「新状態」下の中国、特に上海の 対外開放政策について

2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
第19回 2015年秋季華鐘コンサルタントセミナー(中国会場編)
「新状態」下の中国、特に上海の
対外開放政策について
上海市外国投資促進センター
羅和慶
2015年10月15日
セミナー講師紹介
羅 和慶
上海市外国投資促進センター
顧問(元アジア・アフリカ部部長)
(経歴)1975年上海対外貿易学院日本語学部卒。1978
年以降、上海市対外貿易局外事処、上海市対外経済貿
易委員会外事処、同外事処主任科長、副処長を歴任。
1994年上海市対外経済貿易代表(日本大阪)事務所首
席代表、1999年上海市対外経済貿易委員会対外経済協
力処調研員に就任、2001年上海市外国投資促進センタ
ー日本代表事務所首席代表兼任。2004年上海市外国投
資促進センター上席マネジャー。2006年上海市外国投
資促進センター投資促進部部長、2012年アジア・アフ
リカ部部長、2014年10月顧問に就任し現在に至る。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
第一部:改革開放と中国経済
対外開放で改革を促す
-中央深化改革会議で再確認
2015年9月15日
共産党中央全面深化改革指導グループ第16回会議が北
京で開催。
習近平国家主席、党中央全面進化改革指導グループ長
が断固として対外開放と言う基本国策を実施、より積極
的で自主的な開放戦略を実行、開放型経済レベルを高め、
外資と外来技術を導入し、対外開放の体制・メカニズムを
改善することなどを強調した。
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対外開放で改革を促す
-中央深化改革会議で再確認
2015年9月15日
共産党中央全面進化改革指導グループ第16回会議が北
京で開催。
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対外開放を妨害する体制・メカニズムの障害を取り除く。
比較的優位性と競争優位性の制度手配を形成。
制度面と規則面からの改革、市場への投資参入の緩和、自由貿易区建設
の加速。
内陸部と沿岸地域の対外開放を含めた体制・メカニズム改革を拡大。
市場参入と監督管理、知的財産権の保護、信用システムなどに及ぶ法律
制度を改善。
法治化、国際化のビジネス環境の形成に力を尽くす。
対外投資のテンボを加速し、東部、中部と西部の対外開放を協調的に推
進する。
対外貿易の伝統的な優位性を強固にし、国際間の産業協力を強化し、競
争の新しい優位性の形成を加速させる。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
<開放型の経済新体制構築に関する若干の意見>
-共産党中央、国務院が公布
2015年9月17日
中国共産党中央、国務院が<開放型の経済新体制構築
に関する若干意見>を公布
 対外開放は中国の基本的な国策を改めて強調
 全体目標:国際協力と競争の新しい優位性の樹立を加
速
 四つのバランス(均衡)を促進
 内需と外需のバランス
 輸入と輸出のバランス
 外資導入と対外投資のバランス
 国際収支の基本的バランスの実現をより促進する。
5
2015年上半期の経済成長率:7%増

7%の伸び率は中国経済の失速を意味するのか

上半期のGDPの伸び率が7%、年初の目標を達成、伸び率が数年前
に比べると、若干遅くなり、多くの憂慮を招いた。

中国経済が失速しているとの懸念が急激に広がっている。

中国経済はいったいどうなっているのか。

「リーマン・ショック後、リード役だった中国経済が失速すれば世
界経済が危ういとの不安から世界の株式市場が不安定になってい
る。」などの議論がいたるところに見える。

「2015 年に中国経済が7%成長すれば、世界経済への貢献は7,000億
ドルに達し、14.2% 成長だった2007 年の貢献額を超える。世界経
済にとって、中国が改革を続けていくのであれば、たとえ6~7%の
年間成長率であっても、改革を行わない不均衡な経済成長での10%
成長率よりも望ましい」。
-- 国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会が発表した『ラテンアメリカ・カ
リブと中国――経済協力新時代に向けて』より
6
3
2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
経済総量10万億米ドルに対する7%の成長
7%の伸び率は世界の主要経済体中では上位になる。
10万億米ドルの経済総量に対する7%の伸びを、金額換
算すれば、8,000億米ドルの増加、中等規模国の年間総量
に相当する。規模では世界の第17位になる。
2015年上半期:
 アメリカ: 1.5%増
 日本が:
2.4%増(名目GDP)
 EU:
1.4%増(第1四半期)
1.6%増(第2四半期)
 インドも7%増(インドの経済総量は中国の五分の一)
7
消費、収入、就業について








消費:経済成長に対する消費の貢献率が60%
社会消費品の小売額が10%増
情報関連消費(4G)を拡大、(4Gユーザ2億人を突破、
上半期で昨年末より1億人増
グリーン消費(新エネルギー車)を奨励、1から7月で
前年比2.6倍増
分譲マンション販売が第1四半期の同期比9.2%減から
1-7月の同期比6.1%増
教育への投資16.6%増
衛生事業への投資23%増
介護、養老事業などへの投資が 56.8%増
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4
2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
消費、収入、就業について
収入:一人当たりの可処分実際収入7.6%
増、GDPの成長率を上回り、農村住
民の収入が都市住民より増加幅が大
きい。
就業:就業情勢が全体的に安定、新規就業
人口が718万人、全年目標の71.8%
を完成、失業率は約5.1%
9
財政収入と支出
国家発展改革委:

1~7月の財政収入は5.4%増

1~5月の財政収入の伸び率は低かったが、後2ヵ
月の伸び率が速くなった。

6月は全国の財政収入は12.1%増、

7月は9.1%増

財政支出は1-7月が12.1%増,年初の予算50%を
超過完成、積極財政政策の表れだと言える。

成長率は下振れする。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
二大「克強指数」が上昇

8月以降、発電量が大幅に回復し、8月1日~28日までの全国発電
量・電力使用量は前年同期比2.97%増と、伸び率が前年同期を6.54
ポイント上回った。(1~7月の全国の電力使用量は前年同期に比べ
0.8%増、ほぼ横ばいとなった。)

鉄道貨物(石炭、鉄鋼、石油など商品コモディティ商品)輸送も安
定し、8月1日~27日までの1日あたり貨物積載車両数は前月に比べ
1.2%増加した。( 1~7月の鉄道貨物輸送量は、前年同期比10.2%
減の19.8億トンだった。)

特に注目すべきなのは、エネルギーを高消耗する伝統業種が次第
にが淘汰されると同時に、インターネットなど現代通信技術と伝
統産業との融合が加速され、インターネット+、知能設備、新素材、
バイオ医薬、省エネと環境保護産業などが大いに発展した。
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「優進優出」を推進していく
商品(コモディティ)価格が世界的に低迷し、中
国の輸出入も「金額ベース」では伸びが鈍化しなが
らも、中国のコモディティ輸入量は減るどころか増
加している。
また、中国にない優れた技術や基幹部品などを海
外から取り込み、高付加価値の製品や優れた技術、
サービスなどを輸出する「優進優出」を推進するな
かで、李克強首相が「中国は今後も積極的な輸入政
策を実施し、輸入量はこれからも増える」などと述
べた。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
益々多くなる中国人観光客の海外旅行

李克強首相は「中国経済の安定した発展は世界にとっても
恩恵のあるもの」と述べた。2015年上半期における世界の
経済成長に対する中国の貢献率は約30%に達した。

李克強首相は「国外に旅行に出かける中国人旅行客」の話
にも触れ、2014年に出国した中国人旅行客はのべ1億人を
超え、15年上半期はさらに10%増となったと紹介。また、
「中国人は慣習的に、安定した収入源がない限りは消費し
ない」としたうえで、多くの中国人が国外で消費を行って
いることは、中国国民が経済の先行きを楽観視しているこ
とだと述べた。

「中国は世界経済のリスク要因ではない」、「むしろ世界
経済の成長における原動力の1つ」と述べた。
13
第二部:中国製造2025
中国製造2025の戦略背景と戦略目標

背景:改革開放以来、中国の製造業は急成長したが、世界最高レベ
ルとの間には、自主革新能力、資源の利用効率、産業構造レベル、
情報化レベル、品質と効率性などの面では、大きなギャップがある。

現在、次世代の科学技術革命と産業変革の中、新しい産業形態やビ
ジネスモデルを創り出すなど、国際産業の大きな変革をもたらして
いる。製造強国という戦略を実施し、今後35年間をかけて、中国建
国100周年を迎える時には総合力で世界のトップクラスとなること
を目指す。
目標:

第1ステップ:2025年までに世界の製造強国の仲間入りを目指す。

第2ステップ:2035年までに、中国の製造業を世界の製造強国陣営
の中で中堅水準にまで高める。
第3ステップ(2049年):新中国成立100年目には製造業大国として
の存在感を定着させ、総合実力は世界製造強国のトップクラスに達
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する。

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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
中国製造2025の戦略任務

1.国家製造業のイノベーション能力の向上

2.情報化と工業化の高度な融合の推進

3.工業の基礎能力の強化

4.品質とブランドの強化

5.グリーン環境保全型製造の全面的推進

6.重点分野の飛躍的発展の推進

7.製造業の構造調整の推進

8.サービス型製造と生産関連サービス業の推進

9.製造業の国際化レベルの向上
15
中国製造2025の戦略支援

1.体制メカニズムの改革

2.公平な競争の市場環境を作り上げる

3.金融扶助政策の改善

4.積極的な財政政策の強化

5.マルチレベルの人材育成システムの改善

6.中小企業政策の改善

7.製造業の対外開放を更に拡大

8.組織の実施メカニズムの健全化
16
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
中国製造2025戦略
----中小企業の役割



統計によると、2014年年末、上海の中小企業は40.6
万社(全体の99.53%を占める)その内、科学技術型
中小企業は1.4万社超、ハイテク企業は5,000社以上。
『中国製造2025』は大中小企業の発展を製造業構造
調整の重点とし、中小企業政策を更に改善を行い、
中小型企業の全面的な発展を促進する重要なカギと
なる。
中小企業は「大衆創業、万衆創新」を促進していく
基礎であり、雇用拡大、経済成長、科学技術の革新
と社会の調和と安定などにおいて、重要な役割を果
たす。
17
中国製造2025戦略
----日本の中小企業との協力

上海市は中小企業経営転換とグレードアップを推進する為に中小企
業を「専精特新」へと導く。

主要な業務が優れ、競争力と成長性が高く、細部市場に専念する
「専精特新」の中小企業を育成することによって、展開の質とレベ
ルを継続的改善し、専業化、高精度化、特有的、斬新な発展の道を
歩ませ、中小型企業の経営転換とグレードアップを実現させる。

「中国製造2025」戦略を積極的に取り入れ、上海を国内の知的生産
システムのハイエンドバリューチェーンに位置付けることで、知的
生産システムを上海のグローバル科学技術革新と上海製造業の国際
競争力を促進する。知的生産システムで上海「四新」経済発展を導
き、製造業の革新を創り上げる。
※「四新」経済とは、「新産業」、「新業態」、「新技術」、「新モデル」を指す。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
中国製造2025戦略
----日本の中小企業との協力



中小企業は「対外進出」と「導入」を活用し、資金導
入、技術導入と知恵を取り入れることで、企業の経営
転換における重要な役割を果たす。
日本は上海に一番近い所にあり、両国間の中小企業が
密接な繋がりをもつ。日本中小企業は特に「タクミ精
神」を持っており、知的生産と高精度生産においては、
世界に誇れる技術を持ち、上海中小企業にとっては、
学ぶべきところが多い。
「中国制造2025」戦略の背景により、上海中小企業の
経営転換による進歩は日本の中小企業との協力交流に
は大きな空間を提供できる。
19
第三部:グローバル影響力ある科学技術革新センター建設

上海市がグローバルな影響力あるイノベーションセン
ターを建設

2015年5月25日、中国共産党上海市第10期委員会の第8
回全体会議で、「グローバルな影響力ある科学技術イ
ノベーションセンター建設加速に関する意見」が採択

「意見」は科学技術イノベーションセンターを目指す
上海市の活動目標、総体的要求、イノベーションにふ
さわしい制度整備、環境構築、人材育成などに関する
22 の意見を盛り込み、知的財産権の保護・運用を強化
する方針を明らかにした。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
上海市がグローバルな影響力ある
イノベーションセンターを建設

外資系企業、外国人にとってのプラス面
1.外国人に対する出入国規制
外国の人材が入りやすいように、出入国手続きの簡素化に加えて、下記のよう
に導入する人材に関する条件を緩和する。
1) 高度人材の永久居留証の発給所用期間を短縮する
2) 高度人材の居留証、ビザと外国専門家証書の発給手続きを簡素化する
3) 外国人就業証、外国専門家証書の受付窓口を一本化する
4) 上海での就業期間の長い高度人材に有効期間2~5年の外国専門家証書の発給
を優先する
5) 条件を満たした人材に外国専門家証書の年齢制限を緩和する
6) 上海の外国留学生向けの就業プロジェクトを推進する
7) 海外人材居住証(B証)制度で申請条件を緩め、有効期間の上限を10年に引
き上げる。
また、外国人が上海で安心して研究開発活動に専念でき、社会にも溶け込める
ように、医療、教育および外貨などの面でも合わせて改革措置を掲げた。
21
上海市がグローバルな影響力ある
イノベーションセンターを建設

外資系企業、外国人にとってのプラス面
2.外資R & D(研究開発)センターに関する政策

外資R & Dセンターに関する優遇策を充実することによって、多国
籍会社のR & Dセンターの設立を誘致し、既存のものを地域中心に
格上げするよう後押しする。

外資R & Dセンターに対し、民間の研究開発にも利用できる政府の
研究施設の建設に参加し、市政府の研究案件を請け負い、公共部
門と共同で人材育成基地を建設して、中核技術の創出に取り組む
よう呼びかけている。これによって、外資企業が政府事業に参入
する機会が増える一方、人材育成基地から優秀な人材を獲得する
ことが可能になる。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
上海市がグローバルな影響力ある
イノベーションセンターを建設
外資系企業、外国人にとってのプラス面

3.
市場参入を容易にし、法治を強化する

中央政府による規制緩和の号令にあわせて、インターネット·プラスで現れた
新興産業に対し参入規制を緩和する。中でも、薬品審査管理体制の改革で国
家食品薬品監督管理総局薬品審査センターの上海サブセンターを設置するこ
とが実現すれば、上海の外資製薬企業が新薬の発売で一歩先に立つことがで
きる。

技術革新は知的財産権の保護と一体不可分なので、地方の立法に力を入れる
だけでなく、知的財産権侵害に対する迅速な取締を可能にする体制、民事·行
政·刑事にわたる一体化の審理体制を作り、知的財産権裁判所を活用する。ま
た、権利侵害事件にかかわる情報を上海市信用情報サービスシステムに掲載
することによって、知的財産権侵害行為を戒める。
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上海市がグローバルな影響力ある
イノベーションセンターを建設



今年1~8月、上海市には多国籍企業の地域本部が新た
に32カ所設立されたほか、本部の役割を担う機関3カ所
が設立され、企業10社の地域本部がアジア・太平洋地
域本部と認定された。
2015年8月末現在、上海に多国籍企業の地域本部を設立
した外資系企業は522社に上り、このうちアジア・太平
洋地域本部が36カ所ある。投資会社は306社、研究開発
センターは390カ所に達した。
上海市政府が2002年9月に多国籍企業への地域本部認定
を開始して以降、上海に地域本部を構える多国籍企業
は500社を超えた。本部経済(地域本部、傘型会社と
R&Dセンターを指す)が安定的に成長し、毎年平均100
社が新たに増えている。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
上海市がグローバルな影響力ある
イノベーションセンターを建設

米日企業が最も活発

投資国別にみると、米国系、欧州系、日系が中心で、伸
び率が一番速いのは欧州企業の本部だ。

今年1~8月に設立された欧州系の地域本部は13カ所で全
体の40.6%、米国系は7カ所で21.9%、日系は6カ所で
18.75%、その他アジア企業は6社で18.75%占めた。

上海にある多国籍企業の地域本部全体のうち、米国系が
150カ所で28.7%、欧州系は144カ所で27.6%、日系は
117カ所で22.4%占めた。
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1~8月の全国の外導入規模が平穏
今年1~8月、外資投資の全体規模は穏やかで、新設企業が
16,827社、同期比10.7%増;実行ベース外資額が5,253億人民元、
同期比9.2%増。これには一部著名な多国籍企業の対中追加投資
が含まれる。
1~8月、外資系企業の経営中止と減資の規模は引き続き下降。
当期、全国での営業中止が5,187社、減資が1,684社。同期比そ
れぞれ22.4%と18.2%であり、前年を下回った。契約ベース金額
はそれぞれ224.7億米ドルと118.6億米ドル、同期比それぞれ24%
と12.9%であり、前年を下回った。
同時に外資系企業の買収合併取引も盛んで、規模と比重の何
れも大幅な増加を見せている。
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2015年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「『新常態』下の中国経済現状と今後の展望」
 ご清聴どうも有り難う御座いました。
上海市外国投資促進センター(INVEST SHANGHAI)

1999年に設立、上海市レベルの唯一の専門投資促進機構で、双方向投
資促進の専門的顧問サービスを提供。

2010年、国連貿易開発会議(UNCTAD)に「最優秀投資促進機構賞」を授
与され,中国122ヶ所の投資促進機構の中で、唯一受賞された投資促進
機構である。
Website:www.investsh.org.cn
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