ウェストミンスタ-小教理 70-72 「第7戒」 十戒の第七戒は、姦淫を禁じています。 結婚関係の尊さ 1、 「姦淫」は、結婚している人が配偶者以外の人と男女の結び付きをすることです。 2、この戒めは、夫婦が創造された目的を達成するための命令です。 (神は)人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。……こういうわけで、 男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる」 (創世記 2:24) 結婚は、二人の人が親子の結びつきにまさるほどの深い結びつきをするもので、 「一体となる」と言われるような深い人格的結びつきを心身両面で達成するもので す。神は、人が結婚関係を通してこのような深い結びつきを達成出来るように、人 を創造されたのです。 3、姦淫は結婚した二人の一体性を壊して、創造の恵みを破壊する行為として禁じら れているのです。 4、また、結婚は、キリスト教式で挙式したか否かを問わず、互いの愛について変わ らない真実を誓い合って始められるものです。この誓い合いを聖書では契約と呼び ます。姦淫は、この契約に違反する不真実としても、罪なのです。 主があなたと、あなたの若いときの妻との証人となられたのに、あなたは妻を 裏切ったからだ。彼女こそ、あなたの伴侶、あなたの契約した妻である。……あ なたの若いときの妻を裏切ってはならない。 (マラキ書 2:14~15) 5、従って、第七戒は、夫婦が「一体となる」深い人格的交わりを達成して、互いに 真実を尽くす事を目指しています。 6、浮気をしなければ良いだけではなく、主が与えてくださった結婚の関係を尊び、 真実味のある夫婦関係を築き上げることが、第七戒の土台にある神の御心なのです。 真実の結婚関係の形成を損なう罪の禁止 1、青年であっても、結婚という真実の関係(全人格的関係)に方向付けられないよ うな不真面目な男女の関係を慎むべきです。 現実に結婚まで至らなくても、その方向線上にある青年男女の思いは聖書に禁じ られている訳ではありません(異性への関心や好意、恋愛等)。 2、また、青年も既婚者も共に、結婚関係の尊さを損なったり、不真面目な男女の関 係へと人を誘惑したりするような様々な事柄(みだらな思い、言葉、行い)のとり こにならないように、注意をするべきです。 3、ただし、通常の欲求は神が人に備えられた機能です。それ自体を汚れたもののよ うに否定すべきではありません。その誤用(結婚関係の尊さを損なうような用い方) を避けるように常に心しているならば、それでよいのです。 (異端者は)結婚を禁じたり、ある種の食物を絶つことを命じたりします。し かし、……神がお造りになったものはすべて良いものであり、感謝して受けるな らば、何一つ捨てるものはないからです。テモテ一 4:3~4
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