平成27年3月度 総務委員会・理事会資料 平成27年3月12日 平成26年度 需 要 実 績 見 込 (一社)日本塗料工業会 事務局作成 平成26年度は、平成26年12月までの実績及びその後の業況観測アンケ-トから、塗料需要の実績見込 は 1,383千トン(前年度比97.6%)と予測した。 (平成25年度実績はVOC排出実態推計から1,417千トンとした。) 需要産業区分 建 物 予測数量 前年度比 (千トン) 387 建築資材 69 構造物 85 船 舶 114 新車 211 補修 38 道路車両 電気機械 44 機 械 65 金属製品 91 木工製品 17 家庭用 32 輸 出 78 路面標示 63 その他 89 前年度比算出根拠(メーカーコメント参照) 消費増税の反動減、人手不足、天候不順が新設、塗替えにも 93.6% 大きな影響を与えた。新設戸建てが低迷、集合住宅の塗替え も前倒しで実施された結果、反動減が見られた。 住宅着工件数に代表されるように、持家の受注減少が継続 92.2% し、分譲マンションの着工戸数も減少した。期を追うごとに 消費増税反動が顕著となり、低調に推移。 オリンピック特需やインフラ関連公共工事を中心に、一部の 99.9% 需要は堅調に推移したが、人手不足による慢性的な入札不調 等もあり、横ばいから微減。 2014年問題の影響が想定以上に軽微であったことや円安によ 107.7% る国内造船の状況好転もあり、また、塗替えも船主の経営環 境好転から、増加を見込む。 消費増税前の駆け込み需要の反動が長引き、自動車生産台数 97.6% が減少したことによる。(平成26年度は960万台の見通しで約 3%減。) 車離れ、保険料率改定など構造的な市場縮小傾向が続き、震 96.9% 災後の新車販売減に伴う車検需要減もあり、大きく需要減と なる。 重電機は輸出向け好調で、国内向けも更新需要で堅調に推移 102.6% した。白物家電は消費増税の反動あるも省エネ家電への買い 替え需要でも前年並みで、全体では増加見込み。 消費増税後の反動はあるも、国内は概ね堅調。円安の影響に 102.1% 加え、欧米市場を中心とした海外向けの建機需要は好調。一 方、中国向けは市場が低迷し、総合的には微増。 消費増税後の影響は比較的少なく、商業ビル・コンビニ、復 101.3% 興需要などは好調、粉体塗料が伸長した。ユーザーの海外移 転も国内回帰で相殺され、全体では微増の見込み。 消費増税駆け込み需要の反動による住宅着工減少が影響し 97.2% た。上期まではほぼ横ばいで推移したものの、その後マイナ スとなり、通期で3%減と見込む。 年度初旬こそ好調であったものの、その後消費増税の影響が 98.5% 顕在化。夏~秋季の天候不順もあり需要期に伸びず、年度を 通じ市場低迷気味。 中国向け市場の減退傾向が根強く、北米・欧州・新興国向け 104.5% 等の需要は好調。円安影響や日本企業の海外現地生産化推進 の継続もあり、輸出は増加傾向にある。 13年度末に増税前の材料購入があり年度初めの動きが鈍く、 90.8% 選挙等の影響で工事発注控えもあった。前年度は補正予算効 果もあり好調であったが、今年度は減少となる。 96.8% 皮革塗料に関しては、国内需要の減少が続く。 円安の後押しもあり、主に北米・新興国を対象に輸出は総合 的に好調。反面、消費増税後の駆け込み需要反動が多くの分 合 計 1,383 97.6% 野で顕在化し、従来の国内の消費低迷ムードが根強く、天候 不順も影響し、全体的に国内市場は低迷のまま推移。塗料業 界としては原材料値上げに伴う利益減も深刻。 注)経済産業省統計や塗料製造業実態調査での品目「シンナ-」については、塗料用として使用してい る44%分を組み入れて計算した。なお、端数処理の関係から合計が合わない場合がある。
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