ザ・デーリーオーストラリアン - Dairy Australia

ザ・デーリーオーストラリアン
2015 年2月・夏号
いよいよ2015年が始まり、私たちもまた新たなスタートを切りました。
あらためて昨年
を振り返ると、変動の激しい国際乳製品市況、主要海外市場とのFTA締結、全般的に
良好な季節的条件、酪農家や乳業メーカーに対する投資家の熱い視線などが特徴的
な年だったと思います。
オーストラリア国内では個人消費が順
調に伸び、
カフェ、
レストランなど外食
産業の売上げも非常に好調です。12月
までの生乳生産は前年超えのペース
を維持していますが、南半球が夏に入
ってからは勢いに陰りが見え始めまし
た。今後の気候と雨量次第ですが、
こ
の状況はそれほど悪化することはない
と考えられます。
オーストラリアの夏は伝統的に「スポ
ーツの夏」
です。インド代表チームとの
国際クリケットマッチ、先日熱戦を終え
た全豪オープンテニス、オーストラリア
代表チーム「サッカールー」が初優勝
を飾ったサッカー・アジアカップ、そし
てニュージーランドと現在共催中のク
リケット・ワールドカップなど、
さまざ
まなスポーツ大会で盛り上がっていま
す。
コップになみなみ注いだ冷たいミ
ルクと同じくらい、
この国では誰もがス
ポーツを愛しているのです。
順調なスタートを切ったオーストラリ
ア酪農乳業は、今年もたくさんの課題
を乗り越えようと意欲満々です。国際市
場にはボラティリティや見通しの悪さ
がつきものですが、誰もがこの状況を
よく理解した上で、成長への軌道と見
通しについて楽観的かつ自信を持ちな
がら2015年に臨んでいます。今回も
「
ザ・デーリーオーストラリアン」をご愛
読いただき、心からお礼申し上げます。
目次
最近の中国向け活動報告
2
東南アジア向け活動報告
3
業界短信
3
通商交渉の進捗状況
4
オーストラリアン・グランド・デーリー・
アワード
5
豪州の生産概況
6
国際乳製品市況
7
ザ・デーリーオーストラリアン - 2015 年2月・夏号02
最近の中国向け
活動報告
メルボルンのDA本社を訪れた豪中デーリートークス参加者たち
中国における乳製品の販促活動
頭とする中国側一行12名は、会合に先立ち
品貿易に起こりうる影響といったテーマに
ア州北部酪農家の各所を見学。会合にはデ
の様子で、今後に大いに役立つ有益な情報
2014年に中国雲南省でデーリーセミナーと
タチューラ、
ドゥーキー・カレッジ、ビクトリ
乳業、食品、外食、製パン、小売、商社)約60
ーリー・オーストラリア
(DA)および豪州酪
DAスカラシップ同窓会を開催。関連業界(
社が参加したセミナーでは、チーズ試食会
農乳業団体も参加し、農業分野の研究開発
のほか豪中FTAの詳細説明、2015年改正の
モデル、乳質改善、未経産牛の購入などを
に注目が集まった。同窓会参加者から貴重
ークスは2016年中国で開催が予定されて
同窓会ではラッセル・スミス氏(オーストラ
中国向けウェビナー開催
中国食品安全法に関するディスカッション
なフィードバックを得ることもできた。
リアン・グランド・デーリー・アワード審査
員)によるチーズ評価手法セミナーが開か
れ、参加者らも数々の受賞チーズの試食を
行った。
豪中デーリートークス開催
昨年12月初めにメルボルンで豪中デーリ
ートークスが開かれ、両国の農業省関係者
らが議論を交わした。農業部長(大臣)を筆
議題に話合いが行われた。次回デーリート
関する講義を受けた。参加者は非常に満足
が得られたとの声が多く寄せられた。DAで
は2015年にこうした海外向けウェビナーを
多く開催していく予定である。
いる。
豪中FTA締結後のフォローアップ活動とし
て、DAは昨年12月中頃に中国向けウェビナ
ーを開催した。対象者は中国のDAスカラシ
ップ同窓生と豪州貿易促進庁(オーストレー
ド)の中国事務所スタッフら。海外向けに現
地語通訳を付けて行うウェビナーはDA初の
試みである。約40名の参加者らは、豪中FTA
による乳業への波及効果や両国間の乳製
中国・南京での豪州酪農乳業セミナーで講演するADICキャンベル会長
中国のスーパーマーケットに多数陳列されたオーストラリア産牛乳
ザ・デーリーオーストラリアン - 2015 年2月・夏号03
東南アジア向け
活動報告
に一定の評価を得ているが、主な実績は高
付加価値商品よりも原料乳製品の供給に関
するものだ」
(同)
ASEAN地域においては、上質のオーストラ
リア産品といえば牛肉とワインだけ、
という
印象をいかに変えていくかが課題の一つ
だった。
世間には、
グルメや一流シェフ御用達の乳
今年2月初めに東南アジア向けトレードミッ
ションを実施し、現地でホスピタリティを学
ぶ学生600余名を対象に豪州乳製品の試食
会を行った。地域の食品・外食業界の明日
を担う若者らのために、豪州産チーズ、
ヨー
グルト、牛乳、
クリームの中で選りすぐりの
素材を使ったレシピも紹介された。
豪州の乳製品輸出全体のうちASEAN地
域向けは33%(10億ドル超)を占めている
(13/14年データ)。
シンガポール、マレー
シア、
タイ、
フィリピン、インドネシア各国と
はいずれも地理的に近いことから、豪州乳
業界にとってこの地域は理想的な海外市場
といえる。
「ASEANは豪州最大の地域市場だ。急増す
る中間層に洋食習慣が広まれば、今後さら
に成長が期待できる」
(DA国際貿易開発マ
ネージャー、ピーター・マイヤーズ氏)
「ASEAN各国において豪州乳製品はすで
製品といえばヨーロッパ産、
というイメージ
が確かにある。そのため今回のトレードミッ
ションでは、最高級のチーズやバターなら
オーストラリア産がある、
というイメージを
シンガポールの調理師学校で指導するシェフ、ティム・
ASEAN地域の未来のシェフたちに浸透させ
ホランズ氏
を勉強中のこうした若者たちは、食品バイ
にすっかり魅せられた様子だった。牧草の
めている。
のというのはオーストラリアでは当然だが、
ることを課題の一つとした。ホスピタリティ
ヤーや小売責任者となる大きな可能性を秘
乳製品を素材とする料理を学生に提供した
育つ環境がクリーン&グリーンで自然そのも
彼らにとってはとても驚くべきことのようだ」
のはビクトリア州で活躍するシェフ、ティム・
「特に、熟成チーズの味わいは強烈な印象
豪州産乳製品を紹介する役目について、ホ
たびに、オーストラリアの乳製品の魅力を
ホランズ氏だ。ASEAN諸国の若者に上質の
ランズ氏は大変感激しているという。
「彼らが乳製品についてこれほど熱心に学
を与えたようだ。海外でこうした紹介を行う
広めようとする熱心な若者が増えてくれる
のは、本当にうれしく思う」
(ホランズ氏)
ぼうとするのは、
『美味しいものへのあこが
れ』があるからだと思う」
「オーストラリアで評価の高いチーズやワ
インを紹介したところ、その上質な味わい
業界短信
豪州乳業界では企業統合による再編が
取得を目指していたが、当局の許可を得
一段と活発化している。パラマットによる
ることに成功した。業界では歴史の浅い
はその一例だ。西オーストラリア州のハ
ショナルは、ビクトリア州西部のキャンパ
定により、パラマットは東沿岸部酪農地
立計画を展開中だ。
また、現在は管財人
ロングワリー・フードパーク
(LFP)の買収
ーベイ・フレッシュ買収に続く今回の決
域から新たな生乳供給ルートを確保する
とともに、輸出向け原料乳製品の製造能
力を一段と強化することになる。
さらに
西オーストラリア州では、ホープ・デーリ
ーズがニッチ分野のメーカー、バニスタ
ー・ダウンズへの投資を決定した。
他地域では、粉乳の製造能力増強に向け
た動きがある。
フォンテラ・オーストラリ
アは中国大手ビーングメイト社と計画中
の合弁事業(主眼はギプスランドのダー
ナム工場)の一環として同社株式の大量
キャンパーダウン・デーリー・インターナ
ーダウンでの乳児用粉乳製造工場の設
の管理下にあるユナイテッド・デーリー
パワーの買収について、豪州内外の複数
の投資家が検討中とも言われている。
豪州北部では、ホープ・デーリーズによ
る製造施設の新設プロジェクトに生産者
の注目が集まっている。その背景には生
産者の競争力強化と乳価の底上げへの
期待があるが、実現にはまだいくつかの
課題が残されている。
ザ・デーリーオーストラリアン - 2015 年2月・夏号04
通商交渉の
進捗状況
2014年は、豪州にとってかつてないほど様
々な通商交渉の進展が見られた年だった。
特筆すべきは3大貿易相手国(日本、中国、
韓国)
との協定が成立したことだ。
最初に締結されたのは韓国とのFTA(自由
貿易協定)だ。
この協定は2013年12月に実
質協議を終え、翌年4月にソウルでの両国担
当大臣による署名を経て2014年12月12日
に発効した。
豪州と競合するEUや米国が韓国で享受す
る貿易自由度と比べると、今回のFTAの成果
は数年遅れていると言わざるを得ず、酪農
乳業関係者にとって満願成就とは言いがた
い。
しかし、重要な海外市場への新たなアク
セスを得られるのは確かであり、長い目で
見れば大半の乳製品について貿易の自由
化が図れるものと期待できる。
昨年12月に発効し今年1月1日で2年目を迎
えたこのFTAのもとで、関税負担の軽減やク
オータ枠の拡大が本格的に進められること
になる。
昨年成立した2つめの協定は日豪EPA(経済
連携協定)だ。
アボット豪首相と安倍首相が
2014年4月東京で交渉の大筋合意を確認、
同年7月8日にキャンベラで調印を終えた
後、2015年1月15日に発効した。
日本は単一国として長年にわたり豪州最大
の貿易相手であり、特に原料用チーズの需
要が非常に高い。
極めて重要性の高い日本市場だが、今回の
EPAによっても貿易障壁の軽減はあまり進
まず、その意味で期待はずれと受け止める
関係者も多い。
インドおよびインドネシアとそれぞれ交渉
対韓および対日交渉とは対照的に「酪農乳
業に恩恵をもたらす協定」
との評価が高い
のが対中FTAだ。
2014年11月、
アボット首相と習近平主席は
キャンベラで豪中FTA交渉の大筋合意を発
表した。
今後は両国での批准を経て2015年内の発
効が予定されている。
最後に、DAは先ごろ海外主要市場への乳製
品輸出支援策として、貿易における技術的
障害の実態および規模に関する調査活動
費の相当部分を負担することとした。
こうし
た問題は主要市場への輸出を制限または
阻害する要因のため、DAは今後も関係団体
や政府機関と連携し優先的に取組んでいく
関係者は一様に大満足の様子で、世界最大
の乳製品輸入国とのFTA締結に歓迎の意向
を示している。
豪州乳製品の輸出先として中国
“市場は最速ペースで拡大を続けてお
り、今後数年間は需要が急増すると
見られている。豪州がこの成長機会
を捉えるには、中国との間で安定か
つオープンな取引をいかに持続させ
るかがキーポイントとなるだろう。
”
韓国、
日本、中国との懸案が山を越えた今、
豪州の次なる通商課題とは何か?
その答えはTPP(環太平洋連携協定)だ。関
係各国(ブルネイ、チリ、マレーシア、ニュー
ジーランド、ペルー、
シンガポール、
日本、米
国、ベトナム、
メキシコ、
カナダ)
との交渉に
おいて有意義な成果が得られるよう、豪州
酪農乳業界は今後も政府を支持する方針
である。
中の二国間貿易協定も優先課題と位置付け
られている。
方針である。
ザ・デーリーオーストラリアン - 2015 年2月・夏号05
オーストラリアン・グランド・デーリー・アワード審査委員長、ニール・ウィルマン氏
オーストラリアン・
グランド・
デーリー・アワード
内に数ある乳製品品評会の中でまさしく最
大の規模と最高の権威を誇る。エントリーに
は、豪州産乳を原料とすること、そして開催
年度中に一定レベルの品評会で金メダル
数の大手乳業メーカーまで、多彩な
件とされている。
業においては経営規模を問わず優
をすでに獲得していること、の2つが必須条
顔ぶれとなった。
これは、豪州酪農乳
1999年の第1回アワードから審査委員長を
れた乳製品を生み出せることを示す
務めるのはニール・ウィルマン氏だ。同氏は
この賞を、オーストラリア中から最高の逸品
の中には、
すでに海外で販売されて
会だという。
いるものもある。
豪州乳製品は世界最高峰の一つと評され
豪州乳業の大手(マレーゴールバン酪農
家がよく参加するのは、
こうした評判を裏
付けるものだろう。対象品目はアイスクリー
ム、バター、
ブルーチーズなど20カテゴリー
に分かれ、毎年のエントリー数は400点に
ワード」は、優れた豪州産乳製品にのみ授
与される最高の栄誉である。品質の高さと
イノベーションを備えた乳製品と、それを生
み出した人々の高い技術やパイオニア精神
をたたえる賞として広く知られている。
今年で16年目を迎えるこの祭典は、豪州国
ものと言えるだろう。
こうした乳製品
を発掘し世間に披露するための貴重な機
ている。
このアワードの審査に海外の専門
「オーストラリアン・グランド・デーリー・ア
今年の受賞者は、熟練の技にこ
“だわる小さいチーズ工房から豪州有
上る。
まず各カテゴリーから一つづつ、合計20の
チャンピオンを決めた後、その中から総合
”
協、
ライオン、雪印オーストラリア、パーマラ
ット)や中堅(ブラウンズ、マンデラ、
フロリデ
ィア)
では、
アワード受賞製品の輸出を世界
各地に向けて行っている。
2015年オーストラリアン・グランド・デーリ
ー・アワードの受賞製品リストはこちら:
www.legendairy.com.au/dairyawards
得点で上位2つが「グランドチャンピオン」
と
審査や結果発表の様子、受賞者のコメント
ストであることを意味し、
まさに最高の栄誉
http://tiny.cc/InsideAGDA
なる。
これは豪州乳製品のベスト・オブ・ベ
といえる。
の動画(英語版)はこちら:
ザ・デーリーオーストラリアン - 2015 年2月・夏号06
豪州の
生産概況
豪州気象庁が「史上最も暖かい春」
と認定し
灌漑用水コストがかさんだもののその他の
ースに鈍化が見られたものの、大きな悪影
3.0%増を達成。
しかし、州西部はここ数年の
た春季は、
これまで概ね順調だった生産ペ
響はなかった。特に南東部の主産地では、
生産者価格が比較的高めであることから生
産量が大きく伸びた。
生産条件はまずまずであったため、
こちらも
水不足の影響が今も尾を引いており、
さら
に期待も虚しく年度前半も雨不足と乾燥に
悩まされた結果、2.3%減となった。
これまでのデータでは、7月から12月までの
いずれにせよ豪州全体の累計生産量では
えている。ビクトリア州西部、
クイーンズラン
度でも2%増と見込まれている。後半の生産
累計生産量は前年同期と比べ2.6%前後増
ド州および南オーストラリア州では季節的
条件の悪さや生産コストの高さなどの問題
を抱えたままだが、その他大半の地域と州
は良好な生産条件に支えられ、順調に生産
を伸ばしている。
豪州全体で見れば、生産状況は「ポジティ
ブ」が優勢と言えるだろう。特に輸出向け主
産地のビクトリア州、ニューサウスウェール
ズ州、
タスマニア州はその傾向が強い。全
般的に良好な生産条件と高い生産意欲の
相乗効果により、
タスマニア州は累計生産
量が12.4%増と大幅に伸びる一方、生産条
件が改善したニューサウスウェールズ州(タ
イミングの良い降雨により牧草が十分に成
長し、生産ピークが例年より遅く到来した。
生産量も例年より多かった)
と西オーストラ
リア州(ここ数年来で、年度後半の生産量が
最も高いと見込まれている)
でも、それぞれ
4.0%増、3.5%増と好調ぶりを示した。
ビクトリア州では、定期的な雨により牧草が
十分に成長したギプスランド地方は6.1%増
と見事に復活した。一方、ギプスランドに比
べ雨が降ったり止んだりだった州北部は、
単位:百万リットル
ペースに影響するプラス要因としては、輸出
向け主要乳業メーカー各社が比較的高め
の生産者乳価を維持していること、そしてエ
ルニーニョの発生可能性が低下したことが
上げられる。エルニーニョに関しては、豪州
気象庁が発生見通しを「ニュートラル」に下
方修正した。
さらに、1月に続いて例年より涼
しく雨の多い時期が続くという期待感もあ
る。酪農乳業への積極的な投資により、各地
の酪農主産地で生産意欲が旺盛な点も見
逃せない。
クイーンズランド州ではホープ・
デーリーズがサウスバーネット地方で投資
プロジェクトを実施し、ビクトリア州ではキ
ャンパーダウン・デーリー・インターナショナ
ルがボンラックのキャンパーダウン工場の「
再生」事業を行っている。
タスマニア州では
酪農場の新規開設計画が多数進行中(進展
の度合いはさまざまだが)だという。
こうし
た積極的な投資活動は、豪州酪農乳業なら
ば確実に成功するであろうし、永続的な強
靭性と成長の機会がこれからも期待できる
はず、
という関係者の信頼があってこそのも
のといえる。
豪州の月別生乳生産量(単位:百万リットル)
2012/13
1,200
前年同期を上回っており、現時点では通年
2013/14
2014/15
1,000
800
600
400
200
0
Jul AugSepOct Nov DecJan Feb MarApr MayJun
ザ・デーリーオーストラリアン - 2015 年2月・夏号07
国際乳製品市況
国際市場は価格変動が小さい「ニュートラ
用水の不足が一層深刻化したことから、
こう
ル」
ゾーンに入ったようだ。大半の品目で底
した影響が如実に現れている。EUの酪農家
的というよりも緩やかなものとなる見込み。
える方向にあり、域内の一部の国では割当
一方でチーズは値を下げており、品目間価
る。一方、米国市場は国際価格の変動への
値に達したと見られるが、回復ペースは劇
バターと粉乳(SMP、WMP)がじりじり上がる
格差は再び狭まる傾向にある。
は、国際価格の動向に合わせて生産量を抑
量を超えた生産に対する課徴金の問題もあ
対応が遅れ気味であり、
しかも利幅が大き
輸出向け主産地の酪農家は、国際価格の低
調ぶりが生産者乳価にも及んでいると感じ
ている。
(EUの一部での)課徴金適用と
(ニュ
いことから生産ペースは上昇を維持してい
る。
この流れは2015年下半期に入るまで続
くと見られる。
ージーランドの一部での)干ばつ発生とい
原料乳製品の国際需要は全般的に堅調だ
供給量が低下するとみられる。
た格好だ。主要輸出国に対するロシアの禁
う2つの予想から、2015年は世界的に生乳
が、中国の購入量の落ち込み分で相殺され
輸措置の影響もある。
その他の市場では、バ
豪州の生乳生産ペースは季節的な影響か
ター類が安くなったことで代替品からの回
ら落ち込んでおり、
しかもその程度は乳業
メーカー側の当初予想を超えたものとなっ
ている。そのため、酪農家から乳業メーカー
帰が進み、
また粉乳と市乳も堅調だが、チー
ズはやや伸びが鈍化している。
に提供できる余剰分が全般的に不足した状
況だ。乾燥が続くニュージーランドも同様だ
が、
こちらは供給不足という見通しが生産
者乳価(および乳価に対する心理的影響)
にさらなるプラス効果をもたらしている。特
に南島では取水制限地域の拡大により灌漑
原料乳製品価格の推移
バター
脱脂粉乳
全脂粉乳
チェダー
6,000
US$/tonne FOB
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
ISSN 1839-8812
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