指導教員・留学生担当者のための 交換留学生受入れ

指導教員・留学生担当者のための
交換留学生受入れマニュアル(Ver.3)
Ver.3.08 (2015/9/29)
目次
[1] 交換留学生の受入れ条件 …………………………………………………..
[2] 交換留学生の選考基準 ……………………………………………………..
[3] 交換留学生の応募から受入れまでの事務手順 …………………………..……
[4] 在学期間中の教育指導上の留意点 ……………………………………………
A. 共通 ………………………….…………………………………………………
B. 特別聴講学生・大学院特別聴講学生 ………………………………………
・個別勉学指導(Guided Independent Study -GIS) …………………………..…
C. 特別研究生 …………………………………………..………..………………
[5] 大学院進学の相談について ……………………………………………………..
2
5
7
15
15
17
17
19
20
添付資料
①
②
③
④
平成27年度交換留学実施委員会委員名簿 ………………………………………………….
(独)日本学生支援機構・平成27年度留学生交流支援制度(短期受入れ)募集要項…..
国際教育交流センター紀要抜粋「名古屋大学短期留学生受入れプログラム2013年度報告」 …..
2015年度国費外国人留学生(研究留学生)募集要項(大学推薦)(日・英)
………..
交換留学受入れプログラム関係者の連絡先 (名古屋大学東山キャンパス 052-789- )
交換留学実施委員会委員長
国際教育交流センター長
町田
健
教授 (2296)
(下記<@>は@に置換して下さい)
交換留学受入室
FAX
4201
nupace<@>iee.nagoya-u.ac.jp
教授
野水
勉
准教授
石川
クラウディア (5406) k416189a<@>nucc.cc.nagoya-u.ac.jp
講師
楠元
景子
(5457) kusumoto<@>iee.nagoya-u.ac.jp
事務補佐員
芦谷
理恵
(6119) ashiya<@>iee.nagoya-u.ac.jp
薄井
千佳
(6119) usui<@>iee.nagoya-u.ac.jp
教育推進部学生交流課
(5405) nomizu<@>iee.nagoya-u.ac.jp
FAX
課長
浅野
課長補佐
井戸田
国裕
満
学生交流係長 箕浦 裕満子
事務補佐員
岡村
和子
5100
(5792) asano.kunihiro<@> adm.nagoya-u.ac.jp
(2192) idota.mitsuru<@>adm.nagoya-u.ac.jp
(2193) minoura.yumiko<@> adm.nagoya-u.ac.jp
(2193) okamura.kazuko<@>adm.nagoya-u.ac.jp
22
24
31
45
名古屋大学交換留学受入れプログラム(Nagoya University Program for Academic
Exchange – NUPACE) は、全学的な協力体制の下に平成8年2月にスタートして以来、
19年が経過し、平成27年4月時点で29ヶ国・地域123協定大学から1,454名の交換留学
生を受入れてきています。現在の年間受入れ数は140名を越えており、その規模は国
立大学随一であり、多様な国・地域からの受入れを実現しております。これも、
NUPACEの教育カリキュラムへの全学的な協力や、受入れ部局における指導教員の
先生方、留学生担当教員、事務担当の方々の努力に大きく支えられてきた成果です。
交換留学生の受入れは、文部科学省「海外留学支援制度(短期受入れ)(平成25年
度までは留学生交流支援制度(受入れ))」に基づき、「日本学生支援機構」を通じて
給付される奨学金によって一部支えられてきておりますが、受入れ学生の半数近く
は自費参加学生です。自費参加希望学生については、奨学金支援学生と同様に、成
績や語学力が受入れ条件を満たし、経済的な基盤を確認した上で、「交換留学実施
委員会」にて審議し、部局のご了解のもとに受入れております。
NUPACEで受入れる学生は、学部生が中心ですが、英語によるNUPACE講義科目
を積極的に受講したいという大学院生、日本語講義をおもに受講する学生、そして
少ない人数枠ですが、研究を中心とする学部生や大学院生も受け入れております。
従って、受入れた交換留学生が期待しているものは、講義中心の学生から研究を期
待している学生まで多種多様です。理工系の学生でも、日本事情や日本の政治・経
済など社会科学的側面を学びたいという学生もおりますし、日本の科学研究や生産
技術力に大きな興味を感じている人文・社会科学系学生もおります。交換留学を終
えた後、本学に戻って大学院進学を希望する学生の相談も増えております。
このような状況を踏まえ、指導教員の先生方や関係する事務職員の方々の理解を
深めるために「受入マニュアル」を作成しております。行き届かない面も多々ある
かと思われますが、是非ご活用下さい。なお、このマニュアルは、毎年のように改
訂しており、新たな課題についてはできるだけその後のマニュアルに反映したいと
思いますので、お気づきの点があればご連絡いただければ幸いです。
なお、短期交換留学受入れプログラム(NUPCE)自体の内容については、英文冊子
(NUPACE prospectus)(http://nupace.iee.nagoya-u.ac.jp/en/pdf/nupace2015-16.pdf)とホーム
ページ(http://nupace.iee.nagoya-u.ac.jp/)(日本語版含む)をご参照下さい。
2015 年 9 月
名古屋大学
交換留学実施委員会
委員長 町田 健
1
[1] 短期交換留学生の受入れ条件
名古屋大学交換留学受入れプログラム(NUPACE)に受入れ可能な学生の条件は、文
部科学省補助金事業・留学生交流支援制度・奨学金(日本学生支援機構(JASSO)が事
務取扱)の受給条件に加え、全学の国際交流専門委員会の下に設置されている交換
留学実施委員会において定め、以下の条件を運用しております。

名古屋大学と学術交流協定を締結している大学に正規に在籍していること。
NUPACE の交換留学生として自費留学生も受入れていますが、協定を締結していな
い大学からの参加は、現在認めていません。また、全学間協定でなく、学部間協定を締
結している場合は、応募学生が当該学部に正規に所属し、なおかつ受入れ希望学部が協
定対象学部であることが求められます。正規の在籍とは、学部または大学院に正規学生
として登録されている学生です。一部の大学で実際には大学教員ですが、博士課程の学
生として登録できる制度があり、本プログラムに応募してきた例があります。現在、実
施委員会の合意事項として、本プログラムと奨学金制度は学部生を中心とした交換留学
生を支援する奨学金制度ですので、教員身分をもつ応募者は採用しない方針をとってい
ます。

一定の英語能力または日本語能力を有すること。
英語による教育プログラムを中心に受講する学生は、英語が母語または英語能力が
TOEFL iBT 79(従来のTOEFL PBT で550)、TOEIC 780、IELTS 6.0、あるいは他の公的
英語検定試験の同等以上であること(中国大学英語等級試験-CET 6級も認めています)
を求めています。日本語による授業を中心に受講する学生は、日本語検定試験1級また
はN1(新制度)以上の日本語力が要求されます。
大学院特別研究学生として、研究を主な目的とする学生の場合でも、受入れ指導教員
とのコミュニケーションが前提となるため、上記に準じた日本語または英語の語学能力
を要求します。

学部または大学院の成績が、GPA換算で3.0以上であること。
GPA(Grade Point Average)は、成績をA,B,C,D,F=不可の5段階評価で評価した場合に、
A=4,B=3,C=2,D=1,F-0として単位数をそれぞれに乗じ、その総和を総取得単位数で割った
もので、成績全体の平均を数値化したものです。米国大学が一般的に採用し、アジアの
一部大学でも適用されているものです。GPAが計算されていない場合、交換留学受入室
で換算をします。ヨーロッパの大学の一部は、成績からGPAへの換算表を持っています
ので、成績表に添付していただくと選考の上で助かります。英語によるNUPACEプログ
ラムへ応募してくる学生の競争率が年々高くなっており、成績順に並べて選考を行って
2
います。従って、GPA3.0は受入れの最低基準であり、一般的にGPAが高いほど奨学金選
考の際に有利となります(成績だけの基準だけではありませんが)。大学院の成績は、
一般に学部の成績より高めとなりますので、学部の成績で基本的に比較します。

受入れ時期
日本学生支援機構の奨学金配分枠が設定されている、第1期(4月上旬)、第2期(9月下旬)
の年2回の受入れ時期の応募を認めています。現在のそれぞれの応募〆切は、11月1日、
3月15日です。

留学期間は4ヶ月以上1年以内で、留学を終えた後は必ず在籍大学に戻ること。
派遣元大学で正規に登録されている学生だけが応募でき、交換留学期間中も在籍大学
に学生身分が残っていなければなりません。交換留学期間中に在籍大学で卒業したり、
学籍身分が無くなったりする学生は、受入れることができません。
研究や医学部臨床実習の目的以外に、学期中に授業を受講して単位取得ができるため
には、学期開始から4ヶ月は滞在が必要となります。従って、NUPACEの受入れ条件は
基本的に4ヶ月以上としており、医学部の臨床実習の場合だけは3ヶ月滞在としておりま
す。研究目的の場合は、どの時期からも受入れ、3ヶ月の滞在でも構わないのではない
かとのご意見もあるかと思いますが、研究目的の学生でも、講義を受講したい、日本語
を学習したいとの希望が多数ありますので、4月上旬または9月下旬の学期開始直前に留
学を開始し、少なくとも講義を終了するまでの4ヶ月滞在を求めています。
交換留学生が規定の留学期間を終えた後、在籍大学に戻らずに留学を延長することは、
上記の奨学金制度で固く禁じられています。大学間学術交流協定で定められた交換留学
規定でも、基本的に制限されています。従って、交換留学生は必ず在籍大学に戻らなけ
ればなりません。違反した場合、奨学金の返却が迫られる可能性がありますので注意し
て下さい。
名古屋大学に来てから、滞在期間の延長希望をしても、留学生交流支援制度奨学金の
支給期間延長は認められません。奨学金の受給を前提とせず、私費で滞在延長を希望す
る場合、①全体の滞在期間が1年以内であること、②部局および指導教員が滞在期間延
長を認めること、③留学生宿舎(国際交流会館)の滞在期間延長申請を行い、入居枠が
無ければ、民間宿舎等に移動すること、を条件として実施委員会で承認を行います。

留学目的による受入れ学生の身分
他の国立大学の交換留学受入れプログラムでは、英語によるプログラム受講者のみを
受入れ対象に限定している大学が多いのですが、名古屋大学交換留学受入れプログラム
は、以下のように、語学条件や留学目的の条件を少し拡げて交換留学生を受入れていま
す。
① 英語を中心としたカリキュラムを受講する学生(大学院生も含まれる)
3
受入れ学生身分:「特別聴講学生」(学部生)または「大学院特別聴講学生」
Special Undergraduate Student
Special Graduate Student
② 日本語で行われる正規学生向け授業をおもに受講する学生
受入れ学生身分:
日本語正規学生向け授業受講
「特別聴講学生」(学部生)または「大学院特別聴講学生」
③ 研究が主な目的の学生
「特別研究学生」 Special Research Student
交換留学受入れプログラムの内容と受入れ身分、教育カリキュラムについては、英文パン
フレット(prospectus)に詳細に書かれていますので、応募学生に対してはその内容をよく理
解して応募するように要請して下さい。
4
[2] 短期交換留学生の選考基準
多数の応募者の中から、交換留学実施委員会において、受入れ並びに奨学金候補
者の選考を行っています。奨学金を支給する日本学生支援機構から毎年1月に次年
度の奨学金枠が各大学に配分されます。これらの配分は、年3回の受入れ時期、そ
して下表のような様々な特別枠が設定され、一般枠とは独立した形で配分されてい
ます。
また本学では、前述したプログラム参加目的(英語プログラム、日本語授業、研
究など)によって応募者を分類し、その中で次ページの選考基準に基づき、選考を
行っています。
自費留学希望者(応募書類に希望の有無を確認)については、奨学金の候補者選
考に漏れた候補者の中から順位をつけ、実施委員会の合意に基づき、1) 交換留学受
入れの資格基準を満たすこと、2) 経済的基盤の確認(預金残高証明)、3) 受入れ部
局および受入れ指導教員の同意を得る、の条件の下で最終的に自費留学を決断した
学生から宿舎受入れ枠の範囲内で受入れています。
表.
海外留学支援制度(短期受入れ)(平成25年度までは留学生交流支援制度(短期受入れ))
奨学金の配分枠の種類と名古屋大学への割当実績
大学推薦枠
プ 交換留学受入れプ
ロ ログラム(英語
グ 枠)(NUPACE)
ラ
ム 交換留学受入れプ
枠 ログラム(大学院
先端研究枠)
交換留学受入れプ
ログラム(日本語
枠) (NUPACE-J)
国際環境人材育成
プログラム(短
期)*
グローバル 30 枠
計
H20
H21
H22
H23
H24
24
9
9
11
8
12
36
15
15
H25
15
15
15(文
系)
10(理
系)
3
8
8
15
15
H26
双方向・
協定交流
枠
NUPACE
プログラ
ム
H27
80
100
4
4
5
-
-
-
10
41
10
38
10
43
10
61
25
73
80
100
5
受入
対象
双方向・ 対象
協定交流
枠
NUPACE
プログラ 対象
ム
7
* 環境学研究科申請「国際環境人材育成プログラム」への配分
NUP
ACE
対象
対象
外
対象
2013.12.5 交換留学実施委員会改訂
名古屋大学交換留学受入れプログラム(NUPACE)
候補者選考手順と選考基準
1.志願者の在籍大学に基づき、地域(アジア、北米+中南米、オセアニア+ヨーロッパ+ア
フリカ)に区分けする。
2.志願者を、本人の希望する以下の受入れ学生身分に分類する。
a)特別聴講学生、b)大学院特別聴講学生、c)大学院特別研究学生、d)日本語研修学生
3.次に、志願者の講義履修計画、研究計画、語学能力等を判断し、以下の分類に区分けする。
①交換留学生のための英語を中心としたカリキュラムを受講する学生(大学院生も含まれ
る)
②「日本語で行われる正規学生向け授業をおもに受講する学生」
③「研究が主な目的の学生」及び「医学部における実習を主な目的とする学生」
※ただし、志願者の講義履修計画が不明または不十分な場合、上記に分類分けされない場
合がある。また、履修または研究計画、語学能力等の判断から、志願者の申請とは異なる
分類にすることがある。
4.日本学生支援機構から提示された奨学金割当数を、これまでの実績と応募資格者数を勘案
して、受入れ時期、地域別に(アジア、北米+中南米、オセアニア+ヨーロッパ+アフリ
カ)の割当数を算出する。さらに、各地域の①及び②+③の配分を決定する。①=7割、②
+③=3割を原則とする。計算に基づく小数点以下の端数について四捨五入を原則とするが、
調整枠とする場合がある。
5.上記各地域において、①~③に分類された学生を以下のルールで志願者を順に並べる。
①の対象学生:Grade Point Average (GPA)に基づき成績順に並べ、英語能力・教育年数を明
示する(NUPACEパンフレットにはGPA3.0以上、英語能力TOEFL 550 iBT 79または同等レベ
ル以上を要求している)。
②の対象学生:①と同様に成績順に並べ、日本語能力を明示する(日本語能力検定試験1級
またはN1級を要求している)。
③の対象学生:部局毎に分類し、国立大学設置法に基づく部局順に並べ、部局内では部局
推薦順または成績順に並べる(前回の選考で採用された部局の次の部局が最初となる)。
6.以下の手順で候補者を選考する。
①、②の対象学生:基本的に成績順に選考する。成績には、別途定めた方法による重みづ
けが加えられる。
③の対象学生:両方の候補者と、成績や部局内推薦順位を参考しながら、部局順に1名ず
つ選考する。但し、選考を開始する部局は、前回の選考の際に最後に選考された部局の次
とする。
※尚、以下の条件も考慮に入れながら候補者の選考を行う。
a) 各大学の年間の授業料不徴収枠数を考慮に入れる
b) 志願者の大学が推薦順位をつけている場合にはできるだけ考慮する
c) 一部の大学に人数の極端な偏りがないように配慮するため、一人を候補者に選んだ
大学は、次の候補者から外される。1大学1名が満たされた段階で、成績順に2人
目を選ぶ。一大学2人目が満たされた段階で3人目を選ぶ。
d) 部局間のバランスも配慮する(当該受入れ時期に限定)
7.最後の端数分の地域の選択は、成績等諸条件を見て調整する。
以上
6
[3] 交換留学生の応募から受入れまでの事務手順
交換留学生の応募書類は、平成14年4月より、全学間学術交流協定を締結している
大学と部局間学術交流協定を締結している大学との間に区別なく、一括して交換留
学受入室へ応募する形となっています。
また、部局での受入れ承認は、交換留学実施委員会での選考案検討後に、候補者
を部局に照会し、受入れ可否を検討していただく形になっております。
以前は、すべての応募者について受入れ可否の検討を各部局に依頼し、その後実
施委員会で最終候補者の選考を行っていました。しかし、応募者が受入れ枠の1.
5倍近くに達するようになったため、受入れ可否を真剣に検討しても、一部は最終
的に選考されず、労力が無駄になっていたため、上記の手順で部局受入れの可否を
お願いする形となっています。
次ページに交換留学生の応募から受入れまでの実務の大方の流れを示します。○
で囲まれたローマ数字は、その時点での留意事項を別途記載していますので、該当
のページを参照して下さい。
7
交換留学生の受入れ実務の流れと役割分担
学部・研究科
相手大学
期限
応募締切前
4月受入-12/1
10月受入-3/15
留学生
I
留学希望
大学事務
教授会・
部局国際交流委等
事務
留学生の
推薦
不足資料等
の作成・送付
日本学生
日本国際
支援機構
教育協会
(JASSO)
(AIEJ)
入国管理局
留学生候補者
の集約
II
必要書類確認
受入願書作成
留学生専門別
仕分け・調整
留学生受入検
討・推薦順位
の依頼
(関係書類添付)
III
奨学金の申請
本部
交換留学受入室
短期留学実
交換留学 短期留学室
実施委員会 国際学生交流課
留学生課
施委員会
受入れ可否の審査
受入れ指導教官の決定
推薦書の提出
大学の留
学手続き
実施委員会
推薦候補者の決定
最終候補者決定
協会への推薦
受入れ決定証
関係書類送付
3ヶ月
前
4月受入のみ
1ヶ月前
10月受入- 4月中旬
4月受入- 12月中旬
奨学金の
審査・
決定
10月受入- 7月中旬
4月受入- 3月上旬
在留資格
認定証明
書の申請
本国におけ
る留学ビザ
発給手続き
在留資格
認定証明
書の交付
証明書
関係書類
送付
国際交流
会館の申
請(2・8月)
渡日時
入学願書
の提出
入学手続き
入学審査依頼
入学承認
オリエンテーショ
ン(生活・教務)
IV
IV
○で囲まれたローマ数字は、その時点での留意事項を別途記載していますので、該
当のページを参照して下さい。
8
(I) 交換留学希望の申し出を直接受けた場合の
チェック項目
在外の外国人学生から直接交換留学希望の申し出を受けた場合に、正式に交換留
学受入れの手続きを開始して良いかどうかの判断をするチェックする項目です。

名古屋大学と学術交流協定を締結している大学に正規に在籍していること
交換留学生となるためには、現状では名古屋大学との大学間(全学間・部局間)交流協定を
締結する大学に正規に在籍する学部生または大学院生に限られます。特に学部または大学院の
最終年次の学生については、帰国後に少なくとも1学期以上の学習期間が残っていることが要
求されますので、そのことも確認して下さい。名古屋大学と大学間交流協定を締結している大
学の一覧は、添付の資料①を参照して下さい。また、最新の情報は名古屋大学ホームページ・
国際交流またはNUPACEのホームページをご覧下さい。

受入れ時期は適切か
受入れ時期は、第1期4月、第2期10月の年2回です。それらの応募締め切りは、それぞれ12月1
日、3月15日に設定されています。これらの応募時期に対応しているかを確認して下さい。

滞在期間は3ヶ月以上1年以内で、必ず在籍大学に戻るか
日本学生支援機構の奨学金は3ヶ月以上1年以内の留学期間に限定されており、自費留学の
場合であっても、多くの場合、学生交換協定や覚書きで、留学期間は原則として最大1年と定
められています。現在、交換留学実施委員会では、医学部における臨床実習プログラムを除き、
単位取得上の関係から4ヶ月以上の滞在を要求しています。留学後は直ちに在籍大学に戻ること
が義務づけられています。この義務を怠れば、奨学金を返済する規定となっています(資料③
参照)。従って、このことを必ず確認して下さい。

授業料免除協定を結んでいない大学の在籍者の場合には、授業料を支払わなけれ
ばならないことを承知しているか
日本学生支援機構の奨学金に基づく交換留学生は、大学内での身分は主に特別聴講学生また
は特別研究学生として受入れる形となりますが、この身分で免除されるのは入学金と検定料で
す。授業料が免除されるのは、授業料不徴収協定(免除協定)を締結している大学からの交換
留学生のみです。日本学生支援機構の奨学金は月額8万円ですので、授業料負担は決して小さ
くありません。授業料不徴収協定を結んでいない大学からの受入れの場合は、この点を確認し
ていただくようにお願いします。
9
(II)入学願書および関連書類リスト
NUPACE Prospectus 2014-2015 (http://nupace.ecis.nagoya-u.ac.jp/en/pdf/nupace2014-15.pdf) (英文
パンフレット)の p. 32 に、応募の際に提出すべき下記の資料のリストを掲げていま
すので、これらの書類が全部揃っているか、必要事項がすべて記入されているか、
大学の証明や署名が確実に行われているかを確認します。は、実施委員会の審査の
際に必須の書類、は、日本学生支援機構奨学金申請の際に要求される書類, □は、
在留資格認定証明の際に要求される書類または情報です。
1.
名古屋大学交換留学生プログラム入学願書(様式指定)[NUPACE Application Form]
2.
在籍大学成績証明書(様式随意)[Official Transcript of Academic Records]
学内における審査や推薦順位の決定のために要求します
3.
評価表・推薦状(様式指定)[Confidential Reference Form]
学生の勉学能力の評価として重要です。
4.
日本語・英語能力(様式指定)[Language Proficiency Form]
日本語・英語能力の判断と日本語研修プログラムの編成準備のために予め参考とする
ものです。
5.
語学能力証明書
英語(TOEFL, IELTS)、日本語能力検定試験の証明書の写しを要求します。
6.
在籍大学在学証明書(様式随意)[Certificate of Enrolment]
7.
健康診断書(様式指定)[Health Certificate]
8.
個人情報(様式指定)[Personal Data Sheet]
この様式を直接提出することはありませんが、在留資格認定申請書作成に必要な情報
です。
9.
写真[Identical Photograph]
(3 x 4 cm, 4枚[願書貼付用1枚、在留資格認定証明書申請用2枚、学生証用1枚])
なお、日本学生支援機構への奨学金申請の際には、本学の受入れ指導教員の推薦書を添付す
る必要があります。
10
(III) 指導教員を引き受ける際の留意点

受入れ可否の判断について
NUPACE在籍中に交換留学生が期待しているものは、講義中心であったり、研究中心であっ
たり多様です。学年が進むほど、専門的内容の要求が高まると予想されますが、英語による講
義科目は、担当できる教員や受講者数の関係から、受入れ学生の専門科目を十分にカバーする
わけにはいきません。
従って、指導教員の先生方の助言や指導がなによりも大切です。大学院留学生ほどの世話は
必要ないと思われますが、できれば毎週定期的なディスカッションを持っていただく覚悟でお
引き受けいただくようにお願いいたします。
最近は3倍以上の応募がありますので、応募者全員の判断を各部局にしていただく無駄を省
き、交換留学実施委員会で候補者を絞った上で候補学生の受入れ可否を判断していただいてい
ます。専門分野を勘案しながら、補欠候補者も含めて依頼部局でできるだけ受入れる方向でご
検討いただくようにお願いいたします。

身元保証について
以前、問題になっていた身元保証人制度は廃止されました。また、留学生が本国で留学ビザ
取得のために必要となる在留資格認定証明書の申請は、国際学生交流課で一括して行いますの
で、自ら手続きをしていただく必要は全くありません。日本学生支援機構の奨学金を受給せず、
自費留学で交換留学受入れプログラムへの参加を認められた学生も、国際学生交流課で一括し
て同様の手続きをします。ただし、自費留学生の応募条件として、半年50万円、1年100万円
(月額8万円相当)の銀行預金残高証明書の写しの送付を要求しています。

奨学金の申請について
日本学生支援機構への奨学金の申請は、名古屋大学国際学生交流課から一括して行います。

自費留学の場合
奨学金の推薦候補者に漏れた場合でも、交換留学受入れプログラム(NUPACE)の資格基準を
満たし、宿舎入居枠に余裕がある限り、申請時に自費留学で参加することを希望した学生の中
で、順位をつけて最終的な打診を行います。従って、そのような条件での受入れ可否の検討を
お願いすることがあります。自費留学といっても、本人または家族の預金残高証明を要求する
以外は、奨学金を受給する学生とほとんど同じ事務手続きを国際学生交流課が行います。身元
保証や入国管理局での手続きなど一切必要ありません。入学後も奨学金関係を除き、他の交換
留学生と全く同じ対応となりますので、自費留学生の受入によって生ずる特別な負担はありま
せん。むしろ、奨学金支給がなく、大きな経済的負担を覚悟で参加しますので、その負担に見
合う留学経験が果たせるかどうか、より厳しい視点で参加する学生としてご理解いただければ
11
幸いです。

宿舎について
交換留学生は、国際嚶鳴館および国際交流会館(インターナショナル・レジデンスおよび留
学生会館)に認められた最大枠まで優先的に入居できる規定です。同会館の入居時期は4月及び
10月(NUPACE学生は、9月20日以降からの入居が認められ、2015年より全学的に9月16日から入
居が認められるようになりました)で、入居申請の時期はそれぞれ2月上旬、8月上旬ですが、こ
の申請手続きも国際学生交流課で一括して行います。

渡日前の留学生との連絡について
正式な受入れが決まった後(6月上旬または3月上旬)、学生個人と連絡をとっていただくこ
とは大歓迎です。交換留学の場合、学生の目的や希望が多様ですので、学生との相談の上で状
況に応じてご指導いただくようにお願いいたします。具体的な内容は、後述の『[4] 在学期間中
の教育指導上の留意点』をご参考下さい。
12
(IV) 受入れ時の実務関係
受入れ時の対応や諸手続を以下に紹介します。交換留学受入室(NUPACE Office)や
国際学生交流課を中心にオリエンテーションを行います。しかしながら、必ずしも
交換留学生全員にきめ細かな対応が行き届かないおそれもありますので、不足の点
を是非補っていただき、勉学に専念できる環境を早期に確保できるよう、ご支援を
お願いします。

出迎え
3年ほど前から、空港等への出迎えは実施せず、留学前情報で、空港や駅から本学の学生宿
舎まで独力で到着してもらう形としました。

入学オリエンテーション
渡日してすぐに、外国人登録や銀行口座、その他日本での生活面での諸注意やアドバイスな
どのための「生活オリエンテーション(Life Orientation) 」(2日間)と教育プログラムの概要を
紹介する「教務オリエンテーション(Academic Orientation)」(半日)を合わせて、3日間にわた
って実施します。また、各学期の開講式を教務オリエンテーションに先立って行っています。

入学手続き
学生の所属は基本的に部局となりますので、部局において入学手続きをお願いします。授業
料の納付が必要な場合は、各部局の経理関係担当部署で行います。オリエンテーションの中で、
部局での手続きを行うように学生に指示いたします。

授業料の納付
授業料不徴収協定を締結していない大学からの交換留学生の場合には、授業料の支払いが必要
です。基本的に滞在期間分をまとめて支払う必要があります。このことは留学前に学生本人に
確認しています。授業料の支払いで手持ちの所持金が不足してしまう場合、下記の貸付金制度
があります。

外国人登録
渡日後90日以内に区役所で外国人登録をする必要があります。居住する区の区役所などに出
かける必要があります。インターナショナル・レジデンスは千種区、留学生会館と国際嚶鳴館
は昭和区となります。生活オリエンテーションの後に、交換留学受入室が依頼したボランティ
ア団体の応援を受けて、手続きをします。

国民健康保険
13
国民健康保険に加入していれば、留学生本人の医療費、家族の医療費が30%に軽減されます。
大きな事故や大病の際の高額医療費減免制度もあります。従って、国民健康保険への加入(区
役所で手続き)を強く勧めます。加入には外国人登録が前提となりますので、外国人登録と同
時に加入手続きを行います。平成20年度までは、留学生本人が支払った金額の35%を日本学生
支援機構から補助する制度がありましたが、平成21年度から廃止されました。

貸付金制度とその際の連帯保証人
留学生によっては、渡日時に十分な勉学資金を持たず、奨学金だけに頼る学生もあると思わ
れます。渡日前の情報として留学生本人に連絡しておりますが、万が一手持ち資金で不足する
場合は、名古屋大学留学生後援会より、貸付を行う制度があります。その際に連帯保証人が必
要ですが、交換留学受入室で対応します。

電話および携帯電話
多くの交換留学生が一般電話を使わず、携帯電話を主に利用しています。一般電話及び携帯
電話の加入方法についても具体的に生活オリエンテーションで説明しています。

コンピュータ
交換留学生には名大IDが発行され、メディア教育センター等を利用することができます。利
用者が多く混み合いますので、研究室やゼミなどでコンピュータを利用する環境を用意してい
ただければ、なおありがたいところです。

アルバイト等資格外活動
「留学」は、就労の認められない在留資格ですが、必要経費を補うためにアルバイトを希望
するときは、事前に資格外活動の許可を受けた上で可能です。この許可を受けずにアルバイト
をしたり、許可された範囲を超えたアルバイトをすると処罰の対象となります。場合によって
は、退去強制の対象ともなりますので、十分に注意して下さい。交換留学生は、1週間28時
間以内、ただし、長期休業期間中は1日8時間以内のアルバイトをすることができます。資格
外活動の許可申請は、各部局事務で行います。
14
[4] 在学期間中の教育指導上の留意点
A. 共通
 留学目的と進学計画等の確認
最近、大学に戻ったのちに本学への大学院進学者が多くなっています。これは、英語のプログラ
ムだけでなく、専門の勉学を補う受入れ指導教員の先生方の真摯な教育・研究指導のおかげです。
ただ、交換留学生によっては、指導教員とあまり接触がないままに終わっている学生もいますし、
逆に先生の方から交換留学生が研究室に寄りつかないなどのご意見もいただきます。
本学が受入れている交換留学生は、理系から文系、学部生、大学院生など様々な条件で参加して
おり、学部生も2年生から4年生までで学年による意識の違いも感じられます。
理系の学生でも、日本語習得や日本の社会や政治、経済基盤等の日本理解や日本人学生との積極的
な交流に留学目的の重点を置いている学生もいますし、日本の科学技術やその技術基盤を知りたい
という文系学生も多くいます。このような学生たちの一部は、研究室やゼミなどの集団活動に縛ら
れることを嫌うことがあります。とくに米国では学部生の段階で研究室活動に入ることが少ないた
め、研究室活動をあまり期待していません。しかし、ゼミや研究室に加わることが米国学生にとっ
て魅力になっている場合もあります。
一方で、最初から、授業を受講することよりも研究を主体にしたいという学生もいます。学部生は、
例え4年生であっても、特別聴講学生としての受入れしかできない形式になっていますし、応募申
請書類にあまり十分に考えずに大学院特別聴講学生に印をつけ、本学に来てから研究主体に切り替
える学生もいます。中には、交換留学を終えて在籍大学の学部を卒業後、本学の大学院進学を真剣
に考えている学生も増えています。大学院進学の場合は、受入れ指導教員の先生方が支援していた
だけるかどうかが、大きな要素となります。
従って、受入れる交換留学生がどのような留学目的や勉学計画を考えているかを最初に是非確認し
ていただくようお願い致します。その目的によって、研究室やゼミなどでの対応や指導教員の先生
方との接触頻度などが異なってくると思われます。

研究室・ゼミとの関わり、接触の頻度について
留学目的によっては、研究室やゼミなどでの活動を大変期待している一方で、あまり縛られたく
ない、という学生がいます。従って、研究室・ゼミの関わりの内容について、最初に確認していた
だくようにお願いいたします。研究室やゼミでの活動を期待している学生に対しては、指導教員の
先生ご自身との直接の接触が少なくとも、研究室・ゼミの他のメンバーへの紹介をはじめとして、
毎日研究室やゼミに行きやすい環境を提供していただければ、充実した留学生活を過ごすことがで
きると思われます。文系では、学部生一人一人に机が提供できる環境はほとんどありませんので、
交換留学生のために必ず机を用意していただく必要はありませんが、同じ研究室やゼミの他の学生
との待遇が明らかに違うことのないようにご配慮いただきたいと思います。あまり研究室やゼミ活
動に興味のない学生に対しては、どの程度指導教員や研究室の接触の頻度を確保すべきかをご相談
いただき、その途中経過の中で、適宜留学生の不満を聞いたり、勉学に関するアドバイスをしたり
15
していただければ幸いです。

チューター制度の活用
留学生の勉学・生活上の相談、役所における手続きなどの補助を、身近な学生に依頼し、そのため
の謝金を支給できるチューター制度があり、是非活用していただくようにお願いいたします
(http://www.ecis.nagoya-u.ac.jp/info/life/TutorManual.pdf)。この制度では、部局で依頼された学生チュ
ーターから1学期あたり25時間のチューター支援を受け、国際教育交流センターから依頼された学
生チューターから15時間のチューター支援を受けることになりました。
部局で依頼する学生チューターには、

講義、研究、実験、実習などの補習・相談

輪講、ゼミの予習・報告の援助

レポート・研究論文等の補助的添削(指導教員の責任部分とは区分して下さい)

専門分野に関連する学内・外の諸施設利用のアドバイス

日本語の補習
(一般的な日本語研修は、国際言語センターの専門講師による様々なレベルの全学向け
日本語プログラム(無料)がありますので、まず同プログラムを受講するのが一番で
あり、その補習を支援する形が効果的です)

専門分野の勉学補助、日本語支援、日本語会話

専門用語の説明

日本の文化・習慣の紹介・説明

大学院入学試験等勉強の援助
などを依頼することができますが、あくまでも指導教員や講義担当教員等の指導を効果的に行うた
めの補助的役割を果たすことが期待されているだけで、教員の代わりを担うことではありませんの
で、ご注意下さい。
国際教育交流センターで1学期15時間分のチューター支援を割り当てていますが、交換留学生が大
学院留学生や研究生と異なり、日本語教育を中心に国際教育交流センターでの勉学が多く、そのた
めのチューター支援の要望も多いためです。しかし、交換留学生が希望すれば、同じチューター学
生に依頼することも可能です。
学期の進行とともに、期待されるチューター支援の内容は変化すると思われます。例えば渡日直後
は、官庁への諸手続や生活面での手助け等を留学生から期待されるかもしれません。また、留学生
が期待するものと、指導教員が期待するものとの間に差が生じる場合もあると考えられます。従っ
て、何よりも指導教員や留学生とできるだけコミュニケーションを取り合い、指導教員と留学生の
要望を聞いた上で、適宜チューター支援の仕事の優先順位を決めてください。勉学・研究を行う主
体は留学生本人であり、その指導を行う責任は、所属部局と指導教員にあります。チューターはこ
の関係を補助する立場にいるといえます。
諸手続の補助や生活の手助けは、チューターの本来の役割ではなく、受入れの研究室、ゼミ等の関
係教員、所属学生、関係事務職員・留学生担当教員らの共同の役割です。チューターは、個人支援
者としての役割の余力がある中で、限定的に行うこととしてご理解下さい。
16
B. 特別聴講学生・大学院特別聴講学生
 カリキュラム相談
学期始め(4月末または10月末)に提出する履修計画表については、必ず指導教員と相談した上で、
確認の署名をもらうことを交換留学生(特別聴講学生・大学院特別聴講学生)に要求しています。
交換留学生のために用意している教育プログラムは、共通教育プログラム(日本研究、国際理解、
日本語)および専門教育プログラムで構成されています。講義科目を受講する交換留学生の場合は、
原則として1期(半年)あたり15単位以上を義務づけていますので、留学生の専攻分野、日本語能
力や希望に沿って、開講されているプログラムを選択するようご指導願います。
日本語能力が十分にあると判断される場合は、講義担当教員の了解のもとに、全学向けの日本語
の授業に加え、正規学部生に開講された講義科目をとることも認められます。
学生交換協定や覚書などでは、交換留学生が本学で取得した単位を、原則的に在籍大学での単位
として認めることができる規定になっていますが、自動的に単位取得を認めるものではありません。
派遣元大学によっては厳しい内容の審査の上で、単位認定を行います。選択科目の単位か、卒業要
件の単位かでも扱いは異なり、もし認定されなければ、帰国した学生の卒業が遅れる可能性もあり
ます。
本学で受講した科目の単位審査の際に詳細なシラバスや配付資料、演習、試験問題の提出を求めら
れることもあります。単位取得要件の厳しい学生の場合に、予め派遣元と相談しておくことが必要
ですし、講義の担当教員にOHP資料の学生への配布や提出されたレポートの返却などを徹底していた
だくことが必要ですので、その点もご確認下さい。

輪講、セミナーの受講
本学の交換留学生は文系から理系まで様々な分野から受入れているものの全体の数は80名程度で
すので、どの分野にも充実した英語による教育カリキュラムを用意することは不可能です。受講者
数を考えると専門の科目も概論的な内容にならざるを得ません。学部の4年生、大学院生になれば、
分野がさらに狭まります。この場合、指導教員あるいは周辺の教員が担っている輪講、セミナーを
工夫していただき、交換留学生にも受講できる形とし、短期認定のためのレポート提出や発表など
の評価を前提として、それらを取得単位に加えることができます。

個別勉学指導(Guided Independent Study -GIS)
学部の高学年や大学院の交換留学生の場合、特定分野の受講したい科目数が極めて限られてしま
い、専門分野の勉学を深めたくとも、既存の講義プログラムでは充分に応えられないケースがあり
ます。これを補うため、名古屋大学では、全学の交換留学実施委員会の承認の下に、 個別勉学指
導(Guided Independent Study -GIS)というシステムを定め、単位を認定しております。NUPACE
の英文パンフレットにもこのことを記載しております。交換留学受入れプログラムでは、 Guided
Independent Study -GISとして単位を認めることを定め、英文パンフレットにも記載しました。
各学部・研究科の正規の開講科目としては認められていませんが、全学の交換留学実施委員会とし
て認定するものとして、ご了解いただくようにお願いいたします。欧米大学では認められているシ
17
ステムです。
指導教員または周囲の教員の方が科目名を設定して、留学生個人と定期的に時間を持ち、論文を読
む、専門分野の討議をする、課題研究を行わせる、などによって、授業単位に匹敵する勉学指導を
行うことが原則です(2単位分であれば、週90分×15週の勉学指導が原則ですが、匹敵する内容の
課題研究が伴えば、必ずしも厳格にこだわるものではありません)。原則的には、1学期目は認め
ず、2学期目から認めることを記載しております。ただし、学部4年生や大学院特別聴講学生の場
合には1学期目でも認めています。
講義に代わる個人指導の場合、単位数は2単位が基本ですが、指導教員の判断で2単位以上も認
めます(あくまでも、週90分×15週の勉学指導を基準として考えております)。交換留学生が在籍
大学に単位と評価を持ち帰る場合、その科目の講義内容、レポート評価などの根拠資料が求められ
ることがありますので、裏付けをしっかり残していただくようにお願いいたします。
卒論研究のように研究活動に時間を費やしたいという希望の学生もあります。基本的に、特別聴
講学生や大学院特別聴講学生には、1学期15単位取得を義務づけており、GISにおいて最大8単位を
認める措置もとっております。本学の規程では、卒論研究に対する単位数が部局・学科などでゼロ
から数単位まで様々な例がありますが、研究に従事している時間数に必ずしも直結していません。
しかし、GISとして単位を考える場合には、所属部局の卒論研究の単位にこだわらず、研究に従事し
ている週当たり時間数を目安に、講義等に準じた単位数をご判断下さい。
学期末の成績評価の際に、GISの成績評価もお願いしております。交換留学生に 必ず最終レポ
ートを提出させ、最終評価をしていただくようにお願いいたします(最終レポートが単位認
定の最も重要な根拠となります)。尚、最終レポートの分量の目安ですが、2単位:英文10ペ
ージ・日本文6ページ相当分ぐらいを見当に指示していただければ幸いです。尚、提出した最終レ
ポートに捺印または署名の上、写しを交換留学受入室に提出するようにご指示して
下さい。
別途、成績報告書の提出をお願いしますので、最終レポートを評価した上で、最終的な成績を交
換留学受入室にご報告下さい。
企業インターンシップに参加した場合に、それらの活動経験などをレポートとして提出し、指導
教員が内容を十分に評価できる場合には、その内容もGISとして認めます。

成績評価と単位認定
交換留学受入れプログラムとして開講した科目に加え、交換留学生が受講した学部の正規科目や
上記個別勉学指導(GIS)について、それぞれの成績評価結果(A*,A, B, Cと点数評価)と単位は、交換留
学実施委員会より、各部局事務を通じて成績報告を依頼し、実施委員会に集約して、一つの成績証
明書にまとめ、実施委員長名で認定します。
18
C. 特別研究学生の場合

研究指導
特別研究学生の場合には、講義を受講し、単位を取得する義務はありません(講義を受講し、単
位を希望する学生には、成績報告書を発行いたします)。学期始めには、科目履修計画票の代わり
に所定の用紙に研究計画を書き、週の研究時間を記入の上、確認の署名をしていただいております。
本来、特別研究学生は、常に指導教員の指導を仰ぎながら、研究発表などを通じて、その管理が行
われていることと思います。しかしながら、最近、その研究成果をきちんとまとめずに、帰国して
しまう特別研究学生が出てきており、大変憂慮しております。大変僭越ですが、平成20年度より、
特別研究学生に対して、学期末の研究報告書の提出を義務づけさせていただくことに致しました。
1年間在籍する場合も、1学期目の最後に必ず中間報告書の提出を要求して下さい。報告書の提出
先は指導教員宛で結構ですが、表紙に指導教員の認印を押した報告書の写しを交換留学受入室に提
出していただくようにお願いいたします。

学生管理
特別研究学生は交換留学受入れプログラムの開講科目などに縛られませんので、大学での過ごし
方は交換留学受入室で把握し切れません。特別研究学生の学生管理は実質的に指導教員の先生方に
お願いせざるを得ません。研究室にもあまり顔を出さず、アルバイトをしている特別研究学生の例
を時折聞きます。本来の目的である研究に取り組まなければ、本プログラムで特別研究生として受
け入れる意味がありません。多くの学生交流協定または覚書の中で、本来の留学目的を遂行しない
と判断される学生は、派遣元大学との相談で、留学を中断させることができます。その点を留意し
ていただき、本来の研究目的を遂行していない交換留学生であれば、厳しくご指導下さい。
19
[5] 大学院進学の相談について
最近、交換留学を終えて在籍大学に戻って卒業した後、本学に再留学し、大学院
に進学する交換留学生が増えています。名古屋大学を十分に知った上で、再留学を
決断し、大学院進学をめざしてくれることは、受入れの関係者にとって何よりです。
交換留学受入れプログラムの教育カリキュラムに加え、これを補う指導教員あるい
はそのまわりの先生方の真摯な教育・研究指導のたまものであると思われます。し
かしながら、再留学や大学院進学を支援する奨学金は限られ、大学院進学を思い立
ったときには、応募のタイミングを逸したり、大学院試験の条件などの情報を十分
に得ておらず、十分な準備ができないまま資格条件に満たず、1年を無駄に過ごし
てしまったり、というケースも生じております。
従って、交換留学生を受入れた際に、大学院進学の可能性を考えているかどうか
を聞いていただき、少しでも考えている場合には、早めに相談するよう学生に指導
して下さい。とくに在籍大学での卒業の時期や、本学の大学院試験の資格、試験時
期、試験方法が、部局によって様々ですので、それらを注意するように申し添えて
下さい。もちろん、最終的に、勉学や研究能力を判断し、大学院進学を勧めること
のできる学生であることが大前提です。
交換留学受入室で把握している奨学金情報はまだ限られておりますが、下記に紹
介します。なお、日本学生支援機構が奨学金情報について日本語版および英語版を
まとめていますので、ご参照下さい。
日本語版
http://www.jasso.go.jp/
英語版
http://www.jasso.go.jp/index_e.html

大使館推薦・文部科学省国費奨学金(研究留学生)
国費奨学金の中では、最も数が多く配分されていますが、国によってはその採用枠は極めて限ら
れています。研究留学生として 4 月渡日と 10 月渡日の両方があり、応募時期も異なります(一緒の
場合もあります)。この奨学金の場合、渡日後6ヶ月間、国際教育交流センターで集中的な日本語
教育を受けることができます。応募書類の請求先並びに提出先は、学生の出身国の日本大使館また
は日本領事館です。米国の場合は、地域割りがされ、その地域を管轄する領事館に応募しなければ
なりません。応募書類、応募方法、応募締め切りなど必要な情報は、これらの日本大使館または領
事館に直接問い合わせるかホームページなどで入手する必要があります。渡日したい時期の1年以
上前に応募書類を出さなければならない例もありますので注意が必要です。
最近の例では、米国の場合、10 月渡日の申し込みは、8 月中旬が応募書類送付期限。フランスの 4
月渡日の場合、5月末が応募書類送付期限でした。
20

大学推薦・文部科学省国費奨学金
10 月に新規渡日する私費留学生で、名古屋大学が推薦した学生の中から、年間数名が国費留学生
として採用されます。結果が判明するのは6月下旬ですので、私費留学生として来日する覚悟で応
募する必要があると思われます。
交換留学生が在籍大学に帰国後、この奨学金に応募する事例が増えております。資料等を入手し
にくい状況ですので、本マニュアルの添付書類に加えています。この制度は、受入れ指導教員の推
薦に基づく申請に基づきますので、留学生自身が所属部局に直接申請することはできません。
なお、平成 18 年度の募集(平成 18 年 2 月募集締切)から、日本学生支援機構による留学生交流支
援制度奨学金を受給している学生の応募に制限が加わり、当該年度に同奨学金を受給する予定の学
生は応募ができないことになりました。例えば、平成 26 年 9 月から平成 27 年 7 月まで同奨学金を
受給して滞在予定の交換留学生は、平成 27 年 2 月に募集締切となる平成 27 年度の募集に応募する
ことはできず、平成 28 年度以降の募集から応募可能です。一方、平成 26 年 9 月から平成 27 年 3 月
までの同奨学金受給に基づく滞在の場合は、平成 27 年度募集に応募することが可能です。
大学推薦(一般枠)の年間採択数は名古屋大学全体で 10 名前後の状況です。従って、この奨学金
制度に大きな期待を寄せることは危険ですので、ご注意下さい。

その他の民間奨学金
その他の奨学金情報は、日本学生支援機構のホームページから情報を入手することができます。
渡日前から受給が決まる奨学金は大変少ないのが実情ですが、海外から応募可能な奨学金の情報を
下記のホームページで紹介しています(日本語版と英語版の内容が必ずしも一致していません)。
日本語版
http://www.jasso.go.jp/study_j/scholarships.html
英語版
http://www.jasso.go.jp/study_j/scholarships_e.html
21
添付資料1
平成27年度交換留学実施委員会委員名簿(2015.4.1)
e-mail address: (下記<@>を@に変更して下さい)
国際教育交流
センター長
町田 健
2190/2296
情報文化学部
教 授
伊藤 義美
4884
yoshimi<@>info.human.nagoya-u.ac.jp
文学研究科
講 師
淺尾仁彦
2294
asao<@>lit.nagoya-u.ac.jp
教育発達科学研究科
教 授
渡邉 雅子
2620
masakowat<@>cc.nagoya-u.ac.jp
法学研究科
教 授
水島 朋則
2346
t.mizushima<@>law.nagoya-u.ac.jp
経済学研究科
教 授
小川 光
2379
ogawa<@>soec.nagoya-u.ac.jp
理学研究科
教 授
紺谷 浩
2912
kon<@>s.phys.nagoya-u.ac.jp
医学系研究科
准教授
粕谷 英樹
81-5404
kasuya<@>med.nagoya-u.ac.jp
工学研究科
講 師
古谷 礼子
3603
o47251a<@>cc.nagoya-u.ac.jp
生命農学研究科
講 師
井上 直子
5323
ninoue<@>agr.nagoya-u.ac.jp
国際開発研究科
講 師
浅川 晃広
4564
asakawa<@>gsid.nagoya-u.ac.jp
多元数理科学研究科
助 教
濱中 真志
2408
hamanaka<@>math.nagoya-u.ac.jp
国際言語文化研究科
教 授
胡 潔
4196
hu-jie<@>lang.nagoya-u.ac.jp
環境学研究科
教 授
熊谷 博之
3651
kumagai<@>eps.nagoya-u.ac.jp
情報科学研究科
准教授
松原 茂樹
4387
matubara<@>is.nagoya-u.ac.jp
創薬科学研究科
准教授
兒玉 哲也
2971
kodama<@>ps.nagoya-u.ac.jp
委員長
kmachida<@>lit.nagoya-u.ac.jp
国際言語センター
日本語・日本文化教育部
門
国際教育交流センター
留学生受入部門
教 授
衣川 隆生
4700
kinugawa<@>iee.nagoya-u.ac.jp
准教授
石川 クラウディア
5406
k46189a<@>nucc.cc.nagoya-u.ac.jp
国際教育交流センター
教育交流部門
教 授
野水 勉
5405
nomizu<@>numse.nagoya-u.ac.jp
国際教育交流センター
教育交流部門
特任准教授
渡部 留美
2613
watanabe.rumi<@>h.mbox.nagoya-u.ac.jp
国際教育交流センター
アドバイジング部門
教 授
田中 京子
2193
j45765a<@>nucc.cc.nagoya-u.ac.jp
国際教育交流センター
海外留学部門
教 授
岩城 奈巳
2196
iwaki<@>iee.nagoya-u.ac.jp
国際教育交流センター
海外留学部門
特任講師
星野 晶成
4594
hoshino<@>iee.nagoya-u.ac.jp
国際教育交流センター
海外留学部門
特任助教
村山 かなえ
4594
murayama<@>iee.nagoya-u.ac.jp
課 長
浅野 国裕
5792
asano.kunihiro<@>adm.nagoya-u.ac.jp
教育推進部学生交流課
22
.
23
添付資料2
平成27年度海外留学支援制度(協定受入)募集要項
独立行政法人日本学生支援機構(以下「機構」という。)は、我が国の高等教育機関の学生
交流の充実及び我が国の高等教育機関の国際化・国際競争力強化の観点から、奨学金を支
援するのにふさわしい学生受入プログラムを、下記により募集します。
※なお、この募集は、平成27年度予算の成立を前提に行うものです。
1.趣旨・目的
海外留学支援制度(協定受入)は、我が国の大学、大学院、短期大学、高等専門学校又は
専修学校(専門課程)(以下「高等教育機関」という。)が、諸外国の高等教育機関(大学、大学
院、短期大学、高等専門学校又は専修学校(専門課程)に相当する諸外国の機関をいう。)と
学生交流に関する協定等を締結し、それに基づき、諸外国の高等教育機関から短期間学生
を受け入れる場合に、当該学生に対して、留学に係る費用の一部を奨学金として支援するこ
とにより、我が国の高等教育機関の学生交流の充実を図るとともに、我が国の高等教育機関
の国際化・国際競争力強化に資することを目的とします。
2.定義
この要項において「受入学生」とは、我が国の高等教育機関(以下「受入大学等」という。)が、
諸外国の高等教育機関(以下「在籍大学等」という。)との学生交流に関する協定等に基づい
て、在籍大学等に在籍したまま、1年以内の期間、受入大学等が実施する受入プログラムに
参加する学生で、本制度により奨学金の支援を受ける者とします。
3.支援の対象となる受入プログラム
(1)受入プログラムの開始時期
平成27年4月1日から平成28年3月31日までの間に開始されるプログラム
※なお、各受入学生についても、平成27年4月1日から平成28年3月31日までの間に受入
が開始される必要があります。
(2)受入プログラムの採択
受入プログラムの実施を計画し、これに参加する学生に対して本制度による奨学金の支援を
希望する受入大学等の長(以下「大学等の長」という。)は、第5項に掲げる申請書類等を取りま
とめた上、機構理事長宛に申請を行うものとします。
機構は、審査の上、支援する受入プログラム及び奨学金支給割当人数、奨学金配分額を決
定し、大学等の長へ通知します。
(3)受入プログラムの申請要件
本制度により支援する受入プログラムは以下の要件を全て満たすものとします。
①受入大学等(高等専門学校については、専攻科を含み、第2年次以下を対象とするものを除
く。)を受入先として実施するもの
②在籍大学等との間に締結した学生交流に関する協定等に基づき実施されるもの
③プログラム実施期間が8日以上1年以内の計画であるもの
※プログラムは、我が国において、連続して8日以上実施されるものとします。なお、プロ
グラムの実施期間に、渡航にかかる期間は含まないものとします。
24
※31日以内のプログラムについては、履修科目の一部となっているものや、受入前後の
準備講習・フォローアップを目的とした語学や専門科目の講義等との一体化など、明確
な効果(単位取得等)が見込めるものであること。(在籍大学等での単位付与等を含
む。)
④受入学生について、在籍大学等に在学中はフォローアップのための追跡調査に協力できる
管理体制を有するもの
(4)受入プログラムの形態区分と申請上の制限
①双方向協定型
平成27年度内に、受入プログラムとともに派遣プログラムを実施するもの。
授業料不徴収・授業料免除の内容を含む学生交流協定に基づく交換留学として、1セメ
スター以上1年以内の間、協定相手の高等教育機関へ学生を派遣し、かつ協定相手の在
籍大学等から学生を受け入れるもので、受入学生の在留資格については「留学」を取得で
きるものとします。
申請にあたっては、プログラムの受入に関する部分については本要項の要件を全て満
たすとともに、派遣に関する部分については「平成27年度海外留学支援制度(協定派遣)
募集要項」のとおりとし、要項に記載する要件を全て満たす必要があることに留意してくださ
い。
<申請上の制限>
・ 1受入大学等について、申請プログラム数の制限はありません。
・ 1プログラムにおける奨学金支給割当希望人数は、当該プログラムにおける総受入
計画人数の8割又は100名のいずれか少ない数を上限とします。(制限を上回るもの
は上限人数以下での割当になります。)なお、プログラムの教育内容に応じて計画人
数が適切に設定されているかについては、審査対象となるので留意してください。
・ 採択後、支援人数に関して当初計画から大幅な減少があった場合、次年度の採択
数を減らす場合があるので、十分留意の上で計画を作成してください。
②短期研修・研究型
在籍大学等との学生交流協定や合意文書等に基づいて実施するプログラムにより、学
生を受け入れるもので、90日を超えるプログラムについては、受入学生の在留資格が「留
学」を取得できるもの
<申請上の制限>
・ 1受入大学等について、申請プログラム数の制限はありません。
・ 1プログラムにおける奨学金支給割当希望人数は、当該プログラムにおける総受入
計画人数の8割又は50名のいずれか少ない数を上限とします。(制限を上回るもの
は上限人数以下での割当になります。)なお、プログラムの教育内容に応じて計画人
数が適切に設定されているかについては、審査対象となるので留意してください。
・ 採択後、支援人数に関して当初計画から大幅な減少があった場合、次年度の採択
数を減らす場合があるので、十分留意の上で計画を作成してください。
(5)受入プログラムの選考における審査の観点
(以下の内容が満たされているものを高評価し優先的に採択する予定です。特に①と②は重
点項目とします。)
①プログラムの目的・達成目標
・ 国民にとって分かりやすい具体的な目標が設定されているか。
・ 本プログラムにおいて養成しようとするグローバル人材像や質の高い留学生像が明確に
25
設定されているか。
・ 受入プログラムの形態に応じ、プログラムとして本制度の趣旨・目的を踏まえた達成目標
が設定されているか。
・ プログラムとしての達成目標は適切な水準に設定されているか。
・ 受入大学等の国際化推進に資するものとなっているか。
②プログラムの内容
・ 学生受入及び学生派遣の双方向交流を重視するプログラム内容となっているか。【双方
向協定型のみ】
・ 参加する学生の進路の選択や検討に対して触発・動機付けする内容が含まれているか。
・ 受入大学等における日本人学生との交流が適切に組み込まれているか。
・ 単位取得、単位付与、単位認定方法が確立、義務化されているか。(受入大学等での単
位取得、在籍大学等の科目としての単位付与、受入大学等で得た単位の在籍大学等で
の単位認定。)
・ 単位による修学成果測定が行われない場合、これに替わる修学成果測定の方法が確立
されているか。
・ 31日以内のプログラムにあっては、履修科目との一体化や語学、専門科目の講義等と併
せることにより効果(単位付与等)のあるプログラム内容となっているか。【短期研修・研究
型のみ】
・ より長期間の日本留学に向けた動機付けを高める効果を見込めるプログラムであるか。
・ 参加する学生の専攻に応じ、その特性を踏まえたプログラム内容となっているか。
・ インターンシップやフィールドワークが組み込まれている場合、参加する学生の専攻に応
じ、効果的な内容となっているか。
・ プログラムとして成立する参加人数が適切に確保されているか。
③実施体制
・ 学生交流協定や合意文書等の内容が適切に整備され、在籍大学等との連携が適切に
実施されているか。
・ 在籍大学等において、参加する学生の募集・選抜が適切に行われているか。
・ 単位付与等の方法が確立され、帰国後の単位認定について受入学生が事前に把握で
きるものとなっているか。
・ 受入学生に対する情報の提供は適切に行われているか。
・ 受入学生に対する日本での生活支援体制が整備されているか。
・ 受入学生に対する危機管理体制が十分に確立されているか。
・ プログラム実施に携わる教職員がノウハウ(語学力や過去の実施経験等)を適切に有して
いるか。
④フォローアップ・成果検証の実施
・ 受入学生の受入前、受入後の効果測定や意識の変化を適切に把握しているか。
・ 自己点検を実施し、プログラムの成果を測ることが具体的に計画されているか。
・ 実施報告会やシンポジウム等によりプログラム実施の成果を波及させる取組を行っている
か。
・ ソーシャルネットワークサービス等を活用した学生同士(受入学生同士又は受入学生と
受入大学等の学生間)のコミュニティの形成が計画又は推進されているか。
・ 機構が実施する各種調査に協力できる体制であるか。
⑤プログラムの自立化・発展性・継続性
・ プログラムの継続・発展のためにフォローアップ・成果検証結果を活用し、自立的な改善
26
・
・
・
・
を図ることのできる体制が整備されているか。
プログラムによる総受入計画人数に対し、本制度による支援希望者の割合は適切か。
過去に学生受入の実績のあるプログラムか。
次年度以降も実施の計画があるプログラムか。
本制度以外でプログラム実施のための財源確保のための取組はなされているか。
4.支援の対象者
(1)支援予定人数
未定(平成27年度概算要求10,000名。)
[参考]平成26年度予算:5,000名
※ 支援対象プログラムは、「世界の成長を取り込むための外国人留学生の受入れ戦略(報
告書)」における重点地域(東南アジア(ASEAN)、ロシア及びCIS諸国、アフリカ、中東、
南西アジア(インド)、東アジア(モンゴル)、南米、米国、中東欧)を勘案して決定します。
(参考) 世界の成長を取り込むための外国人留学生の受入れ戦略(報告書)
URL: http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1342726.htm
(2)支援の内容(平成27年度予算の成立状況により変更となる場合があります。)
①奨学金の支給基準
我が国において実施される受入プログラムに、8日以上1年以内の期間参加する受入学生
に対し、奨学金を支給します。ただし、受入期間は、連続して8日以上であることとします。
受入期間が8日以上31日以内である場合、1か月分を支給します。
また、32日以上である場合、各受入学生の支援開始月と支援終了月以外の期間は、月額
支給とします。支援開始月及び支援終了月については、それぞれの月の支援日数の計によ
って、以下のとおり支給します。
支援開始月及び終了月の
開始月
終了月
支援日数計
31日以内
○
×
32日以上
○
○
②奨学金月額 8万円
※ 双方向協定型の派遣の部分については、平成27年度海外留学支援制度(協定派遣)
募集要項のとおりです。
③奨学金の支給方法
奨学金の支給は、受入大学等を通じて行うこととし、毎月在籍確認を行った上で行います。
詳細は別に定めます。
(3)奨学金支給対象者の選考
受入大学等は、各受入プログラムに割り当てられた奨学金支給割当人数について、下記(4)
に掲げる資格及び要件を確認の上選考し、別に定める期日までに奨学金支給対象者を機構に
登録してください。
(4)奨学金支給対象者の資格及び要件
本制度により、受入学生として支援を受ける資格を有する者は、在籍大学等の正規の課程に
学位取得もしくは卒業を目的に在籍し、プログラムの参加を認められた者で、次の①~⑦に掲
27
げる要件を全て満たす者とします。
①我が国と国交のある国の国籍を有する者。なお、台湾、パレスチナの学生も対象とします。
登録時点で日本国籍を有する者は対象としません。
②学生交流に関する協定等に基づき、受入大学等が受入を許可する者
③在籍大学等における学業成績が優秀で人物等に優れており、かつ、次に定める方法で求
められる、在籍大学等における選考時の前年度の成績評価係数が2.30以上であること。
前年度の成績がない場合は、選考時の前学期分の成績から算出するものとします。なお、
成績評価係数で表すことができない場合は、別に定める様式に、特に成績が優秀であり、
成績評価係数2.30相当以上であるとする理由を明記してください。
[成績評価係数の算出方法例]
下記の表により「成績評価ポイント」に換算し、計算式に当てはめて算出(小数点第3位を四捨五入)
4段階評価(パターン1)
-
優
成績評価
良
可
不可
4段階評価(パターン2)
4段階評価(パターン3)
-
-
A
100~80点
B
79~70点
C
69~60点
F
59点以下
5段階評価(パターン4)
5段階評価(パターン5)
5段階評価(パターン6)
100~90点
S
A
89~80点
A
B
79~70点
B
C
69~60点
C
D
59点以下
F
F
成績評価ポイント
3
3
2
1
0
(計算式)
(「評価ポイント3の単位数」×3)+(「評価ポイント2の単位数」×2)+(「評価ポイント1の単位数」×1)+(「評価ポイント0の単位数」×0)
総登録単位数
注意:履修した授業について単位制を採らない場合は、科目数をすべて単位数に置き換えて算出すること。
④経済的理由により、自費のみでの受入プログラムへの参加が困難な者
⑤受入プログラム参加にあたり、「留学」の在留資格を取得し得る者。ただし、90日以内の短
期研修・研究型の受入プログラムに参加する者については、在留資格の種類は問いませ
ん。
⑥受入プログラム終了後、在籍大学等に戻り学業を継続する者又は在籍大学等の学位を取
得する者
⑦受入プログラム参加にあたり、他団体等から受入プログラム参加のための奨学金を受ける
場合、他団体等からの奨学金の支給月額の合計額が8万円を超えない者
注意1:上記⑦で定める支給月額の範囲内であっても、機構の文部科学省外国人留学生学
習奨励費との併給は出来ません。
注意2:平成27年度国費外国人留学生制度との重複申請は認めません。
5.申請書類等の提出
(1)申請書類等
在籍大学等から学生の受入を計画し、本制度による支援を希望する大学等の長は、次に掲
げる申請書類等を機構理事長に申請するものとします。
<各形態共通>
① 平成27年度海外留学支援制度(協定派遣・協定受入)申請書(様式1)
郵送(1部)及びデータ
28
<双方向協定型の場合>
② 平成27年度海外留学支援制度(協定派遣・協定受入)計画書(様式2及び別表)
郵送(申請するプログラム毎に5部)及びデータ
<短期研修・研究型の場合>
③ 平成27年度海外留学支援制度(協定受入)計画書(様式2及び別表)
郵送(申請するプログラム毎に5部)及びデータ
(2)申請書類等の提出期限
平成26年10月14日(火)必着
注意1:申請書類は、書留又は宅配便等配達の記録が残る方法で送付してください。また、封
筒には朱書きにて「短期申請書類在中」と記入してください。
注意2:提出期限を過ぎた場合、いかなる理由であっても、申請書類は受理しません。また、
提出された申請書類は一切返却しません。
6.受入プログラムの採否及び奨学金支給割当の決定
機構は、前項の規定により提出されたプログラム計画書毎に審査を行い、支援する受入プロ
グラムの採否及び奨学金支給割当人数、奨学金配分額を決定し、平成26年12月下旬(予定)
を目途に大学等の長へ通知します。
なお、採択される受入プログラム(以下「採択プログラム」という。)における支援人数は、申請
人数を下回る場合もあります。
また、採択プログラムの名称及び「プログラム計画書」等については、機構のホームペー
ジ等で公開する予定です。
7.プログラム実施後の報告書の提出等
大学等の長は、別に定める様式により、以下の(1)及び(4)の報告書については、原則として
採択プログラムの実施終了後1か月以内に、(2)及び(3)の報告書については、別に定める期
日までに機構理事長に提出してください。
(1)プログラム実 施 報 告 書 : プログラムの実施結果に係る報告
(2)支給対象者修了報告書 : 受入学生の受入状況に係る報告
(①学習成果、②日本での経験、プログラム内容、③進路へ
の影響の記述及び④アンケート項目への回答(参加前・参
加後))
(3)取 得 単 位 等 報 告 書 : 受入学生の単位取得に係る報告
(4)奨 学 金 支 給 報 告 書 : プログラム実施に係る会計報告
上記(1)プログラム実施報告書については、機構のホームページ等で公開する予定です。ま
た、上記(2)支給対象者修了報告書中、本制度を有効に活用した事例は、機構ホームページ等
で紹介する予定です。
上記報告書の提出後、フォローアップの一環として、受入大学等に対して、受入学生の受入
終了後のフォローアップ・進路状況調査等を依頼する予定です。
なお、上記(1)から(4)の報告書及びフォローアップ・進路状況調査等が未提出の受入大学
等に対しては、次年度の支援人数を未提出の状況に応じて減じる場合があるので十分留意し
てください。
29
8.立入調査
機構は、本制度の適正な執行及び実施による成果等を確認するため、当該採択プログラムを
実施した受入大学等に対して立入調査を行う場合があります。
9.各種申請書類(様式)
機構のホームページからダウンロードして利用してください。
URL: http://www.jasso.go.jp/scholarship/short_term.html
注意1:申請書類は全てA4サイズに統一して作成してください。
注意2:申請書類は日本語又は英語による表記とし、その他の言語による場合は和訳文を添
付してください。
注意3:申請書類は書留又は宅配便等配達の記録が残る方法で送付してください。また、封
筒には朱書きにて「短期申請書類在中」と記入してください。
注意4:エクセルファイルデータは、記入要領に従い作成し、必ず所定のパスワードを設定し
た上でメールにて提出してください。
注意5:提出期限を過ぎた場合、いかなる理由であっても申請書類は受理しません。また提出
された申請書類は一切返却しません。
提出された個人情報は、本制度実施のために利用されます。大学・在外公館・行政機関・公
益法人等に対し、必要に応じて提供され、その他の目的には利用されません。
10.申請書類等の提出先及び本件照会先
独立行政法人日本学生支援機構
留学生事業部海外留学支援課 短期留学(受入)担当
〒135-8630 東京都江東区青海2-2-1
TEL: 03-5520-6014
FAX: 03-5520-6015
E-mail: [email protected]
30
添付資料3
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
名古屋大学短期交換留学受入れプログラム
(Nagoya University Program for Academic Exchange - NUPACE)
2013年度報告
国際教育交流センター教育交流部門 (兼担)工学研究科マテリアル理工学専攻
野
水
勉
本年(平成26年)2月で18年を経過した名古屋大学
名に引き裂かれた体制になった。にもかかわらず,関
短期交換留学受入れプログラム(NUPACE)の2013
係する3名の教員で NUPACE を運営維持する職務は
(平成25)年度は,4月に48名,9月下旬に77名を受
変わらず,異常な体制のまま運営を行っている。
け入れ,これまで最大数であった平成24年度の年間受
以下,平成25(2013)年度の短期留学プログラムを
入れ実績119名をさらに大きく上回り,年間125名の受
中心とした短期留学室の活動概要を報告する。
入れ実績となった。平成26年度は,4月に59名を受入
れ,9月の受入れは80名を越える受入れが見込まれる
1.短期留学生受入れの現状
ため,さらに上回る見通しで,毎年拡大し続けている
現状である。
図1に過去10年間の NUPACE プログラムへの応募
しかし,平成25年2-3月に短期留学部門教員1名
者数,受入れ数,奨学金割当数,自費留学参加者数を
と専任事務職員1名が他大学へ転出し,平成25年2月
示す。平成17~20年度の受入れ数は60から80名に漸増
に総長部局から提案された国際交流組織の再編(平成
しているが,平成21年度以降,大学宿舎の増強により
25年10月から移行)の理由から同年10月まで教員の補
宿舎受入れ数の制限が緩和され,着実に伸びている。
充がされず,専任事務職員は欠員のまま経過し,同年
追加奨学金割当があった平成21年度を除くと,受入れ
10月留学生センターの国際教育交流センター改組とと
学生数の5-6割が留学生交流支援制度等の奨学金を
もに,3名の教員による短期留学部門が解体され,留
受給している。平成25年度は受入れ数が125名に伸び
学受入部門2名の教員と教育交流部門教員(著者)1
たものの,様々な形でのプログラム申請が功を奏し,
図1.短期留学プログラムの応募者数,奨学金割当,受入れ人数,自費参加学生数の推移(平成17年度以降)
(*奨学金割当数の20年度以降は,追加配分(H21),交流協会(台湾)および JENESYS(韓国)奨学金割当数を加算。)
-102-
31
教育交流部門
最終的に76名分の奨学金割当を受けた。
セロナ大学(スペイン)の9大学から初めての交換学
NUPACE の場合,応募者の9割以上が奨学金の採
生を受け入れた。
択がなくても自費参加の意志を表明しており,宿舎環
過去6年間 NUPACE に受け入れた短期留学生の中
境の改善により一協定大学あたりの受入れ人数制限を
で,2013-14年度の Times 社と QS 社の大学ランキン
少しずつ緩和していることや,受入れ協定大学数が毎
グ上位50位,100位および200位以内の大学からの割合
年増えていることにより着実に受入れ数を増やしてき
を図4に示す。図4から,Times ランキングでは100以
ている。
内の大学から20% 前後,200位以内の大学から40% 弱
表1に,過去3年間の各受入れ時期における協定
の学生をコンスタントに受け入れており,
(QS ランキ
大学からの受入れ実績の詳細を示す。また図2は,
ングでは,30% 前後が100位以内,40% 前後が200以内
NUPACE 開始から平成26年度4月受入れまでの1,327
の大学からの学生である)。世界の有力大学からの学
名全体の大学所在国および地域別の内訳を,図3には
生受け入れを維持している。これらのランキングに入
平成25年度分125名の a)大学所在国および地域別,b)
らない大学でも各国有数大学からの学生受入れを実現
受入れ部局別,c)学生身分別の割合を示した。
している。
平成25年度は,22ヵ国・地域,61協定大学より計125
名の短期留学生を受入れることができた。125名のう
2.「留学生交流支援制度」から「海外留学支援
制度」への再編と NUPACE 奨学金割当実績
ち,国別では,中国26名,韓国19名,ドイツとフラン
スが14名,そして例年3位の米国が12名で第5位であ
2.1 「留学生交流支援制度」から「海外留学支援制
る。平成24年度と比較して,ヨーロッパ地域が全く同
度」への再編
じ割合の34% であったが,アジア地域が前年度45% か
ら53% に増加し,北米が前年度19% から25年度11% に
NUPACE 受入れ学生に対する奨学金支援の大部分
大きく減少した。オセアニア地域は3% →2% であっ
を依存している「留学生交流支援制度(短期受入れ)」
た。「留学生交流支援制度(短期受入れ)」奨学金48名
は,昨年度報告(留学生センター紀要11号)で紹介し
(短期留学プログラム・人文・社会科学系15名+理系環
たように,「同(短期派遣)」(4ヶ月~1年未満の派
境枠10名+日本語講義枠15名+大学院研究枠8名)+
遣),
「同(ショートステイ)」(3ヶ月未満受入れ),
「同
グローバル30特別枠25名),日加戦略的留学生交流促
(ショートビジット)」(3ヶ月未満派遣),そして「同
進プログラム・奨学金1名,交流協会(台湾)1名を
(長期派遣)」(学位取得目的の1年以上)を含めた5
合わせて75名が奨学金受給者で,1名が民間奨学団体
つのカテゴリー全体が,平成24年度の文部科学省行政
に採択され,残りの49名が自費参加者であった。
事業レビューの対象となり,抜本的見直しが通知され
18年間全体の受入れ国・地域の内訳である図2と比
た。文部科学省はこの結果を受けて,
「同(ショートス
べて,近年のヨーロッパ地域の増加傾向が明らかであ
テイ)」,「同(ショートビジット)」を廃止し,それぞ
り,その分北米地域が大きく減少している。この10年
れを「同(短期受入れ)」と「同(短期派遣)」に吸収・
間,北米地域の割合が少しずつ減少してきており,原
統合し,奨学金支給要件をより厳しいものとした。し
因と対策を講ずる必要性を感じている。平成26年4月
かし,同省の苦心の努力により,従来の3カ月~1年
受入れでは,イリノイ大学からの特殊事情による受け
未満の受入れおよび派遣は,①交流協定留学型として
入れ要請も要因の一つではあるが,米国からの受入れ
引き継がれ,「同(ショートステイ)」と「同(ショー
が急増した。交換留学の派遣の方で北米地域は人気の
トビジット)」の内容は,②短期研修・研究型として引
地域であり,現地への PR や協定大学の開拓など,て
き継がれた。平成25年度「留学生交流支援制度(短期
こ入れの必要性が感じられる。
受入れ」が協定大学型と短期研修型を合わせて,年間
平成25年度は,対外経済貿易大学(中国),中山大学
5,000名の奨学金規模に対し,
「同(短期派遣)」は年間
(中国),韓国外国語大学,国立台湾交通大学,王立法
10,000名の奨学金規模となり,平成24年度に短期受入
経大学(カンボジア),パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国
れと短期派遣が逆転して以降の流れとなっている。
立高等建築学校(フランス),アーヘン工科大学(ドイ
平成26年度は,平成25年度の見直しを引き継ぐもの
ツ),デュイスブルク-エッセン大学(ドイツ),バル
と当初予想されたが,平成26年度文部科学省概算要求
-103-
32
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
表1.名古屋大学短期留学受入れプログラム受入れ実績(平成23年4月~平成26年4月)
受入れ時期
平 成 23年 度
第 1期
(4月 渡 日 )
大学所在国
国
〃
〃
韓 国
〃
〃
〃
インドネシア
米 国
〃
〃
〃
ドイツ
スイス
オーストラリア
〃
〃
中
小計
平 成 23年 度
中 国
第 2期
〃
(9月 下 旬 渡 日 )
〃
〃
〃
〃
〃
〃
香 港
韓 国
〃
〃
〃
〃
〃
〃
台 湾
〃
〃
インドネシア
タイ
ウズベキスタン
トルコ
米 国
〃
〃
〃
〃
カナダ
英 国
〃
〃
フランス
〃
〃
〃
ドイツ
〃
〃
〃
〃
スウェーデン
〃
〃
デンマーク
オーストラリア
〃
〃
〃
小計
平 成 24年 度
中 国
第 1期
〃
(4月 渡 日 )
〃
〃
〃
香 港
韓 国
〃
〃
〃
〃
〃
〃
台 湾
インドネシア
ベトナム
米 国
〃
〃
〃
〃
ドイツ
〃
〃
〃
オーストラリア
〃
小計
平 成 24年 度
中国
第 2期
〃
(9月 下 旬 渡 日 )
〃
〃
〃
〃
〃
香港
韓国
〃
〃
〃
〃
台湾
〃
〃
インドネシア
〃
〃
米国
〃
〃
〃
〃
〃
〃
カナダ
〃
英国
〃
〃
〃
フランス
〃
〃
〃
大学名
華中科技大学
南京大学
同済大学
高麗大学
慶尚大学
忠南大学
梨花女子大学
ガジャマダ大学
ニューヨーク大学
セントオラフ大学
シンシナティ大学
イリノイ大 学 アーバナシャンペーン校
ミュンヘン工科大学
ジュネーブ大学
オーストラリア国立大学
モナシュ大学
アデレード大学
協定の種類
授業料不
徴収協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (経 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
北京大学
清華大学
華中科技大学
復旦大学
同済大学
浙江大学
西安交通大学
華東政法大学
香港中文大学
ソウル国立大学
高麗大学
延世大学
慶熙大学
梨花女子大学
慶尚大学
木浦大学
国立台湾大学
国立政治大学
国立清華大学
ガジャマダ大学
チュラロンコン大学
世界経済貿易大学
ビルケント大学
ノースカロライナ州立大学
ニューヨーク大学
セントオラフ大学
シンシナティ大学
ミネソタ大学
ヨーク大学
シェフィールド大学
ロ ン ド ン 大 学 (SOAS)
マンチェスター大学
ストラスブール大学
グルノーブル大学
リヨン高等師範大学
パリ第7ディドロ大学
ミュンヘン工科大学
フライブルグ大学
ブラウンシュバイク工 科 大 学
ダルムシュタット工 科 大 学
ケムニッツ工科大学
ルンド大学
ウプサラ大学
ジュネーブ大学
コペンハーゲン大学
モナシュ大学
シドニー大学
アデレード大学
南オーストラリア大学
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (経 )
全学協定
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
清華大学
南京大学
同済大学
中国政法大
華東政法大
香港大学
ソウル国立大学
高麗大学
梨花女子大学
成均館大学
漢陽大学
慶尚大学
忠南大学
国立台湾大学
バンドン工科大学
外国貿易大学
ニューヨーク大学
イリノイ大 学 アーバナシャンペーン校
セントオラフ大学
ミシガン大学
グリーン・マウンテン大 学
ミュンヘン工科大学
フライブルグ大学
ブラウンシュバイク工 科 大 学
ケムニッツ工科大学
モナシュ大学
オーストラリア国立大学
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (法 )
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (経 )
全学協定
全学協定
部 局 (経 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
北京大学
清華大学
華中科技大学
復旦大学
中国政法大学
華東政法大学
東北大学
香港大学
香港中文大学
梨花女子大学
慶尚大学
慶熙大学
木浦大学
浦項工科大学
国立台湾大学
国立清華大学
国 立中正大学
ガジャマダ大学
インドネシア大学
バンドン工科大学
ニューヨーク大学
セントオラフ大学
ミネソタ大学
ミシガン大学(化学科)
ケンタッキー大学
南イリノイ大学
グリーン・マウンテン大学
ヨーク大学
モントリオール大学
ブリストル大学
シェフィールド大学
ロンドン大学(SOAS)
マンチェスター大学
ストラスブール大学
グルノーブル大学
リヨン第3大学
パリ第2パンテオン大学
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (法 )
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (育 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部 局 (工 )
全学協定
全学協定
部 局 (法 )
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有★7
無
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
学生数
1
1
2 ★4
1 ★4
2
2
1
1
1
1
1
3
1
1
1
1
1
2 2#8
1
1
3
1
1
3
3
1
1 ★4
3 ★4
1 ★4
1 ★4
1
1 ★4
2
2
3
2
1
1
2
1
1
1
1
2
1
3
1
2
2
1
1
2
1
3
1
1
2
1
2
2
3
3
1
3
1
1
1
80
1
1
3
1
2
2
1
2
1
1
2
1
2
1
1
1
2
1
2
1
1
3
2
1
1
2
1
40
3
2
2
2
1
1
2
1
1
2
3
1
1 ※5
1 ★6
1
2
1
1
1
1
1
1
2
1
2
1
2 ☆8
1 ☆8
3
1
1
3
1
2
2
3
2
自費参加*1
文 育 法 経
1
1
1
0
1
1
1
0
1
1
1
2
1
0
1
0
1
14
1
1
1
1
1
1
1
7
3
1
2
4
0
1
0
3
2
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
2
1
2
1
1
1
47
1
2
1
1
1
1
7 13
9
0
2
1
1 13
1
1
0
7
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
0
6 10
0
2
0
5
1
1
1
0
1
2
1
1
2
2
1
1
2
1
2
1
1
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
3
2
1
1
3
1
1
50
1
1
2
2
2
1
2
1
1
2
1
2
1
1
1
2
1
2
1
1
1
2
1
2
1
35
1
2
2
2
1
1
1
2
1
1
1
2
1
6
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
2
1
0
1
1
1
0
1
1
1
1
1
8
1
1
7
2
1
1
1
1
2
1
2
1
1
2
1
1
3
1
1
1
1
1
1
2
1
3
2
1
1
1
1
2
1
2
1
1
1
1
2
1
2
1
3
1
2
2
1
1
1
1
1
1
2
1
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
3
1
1
1
1
2
2
1
1
1
2
1
21
2
1
1
1
1
1
2
2
2
1
3
1
1
1
1
1
1
21
1
1
1
1
1
1
1
1
0
1
1
1
1
1
1
1
10
1
1
1
0
1
1
1
2
1
1
1
1
0
1
1
1
1
1
2
2
2
0
2
3
1
1
1
0
1
1
1
1
2
1
1
1
0
2
1
1
1
1
3
2
1
0
1
1
学部生*2
1
1
2
1
2
2
1
1
1
1
1
3
2
1
1
2
2
留セ
1
1
1
5
理 医 工 農 国開 情科 多元 国言 環境
2
1
1
1
1
情文
1
1
1
学生身分内訳
学 部 別 内 訳
1
1
2
3
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
2
1
2
1
2
1
3
1
1
3
1
2
1
大学院生*3
1
1
3
1
3
3
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
2
2
1
2
1
30
1
1
2
1
5
2
1
2
1
1
3
2
次ページに続く
-104-
33
教育交流部門
表1.(つづき)
受入れ時期
平成24年度
第2期
(9月下旬渡日)
のつづき
小計
平成25年度
第1期
(4月渡日)
小計
平成25年度
第2期
(9月下旬渡日)
大学所在国
フランス
ドイツ
〃
〃
〃
スウェーデン
〃
スイス
イタリア
オーストリア
〃
デンマーク
オーストラリア
大学名
パリ第7ディドロ大学
ミュンヘン工科大学
フライブルグ大学
ブラウンシュバイク工科大学
ケムニッツ工科大学
ルンド大学
ウプサラ大学
ジュネーブ大学
ボローニャ大学
ヨハン・ケプラー大学
ウイーン医科大学
コペンハーゲン大学
モナシュ大学
中国
〃
〃
〃
〃
清華大学
南京大学
東北大学
中国政法大
華東政法大
対外経済貿易大学
ソウル国立大学
高麗大学
梨花女子大学
成均館大学
漢陽大学
慶尚大学
慶熙大学
忠南大学
韓国外国語大学
国立台湾大学
国立交通大学
ガジャマダ大学
バンドン工科大学
チュラロンコン大学
王立法経大学
ニューヨーク大学
イリノイ大学アーバナシャンペーン校
ミシガン大学
ケンタッキー大学
全学協定
全学協定
全学協定
部局(法)
部局(法)
部局(経)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(法)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(法)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(環境)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
オーストラリア
ミュンヘン工科大学
フライブルグ大学
ブラウンシュバイク工科大学
ケムニッツ工科大学
アーヘン工科大学
デュイスブルク-エッセン大学
ルンド大学
ウプサラ大学
ジュネーブ大学
ウイーン医科大学
バルセロナ大学
ワルシャワ工科大学
グダンスク医科大学
モナシュ大学
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(法)
部局(法)
全学協定
全学協定
部局(経)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(国開)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(環境)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(育)
全学協定
全学協定
全学協定
部局(医)
全学協定
部局(工)
部局(医)
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
中国
〃
〃
〃
〃
香港
韓国
〃
〃
〃
〃
台湾
インドネシア
〃
タイ
ベトナム
ウズベキスタン
カザフスタン
米国
〃
〃
〃
〃
〃
カナダ
フランス
〃
ドイツ
〃
〃
〃
スイス
スウェーデン
オーストラリア
〃
〃
〃
清華大学
華東政法大学
東北大学
浙江大学
同済大学
香港大学
高麗大学
梨花女子大学
漢陽大学
慶尚大学
ソウル市立大学
国立台湾大学
ガジャマダ大学
バンドン工科大学
チュラロンコン大学
外国貿易大学
世界経済貿易大学
カザフスタン人文・法科大学
ニューヨーク大学
イリノイ大学アーバナシャンペーン校
ミシガン大学
ケンタッキー大学
グリーン・マウンテン大学
シンシナティ大学
モントリオール大学
リヨン高等師範大学
リヨン第3大学
ミュンヘン工科大学
ブラウンシュバイク工科大学
ケムニッツ工科大学
アーヘン工科大学
ジュネーブ大学
ウプサラ大学
オーストラリア国立大学
モナシュ大学
アデレード大学
南オーストラリア大学
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(法)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
部局(経)
全学協定
部局(法)
全学協定
全学協定
部局(工)
全学協定
部局(法)
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
韓国
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
台湾
〃
インドネシア
〃
タイ
カンボジア
米国
〃
〃
〃
フランス
スイス
イタリア
オーストラリア
〃
中国
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
香港
ドイツ
〃
〃
〃
〃
〃
スウェーデン
〃
スイス
オーストリア
スペイン
ポーランド
小計
授業料不
徴収協定
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
有
韓国
〃
〃
台湾
〃
タイ
フィリピン
カンボジア
ウズベキスタン
トルコ
米国
〃
カナダ
英国
フランス
〃
〃
〃
小計
平成26年度
第1期
(4月渡日)
協定の種類
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
全学協定
パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校
ジュネーブ大学
ボローニャ大学
モナシュ大学
オーストラリア国立大学
北京大学
清華大学
華中科技大学
復旦大学
中国政法大学
華東政法大学
南京大学
上海交通大
中山大学
香港大学
香港中文大学
梨花女子大学
慶尚大学
木浦大学
国立台湾大学
国立政治大学
チュラロンコン大学
フィリピン大学ロスバニョス校
王立法経大学
世界経済貿易大学
ビルケント大学
ニューヨーク大学
セントオラフ大学
モントリオール大学
シェフィールド大学
ストラスブール大学
グルノーブル大学
リヨン第3大学
パリ第7ディドロ大学
パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校
学生数
2
1
1
2
1
2
2
1
1
1
2
3
79
1
2
3
1
2
1
1
2
1
1
2
2
2
2
1★6
1
1
2
1
2
1
3
4
1
2
2
1
1
1
1
48
4
1
3
1
2
1
2
1
1
1
1
1
3
1
3
1
2※5
1
1
1
2
1
1☆8
1
2
2
5
1
2
2
1
4
2
1
3
3
2
2
2
2
1
1
1#9
1
77
1
2
3
2
1
2
2
1
2
3
1★6
2
1
1
1
1
1
1
1
7
2
3
1
1☆8
1
1
1
1
2
1
1
1
2
1
2
1
1
59
自費参加*1
1
1
1
3
38
2
2
1
2
1
1
1
2
1
2
1
1
1
1
1
20
3
1
1
4
4
9
2
1
1
1
1
1
1
1
1
0
8
0
29
1
3
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
2
1
1
1
2
1
1
1
1
1
9
1
2
1
1
1
1
1
9 4 11
7
1
1
5 0
3
1
3 10
1
1
1
1
1
1
5
1
1
2
1
1
1
2
2
3
1
2
1
47
1
2
3
2
1
2
2
1
2
3
1
1
1
2
1
1
1
1
3
1
1
1
7
2
3
1
1
1
4
2
1
8
1
1
1
39
2
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
3
4
1
2
1
1
1
1
2
1
1
2
1
1
2
2
2
2
1
1
1
1
3
1
59
1
2
3
1
1
1
1
2
1
2
1
1
1
3
1
1
1
1
1
1
1
4
1
1
1
1
1
2
1
3
1
2
1
2
1
1
1
23
1
1
2
2
4 12
6
1
2
2
1
2
1
2
2 3
1
2
15
1
1
1
1
1
0
1
2
1
1
6
1
2
0
2
1
2
1
1
2
0
1
3
1
2
2
1
1
1
1
2
1
1
1
1
4
1
1
1
3
1
1
1
1
学部生*2
2
3
1
2
1
1
0 14
1
1
1
8 7 0 2
1 1
3
1
1
1
1
1
7
1
1
1
0 0
1
1
1
1
1
0
1
1
3
1
1
2
2
1
5 1
3
1
1
留セ
1
2
1
環境
1
1
1
国言
1
1
2
多元
2
5 13 11
1
情科
1
1
12
学生身分内訳
国開
2
1
1
3
2
理 医 工 農
2
1
1
1
1
情文
1
1
2
1
1
1
1
1
学部別内訳
文 育 法 経
1 14
0
0
1 0
1
0 3
2
1
1
1
1
2
1
50
大学院生*3
1
1
2
2
2
20
1
1
1
1
1
1
2
1
9
2
1
1
1
1
3
1
2
2
1
1
2
1
2
2
2
2
1
1
1
33
2
1
1
1
1
1
1
1
9
*1:自費参加(JASSO 及びその他の奨学金受給者以外)、*2:特別聴講学生+日本語研修生、*3:大学院特別聴講学生+特別研究学生、★4:「21世紀東アジア青少年大交流計画奨学金(J
ENESYS)(韓国)」、※5:世界展開力強化事業・JASSO奨学金、★6:1名台湾(交流協会)奨学金、※7:ミシガン大学工学部と授業料相互不徴収協定があるが、化学科とは未締結、☆8:
日加戦略的留学生交流促進プログラム
#9:タカセ奨学財団
-105-
34
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
図2.名古屋大学短期留学生の在籍大学所在国の内訳(1996年2月-2014年4月,1,327名 )
a)在籍大学所在国・地域別内訳
c)受入れ学生身分別内訳
b)受入れ部局別内訳
図3.平成25年度短期留学生の内訳(2013年4月-2014年3月:全125名)
-106-
35
教育交流部門
a)Times 2013-14ランキング
b)QS 2013-14ランキング
図4.大学ランキング上位大学からの受入れの割合
において,「グローバル人材育成のための大学の国際
学系プログラム」(10名),②短期研修・研究型に申請
化と学生の双方向交流」の一環として,派遣留学支援
した「同-大学院先端研究枠」(10名)(ただし,2名
策の大幅拡大と双方向交流促進が打ち出され,制度名
分は3カ月未満で NUPACE 受入れ対象外)の計4プ
である「留学生交流支援制度」が「海外留学支援制度」
ログラムが採択され,計48名分の奨学金割当を受ける
に変更され,一部の条件が変更された。
「留学生交流支
ことができた。また,平成25年度は本学が平成21年度
援制度(受入れ」と「同(短期派遣)」の協定大学型が
のグローバル30(国際化拠点整備事業)採択校として
統合されて「双方向協定型」として分類され,申請プ
最終年度の重点政策枠として最大200人月分の割当を
ログラムあたりの奨学金支給割当希望人数が,これま
受け,これを25名分の奨学金として利用した。この結
での15名から,受入れ予定人数の8割または100名以
果,平成25年度は,NUPACE 関係で73名分もの「留
内という形で大きく拡大された。「短期研修・研究型」
学生交流支援制度(短期受入れ)」奨学金割当を受ける
の方は,受入れ,派遣それぞれで単独に申請できる形
ことができた(ただし,日本語プログラムは資格者が
となったが,申請プログラムあたりの奨学金支給割当
2名不足したため,2名分を返却した)。さらに,「日
希望人数は,受入れ予定人数の8割または50名以内と
本 - カナダ大学コンソーシアム」の「日加戦略的留学
された。予算規模は,平成26年度「海外留学支援制度
生交流促進プログラム」から1名分の奨学金割当,交
(短期受入れ」が年間5,000名に据え置かれた一方,
「同
流協会(台湾)奨学金1名の採択,そして民間奨学団
(短期派遣)」は年間20,000名に倍増し,受入れの4倍
体のタカセ奨学団体より1名の奨学金採択があり,平
の規模となっている。
成25年度に NUPACE に受入れた学生125名中,59% に
あたる74名が奨学金の支給を受けることができた。
2.2 平成25年度および平成26年度 NUPACE 関係
平成26年度「海外留学支援制度」においては,新
奨学金割当実績(表2参照)
しく設定された双方向協定型のプログラム申請枠が,
平成25年度「留学生交流支援制度(短期受入れ)」に
NUPACE 受入れ学生に対するプログラム申請に適
対するプログラム申請と奨学金割当実績は,昨年度報
合し,奨学金希望数も受入れ予定人数の8割または
告に詳述しているが,当初不採択となった「短期交換
100名までとなったため,これまでの4つのプログラ
留学プログラム(NUPACE)-日本語プログラム」(15
ム申請を統合して,「海外有力大学との双方向交換留
名)が10月に追加採択となったため,①交流協定型に
学を実現する名古屋大学短期留学受入れプログラム
申請した「短期交換留学プログラム(NUPACE)- 人
(NUPACE)と交換派遣留学プログラム」と題し,受
文・社会科学系プログラム」(15名),「同-理工・環境
入れについては80名分,短期派遣は41名分の奨学金割
-107-
36
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
表2.短期留学受入れプログラム関係奨学金の割当実績
奨学金種別
H21
H22
H23
H24
24
 9
 9
11
 8
12
15
15
15
15
短期留学プログラム(日本語枠)(NUPACE-J)
-
-
-
15
短期留学プログラム(大学院先端研究枠)
-
-
 3
 8
 7
 4
 4
 5
10
10
10
10
25
 4
 1
 1
対象
 1
 1
 1
対象
大学推薦枠
プログラム枠
留学交流
支援制度
(短期
受入れ)
短期留学プログラム(英語枠) 人文・社会科学系
(NUPACE-E)
理系・環境系
*1
国際環境人材育成プログラム(短期)
グローバル30枠
日加戦略的留学生交流促進プログラム
交流協会(台湾)
一般枠
21世紀東アジア青少年大交流計画
*2
(JENESYS)(韓国)
NUPACE 対象奨学金 合計(国際環境人材 Pr( )を除く)
*1
*2
H26
対象
15
双方向
10 協定型
(短期受
15 入れ分)
80
 8
対象
対象
対象
対象
対象外
対象
 2
 2
 1
 1
 2
 1
 1
 1
対象
 4
 4
 3
対象
41
40
48
部品素材枠
*1
H25
NUPACE
受入対象
/対象外
H20
40
66
75
82
環境研究科国際環境人材育成プログラム独自の運用
JENESYS は H24年度以降廃止
当計画を申請した結果,申請通りに採択された。また,
言語文化系(博士前期)の各プログラムが開始され,
「日本 - カナダ大学コンソーシアム」の「日加戦略的留
NUPACE にも開放されている。
学生交流促進プログラム」から1名分の奨学金割当,
その結果,平成23年度は後期5科目,平成24年度は
交流協会(台湾)奨学金1名の採択があったため,82
前期4科目・後期13科目,そして平成25年度は前期24
名分の奨学金を確保する見通しとなった。平成26年度
科目・後期30科目と,NUPACE 学生の国際プログラ
の年間受入れ数は140名を上回るが,昨年並みの60%
ム受講科目数が年々増えてきている。
弱の奨学金受給率が達成できる見通しである。
4.国際交流関係の活動
3.教育カリキュラム
4.1 国際企画室と学術交流協定
図5に,2013年秋学期-2014年春学期の NUPACE 科
本学の活発な国際交流を反映して,平成25年度も全
目構成を示す。この構成以外に,国際開発研究科,法
学間あるいは部局間の学術交流協定の締結が進めら
学研究科が,正規カリキュラムとして英語による専門
れ,平成25年度末時点で349大学・機関との学術交流協
科目を多数開講しており,多くの科目を NUPACE 学
定締結(全学間112,部局間237),および183大学との
生にも開放している。また,平成18年度から環境学研
授業料相互不徴収協定を含む学生交流協定(全学間97,
究科が,英語による講義の開講を積極的に推進し,平
部局間86)が締結されている。図6に,NUPACE が
成21年度からは英語による大学院プログラム「国際環
開始された平成7年度以来の学術交流協定の締結数,
境人材育成プログラム(NUGELP)」を創設し,20科
授業料相互府徴収を含む学生交流協定の数,NUPACE
目近くの英語科目を NUPACE 学生へ開放している。
で受け入れた協定大学数の累積を示す。授業料相互
平成23(2011)年度秋より,国際化拠点整備事業(グ
不徴収協定を含む学生交流協定数の増加とともに,
ローバル30)国際プログラムとして,英語講義によっ
NUPACE へ受入れた協定大学の累積数も上昇し,協
て学位が取得できる,学部生向けの自動車工学,物理
定を締結した大学の約2/ 3から学生を受け入れた実
系,化学系,生物系,そして国際社会科学の5プログラ
績をもつ。また,第1節で紹介したように平成25年度
ム,および大学院生向けの物理系(博士前期・後期),
受入れた協定大学数も61大学にのぼり,協定締結大学
化学系(博士前期・後期),生物系(博士前期・後期),
の約1/ 3の大学から学生を受け入れており,学生交
医学系(博士後期),経済・経営系(博士前期),国際
流協定が有効に活用されていることを見ることができ
-108-
37
教育交流部門
日本語研修コース
担当部局
標準コース(1-5単位) : 日本語初級Ⅰ~日本語上級Ⅱ(7レベル)
(国際言語セ)
集中コース(2-10単位):日本語初級Ⅰ~日本語中級Ⅱ(6レベル)
(国際言語セ)
アカデミック日本語 I ~ IV
(国際言語セ)
ビジネス日本語 I ~ IV
(国際言語セ)
漢字 1000, 2000
日本語による概論講義
各科目2単位 国際関係論(秋・春)
日本言語文化入門(秋・春)
日本語学入門(秋・春)
日本文化論(秋・春)
言語学入門(秋・春)
日本文学(秋・春)
(国際言語セ)
(文)
(国際言語セ)
(国際言語セ)
(国際言語セ
(国際言語セ)
専門科目
国際教育交流センター国際社会法政:日本におけるイミグレーション(春)
現代日本社会(春),日本政治学入門(春),
異文化教育:文化的教材としてのディズニー(春)
日本地域コミュニティーにおける教育実践(秋・春)
文学部・文学研究科日本映画史(秋)
日本文化:言語とコミュニケーション I・II(秋・春)
教育学部・教育発達科学研究科日本の教育(春)
法学部・法学研究科比較行政法(秋)
比較憲法専門研究(近代憲法概論)(秋)
比較政治学研究(秋)
国際人権法専門研究(秋)
特別講義演習(読売新聞-比較アジア社会論)(秋)
特別講義演習(国際交渉ワークショップ)(秋)
国際私法入門(秋)
比較法哲学専門研究 II(汚職の構造と対策)
(秋)
法哲学研究 II(法理論の根本問題)
(秋)
比較憲法専門研究(近代憲法概論)(春)
比較刑法研究(春)
比較法哲学専門研究:法とその担い手たち(春)
法哲学研究Ⅰ(法理論の根本問題)(春)
経済学部・経済学研究科開発経済(春)
得理論と応用(秋)
国際マネージメント入門(秋)
価格理論と応用(春)
財務会計(春)
法と経済ワークショップ(秋春通年)
理学部・理学研究科先端量子化学(秋)
先端化学特別講義(集中講義)
医学部・医学研究科
工学部・工学研究科科学技術英語特論 [G](秋)
機械システム安全特論 [G](秋)
日本の科学と技術(秋)
化学・生物産業概論(春)
物理・材料・エネルギー先端科学(春)
電気・電子・情報先端工学(秋)
生産工学概論(春)
社会環境工学概論(秋)
途上開発特論(秋)
農学部・生命農学研究科
国際開発研究科人間の安全保障と法(秋)
国際協力法(春)
国際開発入門(春)
社会調査法特論(日本の開発経験)(秋)
参加型農村振興論(秋)
国際言語文化研究科地理学と神秘主義:ヨガ(春)
地図と文化(秋)
16世紀以降の日本文化
社会言語学入門(秋・春)
環境学研究科生物資源管理政策論(秋)
生物資源管理プロジェクト論(秋)
気候変動政策論(秋)
環境コミュニケーション(春)
環境産業システム論(秋)
環境移動現象論(春)
生物多様性保全政策概論(春)
低炭素都市学(春)
歴史環境デザイン実習(秋)< G >
生物資源管理実習(秋)
降水気候学セミナー A(秋)
建築デザイン実習(秋)< G >
持続可能性と環境学(秋)
国際環境:政治外交文化論(秋)< G >
環境資源論(春)
水・廃棄物工学(秋)
水・廃棄物政策論(春)
多元数理研究科
応用数学方法論(春・秋)
情報科学研究科
量子情報特論(春)
その他・グローバル30国際プログラム(学部5プログラム,大学院7プログラム)の講義が原則受講可能である。
・国際開発研究科と法学研究科の一部の科目,
・個人勉学(研究)指導(Guided Independent Study-GIS)
臨床実習(秋・春)
生命農学概論(秋)
*J = 講義言語:日本語 <G> = 大学院生のみ開放 秋 = 秋学期開講 春 = 春学期開講
図5.2013-2014 名古屋大学短期留学生プログラム(NUPACE)の全体構成
-109-
38
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
図6.名古屋大学の学術交流協定・授業料不徴収協定の締結数の推移と NUPACE で受入れた協定大学数(累積)
る。
流協定(基本+学生交流)の新規締結について,助言
現在,本学での授業料相互不徴収協定を含む学生交
を行った。
流協定の内容については,国際交流委員会における承
4.2 英語による工学研究科「自動車工学」サマー
認手続きの前に,旧留学生センター(現,国際教育交
プログラム
流センター)に照会をする手続きになっているため,
国際企画課の要請を受け,主に国際教育交流センター
(http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/en/nusip/index.
留学受入部門の石川クラウディア准教授と教育交流部
html)
門の筆者が日常的に助言を行っているほか,学生交流
本サマープログラムは,NUPACE を含めて長年の
に絡む教育プログラムの条件,語学能力や医療保険,
相互の学生交流を継続している米国・ミシガン大学工
損害賠償保険等,交渉しにくい内容について,先方大
学部から本学工学研究科へ,派遣学生をより拡大する
学との交渉に直接関わってきている。
ため,サマー・プログラムやインターンシップを強く
平成25年度は,英国リーズ大学との全学間学術交流
要望したことがきっかけとなって平成20年(2008年)
協定(基本+学生交流)の新規締結の他,米国イリノ
から開始され,本年(2014年)で7年目の実施となっ
イ大学アーバナ・シャンペーン校との交換人数拡大を
た。6月中旬から7月末までの6週間の教育プログラ
伴う全学間学生交流協定更新,フランス・リヨン第3
ムの内容は,石田幸男工学研究科教授(専門分野:電
大学との全学間協定更新(基本+学生交流),ブラジ
子機械工学)
(平成19年4月~平成23年3月の間,留学
ル・サンパウロ大学との全学間学術交流協定更新(基
生センター長)が,講義構成を企画し,自動車並びに
本+学生交流),英国ロンドン大学東洋アフリカ学院
関連会社の技術者・研究者と名古屋大学教授の共同授
(SOAS)との全学間学生交流協定更新の直接交渉を
業の形式をとり,多数の工場・研究所見学,日本語研
担った。また,国際企画課が直接交渉を行った米国ミ
修が組み込まれている。航空運賃と食費を含まないプ
ネソタ大学との全学間学生交流協定更新,中国南京大
ログラム参加費用は協定大学1,800 US ドル,協定未締
学との交換人数拡大を伴う全学間学生交換覚書更新,
結大学2,500US ドルに設定されている。
本学工学研究科が行ったケニア・ナイロビ大学との全
表3に,平成20~26年度自動車工学サマープログラ
学間学術交流協定(基本+学生交流)の新規締結,本
ム参加者の大学別内訳を示す。本年(平成26年)は,ミ
学国際開発研究科が行ったカナダ・オタワ大学国際開
シガン大学12名を含め,協定大学から29名,協定未締
発グローバル・スタディーズ研究科との部局間学術交
結大学から7名の合計36名を受け入れた。プログラム
-110-
39
教育交流部門
表3.名古屋大学自動車工学サマープログラムへの海外学生参加者
(* : 名古屋大学との学術交流協定締結大学)
大学所在
地域
大学所在国
大学名
*
ミシガン大学
*
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
6
13
12
7
5
9
12
1
1
ノースカロライナ州立大学
4
カリフォルニア大学ロサンゼルス校*
1
9
4
1
1
1
1
2
2
2
2
5
1
カリフォルニア大学デービス校*
5
ケンタッキー大学*
北米
米国
南イリノイ大学*
*
2
2
2
1
2
4
パデュー大学
1
1
カリフォルニア・ポリテクニック州立大学
サン・ルイス・オビスポ校
1
イリノイ大学アーバナシャンペーン校
アリゾナ州立大学
1
メリーランド大学
カナダ
フランス
3
ブリティッシュ・コロンビア大学
1
ストラスブルグ大学*
2
ウォーリック大学*
3
ニューキャッスル大学
ヨーロッパ
英国
シェフィールド大学
2
1
*
1
サザンプトン大学
1
ブリストル大学*
1
ミラノ工科大学
イタリア
1
サピエンツァ・ローマ大学*
2
*
2
ボローニャ大学
スウェーデン 王立工科大学*
ドイツ
2
ミュンヘン工科大学*
2
香港
香港科技大学*
3
2
中国
同済大学*
1
1
アジア
台湾
2
国立台湾大学*
3
4
台湾清華大学*
3
3
インドネシア バンドン工科大学*
トルコ
2
イスタンブール工科大学*
1
サウジアラビア ノーザン・ボーダー大学
イラン
モンゴル
4
カール・フォン・オシエツキー大学
1
モンゴル健康科学大学*
1
計
12
30
30
18
28
28
35
責任者の石田教授と筆者が,自動車工学サマープログ
から,新たに各2名,平成25年11月に工学研究科国際
ラムの協定未締結大学への拡大と,新たな協定締結の
交流室西山講師が訪問したドイツ・ミュンヘン工科大
可能性を打診するために,平成23年11月に訪問した大
学(協定大学)から2名,スウェーデン王立工科大学
学のカナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学から2
(協定大学)から3名が新たに参加した。
名,平成24年11月に訪問した米国パデュー大学1名,
本プログラムの発足2年目以降,東日本大震災によ
米国メリーランド大学3名を受け入れることができ
る多くのキャンセルが生じた2011年以外は,30名前後
た。同様に,昨年(平成25年)筆者は参加することが
の年間受入れ数を維持しており,本年(平成26年)は
できなかったが,11月に石田教授が訪問したイタリア
やや増えて36名の受入れとなった。工場見学や研究所
のボローニャ大学(協定大学)とサピエンツァ・ロー
見学の際の人数規模の関係から,海外大学からの受入
マ大学(協定未締結大学だったが,訪問後協定締結)
れ人数は40名程度が限界と考え,ミシガン大学を除く
-111-
40
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
各協定大学には3- 4名までとして伝えて人数を調整
一方,
「海外留学支援制度(短期派遣)」(短期研修・
している。表3の通り,年によって参加大学が異なり,
研究型)は,申請17件中14件の採択(82%)となり,全
同じ大学から必ずしもコンスタントに来るわけではな
国平均採択率80% とほぼ同じ採択率であった。全国的
いため,協定大学や協定未締結大学への PR や働きか
にも短期受入れと短期派遣でこのように採択率が大き
けが大きな効果をあげている。自動車工学サマープロ
く違うのは,前述した通り,予算において平成26年度
グラムへの学生参加を呼び水に,有力大学との新たな
「海外留学支援制度(短期受入れ」が年間5,000名に据え
協定締結を進める手掛かりになると期待している。
置かれた一方,「同(短期派遣)」は年間20,000名に倍
自動車工学サマープログラムとして,平成25年度
増したことによるものであるが,本学の場合,
「同(短
『留学生交流支援制度(短期受入れ)』へプログラム申
期受入れ)」が全国の平均採択率をも大きく下回る結果
請を行った結果,採択されたため,資格のある参加者
であり,今後対策を講ずる必要があると思われる。
が2カ月分の奨学金支援を受けることができたが,平
成26年度『海外留学支援制度(短期受け入れ)』への申
6.短期留学プログラムの体制
請は残念ながら不採択の結果となった。しかし,奨学
金の採択を前提とせずに,プログラム参加者の募集を
平成24年度における旧留学生センター短期留学部門
行っているため,参加者数にほとんど影響は出なかっ
の体制は,教授1名,准教授1名,特任講師1名(国
た。
際交流協力推進本部所属),交換留学担当専任事務職
員1名(国際交流協力推進本部所属)および事務補佐
員(15時間)1名で構成されていたが,平成25年2- 3
5.「海外留学支援制度(短期派遣・短期受入れ)」
(短期研修・研究型)へのプログラム申請支援
月に交換留学担当専任職員と特任講師が相次いで他大
学へ転出し,その補充を大学本部に要請したが,平成
「留学生交流支援制度(ショートステイ)」と「留学
25年2月大学改革推進等補助金が採択され,国際組織
生交流支援制度(ショートビジット)」が平成23年度に
再編を理由に,補充人事が行われず,特任講師の補充
発足して以来,全学的なとりまとめを交換留学実施委
は同年10月からに繰り延べられた。さらに交換留学担
員会で行うこととして,実質的に筆者と国際学生交流
当専任職員は補充人事も進められず,事務補佐員15時
課が対応してきている。平成25年度「留学生交流支援
間を30時間にするだけの措置となり,平成25年度前期
制度」へ本学からの申請したプログラム全件と,その
(春学期)は,短期留学部門教員2名と事務補佐員1
採択結果を表4に示すが,本学の申請プログラム17件
名の3名で,103名の NUPACE 在籍者対応および平成
中15件が採択された。
25年度後期(秋学期)の応募者対応ために大量の業務
そして,同制度から衣替えされた平成26年度「海外
に忙殺され,様々な対応案件に支障をきたしたことと
留学支援制度(短期受入れ)」と「同(短期派遣)」の
なった。
短期研修・研究型へ本学から申請したプログラムとそ
さらに,平成25年10月に留学生センターが廃止とな
の採択結果を表5に示す。平成26年度の双方向協定型
り,日本語・日本文化教育部門と日本語メディアシス
への本学からの申請は,NUPACE 関係の1件(採択)
テム開発部門が国際言語センターに移り,残ったアド
のみであったため,表5への記載から外した。
「海外留
バイジング・カウンセリング部門と短期留学部門が国
学支援制度(短期受入れ)」(短期研修・研究型)につ
際教育交流センターに移ることになり,アドバイジン
いては,本学から申請した9件のうち採択は1件,他
グ・カウンセリング部門は,海外留学関係者が海外留
は不採択という厳しい採択結果となった。不採択の中
学部門として独立し,残った関係者がアドバイジング
で,1件は完全な不採択,その他はキャンセルがあっ
部門として存続する形になったが,短期留学部門は留
た場合の繰り上げ採択の可能性があるグループとなっ
学受入部門2名(旧短期留学部門准教授と特任講師)
た(より可能性が高い順に,A, B, C が付けられ,A グ
と,教育交流部門(旧短期留学部門教授(著者))と
ループ4件,B グループ1件,C グループ2件)。全国
に分割され,留学受入部門はグローバル30のアドミッ
のプログラム採択率は30% であり,その数字に比べて
ション関係グループと合体させられた。教育交流部門
も少ない。
に移行した筆者は,学内の留学生全体への受入れ環境
-112-
41
教育交流部門
表4.平成25年度留学生交流支援制度(短期受入れ・短期派遣)プログラム申請採択結果(名古屋大学申請分)
プログラム種別
申請プログラム名
人数
人・月
申請部局
採択結果
15
119
留学生センター
採択
短期受入れ 交流協定留学型
名古屋大学短期交換留学受入れプログラム(NUPACE) 1
(人文・社会科学系-英語プログラム)
短期受入れ 交流協定留学型
2
名古屋大学短期交換留学受入れプログラム(NUPACE) (理系・環境分野-英語プログラム)
10
106
留学生センター
採択
短期受入れ 交流協定留学型
3
名古屋大学短期交換留学受入れプログラム(NUPACE-J) (日本語プログラム)
15
180
留学生センター
不採択
(追加採択待-A)
短期受入れ 短期研修・研究型
1
日韓大学生・大学院生学術文化交流研修
15
15
文学研究科
採択
短期受入れ 短期研修・研究型
2
海外学生受入れ研修
27
27
生命農学研究科
採択
短期受入れ 短期研修・研究型
3
名古屋大学先端自動車工学サマープログラム
35
7
工学研究科
採択
短期受入れ 短期研修・研究型
4
名古屋大学大学院先端研究・短期留学受入れプログラム
10
81
留学生センター
(含む環境学研究科)
採択
短期派遣
交流協定留学型
1
医学部海外臨床実習体験プログラム
13
32
医学研究科
採択
短期派遣
交流協定留学型
2
グローバルな視点から専門性を深める北米協定大学派遣留学プログラム
17
162
留学生センター
採択
短期派遣
交流協定留学型
3
グローバルな視点から専門性を深める欧州・環太平洋協定大学派遣留学
プログラム
12
128
留学生センター
採択
短期派遣 短期研修・研究型
1
日韓大学生・大学院生学術文化交流研修
5
5
文学研究科
短期派遣 短期研修・研究型
2
ドイツ・フライブルク大学におけるヨーロッパ研修・研究プログラム
10
10
経済学研究科
採択
短期派遣 短期研修・研究型
3
名古屋-延世大学間学術研究交流プログラム
20
20
医学研究科
採択
短期派遣 短期研修・研究型
4
国際農学研修
24
24
生命農学研究科
採択
短期派遣 短期研修・研究型
5
2013年度 フライブルク大学短期ドイツ語研修プログラム
10
10
国際部
採択
短期派遣 短期研修・研究型
6
Project-based Learning に基づく問題意識追求型オーストラリア英語研
修プログラム
35
35
留学生センター
採択
短期派遣 短期研修・研究型
7
名古屋大学先進研究大学院生派遣プログラム
6
30
留学生センターとりまとめ
(環境学研究科・工学研究科)
不採択
(追加採択待-B)
採択
を整備する部門長を担わされることとなった。教育交
充されないまま,平成25年3月までの体制には戻らな
流部門には,新しく特任准教授1名が配置されたもの
かったため,多忙な状況はあまり改善されず,その一
の,部局に所属する12名の留学生専門教育教員と留学
方で,新しい国際教育交流センターの運営体制構築の
生担当特任講師4名(留学生専門教育教員が配置され
ための後追い的な会議が重なり,大混乱の状態を強い
ていない部局に5年前から配置された。正式な所属は
られた。しかし,旧短期留学部門の石川クラウディア
国際教育交流センターであるが,活動場所は部局が中
准教授と10月から補充された小山晶子特任講師,そし
心)が兼任で所属することとなった。
て澤田美奈子事務補佐が,献身的な努力を傾注して,
これらの改組に伴う具体的な陣容は9月になって初
NUPACE 学生の不満を最小限に抑えながら平成25年
めて提示され,それまでの全学教育組織としての留学
度後期を乗り切ったところである。
生センターが,大学運営組織の国際教育交流本部の中
NUPACE は年間120名を超える規模だけでなく多く
の国際教育交流センターとなり,教育・研究組織とし
の有力大学からの受入れを実現していることも,国内
ての部局ではない位置づけとなったため,大学組織図
外に大変評価されているところである。NUPACE 学
を見ても,どこに位置づけられるのか簡単にはわから
生対応,学内対応,海外協定大学対応など,3名の教
ない,難解な組織形態を余儀なくされている。
員そして事務部門が連携して役割分担しながら,相互
平成25年10月からの NUPACE は,留学受入れ部門
に補佐する体制で運営を行ってきた。時には,海外協
所属となった旧短期留学部門准教授,10月から補充さ
定大学の開拓や,学生交流の推進のための協定大学訪
れた特任講師と,教育交流部門の筆者の3名の教員と
問などはあるが,NUPACE の場合はレベルの確かな
4月から継続している週30時間の事務補佐1名との4
協定大学から選ばれた学生が応募してくるため,海外
名のままで,4月以降不在となった専任事務職員は補
の様々な地域や高校を回ってのリクルーティングをし
-113-
42
名古屋大学国際教育交流センター紀要 創刊号
表5.平成26年度海外留学支援制度(短期受入れ・短期派遣)・短期研修・研究型プログラム申請採択結果(名古屋大学申請分)
プログラム種別
申請プログラム名
人数
人・月
申請部局
採択結果
短期受入れ
1
日韓大学生学術文化交流研修プログラム
15
119
文学研究科
不採択
(追加採択待-C)
短期受入れ
2
名古屋大学法学部インターナショナルサマーセミナー
9
9
法学研究科
不採択
(追加採択待-A)
短期受入れ
3
国際ものづくり経営人材育成プログラム in NAGOYA
10
10
経済学研究科
不採択
(追加採択待-A)
短期受入れ
4
名古屋-延世大学間学術研究交流プログラム
18
18
医学研究科
不採択
(追加採択待-C)
短期受入れ
5
看護臨地実習短期国際交流プログラム
7
7
医学研究科
不採択
短期受入れ
6
修士課程国際共同大学院の創成を目指す先駆的日米協働教育
プログラム
37
82
工学研究科
不採択
(追加採択待-B)
短期受入れ
7
名古屋大学先端自動車工学サマープログラム
36
72
工学研究科
不採択
(追加採択待-A)
短期受入れ
8
農学分野におけるタイおよびカンボジアからの学生受入れ研
修
24
48
生命農学研究科
不採択
(追加採択待-A)
短期受入れ
9
大学の世界展開力強化事業プログラム(ASEAN 地域発展の
ための次世代国際協力リーダー養成プログラム)
37
82
法学研究科・
経済学研究科・
国際開発研究科
採択
短期派遣
1
日韓大学生・大学院生学術文化交流研修プログラム
6
6
文学研究科
採択
短期派遣
2
米国グリーンマウンテンカレッジ派遣プログラム
4
38
法学研究科
採択
短期派遣
3
ドイツ・EBS ロースクールと本研究科・学部とのグローバル
法学教育交流
2
6
法学研究科
採択
短期派遣
4
ドイツ・フライブルク大学におけるヨーロッパ研修・研究プ
ログラム
10
10
経済学研究科
採択
短期派遣
5
国際ものづくり経営人材育成プログラム in HANOI
10
10
経済学研究科
採択
短期派遣
6
医学部海外臨床実習体験プログラム
10
30
医学研究科
採択
短期派遣
7
名古屋-延世大学間学術研究交流プログラム
10
10
医学研究科
採択
短期派遣
8
看護臨地実習短期国際交流プログラム
7
7
医学研究科
採択
短期派遣
9
修士課程国際共同大学院の創成を目指す先駆的日米協働教育プ
ログラム
40
144
工学研究科
採択
短期派遣
10
タイおよびカンボジアにおける国際農学研修
24
48
生命農学研究科
採択
採択
短期派遣
11
大学の世界展開力強化事業プログラム(ASEAN 地域発展の
ための次世代国際協力リーダー養成プログラム)
47
97
法学研究科・
経済学研究科・
国際開発研究科
短期派遣
12
国際開発インターンシッププログラム
4
24
国際開発研究科
不採択
短期派遣
13
国際学生建築・都市設計ワークショップ実施を通じた設計能
力の高度化と国際的コミュニケーション能力の涵養
8
8
環境学研究科
不採択
短期派遣
14
2014年度 フライブルク大学短期ドイツ語研修プログラム
14
14
経済学研究科
不採択
16
16
海外留学室
採択
10
10
海外留学室
採択
35
35
海外留学室
採択
短期派遣
15
短期派遣
16
短期派遣
17
2014年度 ストラスブール大学短期フランス語研修プログラ
ム
グローバル意識育成のための Project-based Learning 型英語
研修プログラム(米国)
グローバル意識育成のための Project-based Learning 型英語
研修プログラム(濠国)
なければならないグローバル30(G30)の役割とは大き
や小山晶子講師であり,何か深刻な問題があれば,協
く異なり,アドミッション(受入れ)の役割は極めて
定大学と連絡をとり,学生からも協定大学からも大き
小さい。むしろ,受入れた学生に対する丁寧な対応が
な信頼感を得ている。平成25年後期の動きを見ても,
大変重要である。有力大学からの交換学生は,自分の
二人の教員が留学受入れ部門に配置された意味は残念
大学と比較しながら,より厳しい目でプログラムを見
ながら全く理解できなかった。
ており,十分な満足度が得られなければ,継続して有
平成26年度スーパーグローバル大学創成支援事業へ
力大学から学生を受け入れることは困難である。平成
本学も申請しているが,組織的混乱を引き起こしてい
25年後期も,学生の履修状況を丁寧に見て,頻繁に学
るにも関わらず,NUPACE の受入れを200名に拡大
生の相談を受けている中心が石川クラウディア准教授
する要請が来ている。NUPACE 運営に余力を与えた
-114-
43
教育交流部門
上で協力を要請するのではなく,現場を無視して業務
の体制に人数の受入れを強要すれば,スタッフの疲弊
の仕分けを強引に推し進め,混乱を与えている現状に
は免れず,評価も下がっていくことは必至となろう。
反省無く,数だけを要求する大学本部の姿勢に驚き呆
NUPACE が築き上げてきた国際交流の実績が大きく
れてしまう状況である。残念ながら,少ないスタッフ
崩れ兼ねない状況を大変憂慮せざるを得ない。
-115-
44
添付資料4
45
46
47
48
49
2015 Application Prospectus for the Japanese Government Scholarship Program
for University-Nominated Research Students
The Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) invites universities to nominate
candidates for its international academic exchange scheme under the Japanese Government Scholarship
Program (research students per quota for General, Priority Graduate Program (PGP), SATREPS and e-ASIA Joint
Research); hereafter “the Program.”
1. Applicants Qualifications and Requirements
(1) Scope:
A postgraduate-level foreign individual of outstanding academic achievement (Note: 1) who wishes to
undertake new studies in Japan.
(2) Nationality:
Applicants must have the nationality of a country which has diplomatic relations with the Japanese
government. In principle, applicants who have Japanese nationality at the time of application are not eligible.
However, applicants of dual nationality who reside outside of Japan is eligible only if they will expatriate from
Japan by the time of arrival in Japan.
(3) Age:
Born on 2 April 1980 or after. However, this condition does not apply to ex-Japanese Government Scholarship
students who completed the Young Leaders’ Program and are applying for a doctoral course.
(4) Academic Requirements:
Must have completed a Japanese university-level education or equivalent. University-level education here
refers to:
① Completion of 16 years of formal education by the time of commencement of the Program in Japan.
If the applicants wishes to enroll in the Program in the field of medicine, dentistry, veterinary, or sixyear pharmacy, completion of 18 years of formal education is required.
② Applicants who have been deemed to fulfill the above qualifications according to the graduate
school’s evaluation must be 22 years of age or older by the time of commencement of the Program
in Japan. Applicants who wish to enroll in the Program in medicine, dentistry, veterinary, or six-year
pharmacy must be 24 years of age or older.
Note: Eligible applicants include those who otherwise satisfy or will satisfy qualification
requirements for admission to a Japanese graduate school. As a general rule, a person who has
completed a doctoral course may not apply unless he/she seeks to obtain a degree.
(5) Major:
The applicants must choose a major area of study related to their qualified degree, and the university that
hosts the applicants must be able to offer appropriately support in the major study area.
(6) Japanese Proficiency:
If the applicants wishes to study in a field that requires substantial Japanese language skills, such as
Japanese language, Japanese literature, Japanese history, Japanese law, etc., the applicants must fulfill the
linguistic requirements. No exception is permitted unless specifically granted.
(7) Health:
Applicants must be physically and mentally healthy enough to take graduate studies at universities in Japan.
(8) Arrival in Japan:
In principle, applicants must be able to arrive in Japan within two weeks of the date set by the hosting
university for the beginning of the semester (in principle, in September or October).
(9) Visa:
In principle, selected applicants must acquire “College Student” (ryugaku) visas before entering Japan.
Applicants who changes their resident status to any status other than “College Student” after their arrival in
Japan will immediately lose their status as Japanese government scholarship students.
(10) Others:
Applicants who meet any or all the following conditions are not eligible. If identified after acceptance of the
scholarship grantees, the applicants will be required to withdraw from the scholarship:
① If an applicant is a service member or a civilian employee registered on the active military list at the
time of his/her arrival in Japan.
② Those who cannot arrive in Japan during the period designated by the accepting university.
50
③ If an applicant is a previous recipient of a Japanese government scholarship, and, does not have
educational research experience more than three years from the first day of the month following the
final payment of the previous scholarship to the beginning of the payment of this scholarship, as of
April 1, 2015. This does not apply to the past recipient of 日研&日韓共同理工 scholarships who
have graduated their universities in their countries and the past students under the Young Leaders
Program.
④ If an applicant is, in principle, currently enrolled in a Japanese university or other type of school with
the resident status of “College Student”, or will be enrolled in a Japanese university, etc. as another
source or self-financed international student between the time of application for this scholarship in
his/her country and the time the scholarship period is due to begin. This does not apply to current
self-financed international students at Japanese universities who will complete their courses of
study and return to their countries before the end of the current fiscal year.
⑤ If an applicant makes a duplicate application to this Program through another university, or
concurrently applies to an exchange scholarship program other than this Program, including those
offered by the Japanese Government (MEXT) or the Japan Student Services Organization (JASSO).
(This includes a student who has previously been supported by another program, such as one of
those provided by the Japanese Government (MEXT) and JASSO, and is planning to remain
enrolled in the university after the October semester in 2015).
⑥ Applicants who are expected to graduate at the time of application and, cannot satisfy the
qualifications and the conditions of academic background by the deadline given.
⑦ Applicants of dual nationality who cannot prove their expatriation of the Japanese nationality by the
time of arrival.
⑧ Applicants who wish, from the time of application, to conduct fieldwork or internship outside of
Japan, since this scholarship program is intended for overseas students who wish to enroll in a
Japanese university and do graduate research in Japan.
Note1: One who has maintained a GPA of 2.30 or higher on a scale of 3 for the two previous
years and can be expected to maintain this performance during the term of the scholarship.
2. Scholarship Payment Period
The period of scholarship payment differs according to the status of the grantee within the university:
An irregular scholarship period may be considered and approved by MEXT if a university’s course
commencement date is different from the standard date and such an irregularity is necessary from an educational
or research viewpoint.
(1) If the grantee is registered in the university as a research student, part-time credited student, or part-time
non-credited student (hereafter, “Research or Other Student”), the scholarship shall be paid from October
2015 to March 2017.
(2) If the grantee is registered in a Master’s course, Doctoral course, or professional postgraduate course, the
scholarship shall be paid to the standard period of the respective courses. In the case of a combined Master’s
and Doctoral course, the first two years are treated as a Master’s course, and the third, fourth and fifth years
as a Doctoral course.
(3) For the PGP quota, the grantee is deemed to be a scholarship research student only while the grantee is
registered on a course approved as part of the Program, within the course term the grantee entered upon
arrival. If the grantee proceeds to the Doctoral course (or the third year of a combined Master’s and Doctoral
course) after the Program, the grantee must apply for an extension of the scholarship payment. If the
Program applicable to the grantee is limited to the Master’s course only, an extension of scholarship payment
to proceed to the Doctoral course will not be possible.
(4) (About SATREPS quota)
(5) (About e-ASIA joint research quota)
(6) If a grantee desires to proceed to a regular graduate course for a degree from a Research Student (nondegree) course, or to a doctoral course from a master’s course or a professional graduate course, he/she may
have the term of his/her scholarship extended upon successful examination by MEXT provided that he/she
51
has outstanding academic achievement that meets certain criteria.
① A grantee cannot have the term of his/her scholarship extended as Research Student.
② If a grantee proceeds to a higher level of education without receiving approval for an extension of
the term of the scholarship, the scholarship will be cancelled. He/she may, however, proceed to a
higher level of education or continue with his/her study as a privately-financed student.
③ A Research Student is not able to apply for extension of scholarship period if he/she cannot
proceed to master’s or doctoral course by the end of the term of Research Student’s scholarship.
④ If a grantee returns home without an extension though having applied for extension of scholarship
period (when a grantee fails his /her examination to proceed to master’s or doctoral course for a
degree), the travel expenses to return home will not be paid in general.
⑤ Proceeding to a formal postgraduate course or to a doctoral course from a master’s course or
professional postgraduate course is limited to courses within the same university.
3. Other Issues Concerning the Scholarship
(1) Scholarship Details:
The monthly scholarship for 2015: 143,000 yen per month (Non-Degree Students) 144,000 yen per
month (Master Students); and 145,000 yen per month (Doctoral Students). Students training or doing
research in specially designated regions will receive an extra 2,000 yen or 3,000 yen per month. These
figures are subject to change depending upon the Program budget.
Scholarships will cease to be paid if the grantee takes leave of absence or does not attend the course
for an extended period. If a scholarship should mistakenly be paid in the case of a leave of absence or
period of non-attendance, reimbursement of the amount paid will be ordered.
The scholarship payment shall be cancelled in the following circumstances:
① If any of his/her application documents is found to be falsely stated.
② If he/she is in breach of his/her pledge made to the Minister of MEXT.
③ If he/she is subjected to disciplinary action such as expulsion or removal from register by his/her
university.
④ If it becomes definitive that the grantee will not be able to graduate (or complete his/her course)
within the standard course term because of his/her poor academic achievement or suspension.
⑤ If his/her resident status of “College Student (ryugaku)” as provided for in Paragraph 1-4 of
Appendix to the Immigration Control and Recognition Act changes to any other status.
⑥ If he/she is provided with another scholarship (except for a scholarship designated for research
expenses).
⑦ If he/she proceeds to a higher level of education without receiving approval for an extension of
the term of the scholarship.
⑧ If he/she resigns from the hosting school or transfers to another graduate school.
(2) Travel Expenses:
① Travel Expenses to Japan:
In principal, MEXT or university shall supply the grantee with an economy flight ticket from the
international airport nearest to the grantee’s residence to Narita International Airport (or the
international airport usually used by the hosting university) with the travel date and route specified.
It is the grantee’s responsibility to pay travel expenses to the departure airport, passenger facility
charges, airport taxes, any special taxes concerning the travel, domestic travel expenses inside
Japan, and any other such charges. The “grantee’s residence” here refers to the address specified
in the application form.
② Travel Expenses from Japan:
For a grantee who returns to their home country within the month in which the scholarship payment
is completed, an economy flight ticket between Narita International Airport (or the international
airport usually used by the hosting university) and the international airport nearest the grantee’s
residence will be provided upon request by the grantee.
Note1: If a grantee returns home without an extension though having applied for extension of
scholarship period, he/she will not be paid travel expenses to return home in general.
Note2: Any travel insurance fees for traveling to and from Japan must be paid by the grantee.
52
Note3: If a grantee continues to stay in Japan after the scholarship period has ended, he/she
will not be paid travel expenses to return home as the temporary return.
(3) Tuition and Other Fees:
Tuition fees and other fees related to tuition must be provided by the hosting university.
4. Nomination Procedure and Assessment
(1) Nomination: The president of the university shall nominate individuals with a particularly high level of
academic excellence and who merit a scholarship after due assessment, and shall assign a ranking to its
applicants in each quota. The nomination must be submitted to the Minister of Education, Culture, Sports,
Science and Technology in the separately specified format, accompanied by any other required documents.
Nomination for the General and PGP quota should be considered for important regions which is designated by
MEXT(Strategies for international students admission in order to integrate world’s growth)
(2) Selection: From the applicants as described above, the Selection Committee shall select those to whom the
Program will be offered, and MEXT shall then determine the Program grantees and the period of scholarship
payment.
Upon receiving notice of those selected as grantees from their list of applicants, each university president
must then instruct the grantees to contact the overseas agencies of the Ministry of Foreign Affairs of Japan in
their respective countries.
(3) Documents to Be Submitted:
① Documents created and submitted by the university (as attachments to the official documents)
A. Japanese Government Scholarship Student (Research Student) Nomination Testimonial
(Attached Form 1)
B. List of Nominees (Attached Form 2)
C. Applicant’s Overall Academic Achievement Report via Interview, etc. (Attached Form 3)
D. Status Report (Attached Form 4) (for General quota only)
E. Details of the university’s criteria for application and selection, selection system, and selection
process
(Attached Form 5)
(Necessary for the General and PGP quotas, unnecessary for the Sustainable Development quota)
②Documents collected from the applicant and submitted to MEXT by the university
A. Application Form, major study area and research plan (double-sided print)
B. Letter of recommendation addressed to the president of the prospective hosting university from the
dean or higher of the graduate school to which the nominee belongs
C. Applicant’s photograph (Taken within last six months; size 4.5 x 3.5 cm. Head and shoulders, front
view of face, no hat or any other coverings. Name and nationality to be written on the back of each
photograph. To be affixed in the specified position. Electronic format also accepted.)
③ Documents to be collected from applicants and held by the university
A. Family registration or citizenship certificate issued by the applicant’s county of citizenship
(e.g. a copy of passport, a person’s family register, or citizenship certificate etc.)
B. Transcript from the applicant’s last graduating university faculty or graduate school (must be issued
by the university)
C. Certificate of graduation (or prospective graduation) or record of degree from the nominee’s most
recent university faculty or graduate school
D. Academic report from the applicant’s most recent university that confirms the academic ability of the
nominee (The record must include a clearly understandable academic index such as GPA, ABC
markings, and an ordinal ranking within the entire number of students.)
E. Summary of graduation thesis and publications
F. Documents that authenticate the applicant’s linguistic skills, such as TOEFL or TOEIC results,
Examination for Japanese University Admission for International Students, Japanese Language
Proficiency Test, etc.
53
④Other
A. These documents must be in A4 format, created with word processing software as far as possible,
printed on both sides, and written in Japanese or English. Attach a Japanese translation if other
languages are used.
B. Documents are nonreturnable.
C. Graduation thesis and publications must be summarized concisely.
D. In the event that any shortcomings or errors are found in the application forms or documents, or in
the case of incomplete attachments, no assessment will be undertaken. Applications received after
the due date will not be accepted.
E. In some countries, proof such as a graduation certificate may be issued by a deputy administrator
or other authority. Please ensure that any documentary evidence is issued by the university
responsible.
F. The hosting university is responsible for checking the health of nominees.
G. Documents held at the university must be accessible to MEXT, if required.
5. Results of Assessment
Results of the Program grant assessment shall be provided in writing to the president of each nominating
university by the end of April 2015, except for the PGP quota, which shall be provided by the end of June 2015.
MEXT shall not notify applicants individually.
6. Notes
(1) The hosting university must notify the relevant parties of all the conditions relevant to the scholarship, including
its duration, dates of travel, and method of travel (including obtaining the ryugaku visa, etc.) prior to the
grantee’s travel.
(2) The hosting university must also provide full instructions in advance regarding the academic procedures of the
university.
(3) The hosting university must take sufficient administrative measures to ensure that there are no oversights
regarding the timely submission of applications for extension of scholarship payment.
7. Others
(1) Accommodation and Japanese language education for grantees are the responsibility of the hosting university.
(2) Even when the Program is granted, a grantee may not be able to leave their country due to the country’s
particular circumstances. The hosting university must have a sound understanding of each country’s
emigration system (for example, it may take longer to obtain exit permission and visas from countries such as
China, Russia, Myanmar, etc.).
(3) If the applicant is found to have been deported from Japan in the past and re-entry is unlikely to be permitted,
the Program grant will be cancelled.
(4) Assistance in acquiring the ryugaku visa shall be provided solely by the overseas agencies of the Ministry of
Foreign Affairs of Japan in the grantee’s country of citizenship. The university shall be responsible for
providing such assistance to the grantee if they are in a country other than their home country.
54