2015 年 9 月 1 日 報道関係者各位 一般社団法人全日本工務店協会 ー 住宅建設で現場作業に関わる職人の実態調査 - 大工、電工、配管工など 14 職種、計 562 人にアンケート 職人の 72%が住宅建設業界の将来に 不安を抱えていると回答 ■ オリンピックが開催される東京では、将来に不安を全く感じないと 回答した人が一人もいない結果に(全国平均3.4%) ■ 今の賃金や待遇・職場環境に満足していない人は、82.2% 世界に誇れる工務店集団創ることを目的に昨年結成した、一般社団法人全日本工務店協会(福岡県福 岡市、代表理事:阿久津 岳生)は、住宅建設で現場作業に関わる職人(14職種)を対象に実態調査を 実施いたしましたのでご報告いたします。 <調査結果> ■ 将来に不安を抱えて生活している職人は、72%いることが判明 Q.住宅建設業界の将来に不安を感じますか?(n=562) 3% 9% 調査の結果、 「住宅建設業界の将来に不安を感じますか?」という 質問に対して約4分の3となる72%が不安を感じていることが判 29% 15% 明しました。逆に、全く感じていない人は、3.4%しかおらず、住 宅建設業界の先行きに対する不安が大きいことがわかりました。 また、オリンピックが開催される東京においては、オリンピック が開催されるにも関わらず、全く不安を感じていないと回答した人 が、全国平均3.4%に対して0%と一人もいない結果になりました。 1 44% とても感じる ある程度感じる あまり感じない 全く感じない わからない・答えたくない ■ 約半数の人が給料に不満があるものの、職場環境や休日に対する満足度は高い ことが判明 Q. 今の賃金・待遇・職場環境など、どの程度満足していますか?(n=562) 1.4% 総合評価 12.5% 27.4% 42.3% 16.4% 2.5% 職場環境 23.3% 44.1% 18.1% 11.9% 0.9% 福利厚生 19.4% 23.8% 46.4% 9.4% 2.5% 休日 22.2% 42.5% 19.2% 13.5% 2.1% 給料 0% 10% とても満足 20% 23.8% 25.8% 32.9% 15.3% 30% 40% まあまあ満足 50% 普通 60% 70% 少し不満 80% 90% とても不満 総合評価に対して、職場環境や休日に対する不満は低いものの、給料や福利厚生の面で、不満が高い 傾向があることがわかりました。とくに、給料に対する不満は、全体の49.6%と約半分と高い結果に なりました。 2 100% ■ 生活や老後のために働く人が圧倒的に多く、施主のために仕事してる人は わずか 10% Q. なんのために仕事をしていますか?(n=562) ※複数回答 人数 働く目的 % 562 100% お金のため 359 63.9% 家計を維持するため 310 55.2% 生活の経済的ゆとりを確保するため 193 34.3% 働くことは当然だから 185 32.9% 老後のため 134 23.8% 23.8% 経済的に自立するため 131 23.3% 23.3% 教育費/住宅資金のため 87 15.5% 自分の能力を伸ばすため 81 14.4% 自分の夢や希望を叶えるため 74 13.2% 13.2% 仕事を通して社会に貢献するため 69 12.3% 12.3% 自分の誇りのため 63 11.2% 11.2% 働くことが好きだから 63 11.2% 11.2% 施主のため 56 10.0% 次世代の人材を育成するため 32 5.7% 友人や仲間をつくるため 22 3.9% 他にすることが無いから 15 2.7% 2.7% できれば働きたくない 11 2.0% 2.0% 答えたくない 10 1.8% 1.8% その他 5 0.9% 0.9% 働く必要はないと思う 3 0.5% 0.5% 63.9% 55.2% 34.3% 32.9% 15.5% 14.4% 10.0% 5.7% 3.9% 仕事をする理由としては、生活や老後の為といった一般的な回答が多くありました。 一方、施主のために仕事をしている人は10%、次世代の人材を育成するためと回答した人は、5.7% という結果になりました。 3 ■ 欠陥住宅にもつながる、建築現場でのミスや失敗の実態調査 Q. 建築現場で、ミスや失敗をしてしまったことはありますか?(n=562) よくミスや失敗をすると答えた人は7.3%、たまにあるやあると 3% 思う割合を含めると79%に上りました。 7% 18% 43% 29% よくある たまにある あると思う ほとんどない 全くない・答えたくない ■ 自らが施工に携わった住宅で、約 20%の人は自ら住みたいと思えないと回答 Q. これまで建築に携わった住宅で、自分でも住みたいと思える家は何割くらいありますか? (n=562) 過去自らが携わった住宅で、約20%の人は自ら住みたいと思え ないと回答しました。また、1~2割と回答した人を含めると、約 1% 40%の人が自ら住みたいと思える家の施工に携わっていないこと 4% がわかりました。 4% 1% 12% 20% 3% 8% 16% 12% 15% 4% 4 1割もない 1割 2割 3割 4割 5割 6割 7割 8割 9割 10割 答えたくない <調査概要> ■ 調 査 対 象:全国の住宅建設に携わる職人(14職種) 大工、電工、配管工、鉄筋工、塗装工、型わく口、左官、防水工、板金工、タイル 工、サッシ工、屋根ふき工、内装工、建具工 ■ 調 査 方 法 :インターネット ■ 調 査 期 間 :平成26年11月14日(金)~11月15日(土) ■ 性 別 :男性 ■ 年 齢 :20歳以上 ■ 有効回答者数:562人 一般社団法人全日本工務店協会 概要 ■ 名 称 :一般社団法人全日本工務店協会 ■ 設 立 :2014年4月 ■ 所 在 地 :〒811-1314 福岡県福岡市南区的場2丁目36-1 ■ T E L :092-586-7123 ■ F A X :092-586-7653 ■ E-mail :[email protected] ■ 目 的: 【 「おつ!」をつくる】 【 「地元愛」をつくる】 【 「オールジャパン」をつくる】という 3 つの柱からなる理念を掲げ、日々活動しています。日本全国47都道府県の地域密 着した地元を代表する工務店が力を合わせ、匠の技術で日本に「住」革新を起こし、 世界に誇れる工務店集団を結成することを目的としています。 ■ 役 員 :代表理事 阿久津 岳生 ― 本調査に関するお問い合わせ先 ― 一般社団法人全日本工務店協会 担当:有馬 TEL:092-586-7123 FAX:092-586-7659 メール:[email protected] 5
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