地域ゼミⅠ(紙矢)最終報告 2015 年度前期「地域ゼミⅠ(紙矢) 」はエフエム周南株式会社様の協力を得て、本学広報 番組「徳山大学ラジオ」にゼミ生 3 名を出演させる試みを行いました。ゼミ生はよく学ん でくれて立派に出演とインタビュアーの役割等の初歩的な技術を体験を通じて学びました。 ①コミュニティ放送の役割について ご存知のように FM 放送は総務省の認可事業ですので、番組編成と演出は放送局の責任 によって行われます。総務省令放送法施行規則別表第 5 号の第 8 放送対象地域による基幹 放送の区分(4)に規定される放送ですので、2 か月に 1 度番組審議会の開催が義務付けら れるなど、地上波や中波、県域 FM などに比べてもより高い公共性が求められます。 ②コミュニティ放送の高い価値と出演者の責任とは? 例えば、公共性の高いコミュニティ放送(ケーブルテレビジョン、FM)では、出演者が 番組中に「飲酒」をしたりすると大きな問題とされることをはじめ、放送中の「公序良俗」 に反する行為は厳禁というところから話を始めました。特に出演者は番組構成をよく調整 し、不適切かつ不実な発言があった場合は速やかに訂正を行う必要があったりする点です。 例えばこの地域ゼミⅠは 4 か月弱(15 週間)の期間に実施するものですが、これを「半年」 と言ってしまうと、放送上不実となります。そういったところでは、確かなエビデンスの ない話(昔話、自慢話の類)も NG という心構えが大切です。ゼミの実習といっても出演 者であることには変わりなく、 制作担当のディレクターの方の指示、DJ のトークに合わせ、 番組を進める役割。そして何よりも「自分が!自分が!」という自己主張や身の程をこえ た話などは「不適切」となることをゼミ生 3 名はよく学んでくれました。全 4 回の放送時 にはゼミ生はよくやってくれました!!! ③本ゼミの内容は「出演」です!!! 出演者が身を律すること、段取りについて綿密に謙虚に打ち合わせること、それぞれを きちんとできる人物だけが出演できることから学ばせていただきました。本学の別の報告 に本ゼミが番組の「演出」をしたとありましたが、演出とは、放送番組の制作技術の卓越 したプロにしかできないもので、この点、訂正をするべきであると思い、この最終報告で 訂正させていただきます。本ゼミでは、出演とインタビュアーの初歩技術を学びました。 ④ゼミ生の成長を実感!!! こういう放送の世界の公共性をゼミ生はよく学んでくれて誇りに思っています。ただ、 こういう注意事項をいろいろ細かいことを指示しましたので、リスナーの方々にはもうち ょっと自由な雰囲気であってもいいのではという印象があったかも知れませんが、そこが わたくしどもの3名のゼミ生の良い点だったと思っています。「みんな、よく学んでくれ た!ありがとう」という言葉でしめたいと思います。 謝辞 エフエム周南㈱の藤田社長様をはじめ、皆さまのご厚意に心から感謝申し上げます。
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