「しっかり生きる」アクションプロジェクトについて

平成27年度
さいたま市立柏崎小学校
校 長
長島 淑子
「しっかり生きる」アクションプロジェクトについて
1 プロジェクト策定の趣旨、目的
変わりゆく現代社会の中で、子どもたちが「夢をもち未来を切り拓いていく」ためには、正に「生
きる(生き抜く)力」を育てていかなければなりません。
そこで、本校ではこれまで「しっかり生きる」を学校経営の中核に据えて取り組んで参りました。
「しっかり生きる」は、
「しっかり学ぶ(知)」
、「しっかり考え行動する(徳)」、
「しっかり鍛え
る(体)
」
、
「しっかりかかわる(コミュニケーション)
」の4側面からなるもので、これらを意識的、
意図的に実践化し、人格の完成を目指すものです。
本プロジェクトは、この学校教育目標の実現に向けて、「今の自分に何が必要か」、「何ができる
か」を考え、自分の目標や取り組み方を明確に宣言し、実践行動アクション(以後アクションと言
う)につなげるためのものです。また、児童を取り巻く教職員・保護者・地域が一体となってアク
ションをおこし、
「大きな目標達成」を目指して、児童一人ひとりの成長を促したいと思います。
24年度より策定し実施して参りました「しっかり生きる」アクションプロジェクトも4年目を
迎え、保護者の方々にも意欲的に協力していただけるようになって参りました。しっかり関わって
いただけることが、子どもの成長に大きな影響を与えています。
今年度も下記の要領で実施しますのでご協力よろしくお願いいたします。なお、今年度は、「国
語力向上」と「食育」を一層意識していきたいと考えております。目標とする内容に迷われた場合
は、ぜひ、
「読む力・書く力・話す力」や「健康のための栄養バランス」
「体に良い食生活」等につ
ながるものを設定していただければと思います。
2
推進内容、具体的な取組
児童、教員、保護者がそれぞれの立場から児童が「しっかり生きる」ために『必要だと思うこと』
、
または『継続しようと思うこと』を一つ以上考えて、それを目標に掲げます。
本プロジェクトは、以下の4つのアクションを行うものとします。
① 児童アクション
本プロジェクトで一番大切なアクションです。
児童自身が「しっかり生きる」ために『必要だと思うこと』、または『継続しようと考え、頑
張ること』を決めて実行します。児童が掲げる目標については実践化できるものかどうか、教員、
保護者が吟味、指導し、設定します。設定したものについては、見守りを続け、声かけ、励まし
等をします。児童は、自分自身を振り返りながら、目標の実現を図ります。
② 教員アクション
教員も児童の成長を期して、目標を掲げます。これは児童、保護者にも伝え、その実践に努め
ます。
③ 保護者アクション
保護者も各家庭で出来ることを考え、
『1年間やりぬくこと』等を目標として掲げ、実践して
ください。これにより、学校教育と家庭教育の連携が深まり、相互補完し合い、児童の成長をサ
ポートできます。
このアクションについては、
「我が子にこれをやらせる」という見守りの目標ではなく、保護
者自身が取り組むことを掲げ、それを実践し続け、範を示すとともに子どもとともに達成感や成
就感を味わうものとしたいと思います。
○5月中に目標、内容等を学校に提出してください。教員とは、懇談会等様々な場を使って実
践の状況や情報交換を行ってください。自己の振り返りについては、3学期にカードに記入
し、担任を通して、校長までお願いします。
④ 全員アクション
「しっかり生きる」上で、絶対に必要なものが、「挨拶、返事、礼儀」です。この基本的な態
度は、児童、教員、保護者全員が常に意識し、実践しなければなりません。よって、「挨拶、返
事、礼儀」を全員アクションとして、それぞれが具体目標を提示し実践していきます。
3
概要(イメージ図)
「しっかり生きる」アクションプロジェクト
「しっかり生きる」
しっかり学ぶ (知)
しっかり鍛える(体)
「
小
中
一
貫
教
育
」
の
継
続
で
中
一
ギ
ャ
ッ
プ
の
解
消
「
国
語
力
向
上
」
「
少
人
数
指
導
」
基
礎
学
力
向
上
しっかり考え行動する(徳)
しっかりかかわる(コミュニケーション)
①児童アクション
②教員ア
クション
③保護者アク
ション
アクションカードの作成
・アクション名(目標)
・取り組む内容
アクション
カード
★
アクション
カード
・振り返り
新規
地域アクション…地域の方にも一緒に「挨拶・返事・
礼儀」の協力をお願いする(SSN協議会、学校評議員会等)
④全員アクション…「挨拶・返事・礼儀」
全
て
の
教
育
活
アクション
カード
ス
マ
イ
ル
フ
ァ
イ
ル
、
チ
ャ
レ
ン
ジ
ス
ク
ー
ル
動
☆
一人1アクションを基本とする。よって、
「④全員アクション」と併せて2アクションをア
クションカードに記入する。
☆
⑤は H27 年度新たに地域の方々に協力をお願いするものです。
☆
①~③のアクションは、それぞれが考えて実践していく。よって、直接的に、アクション
内容につながりがなくてもよい。(例:A子のアクション…算数ができるようになる、
A子の担任アクション…算数の個別指導をする、A子の保護者アクション…算数の宿題を
一緒にやる、 のように必ずしも連動しなくてよい、ということ。)
☆
目標、目的をもつこと、そしてそれに向かい努力や工夫を続けることで人は成長します。
何かをやり遂げた満足感、成就感を共有しましょう。