2050年のくらしに向けた インフラストックの機能向上

2050年のくらしに向けた
インフラストックの機能向上
国土交通省 国土技術政策総合研究所(国総研)
河川研究部 水環境研究官
福濱 方哉
緑地
下水道
河川
海岸・
沿岸
都市
住宅
建築
道路
2050年 我が国の抱える課題
1.人口の減少
2015年
1億2700万人
2050年
9700万人
(推計値)
現在居住されている
18万km2のうちで、6割地区で人口が半減。
人口1000人の集落では → 300人
30万人都市圏(三大都市を除く)
61(各県2つ程度)→ 43(各県1つ程度)
都市機能の維持には、一定の商圏規模、マーケットが必要であるが、規模が
維持できない。
都市をコンパクトに再配置
「日本のグランドデザイン2050」
人口減少・都市再編に向けた
緑地計画技術
都市内に憩いのみどりを配置
居住地外の地形・土壌等同等の環境で育てた林
を、都心に移設。
都市郊外の低・未利用地を利用しコミュニティ形成
緑地等の活用を希望する市民団体と、
土地を貸したい土地所有者の情報を集約し仲介
2050年 我が国の抱える課題
2.エネルギー環境の一変
世界人口
2010年
2050年
69億人
96億人
世界的なエネルギー需要の高まり
我が国のエネルギーの94%は海外から
エネルギーを取り巻く環境は一変する。
・ 今まで使っていなかった資源・エネルギーを利用することで、
・ 余分なエネルギーは使わないで、
暮らしやすさの向上
三菱化工機(株)・福岡市・九州大学・豊田通商(株)共同研究体
2050年 我が国の抱える課題
3.災害への備え
○ 地震
首都圏直下地震(M7クラス)
→30年以内に発生する確率70%
南海トラフ地震(M8~9クラス) →30年以内に発生する確率70%
地震後も使い続けられる構造へ
4.道路網の整備とビッグデータ
2050年までには、 中央環状線、外環道、
圏央道(首都圏3環状)が着実に整備されるな
ど、高速道路網の整備が進んでいる。
ETC2.0が普及し、双方向通信が行われて
いる。
出典:国土交通省関東地方整備局HP、開通予定は2015年10月31日時点
CO2の発生把握
おわりに
イノベーションにより、インフラストックに工夫を加え、賢く使う。
我が国において蓄積された経験や技術は、
これから高齢化を迎える国々、
資源に乏しい国々、
災害に見舞われている国々
にとって貴重な先進事例となり、これら地球規模の課題に対
し技術的な貢献を果たしていく。