生涯現役を目指して - あさ風サッカークラブトップページ

サッカーを愛する大人たちから
こどもたちへ “あさ風”を送ろう
あさ風
2015年第15号
2015年11月7日発行
生涯現役を目指して
◇首都圏O-75及び静岡ロイヤル75連合の結成
◇ 脱会者を減らす施策
前号より引き続いてO-75、O-80の問題を考えていき
たいと思います 。前回の特集以後、首都園では、「首
提案
亀山和秀
脱会者を減らす施策を考えてみました。
都圏O-75FC」が8月1日に発足しました。さらに、9
月10日には静岡ロイヤルO-75連合が結成されました。
1. 勝つことより楽しいサッカーを目指す。どうして
も勝負にこだわり勝ちですが、特にO-70以上は、楽し
また、10月7・8日には宮城県松島町で2015宮城松島O75サッカー大会が開催され、各地でO-75の大会や試合
いサッカーに徹する。その為には平等が不可欠、失敗
を責めることなく、良いプレーを見つけ、褒め合う。
が盛んになっています。下記の表は、西日本サッカー
連盟の2015年9月1日「連盟だより」にありましたO-80
2.
及びO-75の人員数です。
地 域
中部地域
O-80
39
関西地域
中四国地域
九州地域
40
13
23
連盟合計
115
お互いにコミュニケーションを取り、抱えている
障害の話を聞き、助け合う。特に、自動車に乗れなく
なる場合は仲間と話し合い、送り迎えの人を決める。
U-79≧O-75
75
3.
宮城松島O-75サッカー大会、東海中部O-75大会、
84
28
50
首都圏O-75チーム発足、静岡県O-75連合チーム発足と
続々スーパーロイヤルの息吹きが聞こえて来ました。
最年長者プレーヤーの生涯現役に掛ける執念を感じま
237
す。私も他人事ではなく、岐阜サッカーOB会と各務原
PSCのメンバーを集め岐阜県スーパーロイヤルチーム
15名以上の単独チームは9チーム結成できるそうで
す。70代の単独チームが14チームとするとO-75は多い
発足を目指そうと考えております。発足の暁には東海
中部O-75大会は勿論、宮城松島O-75サッカー大会にも
といっていいのでしょうか。
参加したいものです。
4.もう一つの夢は来年敬老の日に、地元の小学生男
子チームと中学生女子チームとの交流会を企画し、O-7
5の実力を試したい。皆さん対等に戦えると思います
1
か。何時か結果報告ができることを楽しみにしており
ます。
◇コミュニケーションを取り、抱えている障害の話を
聞き、助け合う
このように地域でのO-75交流会を活発にすることが、
日本サッカー連盟、西日本サッカーOB連盟でのO-75ク
亀山さんのご提案ですが、私は草サッカーの試合に
ラス及びO-80クラスの創設に繋がり、生涯現役を全う
する環境が整うことになります。皆さん一緒に頑張り
関してはあまり意見は言えませんが、例えば、FWに
O-80の方がいて、強い(飛ぶ)ボールをキックされる
ましょう!
と、ボールに追いつけず大変なようです。先日の宮城
松島O-75大会で優勝した東北選抜のチームは、当日初
以上
めて顔を合わせるメンバーでしたが、細かくパスをつ
なぐうまい試合運びでした。思うところにボールが飛
ばない、思うようにボールに追いつけない。これらは
誰もが感じることだと思います。「昔はこうではなかっ
た」と自分でがっかり感じているところへ、批判の声
が飛んだら・・・。せっかく練習に来ているのに・・・
とがっかりするのではないでしょうか。そのあたりの
コミュニケーションの取り方が、脱会者を減らしてい
くのではと、みなさんの練習(試合)を見ていて思い
ます。東海・中部のO-75の交流会ではベテランのSさ
んが「高齢者のプレイは、こうするといいんだよ」等
と無理のないプレイをアドバイスをされていました。
障害を持たない高齢者のプレイヤーは少ないのではな
◇初めはどんな動機でも、貢献できることを
いでしょうか。そんな点をかばい合えるチームの試合
は見ていて気持ちがいいものです。「あさ風」でも、
宮城フェニックスSCの新山会長は、O-75の大会を シニアの試合に出ておられるS氏にシニア向けのアド
始められるときに 、「自分が活躍できる大会を作ろう」 バイスを頂ける練習会を企画しています。
と考えられたそうです。「動機が不純で始めましたが、
おかげで清月記杯は軌道に乗せることができました」
と話されています。
◇O-80のプレイヤーのお顔は覚えやすい
中部地域では子供たちとシニアの交流会も盛んです。 絶対的な人数のせいもありますが、こうして取材を
亀山さんの提案の最後の部分はすてきですね。宮城フェ していますと、年齢が高い方のお顔とお名前は憶えや
ニックスSCも地元の高校生と交流試合をしたり、首
都圏でも、いいグラウンドで試合を楽しんでもらおう
すいです。いくらイケメンでもO-60の方のお名前は覚
えにくいのです。なぜかと思うのですが、やはりO-80
と、母校の高校生を自分たちの試合に招待したりして
しているシニアの高校OBチームもあります。地元の
の方は個性的でそれぞれに魅力がある ということで
はないでしょうか。試合や練習でも、そのみなさんの
子供達との交流を、O-75の皆さんができたら、自分た
ちだけのサッカーから少し違う見方ができるのではな
個性をまず、尊重することでは と思うのです。O-80
の方の「うまい!」と思うプレイにがたくさんありま
いでしょうか。やっととれたグラウンドだから自分た
ちで使いたいという気持ちもわからなくはないのです
が、これまで日本のサッカーの黎明期ともいえる時代
す。そのうまさを生かす周囲の元気なO-75のみなさん
であってほしいなぁ と思います。
からサッカーに携われた方たちから子供達へ伝える財
産はたくさんある気がします。ただ、O-75の方が少な
くなってしまった地域でどうしていったらいいかが、
問題ではないでしょうか。近くのほかの地域のチーム
に参加するとしても、足の確保など問題も多いですね。
福島シニアも県全域から1か所の練習グラウンドの集
まってくるとお聞きしました。O-75,O-80だけで練習が
できるか? 首都圏O-75や東海中部O-75のような集ま
りが広がっていくといいですね。
2
大森酉三郎氏の考えるサッカー(2)
生徒たちの答えをお伝えすると、「そうですか」とニ
「あさ風」14号(2015年4月発行)で特集しました星
槎湘南大磯総合型スポーツクラブのクラブ長大森酉三
郎さんの考える選手育成について今回も特集していき
コニコされるだけでした。授業では特に海岸清掃がど
うのこうのというお話はされていないそうです。生徒
同士で無駄話をするわけでもなく、地元の人たちが清
ます。
掃を終えても、黙々と清掃をしていました。
生徒たちのサッカーと海岸清掃との関係 あなたは
♡地元の人たちと海岸清掃
どう考えられますか?よくJリーグのチームがスタジ
アムまでの道を清掃する というような地域貢献をし
ていると言いますが、道のごみを拾うということは特
別なことでもないような気がします。(あえてPRす
ることでもないと)海岸清掃をごく普通の地域との結
びつきとして生徒たちがとらえてくれたら、サッカー
選手になっても、地域との結びつきとしてスタジアム
の清掃等も積極的に参加するのではないでしょうか。
大森さんは「サッカー選手」として必要なことを教え
るのではなく、一人の人間として生きていくうえで必
要なことを生徒たちに体験させているような気がしま
す。
5月の連休の初め、神奈川県大磯町の大磯海岸で地
元の人たちと一緒に海岸清掃を行う星槎国際高等学校
湘南 男子サッカー専攻の生徒たちです。この日は、
1年生の生徒さんたちが初めての清掃に参加です。そ
れぞれが写真のようにビニール袋を持って、海岸のご
みを拾います。生徒同士群れることなく、黙々とごみ
を集めています。何人かの生徒さんにインタビューし
てみました。
1年生の生徒は「初めての海岸清掃はどうですか?」
という質問に、「思っていたより大変です」の答えが
多く、2年生には「何を考えてごみを拾っていますか?」
という質問には、「海岸を少しでも気持ち良くしよう
と思って、ひとつひとつごみを拾っています」とか
「何も考えていません」という答えでした。
「このごみを拾うこととサッカーとは何か関係があ
りますか?」という質問に2年生の生徒さんが
「大森先生の授業でも聞いたのですが、一つのごみを
見つけてそれを拾うという行動を起こす、ということ
はサッカーの試合と同じで、ボールを見て次の判断を
♡「やきいも学」を学ぶ
生徒達が今度はサツマイモの苗を植える日に取材に
伺いました。苗からサツマイモを育てて収穫までの体
験、そして壺焼きにしてそれを販売する、そんな体験
を生徒たちはしていきます。5月は始まり11月まで続
きます。
5月27日。すでに耕され畝ができている区画に生徒
して行動を起こす ということと同じだと思うんです。 たちがサツマイモの苗を植えていきます。大森さんが
ここで自分が一つのごみを拾うということが、サッカー サツマイモ植えの指導を? いいえ、そうではなく大
でも大事な判断になるんじゃないかなと思います」と 磯町在住の焼芋家なるチョウハシトオルさんという方
いう答えでした。
が指導されます。この日は、サツマイモの苗を植えて、
それから秋に収穫して焼き芋を作る壺に和紙を張りま
大森さんはこの日はほかの試合の引率で不在でした。 す。今はあまり見かけませんが、いわゆる「壺焼き」
で芋を焼くわけです。
3
私の手元に大森さんから頂いた 『究極!! やき
いも学㊙ 』なるファイルがあります.。少し寄り道して
♡
「やきいも」なるものをみてみましょう。
芋を植え、壺の準備
子供たちは丁寧に苗を植えていきます。
「やきいも学」を教えているのは「焼芋家(Yakiimo
Artist)のチョウハシトオルさん。
芋の苗の 植え方を説 明す
るのがチョウハシさん。
隣が大森さん
出来上がりは
チョウハシさんの本業は、デザイナー。やきいもを
包む包装紙もチョウハシさんがデザインしたものです。
また、設計された店舗はどこでも評判ということです。
そんなチョウハシさんは、大磯町で実際に焼き芋屋さ
んを営んでいます。「やきいも学」は奥が深そうです。
焼き芋学より
◇焼き芋を知る◇
江戸時代の焼き芋
サツマイモ が日本に入ったのは、江戸時代の初めごろ。琉球から入り、そこから九州各地へ伝えられ、少
しずつ北上して、江戸時代の中ごろからは関東でも作られるようになった。
サツマイモは、最初は飢饉に備えて作られた。だが、すぐ農家の普段の食糧としてたくさん作られるよう
になった。サツマイモは都市に住む人たちからも好まれ、京都・大阪・江戸などの大都市では、それを蒸し
たり焼いたりして売る人が現れた。
焼き芋屋は江戸の至る所に現れたが、その多くは木戸番の内職だった。木戸番の仕事は、街の入口と出口
の木戸を朝開け夜閉めることと、火の番だった。木戸番には町内から手当てが出ていたが、内職として雑貨
や駄菓子などを売ることができた。
そこは「商番屋」(あきないばんや)とも呼ばれ、今のコンビニのようなところに
なっていた。焼き芋がおもしろいとなった時、木戸番たちが我先に手を出した。
焼き芋が江戸っ子の人気になったのは、おいしかっただけではなく、値段も安かっ
たからだ。
そのため、サツマイモの輸送にはコストをかけられず船で運ぶしかなかった。
それで、江戸周辺で大産地になれたところは二か所しかなかった。一つは江戸湾沿
岸の下総の馬加(まくわり)村(千葉市幕張地区)で、ここには江戸向けの海路
があった。もう一つは武蔵野台地の川越藩領の村々で、ここには江戸と川越を結ぶ
新河岸川の船運があった。両者のいもの供給力は互角だったが、川越いものほう
が上質とされ、「本場ものは川越」となった。(「やきいも学』より引用)
4
♡収穫の喜び
苗を植え終わり、片づけを済ませると、生徒たちは
11月に使う壺の準備をします。
10月28日。生徒たちが大事に育ててきたサツマイモ
の収穫の日です。暑いくらいの陽気。チョウハシさん
の指導でいよいよ芋を掘り上げます。蔓の刈り取り係、
芋ほり係、芋の保存係に分かれ作業開始です。
上の写真の奥に見えるのが壺で、これに温熱効果を
高めるために、和紙を周りに貼っていきます。小麦粉
で作った糊を刷毛で付けて貼っていきます。糊が小麦
粉でできるのに子供たちはびっくり。生徒たちは和紙
が手でうまく切れません。刷毛で糊を付けるのも難し
そうですが、手分けして貼っていきます。
芋は傷をつけると痛みやすいので、丁寧に掘り上げ
ます。蔓や泥をつけたまま大切に扱います。3つある
畑のなかで、大きめの芋がたくさん採れたところは、
土も良かったそうですが、水をよく撒いて育てていた
そうです。大森さんからよく水を撒いていた生徒に
♡苗を育てる
「ほら、ちゃんと結果はついてくるだろう」の一言。
「はい」と嬉しそうな笑顔がありました。「芋の気持
8月には、リトバルスキーさんが星槎大磯湘南スタ
ジアムで女子サッカーの指導をするときに、苗の様子
を見てきました。みごとに育っていました。
ちになって掘ってみたか?」とか「急にそんなたくさ
んの蔓が飛んできたら、そこにある木はびっくりしな
いか?」という言葉が大森さんから生徒達へかけられ
ます。そして、芋の蔓でリース作り。近くにある植物
を蔓を撒いたリースに飾っていきます。完成したらリー
スに名前を付けます。教室では学べない生きた世界を
生徒たちは学んでいきます。
チョウハシ賞を頂いた
女子4名の作った
リース
5
♡プロを育てるのに成功したドイツだが
9月に千葉市で開催しました「ドイツプロサッカー
に学ぶ」パネルディスカッションでお話をしてくださっ
たブンデスリーグⅡ部フォルトゥナの日本デスク代表
地域のために、他人のためにやっているところがかっ
こいいなって思いました。」と感想を述べていました。
生徒たちは地元のさまざまな職業の人たちと接する
機会を大森さんから与えてもらっています。
瀬田元吾さんは「ドイツはプロサッカー選手を育てる
には成功したのですが、この過程でプロになれない人
の育成はうまくいっているとはいえません。それがこ
れからの課題のようです」と話されました。トップ選
手の育成にさまざまなフォロー体制を持つドイツのシ
ステムでも、その過程で抜けていく人たちの道は厳し
いそうです。ドイツの各地域には地域の学校に通いな
がらプロサッカー選手を目指すことのできるシステム
が整っています。Jリーグのアルビレックス新潟の田
村貢社長も地域で選手を育てることを大事にしている
と話しておられました。(が、育つとよその地域へ行っ
リースを作る生徒たち
プロのサッカー選手になったとしても、選手として
てしまうのが悩みとか)
活躍できる時間はそんなに長くありません。また、プ
ロを目指すアマチュアの選手たちは、練習時間以外の
地域の仕事を学ぶ@焼き芋家 というタイトルのこ
の授業は「プチ6次産業(芋を育てる~食べる:人に
提供する)」というテーマでもあります。昨年、体験
制限された時間のなかで仕事を選んで仕事をしていか
なくてはなりません。大森さんの指導を受ける生徒た
ちはそのどの過程の中でも、「サッカーを愛して」
した生徒の感想に
「さつまいもから学んだことで自分の将来に活かせる
「仕事を愛して」生きていける力を得ているのではな
いでしょうか。
ことはありますか?」という問いに「自分の好きなこ
とを一生懸命やれば、素晴らしいことができるんだな
大森さんの教えるサッカーは奥が深いと思いました。
それは生徒たちにいまは見えないものなのかもしれま
と思った」とか「さつまいも一つでもすごく魅力があっ
て、いろんな角度から見ると違ってみえたので、物事
せんが、土の中で育っていくサツマイモのようにそれ
ぞれの心の中で大きく育っていくような気がします。
をいろんな角度から見てみたいです!!」「野菜を育
てる大変さを知りました。自分で作ったものを自分で
昨年の生徒たちが残した言葉に
「チョウハシさんの情熱は、自分たちのサッカーへの
食べるというのも、良いなと思いました。」などがあ
りました。
情熱に似ていて、焼き芋の話をするショウハシさんは、
すごく楽しそうで笑顔だった。芋だけでなく大磯の食
スポーツの指導者は、常に結果を問われています。
材も、チョウハシさんが育てているような感じが伝わっ
てきました」
(もちろん選手もですが)結果とは、現在の大会での
勝利であるかもしれませんが、指導者は、指導する選
手たちに何を残せるのかを、目の前の結果の先に見据
来年の後輩への焼き芋の授業へのアドバイスには
「水をやるのを忘れないことです。それを楽しくやれ
ると自然においしくなると思います。」とありました。
えていなくてはならないのではないだろうか と思い
ます。芋の苗を植え、水やりをし、そして収穫へ。そ
れは毎日の厳しい練習や試合の結果を問われる学生生
活とは別の世界ではあるけれど、「生きていく」とい
う土俵では、しっかりした根になっているのではない
だろうか と思いました。生徒たちはデザイナーであ
りながら、焼き芋の研究をし、さらにそれを「焼き芋
学」として広め、地域で活躍しているチョウハシさん
に対して「話を聞いていて思ったのは、一つ一つの言
葉にパワーがあって、話す上での知識がすごくあるな
と思いました。それが自分のためにだけじゃなくて、
出来上がったリースを見上げる生徒たち
6
スーパーエイジシニアサッカー大会 in 刈谷
刈谷市の総合運動公園で9月12日・13日に開催され
た「スーパーエイジサッカー大会」は、昨年から、主
に学校OB対抗戦のような形式になりました。
最高のリスペクトで語る大会事務局のSさん言葉をお
借りすれば「年に一度の大イベント『スーパーなジジ
イ』たちが、刈谷に集結して年甲斐もなくハッスルす
るサッカー大会が2日間にわたって繰り広げられた。」
刈谷の大会はともかく運営本部が明るい。今年は、
YOSの河合さんのおかげで、本部に「あさ風サッカー
で、「三々五々、刈総グラウンドに集まって来られる
「スーパエイジ」の方々は、既に顔馴染みの皆様も多
く、ここそこで「生存確認」の会話で話が弾む光景が
クラブ」の席もありました。ここでMVPの表彰を受
けるみなさんの写真を撮れればよかったのですが、
やはりピッチで試合を見るのが好きでせっかくの席も
見られた。」でした。
ほとんど温めることができませんでした。
大学OBチームは、YOS(東京農大)、中央クラブ、 このMVPの決め方は、「この選定は「ゲーム・ア
大経大OB、東大LB、阪大クラブ、京大KIU,名大クラ
ブ、立教大、ロイヤルチームには、名阪・三学連合、
ンバサダー」と呼ばれる、我々シニアリーグメンバー
の「判定者」が決定する。基本的には勝利チームの得
湘南ペガサス(湘南高校OB)京大・東大・中大混成
チーム、などで、そこへ地元の刈谷アゴーズ、豊田シ
点者が多いが、引き分けや接戦の場合はGKやディフェ
ンダーが選ばれる場合もある。
ニア、名古屋500CR,K&Kのチームが参加しました。
時には、ワザと得点者ではなくボランチあたりで頑
張った方を選出したりして、チーム内で「もめている」
今年の大会はイエローカードが多かったそうです。
確かにベテランクラスは激しい戦いが繰り広げられて
のを横目で楽しむのも「アンバサダー」の密かな楽し
みである。(ちなみに「イエロー」を出されると何点
いました。(もちろん、ロイヤルクラスにもありまし
たが)大学対抗となると、ベテランクラスにロイヤル
入れてもMVPには選ばれない)」 ということだそう
です。
世代が応援行きますし、かってピッチで顔を合わせた
仲間だからか、当時のイメージで試合をしてしまうの
でしょうか。この現象を前述のSさんは下記のように
今年の大会の人生の一大事と思われる事件が起こり
ました。題して「結婚指輪紛失事件」。私は調度、指
分析されていました。
輪をなくされた方のベンチで応援をしていました。も
ぞもぞとベンチの下やらをみて何か探しておられるプ
「スーパーエイジ界」では60代前半は「若僧」扱いと
なって来た。
レイヤー。「何かお探しですか?」「実は、審判に外
しなさいと言われた結婚指輪をタオルにくるんでおい
そして、その若僧たちが実に「バリバリ」の「ガチガ
チ」なのである。
たのですが飛ばしてしまったらしく見当たらないんで
すよ」そりゃ一大事と付近を探し出しました。「どう
「心・技・体」で言うと、ハートは「負けず嫌い」の
まま。技術は往年のキレはないのだろうが、皆さんテ
したのですか?」と近くにおられた名古屋50CRの方
たちに始まり、サポート隊のみなさんも加わり、芝だ
クニシャン揃いである。最後のフィジカルだが・・・
スピードとスタミナの衰えは隠しようがないものの、
けでなく側溝のふたまで開けて捜索。この蓋が開ける
のはいいのですが、元に戻すのがたいへんでした。
「手と口」だけは現役時代のままのようである。
・・・・で、その結果が「局地戦での激闘」となるの
であった。(ブレーキの効きが悪いために「止まれな
「我が身に起こったら・・」と思うみなさんの熱い応
援でも指輪は出てきません。この結末は、次ページへ。
い」ための追突事故多発)
(上記の文もリスペクトの気持ちが込められています)
7
実は私もこの結末を知りませんでしたが、Sさんの
ブログでは
サッカーアーカイブを目指して
そして、大会終了後に「奇跡」が起こった。 後片
付けの最中に、シニアメンバーの子息が、「指輪が落
ちてたよ・・・」と、持って来てくれたのである。
「どこにあったの?」と聞くと・・・、何と、失くし
来年発足する NPO法人としての「あさ風サッカー
た方が座っていたベンチのすぐ後ろのコンクリートと
芝生の隙間に入り込んでいたらしい ・・・・
クラブ」の事業の大きな柱は、「サッカー文化を次世
代に伝えよう」と「地域におけるスポーツの拠点を作
その場所は、最初に「おっさんたち」が10名以上で探
しまくった場所であった・・・・少年の「澄んだ目」
と、オジサンたちの「衰えた上に濁ったしまった目」
ろう」 です。
この前者の活動の一環として、シニアのみなさまの
お手元にある過去の大会の記録等をデジタル化し年代
とは10倍以上の能力差があるのだった・・・・
別などに分類して 保存して、草サッカーの歴史として
残していきたいと思います。(もちろんかつての日本
この少年には、ご褒美に余ったお弁当が渡されたと 代表の資料など草サッカーない部分もあると思います
か。さらにこのエピソードは続きがあります。それは、 が)それが「サッカーアーカイブ」です。みなさまの
下記のウェブサイトでご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/fcototo
お手元にも記念の品などもあるのではないでしょうか。
父の遺品の整理で困っています・・・というようなお
声もお聞きします。来年度になりましたら、少しずつ
開始していきたいと思いますので、ご自身の記録とし
ても保存しておきたいものは、年末などに廃棄しない
でお持ちになっていてください。次世代へ伝えていく
大事な資料をまとめていく作業をしていきたいと思い
ます。
大会関係者がいつも楽しい気持ちで「おもてなし」
をしている刈谷の大会。毎年、天気が危ぶまれるので
すが、当日は暑いくらいの晴れ。全国からくる「高血
圧軍団」天気をよくすると言われていますが、このあ
たたかくて明るい「おもてなし」の心が、雲や雨を追
い出してしまうのではないでしょうか。
発行月
2015年
2015年 後半の活動に向けて新規会員としてのご参加とご寄付をよろしくお願いいたし 11月7日
ます。 (今年度の資金残がかなり少なくなりました)
発行
♡会員年会費 (2000円)及び寄付金の受付口座 (11・12月入会の方の会費は1000円) あさ風サッカー
* 郵便振替:口座記号番号00240-8-140601 あさ風サッカークラブ
クラブ
*郵貯銀行:店名 028 店番 028普通預金口座番号 67497051あさ風サッカークラブ 〒254-0035
*三菱東京UFJ銀行 平塚支店普通預金 0086773 あさ風サッカークラブ
平塚市宮の前
6-2-302
*連絡先:254-0035 平塚市宮の前6-2-302
あさ風サッカークラブ 古矢真知子
古矢真知子気付
TEL: 0463-71-6669
E-mail: [email protected]
FAX: 0463-71-6662
0463-71-6669
URL: http://www.yuzunoki.jp/index.html
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