巡回情報紙 2015年6月

〔巡回情報紙〕定期発行隔週火曜日発行(祝日の場合翌日)
外部用
発行日
対象期間
発行者
平成27 年 6 月 16 日
平成27 年 6 月 16 日~6 月 29 日
JAハイナン 営農企画課
項目
品目
生育状況・病害虫発生状況
管理・病害虫防除
管内の二番茶生産は終盤を迎えました。
本年は良質茶生産のために、みる芽浅刈りを行
った茶園が多くあります。みる芽浅刈りを行っ
た茶園では遅れ芽が多く発生しますので、来年
一番茶品質向上のために遅れ芽ならしを行っ
てください。
遅れ芽ならし
遅れ芽が徒長してしまうと、来年の一番茶の母枝、母葉
が減少し減収となり、徒長した枝から出る一番茶芽は揃
わずに品質が低下します。三番茶萌芽期(二番茶摘採か
ら 15~20日後)に、二番茶の遅れ芽のみを整枝する
か、三番茶が伸びきる前(7月中旬~7 月下旬)にトビ
芽を整枝して下さい。尚、樹勢の低下している茶園はそ
のまま放任し、その後の生育状況を見ながら、遅れ芽が
伸びすぎた場合は7月下旬にトビ芽のみを整枝して下さ
い。
茶
ウンカ・スリップス
三番茶芽の生育に大きく関わりますので二番
茶終了後、防除自粛解除後に防除を行ってくだ
さい。
担当
課長
部長
二番茶摘採直後
輪斑病・新梢枯死症
チャノミドリヒメヨコバイ・チャノキイロアザミウマ
病原菌は同じですが、防除時期、方法共に異な (ウンカ・スリップス)
ります。右表を参考に防除を行ってください。 ハチハチ乳剤 1000 倍(14日-1 回)
※サビ・ホコリダニ・チャトゲコナジラミにも効果あり
ます
防除対象に応じて
輪斑病・新梢枯死症
アミスター20 フロアブル 2000 倍(14日-3 回)
※輪斑病が多発した場合は被害部を軽く整枝して直後に
アミスター20 フロアブル又は、
カスミンボルドー 1000 倍(30日-1回)
病名
新梢枯死症
輪斑病
症状
新梢全体が枯死 輪紋状病斑
感染
降雨
摘採・整枝等
病斑形成
萌芽40日前後 摘採・整枝7日前後
防除期
萌芽~1 葉期
摘採・整枝直後
※ストロビルリン系薬剤耐性菌の発生が認められていま
す。年一回の使用として下さい。
成虫飛来最盛期から1週間後
チャハマキ・チャノコカクモンハマキ(ハトジ)
ファルコンフロアブル 4000 倍(7日-2 回)
※発生が多くダラダラ発生している場合は2回目として
ディアナ SC 5000 倍(摘採前日-1 回)
※登録が変更されました
※チャトゲコナジラミ・スリップスにも効果あります
※二番茶前にディアナ SC を使用した場合
アファーム乳剤 2000 倍(7 日-1回)
メロン
馬鈴薯
現在、病害虫の発生については、少なく推移し うどんこ・つる枯病・ベト病
ていますが、「雅 302」の玉肥大については、
ポリオキシンAL水和剤 1000 倍(1日-5回)
ばらつきが見受けられます。収穫 10 日前は、
ダコニール1000
1000 倍(3 日-5 回)
玉肥大する品種ですので、水管理に繊細な注意
アフェットF 2000~4000 倍 (1 日-3 回)
イオウフロアブル 500 倍(1日-制限無)うどんこ病
を払い管理をお願いします。病害虫について
は、生育状況を見て予防管理(キャンカー・ベ アブラムシ・コナジラミ類
ト病・うどんこ病・アブラムシ・コナジラミ・
バリアード顆粒水和剤 4000 倍(1日-3回)
ダニ・ヨトウ)に努めて下さい。 また、芽か
モベントF
2000 倍(1 日-3 回)
き作業では、傷口を必ず乾かしたいので天候に
サンマイトF
1000 倍(3日-2回)
合わせ管理して下さい。交配前後の管理となり
ダントツ水溶剤 4000 倍(1 日-3 回)※交配後使用
ますので、十分注意して農薬散布を行ってくだ
ムシラップ
500 倍(1日-制限無)混合不可
さい。
ヨトウ
アファーム乳剤 2000 倍(1日-2回)
フェニックス顆粒水和剤 2000倍(1日-2回)
収穫期となりますので、農薬の使用基準の遵守をお願
いします。
ハウス・トンネル・露地栽培で、生育ステージ アブラムシ
ランネート 45DF 1000~2000 倍 (7 日-5 回)
が各々違いますが、例年よりも日照不足で推移
高温時薬害注意
している為、生育遅れや病気が発生していま
ダントツ水溶剤
4000 倍
(7 日-3 回)
す。病気の発生圃場では、治療薬剤の散布を行
ない、収穫予定日にも十分注意し管理をお願い 疫病
予防 ダコニール 1000
500~1000 倍 (7 日-5 回)
します。
予防
ドイツボルドーA
400~800 倍
治療
ホライズンDF
治療
リドミルゴールドMZ
(
- )
1000~2500 倍(14日-4回)
500~1000 倍(30日-1回)
軟腐病
水稲
みかん
いちご
早期栽培は概ね生育は順調です。普通期栽培も
田植えがほぼ終了し活着もスムーズに進んで
います。
みかんの状態としては、生理落果期の一次~二
次の移り変わり時期となります。7 月上旬まで
は生理落果が続きますので、着果状況を確認し
果実の多い樹では早期の摘果準備をして下さ
い。
病害虫の発生時期になります。スリップス、黒
点病は重点的に防除を行いましょう。
たんそ病、うどんこ病の発生時期ですので予防
的な防除を行って下さい
治療
カスミンボルドー
500~800 倍
治療
カセット水和剤
1000 倍
(7日-3回)
(7日-3回)
収穫期となりますので、農薬の使用基準の遵守をお願
いします。
○早期栽培
4月中旬の田植え基準で、6 月 2 日から中干しスター
トで、平年の天候であれば6月末まで実施して下さい。
○普通期栽培
中干しまでは通常の水管理です。
中干し開始は早生品種で田植え40日後からスタート
で、目安は茎数18本確保時です。
中干し期間 短稈品種 キヌヒカリなど 10日間
中稈品種 ひとめぼれなど 2週間
長稈品種 コシヒカリなど 20日間
スリップス(チャノキイロアザミウマ)
7 月 3 日頃ピーク
キラップフロアブル 2000 倍(21 日―2 回)
黒点病
ジマンダイセン水和剤 600 倍(30 日―4 回)
*農薬は、みかん登録です。ミカン以外のカンキツは倍
率や日数が異なるので注意して下さい。
ランナーや親株へチップバーンが発生しないよう親株へ
の灌水は細めに行い、障害が発生しないように注意して
下さい。
病害虫防除は薬剤のローテーション散布を行って下さ
い。
病害虫防除は使用基準が収穫期でない物を選択し、ロー
テーション防除を行って下さい。
次回発行 平成27 年 6 月 30 日