働くのって楽しいね ! - NPO法人支援センターあんしん

地域福祉を考える情報誌
ノーマライゼーション
normalization
障害者に「すべての人が持つ通
常の生活を送る権利を可能な限
り保障」
することを目標にした、
デンマークの知的障害者福祉の
取り組みから生まれた理念。
働く施設の利用料
働くために通っているのに利
用料を支払わなくてはいけない
一般企業では考えられない
――
ことが福祉の世界では起きてい
ます。障害者自立支援法成立を
受け4月から作業施設の利用に
1割の自己負担が必要になりま
した。作業して得られる賃金よ
りも支払い額の方が多くなるた
め通所を控える障害者も各地で
出始めており問題になっていま
す。家庭に引きこもりがちな障
害者にとって、仲間とともに働
くことはそれ以上の意味を持っ
ているのですが…。
ワークセンターあんしんに
通ってくるメンバーは、利用者
ではなく一緒に働く同僚です。
一人ひとりに役割があり、みな
真剣に仕事に取り組んでいます。
「あんしん」で働くために利用
料の負担が必要なのであればそ
れをメンバーに還元し、さらに
自立した生活を実現できる職場
を目指そう。そのためにも、よ
り喜んでいただける製品を造っ
ていかなくては――、メンバー
とともに考える毎日です。
❶ あんしん 10号
発行日/平成18年7月 発行者/NPO法人支援センターあんしん
新潟県十日町市子371(高田町3丁目西) Tel.025-757-5511 Fax.025-757-1144
http://mx51.et.tiki.ne.jp/~ansin/ E-mail [email protected]
第10号
!
ね
い
し
楽
て
っ
働くの
がい・喜び
やりがい・生き
記念 地域で暮らす
講演 障害者の未来
きょうされん新潟支部長
福祉作業所「大樹」運営委員長
市川勝志郎さん
「障害は避けられず、治らず、
誰にでも起こり得るからこそ、
個人の責任ではなく社会全体で
保障すべきとするのが福祉の精
神。社会の責任として行政や地
域が一体となって支えるべき。
障害者の明るい未来を実現する
には障害者を含む個人が真ん中
に位置づけられる社会の構築が
必要」としたうえで、障害者自
立支援法について「精神障害者
施策の統合や就労に力点を置く
など評価できる点もあるが、生
命維持に関わる支援サービスに
ついても負担を課すことについ
ては疑問」と、「応益負担」の
問題点を指摘しました。
ボランティアさん
募集中
和久井さん
(週5回・1日4時間)
児童送迎ボランティア
父が身体障害者だったので、
ずっと福祉に関心がありました。
障害者が自然な形で生活できる
よう少しでも役立てたらと思っ
ています。
藤ノ木さん
(週3回・1日4時間)
メール便ボランティア
…形は問いません。障害のある
方たちを一緒に支えてくださる
方、お待ちしています!
ね」と驚かれるほど、いつも笑
顔のあんしん利用者。この笑顔
を支えているのがボランティア
さんです。作業の手伝い、話し
相手、アイデア提供、賛助会員
「みんなイキイキしている
!!
定年後の生きがいにと思って
始めましたが、毎日子どもたち
やご家族の笑顔に触れるたびに、
やりがいを感じています。
❷
あんしん 10号
グループホーム事業を秋からスタート
市川氏の講演会。メモを取りながら真剣に聴講
ています。利用の普及とともに、
より的確なサービス提供が求め
られてきました。
ワークセンターでは新たにヤ
マトメール便の配達業務や酒造
メーカーの箱組み立て業務を開
始、作業内容のさらなる充実を
目指します。
今年度はグループホーム事業
が始まります。市内の中古住宅
を改築、秋から軽度障害の男性
4人が入居し、まかないボラン
ティアの協力を得ながら共同生
懇親会では田口十日町
市長からもご挨拶をい
ただきました
活をしていく予定です。障害者
が地域生活をしていく上で、「仕
事」と「住まい」は欠くことの
できない両輪です。将来的には
重度の障害者も安心して住める
グループホームの設置を目指し
ます。
障害者とともに生きる
ことの意味や価値をも
う一度考えることが大
切と訴える市川氏
通常総会・懇親会開催
恒 例 の 平 成 年 度 通 常 総 会・
懇親会が5月 日にワークセン
ター2階におい て 開 催 さ れ ま し
た。田口市長、 尾 身 県 議 を は じ
め、市議や行政 関 係 者 、 日 頃 ご
支援いただいて い る 事 業 者 や ボ
ランティアの皆 さ ん な ど か ら 多
数の参加をいた だ き ま し た 。
昨年度は居宅 支 援 事 業 ・ 小 規
模作業所事業あわせて延べ1千
人、児童送迎支 援 事 業 で は 延 べ
6 千人が「あん し ん 」 を 利 用 し
30 18
安定雇用に向け て 前 進
「あんし
ん」の製
品が採用
されるこ
とになり
ました。
大口出荷始まる!
知的障害者授 産 施 設 な ご み の
家(十日町市)が「あんしん」の
事業所
などから
の大口購入も広がってきており、
三条市役所やキリンビール本社
など市外、県外からも注文が
入ってきています。生産が安定
化することで、より多くの障害
者の雇用が可能になります。
精神障害者授産施設
木彫品は津南土産とし
ても人気が高い
ワークセ ン タ ー あ ん し ん
トイレットペー パ ー の 販 売 開 始 。
同施設では以 前 か ら ト イ レ ッ
トペーパーの販 売 を 行 っ て お り 、
十日町病院へ年間5万個近くを
納入しています 。 こ れ ま で 長 野
県から仕入れていましたが、
「同じ目的を持 つ も の ど う し で
協力し合えれば」と、今後は
キリンビール本社へ初出荷
(写真提供:津南新聞)
津南町下船渡
☎765・4703
北海道伊達市でうれしい再会
「あんしん」開所前に研修で
半年間お世話になった伊達市地
域生活支援センターへ3年ぶり
に行ってきました。
4 4
4
「今は仕事があるから行けない。
3年後に退職するから、お金を
貯めて行くよ!」とのこと。本
当にしっかり者の桜谷さん、自
あんしん・樋口果奈子
分の稼ぎで奥さんの生活を守っ
ているのです。
3年後、二人に新潟に来ても
らい、「あんしん」のメンバー
たちに、結婚生活の楽しさや苦
労話をお酒でも飲みながら語っ
てもらうのが私の密かな夢です。
そして将来、桜谷ご夫妻のよう
な幸せな結婚生活の支援を「あ
4 4
伊達市は人口約3万7千人ほ
どですが福祉の先進地として知
られ、4百名もの知的障害者が
地域のアパートやグループホー
ムに暮らしています。支援を受
けながら普通に結婚生活を営ん
でいる知的障害者どうしの夫婦
も少なくありません。
その中の一組、研修時代に知
り合った桜谷夫妻との再会はた
いへん励みになるものでした。
んしん」でもできたらいいな ­­―
そんな想いを強くする伊達市訪
問でした。
4 4
二人は 年前に結婚しました。
夫の雄一さんはクリーニング会
社に長く勤め、妻のよしこさん
は福祉工場で働き、福祉セン
ターの支援を受けながら幸せに
生活しています。ご自宅のア
パートを訪ねると、給料を貯め
て買ったという大きなプラズマ
テレビを披露してくれました。
雄一さんは常によしこさんを
気遣い、うらやましいくらい仲
のよい夫婦です。いつか新潟に
10
遊びに来てほしいと話すと、
❸ あんしん 10号
すみれ工房
精神障害者 の 日 中 活 動 の 場 と し て 、
地元企業から の 受 託 作 業 や 木 彫 品 製
作、高齢者福 祉 施 設 で の シ ー ツ 交 換
などの活動を 行 っ て い ま す 。 整 頓 の
行き届いた作 業 所 に 通 う の は 、 お も
に津南町在住 の 知 的 障 害 者 4 名 を 含
む 名。静か に B G M が 流 れ る な か
真剣な表情で 働 く 姿 が 印 象 的 で す 。
確実かつ丁寧 な 仕 事 に 定 評 が あ り 、
口コミによる 仕 事 依 頼 も 多 い と い う
ことです。
18
シングル巻き
(エンボス入り)
幅114mm 長さ65m
●販売方法(直販のみ)
会員制:年4回お届けします
A会員 20個入×年4回
B会員 50個入×年4回
1口
1口
2,400円
中元シーズンまでに9600個
贈 答 酒 用はこを組立 中
新しいパルプを一切使 やわらかく
用せず雑古紙を再利用 なりました!
してつくられています。
贈答酒用の化 粧 箱 組 み 立 て 作
業が、お中元シ ー ズ ン を 前 に 大
忙し 。
―長岡市の酒造メーカー
柏露酒造㈱(村 上 豊 社 長 ) の 委
託によるもので 、 今 回 の 注 文 は
3種類あわせて9千6百個。部
の事業収益金は主に障害
こ
をもって働いている方の給
与にあてられます。
品毎に役割分担 し て の 流 れ 作 業
で次々に組み立 て ら れ て い き ま
す。1日の目標は5百個ですが、
作業に慣れたいまでは8百個組
み立てることも 。 「 頑 張 っ た だ
トイレットペーパー
年会員募集中
け成果が見える か ら や り が い が
ある」と、手を 休 め る こ と な く
集中した作業が 続 き ま す 。
福祉と環境のために、ぜひご利用下さい
!!
5,800円
C会員 100個入×年4回 1口 11,600円
※小口売りもあります。
●支払方法
便局の自動払込または金融機関からの振込
郵
みをご利用下さい。
●お問い合せ・お申し込み
支援センターあんしん
ワークセンターあんしん
小出養護学校から来た実習生もお手伝い
入会金
10,000円
年会費1口 5,000円
年会費1口 2,000円
年会費1口10,000円
月会費1口10,000円
●G.S
制作協力/有限会社みらい印刷
四日町→
あんしん 10号
にとれるようにりました。相崎
ワーク 支援
センター センター
さんが掃除に来るのを楽しみに
待っているお年寄りも多いのだ
本町西線
高田町通り
●十日町病院
至R253
とか。
これからも、きれいに掃除し
て、みなさんに気持ちよく生活
してもらえるように、がんばっ
〒948−0065新潟県十日町市子371(高田町3丁目西)
TEL.025-757-5511 FAX.025-757-1144
ワークセンター直通060-6939-9348
URL http://mx51.et.tiki.ne.jp/~ansin/
E-mail ansin@mx51.et.tiki.ne.jp
て下さいね!
NPO法人支援センターあんしん
ワークセンターあんしん
妻有福祉会
養護老人ホーム妻有荘
で働いています!
正 会 員
賛助会員・個人
賛助会員・法人
特 別 賛 助 会員
17
相 崎 香 織 さん
動をご支援くださる会員を募集していま
す。会員の皆様には広報紙や行事、講演
会などの情報・案内をお届けいたします。
相崎さんは小出養護学校を卒
業後、平成 年4月から「妻有
荘」で働いています。おもな仕
事は入居者のお部屋の掃除
や昼食配膳・入浴の補助な
どです。
明るく、いつも笑顔がた
NPO法人支援センターあんしんの活
えることのない相崎さんは、
おじいちゃん、おばあちゃ
んの人気者。いまでは入居
者の名前もたくさん覚え、
コミュニケーションを上手
「あんしん」会員募集
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