頂点を目指すワールド山内は、北海道札幌市の南部、北広島市に主力工場を持つ社員数約 50 名の板金工場である。 8 月に新設した本社屋は、経営方針を具現したガラス張り（本誌表紙）。社内にはアマダ社の最新レーザー加工機をはじめとする加工機械群が所狭しと並ぶ。ここ 2 期、同社の売り上げは 6 億円（2003 年）、 9 億円（2004 年）、そして今期 12 億円（2005 年）が視野に入った。客先は道内にとどまらず全国規模に年々増加する。現在その数は 170 社に上り、月産 3 万点の板金部品を製作している。山内雄矢（28 歳）は、ワールド山内を牽引するサラブレッドだ。高校時代にはじめたジェットスキーは、全日本チャンピオン、そしてワールドカップ 2 位の記録保持者である。プレーヤーの傍ら、春・夏休みは工場でアルバイトし、溶接・板金・レーザーの技術を身につけた。マシン（ジェットスキー）も山内自らの山内雄矢さんやまうちゆうや株式会社ワールド山内　専務取締役株式会社ワールド山内（大曲工場）所在地：北海道北広島市大曲工業団地 4 丁目会社概要 3-33 ＴＥＬ：011-377-5766　ＦＡＸ：011-377-5779 担当者：専務取締役　山内雄矢事業内容：ステンレス製品の高度技術加工、非鉄金属加工、金属加工、レーザー加工、各種製品の溶接・組立エミダス会社・工場詳細情報： http://www.nc-net.or.jp/emidas/gaiyou.php?5234 ※｢エミダス工場検索｣のキーワード検索｢ワールド山内｣で検索できます。本誌付録の｢ザ・日本製造業パワーアップＣＤ−ＲＯＭ｣にて、同社の工場技術動画をご紹介しております！（写真／引地信彦）手によって改造、世界へ挑んだのだ。山内が、父親が社長を勤めるワールド山内に入社したのが 22 歳。ジェットスキーを極めた山内が次に選んだ道は、“ワールド山内を板金工場のチャンピオンに仕立て上げる”ことだった。「やるからには常に頂点を目指す！」札幌を基盤にしたモノづくり企業の挑戦はこれからはじまる。（エヌシーネットワーク／内原康雄）