農地取得に必要な下限面積(別段面積)について 平 成 21 年に 施行された改正 農地法により、県知事に代わり 農業委員会が 別 段面積を定め、これを公示したときは、その面積を下限面積として設定でき ることにな りました 。 また、平成 22 年に一部改正された「農業委員会の適正な事務実施について」 (農林水産省経営局長通知)により、農業委員会は、毎年、下限面積の設定 又は修正の必要性について 検討し、その結果を公表 すること となりました 。 そこで、 平成 25 年 の総会において 、陸地部の 下限面積(別段面積) を 40 アールから 30 アールに引き 下げました。 今年度 も 総会(5 月 27 日)にお いて、下限面積(別段面積) の検討 を行っ た結果 、次のとおり変更はありませんでした。 (1) 農地法施行規則第 20 条第 1 項の適用について (陸地部) [方 針] 現行の下限面積(別段面積) 30 アールの 変更 は行なわない。 [理 由] 2010 農林業センサスで、管内の農家数 30 ア ール未満の農地を耕作し ている農家が全農家数の おおむね 4割であるため。 (2) 農地法施行規則第 20 条第 2 項の適用について (島しょ部) [方 針] 現 行の 下限面積(別段面積) 10 アールの 変更 は行なわない。 [理 由] 1 号の下限面積に 満たない小面積での農地利用者が増加しても、本島 町 、 牛 島 、 広 島 町 及 び 手 島 町 の 区 域 ( 島 し ょ 部 ) に お い て は 、 当 該 設 定 区域 内での農地利用等 に支障を及ぼすおそれがないため 。 ■下限面積とは? 農地法第 3 条の許可要件の一つとして、下限面積の要件があります。農 地の権利を取得するには、取得しようとする農地を含め、経営する農地面 積 が 50 アール以上必要です。 これは、経営面積があまりに小さいと生産性が低く、農業経営が効率的 かつ安定的に継続して行なわれないことが想定されることから、許可後に 経営す る農地面積が一定(北海道は 2 ヘクタール、都道府県は 50 アール) 以上にならないと許可できないとするものです。
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