「 金 こ 比 羅 樽 た 流し」 8 年ぶりに復活

 昨年4月 日にオープンした町立
図書 館 ほ ん わ 館 。
こん
ぴ
ら
たる
5月6日、長崎の川向地区で民
俗 行事「金比羅樽流し」が行われ
い、優勝者を決めるというものです。
今回は発表者として5名の方が参
加。1人5分の制限時間の中で、そ
れぞれ自分の好きな本の魅力を身振
り手振りを加えて熱弁し、戦いは大
変な盛り上がりを見せていました。
ほんわ館という名前には「本を囲
んで和ができてほしい」
・
「図書館を
中心として人々のつながりの輪が広
がってほしい」・「ほんわかと温かい
気持ちになってほしい」という3つ
の願いが込められています。その名
前に込められた願いの通り、ほんわ
館には多くの人が訪れ、子どもから
大人までイベントを楽しみ、笑顔の
輪が広がっていました。
樽流しの風習
「 金 比 羅 」様 は、海 の 神・航 海 の 神
として古くから航海や舟運に関わる
人々に厚く信仰されてきました。そ
と ひ ら ぐう
「 樽 流 し 」 と は、 金 比 羅 信 仰 の
ひと つ で 、 樽 に 酒 を 詰 め た も の を
の本拠地は香川県の金刀比羅宮にあ
り、金比羅信仰は江戸時代中期頃か
こ
海や 川 に 流 し 、 舟 運 の 安 全 や 水 難
まし た 。
▼県内に唯一残る
「金比羅樽流し」8年ぶりに復活
伝統継承に一歩
みたいと思った本に投票してもら
し、 発 表 を 聞 い た 観 覧 者 か ら 一 番 読
「 ビ ブ リ オ バ ト ル 」 と は、 発 表 者
が面 白 い と 思 う 本 を 持 ち 寄 っ て 紹 介
われ ま し た 。
試み と な る 「 ビ ブ リ オ バ ト ル 」 も 行
など 盛 り だ く さ ん 。 ま た 、 初 め て の
その内容は、人形劇、かぎ針や指
を使 っ た 編 み 物 教 室 、 ブ ッ ク カ フ ェ
催さ れ ま し た 。
そ ん な ほ ん わ 館 で、 5 月 日、
オープン1周年の記念イベントが開
5748冊にもなりました。
686名、貸し出した本の数は5万
オ ー プ ン 以 来 多 く の 方 に ご 利 用 い
ただき、1年間の来館者数は6万6
30
事故 の 防 止 を 願 う 行 事 で す 。
ら全国に広まったと言われています。
が確認されているのは、県内では川
断。今でも「金比羅樽流し」の風習
れとともに次第に廃れ、いつしか中
習が見られたようですが、時代の流
流し行事を守り、後世に伝えようと
表代行)を組織。県内に唯一残る樽
樽 流 し 保 存 会 準 備 会 」( 鈴 木 昭 十 代
これを知った地元の有志が、伝統
行事の復活・継承に向けて「金比羅
8年ぶりに復活した「金比羅樽流
し」には、準備会のメンバーや地区
の方など約 名が集結。最上川左岸
に建てられた金比羅堂で神事を行っ
羅講中の減少等が理由で中断。その
数年前まで地区を挙げて実施して
いた川向地区の樽流しですが、金比
(桜町)です。
そんな川向地区の樽流しを今日ま
で継承してきたのは、白田ヤノさん
せていました。
続けていきたい」と継承に意欲を見
白田さんは「保存会準備会の設立
は大変心強い。これからも樽流しを
難事故の防止を祈りました。
さな樽としめ縄を最上川に流し、水
たあと、白田さんらが酒を入れた小
後 は「 水 難 事 故 を 起 こ し た く な い 」
▼伝統行事継承に向けて
「保存会準備会」を設立
本格的な継承に乗り出しました。
一人で樽流しを行ってきました。
という思いから、白田さんがたった
金比羅堂で行われた神事の様子
向地区のみとなりました。
この時期に山形県でも信仰が浸透
し、かつては県内各地で樽流しの風
ビブリオバトル
笑顔の“わ”広がってます♪
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水難事故防止の願いを込め、最上川に樽を流す白田ヤノさん
町立図書館ほんわ館、オープンから1周年
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広報なかやま
中山町情報・物産館
☎ 023-674-0575
長崎小学校6年生の児童が絵本の読み聞かせに挑戦。お兄さんに絵本を読んでもらい、
子どもたちはとっても嬉しそうでした。