GWI(IFUW) Update 2015年9月2.9.16.23日号 世界の

GWI Update
世界のニュース
2015 年9月号
ジェンダー不平等の改善で世界経済に 12 兆ドルの増益(The Guardian 9 月 24 日)
マッキンゼーグローバル研究所が世界 95 か国のジェンダー不平等を、職場における女性の
役割だけでなく、避妊手段の利用や銀行口座の開設の可能性なども含む 15 の指標を用いて
評価した。この調査から、もし各国がその域内で一番発展が著しい国の経済成長率と同じ
ペースでジェンダーギャップを埋めていくことができれば、2025 年までに、日本、ドイツ、
英国のGDPの総額に相当する 12 兆ドルが生み出されることがわかった。詳細はhere
「無視される」中堅女性大学教員、
「もっと認めてほしい」
(Times
9 月 10 日)
中堅の女性大学教員は所属大学から認められる機会や仕事への評価や支援が少ないために、
しばしば「無視されている」と感じている、とある研究が示唆した。ロンドンのキングス
カレッジの調査グループが、自らを「中堅」研究者とみなす 30 人の女性に対して行ったイ
ンタビューによると、研究者として「成否が決まる」時期への不安が仕事の安定性を不確
かにするため、多くの女性が大学での自らの将来を危ぶむという。より高いポジションに
移るにあたって若い頃の指導者を失い、さらに自分がより若い教員に比較して「コスト高」
ではないかと心配することも、職場での不安の要因になっている、という。
「女性、ビジネス、法 2016〜平等に向けて」
(World Bank
9 月 9 日)
世界銀行グループの報告書「平等に向けて」は、173 カ国における女性の起業と雇用に対す
る法的、規制的障害の程度を測定した。それは女性の経済進出に影響する法と規制に関し、
制度へのアクセス、資産の利用、雇用機会、労働厚生的補助の提供、裁判へのアクセス、
信用供与、暴力からの保護という7領域にわたり、数量的な評価を出している。女性の経
済進出を阻む法的障害は、特定分野の仕事からの排除、与信制限、暴力被害への無策など
世界各国に見られる、と「女性、ビジネス、法
2016」は述べている。
GWI ニュース
2015 年 9 月 2 日号
GWI の執行理事 Danièle Castle は、2015 年8月 27-30 日にオランダのユトレヒトで開催
されたヨーロッパ大学女性(UWE)総会に招待された。総会のテーマは「ネットワーキング
の方法」で、女性が他の団体と協働する方法を見つけることを目指していた。ネットワー
キングの質、技術、価値観は女性や女児の力をつける上で欠かせないものである。という
のも、雇用の機会や平等に関する一般大衆の意見がネットワーキングの仕組みによって大
きく影響されるからである。
GWI ニュース
2015 年 9 月 9 日号
国際識字デー(2015 年 9 月 8 日開催)にあたり GWI は、各国が新たな持続可能な開発目
標(SDGs)の第 4、第 5 目標の達成を目指して、非識字(読み書き能力がないこと)を打
開するための手段を講じる必要があることを強調した。SDGs は、世界中の地域で、すべて
の人々に公平で包摂的な良質の教育と生涯学習の機会を与え、ジェンダー平等を達成し、
女児と女性の力をつけることを目指している。さらに、GWI は、すべての行動計画は世界
中の 7 億 5600 万人の読み書き能力の無い人々の 2/3 を占める女児と女性の弱い立場を認識
し、対策を講じるものであるべきだとの主張もしている。
GWI 提唱活動ニュース
2015 年 9 月 16 日号
GWI、先住民の女児・女性の教育に関する意見書を第 30 回国連人権理事会に提出
GWI は 9 月 14 日~10 月 2 日に開催される第 30 回国連人権理事会に意見書を提出し、各国
政府が先住民の女児と女性の教育を受ける権利を支援するよう求めた。GWI は、また SDGs
の第 4、第 5 目標「2030 年までに教育におけるジェンダー不平等を根絶し、あらゆるレベ
ルの教育と職業訓練を先住民を含む社会的弱者が平等に受けることを保証する」への留意
を喚起している。
GWI ニュース
2015 年 9 月 23 日号
GWI、南アフリカでの国際起業会議に参加
GWI の執行理事 Danièle Castle は南アフリカのケープタウンで 9 月 16~18 日に開かれた
第 14 回国際起業会議に出席した。会議のテーマは「起業の制度と社会:チャンスを生み出
すための包摂的な課題を考案する」である。会議は、研究者、政策立案者、実務家が包摂
的なチャンスをつくるための課題と関連する新しいアイディア、洞察、慣行を考案する場
となった。Daniel Castle は「成長、社会的包摂、社会的影響」「教育、訓練、包摂的起業
学習」の 2 つのパネル・ディスカッションに参加した。