合
定時後
なぜなぜ分析
仕入れ先への
不良率
出張指導開始
8月1週
2週
3週
4週
9月1週
2週
3週
4週
5週
10月1週
2週
3週
4週
5週
11月1週
2週
3週
4週
12月1週
2週
3週
4週
6月1週
2週
3週
4週
7月1週
2週
3週
4週
5週
2週
3週
4週
5月1週
2週
3週
4週
3月1週
2週
3週
4週
4月1週
部品全検開始
不良率(%)
モノづくり教育の実践開始
P3
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モノづくり実践の経過 (者づくりと職場を変える活動)
モノづくり実践
開始
10人が10人
間違いなく作業ができる
2003.3月~
~2003.7月
モノづくり実践プロジェクトの結成
リ-ダ- 製造課長
推進者
取締役工場長
SA製造部長
品質保証部長
社員比率
メンバー
の低下
SA製造部
生産技術部
品質保証部
見せる化
検査
アドバイザー
生産性向上
トヨタ自動車
(株)
設備管理
:金森 主査
設計部
不具合の
:権田
主査
工場管理プロジェクトとして発足
再発
・クレーム、工程内不良の
一番悪いラインを選定
・1回/週フォロー会実施
実践してきたこと
1 教育・訓練のシステム
・標準(教科書)づくり
・教育(教育専任者)
・訓練(監督者)
2 0Pに見える化
・加工条件の今が判る
・設備の今が判る
・品確の今が判る
3 ヒヤリ ハット(未然防止)
・朝市会合
・自働化
4 曖昧をなくす
・設備別異常処置ルール
・誰でもできる自主保全
(株)TSC
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2010
(株)TSC
工程内不良の
ケタ違い低減
~2003.12月
実践してきたこと
5 全員参加
・全員で目標達成までやり
きる体質
6 現地現物
・不具合発生、即現場へ
急行を皆で実践
7 なぜなぜ分析
・人の悪さの検証
・設備の悪さの検証
・仕入先の悪さの検証
を行ない、真因を対策
8 コミニケーション
・不具合は全部門に即報
・全員活動板、報告会
P4
トップの反省言葉
やれなかったのは、やらなかったを反省して
この実践で得た
1.教育・訓練
2.見える化
3.ヒヤリハット
4.曖昧をなくす
5.全員参加
6.現地、現物
7.なぜなぜ分析
8.コミニケーション
の考え方を全工場に拡大中
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(株)TSC
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2010
(株)TSC
改革の成功
高い目標
トップ
ボトム(従業員)
早期の現場変化
指標の向上
診断と処方箋
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(株)TSC
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2010
(株)TSC
P6
高い離職率
年资组成(2015/1/23)
年资组成(2014/10/20)
3个月~半
1~3个月
年
4%
3个月~半
年
38%
22%
2~4周
21%
半年~1年
20%
1~3个月
半年~1年
44%
1个月内新
人
6%
5%
1年以上
7%
1~2周
21%
1年以上
1周内
5%
7%
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(株)TSC
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2010
(株)TSC
P7
この離職率を前提にした運営!!
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(株)TSC
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2010
(株)TSC
①一定の離職率がある方が人を変動できるので良い
・ 人を育てるには時間も費用も掛かるのでバランスが必要。4%以上はロス大。
・ 固定費低減よりも、品質不良ロス、新人再教育のロス、が大きい
・ 離職率低下とモチベーションのアップによる効果が遙かに大きい
②、離職率が年間1%以下の所は、人を減らす事が出来ず問題になっている
・ 社員採用人数(社員数と仕事量)の問題であり、離職率の問題ではない
③、地方から3年契約で来ているので離職率が高い
・ 3年で総入れ替えを前提に考えても離職率は1/36で月2.8%である
・ 前向きに考えれば3年間フルで働いて頂く環境が必要
④、高い給料の所に流れてしまう
・ 給料以外に、充実感・やりがい・希望があれば、離職を低減できる
・ 「モノをつくる前に、人を育てる」のだから教育を大事にして下さい
⑤、5±1%前後の工場では、この離職率向上よりも生産が出来る方策に邁進する
・ 10~20秒の単能作業に分解すれば生産は出来るが、ムダの比率は増加する
・ 全員の知恵で作業性向上や治具化など、改善をする前向きな仕事が出来ない
P8
複写禁止
人の定着率と利益
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
30
20
利
益
率
定着率が良いと
利益も上がる
10
0
-10
0
5
10
離
職
15
率
20
25
P9
定着率を良くする活動
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(株)TSC
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2010
(株)TSC

地域の賃金水準のウオッチと平均賃金の維持

適度な残業

会社の発展が自分たちの生活を良くする事を朝会等で伝えている。

福祉施設環境の改善(食事の質、エアコン、温水シャワー、送迎バス

旅行やスポーツ大会などの行事

優秀職場、優秀者の表彰

公正・公平・公明な業績評価制度=昇格・昇級制度、技術・技能手当

コミュニケーションの重視、管理職から部下への動機付け、組合との定期会合

やる気と技量のある人には複数の工程・作業を担当させモチベーションを向上

社員を採用する際厳しく選別。

生活態度の優秀な実習生を正社員化する

派遣工は2週間の導入教育でスクリーニングをし、モラルレベルの維持を図る

中堅社員のために、キャリア計画を立て頑張れば良い将来が在ると思わせる

教育・訓練・技術指導を充実させる
P10
優秀な会社の活動内容
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(株)TSC
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2010
(株)TSC
①採用について
・地元出身者から採用
②社員への福祉について(組合との連携)
・誕生日会(毎月)開催 経営幹部、部課長も自分の誕生月には参加。
・社内報発行(毎月)経営情報の透明化、従業員情報(結婚・出産・子女進学等)共有化
・長期社員旅行 (年1回 4泊 家族帯同)実施
・日帰り家族旅行(年1~2回 家族帯同)実施
・社員食堂 清潔、カフェテリア方式 (同じ釜の飯:幹部・日本人用食堂が無い)
・積極的な部会活動支援(スポーツ大会、カラオケ大会など)
・春節、国慶節前に従業員へプレゼント(日用品)
③業績表彰
・上司、同僚全員のマルチ評価による優秀社員表彰
・提案、特許、QCサークルなどの表彰
・技術成果発表会により技術社員の成果確認
④組合との交流
・組合代表との懇談(毎月) 経営課題や社員からの意見・要望等に幅広く交流。
⑤地域社会貢献(地元での企業価値向上、知名度向上)
・環境貢献基金の設立
・救急車寄贈 等
P11
複写禁止
定着率の向上と品質
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
品質不良と離職率の推移
(%)
35
Defect QTY
人の定着化
Turn
over Direct
と育成
30
18.0
16.0
14.0
25
12.0
20
10.0
離職率
15
10
8.0
6.0
不良件数
4.0
2.0
0
0.0
A
pr
/0
M 7
ay
/0
7
Ju
n/
07
Ju
l/0
A 7
ug
/0
Se 7
p/
0
O 7
ct
/0
N 7
ov
/0
D 7
ec
/0
Ja 7
n/
0
Fe 8
b/
0
M 8
ar
/0
Ap 8
r/0
M 8
ay
/0
Ju 8
n/
08
Ju
l/ 0
Au 8
g/
0
Se 8
p/
08
5
現地平均離職率と自社との比較
2007年8月 : 36社中 30位
2008年8月 : 36社中 4位
P12
「基本技能訓練」プログラム:メニュー案
作業者の技能向上
■ 人の移動が激しく技能皆無者が増大
国内
早期習熟が急務
■ 社員を上回る外部リソース数
■ 請負の拍車で未熟者急増
(人)
20000
外部リソース
R4以下
R5以上
15000
※外部リソースの職種系列については、
全社総計(約2.5万人)をドメイン別
(セット/デバイス)に按分
10000
5000
0
系
製
造
管
立
組
造
製
製造
管理系
理
系
製造
組立系
製
造
機
械
運
転
能
技
造
製
製造
機械運転系
系
系
製造
技能系
海外
■ 海外製造会社人員:約16万人
■ 中国・アジアで85%
■ 定着率が悪く日々数十人規模の出入りが発生
米州:10%
他:5%
アジア:34%
中国:51%
基本技能の
訓練が必要
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(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
P13
我が社は教育は十分している!!
教育 とは、知らないことを教えること 『就業規則・安全』
訓練 とは、知っていることを繰り返し、できるようになるまでやらせること
訓練で技能の早期習熟をはかる
◇技能の習熟◇ とは、決められた作業精度を繰り返し再現できること
- 作業位置、力の強さ、作業時間のばらつきがなく、できばえ品質が一定 -
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
P14
複写禁止
作業者の訓練と教育
(株)TSC
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2010
(株)TSC
■外部リソースを含めた入職時の教育訓練を、 「訓練」 と「教育」に分けて内容を標準化し、
製造現場の基礎づくりを早期に行う。
教
育
訓
①基本ルールの理解
「5S」「安全」「品質」などの
基本知識/ルールの指導
②各工程の作業内容の理解
組立に関する作業内容と部品の説明
(フレキ・ビスの種類など)
③基本技能訓練
「ビス締め」「フレキ挿入」「カプラー挿入」
「エアブロー」「配線処理」「シール貼り」を
基本6技能と位置づけ訓練
④要素作業訓練
eラーニング
訓練DVD
<組立>
・ものづくり道場による原寸ワークでの訓練
・部品単位/最小単位での作業訓練
<検査>
練
・検査のためのケーブル接続
・検査の不良判断、感応検査
⑤標準作業訓練
・各要素作業の組合わせによる作業
・作業要領書の理解
・作業指導ののちOJT
作業標準ナビ
P15
複写禁止
訓練すべき『基本技能』
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
・ モノづくりに必要な作業を3階層に分類し定義する
<標準作業組合せ票>
標準作業
「作業順序」「タクトタイム」「標準手持ち」
から定義される1人分の仕事
品番・品名
工 程
作
業
順
1
7P/Sリンク組付工程
時 間
作 業 名 称
要素作業
標準作業を構成する単位作業
10
15
20
25
時
30
2月26日
直当り
必要数
第3機械課
タクトタイム
間 ( 単位 1目盛 1 秒 )
35
40
45
50
357個
75秒
C.T
55
60
65
1
8
TS-3199
7 60
1
2
5 手袋エアーブロー
1
ZK-5985
ピストンカシメ
7 バリ取り・目視チェック
8
基本技能
5
業
製 作
年月日
所 属
8 31
カプラ取付・取外し
4 メクラ栓取付・取外し 7
6
要素作業の中で、ベテランと新人と
比較するとばらつきが大きい作業
(標準作業を正しく行うためのキー)
作
手付 自送 歩行
TS-3084 トルクチェック
2 現像液塗布
3
標準作業組合せ票
9
5
1
ZY-3791
ラックグリス塗布
WB-3824
3 19
7 31
キャップセット
10 手袋エアーブロー
ハウジング取出・
11
異物除去
ZK-6625
12
7 25
3
6
ラック挿入・洗浄
5 36
手待
合
67
7
0
計
<PDPセット組立作業の例>
標準作業
各機種、工程での作業
要素作業の組合わせで順序、時間を規制
要素作業
部品単位の単位作業
(形は違ってもやり方は大体同じ作業)
基本技能
PDP組立ての基本となる共通基本技能
【基本技能候補】
・ビス締め
・フレキ挿入
機種別標準作業組合せ票で定義
・カプラー挿入 ・線処理
116要素作業
・シール貼り
・グリス塗布
・ボンド塗布 ・ロウづけ
ビス締め、 カプラー挿入、 配線処理
・半田づけエアーブロー、
・目視検査
フレキ挿入、
シール貼り
T.T
70
75
80
85
90
P16
複写禁止
訓練の具体事例(縦ビス締め作業)
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
<縦ビス締め技能訓練>
3時間プログラム
基
本ビ
動
作ス
つ
1か
み
基
本ビ
動ス
作取
2出
し
習
得
確
認
基
本ビ
動ス
作頭
3出
し
1
1本ずつ選り分ける
確実に10本つかむ
基
本ビ
動ス
作合
4わ
せ
基
本
動両
作手
習
得
確
認
動
5作
2
ビットにビスを取り付け
ドライバを垂直に降ろす
1本ずつ頭出しをする
基
本
動ビ
作ス
締
6め
基
本
動 連
作 続
習
得
確
認
7 ス
3
ビ
締
め
10本単位でビスを締める
ドライバ上下移動しながら
ビスの頭出しを行う
P17
訓練の具体事例(縦ビス締め作業)
作業訓練DVD
『縦ビス締め作業編』
デモンストレーション
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
P18
訓練の具体事例(縦ビス締め作業)
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
・ 訓練用キットの活用により効率化をはかる
+
ビデオマニュアル
訓練用ジグ
<ビス締め技能訓練の例>
ビス頭出し訓練ジグ
ドライバ垂直降し訓練ジグ
DVD訓練マニュアル
技能判定セル
ビス取り付け訓練ジグ
ビス締め訓練ジグ
P19
複写禁止
訓練の具体事例(縦ビス締め作業)
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
訓練日時 : 2008年1月22日 AM10:00~PM2:00(途中昼食休憩有り)
訓練場所 : チェコ
訓練者
トレーニングセンター
: Vung Nguyen Van(ベトナム人) 1/10入社
Attantuukh Namsrai(モンゴル人) 1/16入社
Jerzy Bialy(ポーランド人) 1/10入社
【 トレーニング結果 】 ※作業タイム測定条件 : 縦ビス締め作業 連続20ヶ所の作業タイム
Name
就業期
間
Vung Nguyen Van
Before
After
8日
84秒
69秒 (▲15秒/▲18%)
Attantuukh Namsrai
4日
122秒
86秒 (▲36秒/▲30%)
Jerzy Bialy
8日
112秒
92秒 (▲20秒/▲18%)
訓練風景
Jerzy Bialy
Attantuukh Namsrai
Vung Nguyen Van
P20
複写禁止
全て繋げた方がムダが無い!!(ラインと人員配置)
単一作業の長~い一つのライン
前・中開梱
(外部委託業者)
(短いサイクル)
SKD
(外部委託業者)
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
社員
材料供給
16人
Panel back cover
Ass’y
7人
6人
11人
Front cover P.Ass’y
6人
4人
Clean
Booth
Panel checkFront cover Ass’y
back cover Ass’y
3人
Base Ass’y
T
V
7人
S
e
t
A
s
13人
s
’
y
Set
Testing
8人
S K D
Proces
s
19人
Keyboard
1人
合計114人
P ac k in
g
5人
P21
複写禁止
短いサイクルの方が全体効率がよい!!
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
1ライン
11.4%
2.4%
61.2%
25.0%
改
善
前
付加価値作業
付加価値作業
56.9%
タクト11秒
2ライン化改善
生産性12.7%向上
19%
改
善 合
後
流
7%
1%
73%
付加価値作業
タクト22秒
分
流
付加価値作業
68.9%
P22
複写禁止
サイクルタイムは短い方がよいのか?
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ 10秒で1秒のロスと、30秒で1秒のロスでは、ロス比率は10%と3%の差がある
12
改善前
[sec]タクト11秒 17人
非作業時間
改善後
[sec]タクト22秒 8人
非作業時間
24
11
22
10
9
8
20
7
余裕時間が短く、他の作業を吸収できない
6
付加価値作業
18
5
4
16
3
作業順序を入替えることが出来ない。
2
14
1
作業を吸収
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
12
非作業時間
他工程から付加価値
作業を吸収
8
2.9%
56.9%
22.1%
6
付加価値作業
1.8%
11秒
0.54
10
付加価値
56.9%
10.9%
17
[人] 計 17.5[sec]
8.6%
21.8%
16
4
12.7Pアップ
付加価値
68.9%
4.8%
0.4%
投資回収: 1.5年
22秒
2
69.8%
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
P23
複写禁止
検査を強化すれば不良は無くなるか?
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ 当初は良いが、慣れるとお互いが頼り、不良流出は減らない
■ 1つの関所にして、ローテーションさせ検査に神経を集中させたほうが不良は減る
事例:海外製作商品
同一工程ダブル検査
着荷検査
P24
複写禁止
品質確保の方法とコスト

(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
品質確保の方法
1,検査による保証
①、製造部署と検査部署が分離
②、早いフィードバックの欠如
(1日遅れ、1月遅れ)
③、不良のすり抜け現象発生
コストアップ
不良低減出来ず
不良流出
④、ダブル、トリプル検査態勢
2,良品を作り込む【工程で保証】
①、つくり安い設計
②、良い部品の確保
③、標準化された現場
④、訓練された作業者
⑤、生き生きとした職場
コストダウン
不良低減推進
不良流出0
P25
品質確保に関わる部門

3部門が関係する
1,設計・生産技術
『新しい技術、新しい商品』
①、造りやすい設計
積み上げ方式
②、ムダのない工程
③、バラツキの少ない手法・設備
2,購買【外注買い入れ部品】 『安い部品、安い物流』
①、良品の購入【良いモノを安くが、前提】
②、作り方を知った者が指導
③、適正な値決め
3,生産現場
①、不良品は、生産現場の責任
②、必要な部署への働きかけも現場の責任
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
P26
静脈を強くする
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
1,現状モデルの組み立てにくさを明確にする
2,現状モデルの不良から遡って工程不具合を洗い出す
3,標準化を実施し、次期モデルに備える
4,新商品の設計段階で組み立てにくさ、不良の発生しやすさを指摘
5,新商品の早い次期での実践で組み立てにくさ、不良の発生しや
すさを指摘
現状不良のなぜなぜ分析で真因を追究する
実りある成果となる
P27
複写禁止
まとめ作業の方が早い!!
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ 道具を取る時間が無駄だから、シリコン塗布を2個まとめて実施
■ 1個流つくりと標準作業により、品質が良くなる
改善前: 2個まとめ作業
改善後: 1個流し標準作業
生産性
品 質
1個流し化
2個まとめ
1個目
78
2個目
シリコン塗布
104
104
143秒/個
標準作業化
組立て
1個流し
40
104
144秒/個
0.16% → 0.01%
P28
複写禁止
バッチ生産・ロット生産の方が楽だ!!
①バッチ生産
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
②一個流し生産
材料は無くなった時に作業者自ら取りに行く
作業者のペースで作業ができる ⇒ 楽だ
トイレや雑談をしていても他の人は作業ができる
仕掛り
仕掛り
材料
材料は誰が持ってくるの
トイレにも行けない
私ばかり忙しい
完成品
完成品
材料
運搬
第1工程
離れ小島がある
第2工程
第3工程
第1工程
第2工程
離れ小島が無い
第3工程
P29
STEP 1 意識づけ
複写禁止
1個流しへの道のり
STEP3 改善とコミニュケーション
STEP 2工程間の在庫規制
作
業
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
時 間
作 業 名
手
送
1 本基板から2枚基板を分割し、1個に分割
1.4
2 ICT1のワークを取出し供給し、スタートSWを押す
2.0
4.0
歩
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
3 取出したワークを持ってICT2へ移動
4
ICT2から基板取出し供給し、スタートSWを押して
取出したワークを持って塗布機へ移動
1.2
2.2
10.0
5 塗布機供取り後スタートSWを押す
3.5
13.3
6 取出したワークの塗布外観を行い、乾燥器へ
2.2
7 乾燥後ワークの外観後、次工程トレーへ
3.0
1.0
さらなる改善へ
1.5
8
9
ステージ3:一個流し
(手持ち1個)
・ペースメーカ設置
・離れ小島をやめる
ステージ2:工程改善
・ミズスマシの配置
・ラインバランス取り
・作業に合せ治具改善
ステージ1:一個流し(手持ち3個)開始
作業を改善した
・とにかく脇机(仕掛り)を撤去!
・間締めを行う!
START
スタート:一個流しの研修
・責任者、リーダー
・作業者への説明と
説得
間締めした
BEFORE
AFTER
検査装置の例
スイッチ位置が悪い
BEFORE
スイッチ位置を変更し間締め
AFTER
作業者間ピッチの例
仕掛かりのために作業者間スペース
工程内の仕掛りを無くし間締め
作業のムダを見つけて改善した例
P30
1個流しへの道のり
複写禁止
改善前
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
【改善前】
定数検査
ミミ受け
エレップ
塗布
エレップ
塗布
エレップ
塗布
ケース1
ミミ折
り
ディスクブロー
乾燥機
基板
ラック
検査済基 検査済基
板
板
仕掛り
仕掛り
塗布済基
板
仕掛り
ディスク
トレー
グリス
塗布
ケース2
ケース
ブロー
ケース
仕掛り
基板
ブロー
塗布済基
板
仕掛り
基板組込
ビス締め
完成
検査1
組済本体
仕掛り
完成
検査2
エレップ
手塗り
乾燥
(仕掛り)
カバー
ビス締め
ラベル
異音検査
冶具
(防音室)
裏
ケース
運搬箱
(仕掛り)
仕掛り
仕掛り
冶具
仕掛り
完成品
仕掛り
部品
トレー
仕掛り
バッチ作業と、
離れ小島のある生産ライン
・ライン手持ち率 353
・タクト生産していない
改善前
完成箱
P31
1個流しへの道のり
画面台
塗布1
51sec
塗布2
51sec
グリス
塗布
7sec
塗布3
51sec
改善ステップ
ケース2
基板組込
ディスク
トレー
空ディスク
トレー
完成スパイラル部
品
グリス(筆塗り)
ケース1
エアブロー
完成
検査1
29sec
完成
検査2
29sec
異音検査
13sec
裏
ケース
カバー
ビス締め
電気検査 ピン
部品
エアブロー
ラベル
トレー
トレー
ラベル
トレー
ディスクブロー
ミミ受
け
改善前
乾燥器
定数検査
4.5sec
ミミ折
り
基板
ラック
完成品箱詰
め
通い箱
前段取り
通い箱
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
P32
複写禁止
1個流しによる改善効果
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
【改善前】
エレップ
塗布
定数検査
ミミ受け
エレップ
塗布
エレップ
塗布
グリス
塗布
ケース1
ケース2
基板
ミミ折
ラック
り
ディスクブロー
ケース
ブロー
乾燥機
検査済基 検査済基
板
板
仕掛り
仕掛り
塗布済基
板
仕掛り
ディスク
トレー
基板組込
ビス締め
ケース
仕掛り
基板
ブロー
完成
検査1
組済本体
仕掛り
完成
検査2
エレップ
手塗り
乾燥
(仕掛り)
カバー
ビス締め
異音検査
(防音室)
裏
ケース
冶具
運搬箱
(仕掛り)
ラベル
仕掛り
仕掛り
冶具
仕掛り
完成品
塗布済基
板
仕掛り
仕掛り
仕掛り
【改善後】
塗布1
51sec
塗布2
51sec
ディスク
トレー
空ディスク
トレー
画面台
塗布3
51sec
グリス
塗布
7sec
ケース2
完成スパイラル部
品
グリス(筆塗り)
ケース1
基板組込
トレー
エアブロー
完成
検査1
29sec
完成
検査2
29sec
異音検査
13sec
裏
ケース
カバー
ビス締め
電気検査 ピン
部品
エアブロー
ラベル
トレー
ラベル
トレー
ディスクブロー
ミミ受
け
乾燥器
定数検査
4.5sec
完成品箱詰
め
通い箱
基板
ミミ折
ラック
り
総工数
編成効率
生産性
<効果> 一個流しすると、
100(指数) →
82.1%
→
17台/MH →
(4人編成時)→
72(指数)
90.9%
29台/MH
27台/MH
1.ムダが見つかり改善が進んだ。
〔作業人員:9人→6人〕
2.在庫に対する意識が変化した。
〔工程内在庫:3300台→50台(乾燥中含む)〕
3.作業に集中できるようになった。
〔出来高:1100台/日→1260台/日 〕
4.作業量に応じて、人を変動できるようになった。 〔6人→4人 〕
部品
トレー
完成箱
P33
複写禁止
材料配膳者は必要ない!!
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ 材料配膳者(みずすまし)が配膳台車で、10分毎に巡回し「かんばん」の回収と部品を供給
■ 看板の置き方と部品の置き方を工夫した台車
部品ストア
①-2
ピッキング
部品のかんばんを取る
①-3
小物部品
セル
セル別・部品別に
回収した
かんばんを仕分ける
セル
①-1
セル
水すましが台車で
部品を配る
33
P34
複写禁止
在庫削減効果も出る
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
秘
無期限
30
25
かんばん導入により
下げ止まり在庫を更に低減
20
15
10
5
0
百万円
2000
2001
2002
2003
2004
2005/4
2005/5
2005/6
P35
ロット生産の方が効率的だ!!
ジョブショップ
ジョブ1
フローショップ
A機種
B機種
C機種
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
設備等を種類別・工程別に集めてレイアウトする方式
 設備の稼働率が高く投資が削減できる
 製品の変更や作業順序の変更に対応しやすい
 ジョブ間に在庫が溜まり、L/Tが長くなる
ジョブ2
ジョブ3
 造りすぎのムダを排除
 軽い設備で変化に対応
工程の流れで設備をレイアウト
 ジョブ間の在庫が減りL/Tが短くなる
 品質が向上する
 ムダが少なくなる
P36
複写禁止
デバイス系の整流化
Before
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
After
電子カンバン
(生産指示)
Push生産
D/B
封止
W/B
滞留
滞留
加工
滞留
F検
D/B
W/B
封止
加工
滞留
工程毎のバッチ生産
整流化生産
在庫削減
F検
P37
複写禁止
非整流化ラインのBefore After
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ 個々の稼動益ではなく、全体の生産性・在庫・リードタイムを考える
Before
□ 整流化の条件
•ネック工程のタクトで作る
•日々生産計画の遵守
流れが複雑
•俊敏な設備不具合復帰
•予防保全体制の確立
バッチ生産
• 多能工の育成
After
Line 1 & 2
整流化
1 line flow
生産ルートを決め整流化
貼り付け半田在庫削減
LID 酸化防止、不良低減
生産性/月・人 130%
在庫
△40%
リードタイム
△33%
P38
複写禁止
整流化で単純なモノの流れが出来る
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■モノの流れの整流化と同期化
複雑なモノの流れ
仕掛在庫
ライン1-1
工程2-1
ライン1-2
工程3-1
工程3-2
工程2-2
ライン1-3
工程3-3
お
客
さ
ま
押し込みによるまとめ搬送
大ロットのまとめづくり
後補充による等間隔の小刻みな搬送
整流化したモノの流れ
源泉セル1-1
セル2-1
セル3-1
源泉セル1-2
セル2-2
セル3-2
源泉セル1-3
セル2-3
セル3-3
小ロットのこまめ生産
異常が見える
お
客
さ
ま
P39
複写禁止
多台持ちと多行程持ち
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ 多台持ち
● 作業者は、短期間で覚えられる。
● 単工程だけ見るとマシン能力をフル活用した気になる。
粗加工
転造加工
焼き入れ
仕上加工
粗加工
転造加工
焼き入れ
仕上加工
■ 多工程持ち
● 作業者は、多種類の機械操作を覚える必要がある。 多能化が必要
● 工程トータルでの出来高を重要視する。 在庫は少なくなる。
粗加工
転造加工
焼き入れ
仕上加工
粗加工
転造加工
焼き入れ
仕上加工
P40
ジャストインタイム(基本原則1) 工程の流れ化
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
流れ化(整流化) ・・・・ 水が流れるごとく、モノの滞留がなくスムーズに流れていく事
1,モノの面
① 1個流し
② 同期化
③ 滞留を無くす
2,人の面
④ 多工程持ち
⑤ 多能工化
3,設備の面
⑥ 工程順の設備配置
⑦ モノの流れを整流化出来る設備
4,ロット生産工程
⑧ 小ロット化
⑨ 機種切替時間の短縮
部品が無い
不良・未完成
人が入れ代わる
訓練がされてない
停止が多い
良品が出来ない
切替回数を減らす
まとめた方が効率
が良い
P41
複写禁止
まとめ生産から平準化生産へ
□ Weeklyまとめ生産
(月)
 生産計画立案が楽
 切替回数が少ない ⇒ 短くする必要が無い
 欠品が増えや在庫量も増す
(火)
A
□ 日々全機種生産
A
B C
(水)
C
D
E
F G
売れただけを生産日々出荷
(火)
F A
(金)
(木)
B
(月)
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
B C G A
(水)
B C
(木)
F A
B C G A
(金)
B C
F
P42
複写禁止
平準化生産による製品在庫削減
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
◇取組内容:小型機種を対象に、売れる機種・色の冷蔵庫を毎日生産(平準化生産)
Before(取組み前の状態)
After(取組み後の成果)
日々全色生産(05年7月~)
3日間は同色生産(~05年6月)
【従来】ミックス生産
基本機種A,B,C,Dは毎日生産、3日間は同じ色を生産
月
火
水
木
金
【取組み後】平準化色ミックス生産
毎日全色全機種生産し毎日出荷
土
ABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCD
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
白
灰ス白
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
灰ス白
灰
機種Aは白色のみ生産
月
火
水
木
金
ABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCDABCD
白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス白
灰ス
倉入れ
事業部在庫(全機種・全色を揃えておく)
<05年6月時点>
◆毎日生産機種: 0機種
◆(事)製品在庫日数:20.6日
◆直送率((事)→前線):60.9%
効果(削減)金額
製品在庫削減金額:
横持ち倉庫削減費:
土
<05年8月時点>
◆毎日生産機種: 2機種/日(7割)
◆(事)製品在庫日数: 2.7日
◆直送率((事)→前線):68.3%
4.1億円(8月末-6月末)
3,487千円(7月~8月累計)
P43
稼働日*勤務時間*稼働ラインとT.T変更で市場に追従
繁 忙 期
日
日
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
閑 散 期
日
土日
日
土日
土日
土日
稼
動
休日出勤(土)
日
22日+休日出勤 4日 =
稼
動
時
間
生
産
量
総
量
A勤
年休集中取得
2日
26日
A勤
8,75時間+残業 2時間
(1ラインAB+3ラインA)
特別休日(時差)
4日
22日- 2日-4日-4日 =
B勤
8,75時間+残業 2時間
代休取得
4日
21.5時間
13日
※協定:交替制-週次変更可
(一部制約付)
常勤6.75時間
(3ラインA)
6.75時間
2ライン STOP
T.T=60sec 4セル稼働
240個/Hr
26日×21,5Hr×240個
134,160個/月
T.T=120sec 2セル稼働
1/25
60個/Hr
13日× 6,75Hr×60個
5,263個/月
P44
複写禁止
トヨタの生産指示とかんばん
かんばん
プレス
鋳造
鍛造
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
計画生産
溶接
エンジン組立
塗装
組立
検査
輸送
P45
複写禁止
ジャストインタイム 後工程引き取り
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
■ お客はある変動範囲内(通常は1割以内)で等間隔に引き取る。 平準化生産が前提
■ 短時間でかんばん順に仕掛け、良品が出来ないと、失敗をする
③
出荷した情報(かんばん枚数)
当初在庫
仕掛けロット
①
②
仕掛けかんばん
お客の引取量(4回/日)
在庫量(倉庫)
・1日4便等間隔の引取、
量は多少ばらつく
引取かんばん
1日
④
2日
生
3日
4日
産
1日
生産して補充する
製
品
A
2日
3日
1日
2日
3日
4日
・一定のロットが形成されると仕掛ける
1日
2日
3日
4日
在庫量の変化
在庫が切れる前に補充される
t
4日
・平準化した引取で無いと
この仕組みは無理
・多回引きの方がばらつき
が少なく平準化しやすい
P46
『かんばん』 について
(1) かんばん とは
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
ジャストインタイム生産を実現するための管理の道具
(2) かんばん の役割
① 生産、運搬の指示情報
② 目で見る管理の道具
イ 造りすぎの抑制
ロ 工程の遅れ進みの検知
③ 工程の作業改善の道具
(3) かんばんの種類と記載事項
仕掛けかんばん
イ 工程内かんばん 【工程内で生産指示】
ロ 信号かんばん 【ロット工程での生産指示】
引き取りかんばん
ハ 工程間引き取りかんばん 【運搬指示】
ニ 外注部品納入かんばん 【部品納入指示】
臨時かんばん(ななめかんばん)
P47
『かんばん』 について
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
(4) かんばんの運用ルール
① 部品は100%良品であること
② “かんばん”が外れただけ後工程が前工程へ引き取りに行く
③ 前工程は“かんばん”の外れたモノを外れただけ外れた順につくる
④ “かんばん”のない時はつくらない、運ばない
⑤ “かんばん”は現物に必ず付けておく
⑥ “かんばん”の入り数表示と実数は合致している事
(5) かんばん運用上の留意事項
① 生産レベルの変動に対するかんばんの発行枚数増減は月ごとに管理
② かんばんの発行枚数の安全係数の+α分は改善により少なくする
③ かんばんは使った時すぐ出し 小刻みに回収 (1回/H)
④ 安定した引き取りの実施
⑤ 臨時出勤などの特異な生産をする時は必ず連絡
⑥ 臨時かんばんも小刻みに発行し、終了時は速やかに回収する
複写禁止
トヨタのIEと一般的なIEの違い
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
大野耐一 : 『もうかるIEをやれ』
■IEとは
→ モノづくりのコンセプトを基本に、手法をどのように使うかを明確にする
■IEの相違点
トヨタのIE
標準
時間
測定値の最小
時間を標準時間
とする
CT
標準時間
TT
手待ち
WFなどの理論
値をもとに設定し
余裕率を掛る
余裕時間
ばらつき
タクト
タイム
改善
の考
え方
一日の必要数から生産サイクル決める
概念が無く短ければ良い
タクトタイムでの仕事量を100%にして
手待ちのある人は一人とする
全員の仕事量を等しくしてサイクルを短く
する
T.T>C.T(BN)
T.T=C.T(BN)
手待ち(ムダ)
サイクルタイム
全社
展開
標準時間
アプローチや使い方を標準化
⇒ ばらつきが少なく改善が早い
改善
手待ち
サイクルタイム
アプローチや使い方は個人任せ
⇒ 改善が遅い
複写禁止
考えの違い
1.品質を良くすると
2.設備投資決済
3.モノの流れ
4.改善方法
5.生産サイクル
6.残業
7.機種切り替え
コストは下がる
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
コストが上がる
モノの流れ
金額
一個流し
ロット流し
社内で実施
タクトタイムで流す
有りで計画
外部へ発注
短い方が良い
定時で計画
時間を短縮
回数を少なく
8.評価
改善率
利益率
9.人
変動費
固定費
10.在庫
ムダ
資産
P50
複写禁止
改革の抵抗10項目
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
1 今まで問題は無い。 なぜ変えるのか?
2 そんな提案はダメだ! 以前にもやって失敗をした。
3 そのことについては我々がいちばんよく知っている。
4 今忙しくて、そんなことをやる余裕はない!
5 そんなものは我々の会社には向いていない!
6 確かにそうだが、我々の会社は違う!
7 案としては立派だが実行は不可能だ。
8 これ以上、コストなんて下げられない!
9 我々だって、それはやっている。
10 うちの部門が悪いのは、あの部門のせいだ!
人間集団の
2・6・2の法則
P51
複写禁止
改善の基本精神10ヶ条竹内バージョン
1 造りの方の固定概念(今までのやり方)を捨てよう
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
.
2 出来ない理由の説明よりも、やる方法を考える
.
3 議論に時間を使うな、5ゲンで現状を看た後否定せよ
5ゲン=【現場(現地)、現物、現実(現認)、原理、原則】
4 パーフェクトを求めるな。60点で良いまず実行
5 基準・標準を造れ、標準の無いところに改善無し
6 改善に金をかけるな
7 困らなければ良い知恵は出ない
8 真因の追究・・・なぜを5回後に改善方法を
9 一人のひらめきよりも10人の知恵を
10 改善は無限である
.
P52
改革実践十ヶ条
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
一.変化を恐れるな!
過去の慣習を最適と誤解してはいけない。固定概念を捨て、自由な発想が重要である。
一.スピーディに集中的に取り組め!
パーフェクトな対策を求めるより、スピードが重要である。【巧遅拙速】
一.異常が一目でわかるようにせよ!
誰にでも、不良・異常が一目で分かるようにする。
問題のある現場に立ち、それを自分の目で見ることが大切。
一.真因を追求せよ!
表面的な原因に惑わされてはいけない。再発防止には真の原因を対策することが必要。
一.非常識な目標を掲げよ!
達成可能な目標では、無難な対策に留まる。非常識な目標が対策のアイデアを飛躍させ
る。
一.自ら知恵をだし、皆の知恵を集めろ!
一人のヒラメキよりも、皆の知恵を出し合うことでより良い策が見えてくる。
金をかける対策は誰でもできる。金をかけない対策にこそ知恵が必要。
一.目的を見失うな!
対策は目標達成のためにある。目標は目的達成のためにある。目的を認識して対策するこ
と。
一.基準・標準を造り、守り、改訂せよ!
基準・標準を造り、守ることが大切である。新たな展開があれば速やかに改訂する。
一.継続は力なり!
目標に向かってコツコツと努力を重ねることで実力が向上する。
一.改革に終わりなし!
P53
生産改革の考え方
1.取り組むこと
3S3T [整理・整頓・清掃 + 定置・定物・定量] 、先入れ先出し
2.現場で守るべき優先順位
S[安全] >> Q[品質] > D[納期] > C[コスト] の順
3.設備のあり方
動かしたいときに100%可動する設備をつくる
4.管理のあり方
誰が見ても、一目で異常がわかるように
標準を守り、異常がでたらすぐ止める
品質は工程内で造り込む
5.作業のあり方
標準作業でのモノづくり。標準作業なき所に品質管理と工程管理なし
付加価値比率の高い、効率の良い作業
ITに使われるな、ITを使え! 効率良い仕事をするためのITであれ
教育と訓練で多能工化と多工程持ちの実施
6.工程のあり方
モノの滞留をなくし、流れのある生産、同期化、小ロット化
一個流しで、ムリ、ムダ、ムラのないリズムのあるモノづくり (LT最短のモノづくり)
タクトタイムでのモノづくり (一人工作業の追求)
平準化とジャストインタイムでのモノづくり
(必要なモノを必要な時に必要な量だけつくる)
モノの流れと人の動きでレイアウトを考えろ
7.関係部門との連携のあり方
情報の動脈(開発から工場)と静脈(工場から開発)を造れ
複写禁止
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
P54
複写禁止
TSC の行動基軸
明るく、楽しく、元気よく
「プラス思考」で
「主体性」をもって
「良いことは速やかに実行」
疑問をぶつけ合いフランクに言える
雰囲気を造り、仲の良い喧嘩をする
行動の基軸
1.相手の話を良く聞く
2.何が問題なのか良く考える
3.激励する、提案するという姿勢
4.どうしたら勝てるのかという知恵を出す習慣
5.お互い話し合う
6.現地現物に徹する
7.まずやってみる
(株) TSC
メール Maile:takeuchi@tsconsulting.co.jp
竹内 鉦造
WEB http://tsconsulting.co.jp
(株)TSC
CCopy inhibit
2010
(株)TSC
御
清
聴
あ
り
が
と
う
ご
ざ
い
ま
し
た