第4回世界リタイアメント意識調査結果のご報告

News Release
2015年11月13日
ソニーライフ・エイゴン生命保険株式会社
Inspiring a World of Habitual Savers-エイゴン・リタイアメント準備度調査 2015
第4回世界リタイアメント意識調査結果のご報告
ソニーライフ・エイゴン生命保険株式会社(代表取締役社長:西野 彰)は、高齢化の進む北米、
ヨーロッパ、日本に加え、ブラジル、インド、中国などの新興国において、人々の退職とその後のセ
カンドライフに向けた準備に関する意識調査をエイゴンとの共同により実施しました。今般
『Inspiring a World of Habitual Savers -エイゴン・リタイアメント準備度調査 2015』 を作成致しまし
たので、以下に本調査結果の概要をご紹介いたします。
4 回目となる本年度の調査では、昨年度に比べ、全調査対象国で人々の退職の準備状況に進
歩が見られたものの、望むような退職後のセカンドライフを送るには貯蓄が充分ではない人がほと
んどで、世界で貯蓄の習慣を根付かせることが課題であるとわかりました。また、日本は他国に比
べて退職に向けての準備が不足し、退職後の生活に不安を抱いている人が依然として多い結果と
なりました。
なお、弊社の代表取締役会長フ
ランス・エフ・エフ・ドゥ・ボウフォー
が、2015 年 11 月 10 日に慶應義塾
大学にて行われましたオランダ・ル
ッテ首相来日記念セミナー「高齢
社会における財政の持続可能性
-年金の将来像と民間セクターの
役割」に出席し、本調査結果に基
づき年金制度の持続性をテーマに
講演を行いました。
講演においては、日本とオラン
ダはどちらも高齢社会による年金制度の持続性に問題を抱え、日本では将来のお金の準備のた
めに行動を起こさなければならないとの認識は強いものの、実際には自助努力による準備が進ん
でいないとの調査結果を基に、問題解決の鍵は、日本でもオランダでも、習慣的な貯蓄のための
教育とコミュニケーションにあり、そのために顧客を支援することが弊社の使命であるとことを説明し
ました。
「長生きすることが幸せだと心から思える社会の実現」に向け、本調査レポートが皆さまのご参考
になれば幸いです。
問合せ先:経営企画部経営管理課(03-6823-1524)
『Inspiring a World of Habitual Savers -エイゴン・リタイアメント準備度調査 2015』
日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、ポーラン
調査対象※:
ド、スペイン、トルコ、オランダ、英国、米国の 15 か国 各国現役世代勤労者 900 人、退職
者 100 人、計 16,000 人(中国のみ現役世代 1800 人、退職者 200 人)
調査期間:
2015 年 1 月から 2 月
調査方法:
各言語によるインターネット調査
※昨年度調査対象の 15 か国から、本年度はスウェーデンが外れ、オーストラリアが加わりました。
<調査の主旨>
高齢化の進む北米、ヨーロッパ諸国、オーストラリア、日本、そしてブラジル、インド、中国の新興国におけ
る、金融危機以降の経済環境下での退職とその後のセカンドライフに向けた準備に関する意識調査です。
その目的は、現役世代の人々がどのように退職を計画し、どのようなセカンドライフを思い描き、そのために
どのような準備を行っているのかを調査し、金融業界が果たすべき役割と今後の課題について考察するこ
とにあります。
<結果の概要>
2015 年度調査では、世界全体で人々の退職後の生活に対する自信がますます強くなってきていることが
わかりました。自分の経済状況を肯定的に捉えている人が増えており、また、将来の退職世代の生活を
肯定的に考えている人も、まだ 17%と少ないものの、割合は年々増えています。今年度のエイゴン・リタイ
アメント準備度指数にも肯定的な見方が表れ、指数はわずかですが改善しました。
しかし、退職準備に対する態度が肯定的であっても、実際の貯蓄行動には変化がほとんど見られません。
退職貯蓄を行っている人の数と習慣的に貯蓄を行っている人の数は増えていますが、単に景気がよいか
ら貯蓄をしようと思っているだけの人が多いのも明らかです。退職のための貯蓄をしていない人も依然と多
く、定期的に貯蓄を続けている人もごくわずかでした。
<主な調査結果>
貯蓄習慣を世界のトレンドにすることは共通の責任:
習慣的に貯蓄を行うことが退職準備の最善策ですが、複雑で面倒と感じられることやコストがかかるこ
とから、10 人中 4 人もが退職貯蓄をまったく行っていません。しかしその半数は退職貯蓄をしたいと思っ
ており、昇給(45%)や税制優遇(33%)などの経済的な恩恵があれば、また、簡単な投資商品
(20%)があれば貯蓄を始めたいと思っています。
企業は従業員のリタイアメント期における経済的なゆとりの改善に大きな貢献:
調査結果では、26%の人が確定給付型企業年金に、18%の人が確定拠出型企業年金に加入して
います。企業年金制度に自動加入や自動増額の仕組みを取り入れることで、貯蓄をする気はあっても
できずにいる人たちの貯蓄目標設定に役立ちます。
問合せ先:経営企画部経営管理課(03-6823-1524)
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セカンドライフでの健康と活力の増進:
健康状態は良好だと回答した人の 77%がリタイアメントをポジティブに考えているのに対し、悪いと回答
した人では 49%でした。セカンドライフでは、回答者の半数が新しい趣味を始めること、3 分の 2 が旅行
すること、6 人に 1 人が同じ分野で仕事を続けることを希望していますが、そのためには年を取ってからも
健康的なライフスタイルを維持していくことが必要です。国と企業の果たす役割として、年長の従業員に
対する雇用とヘルスケアの支援が求められます。
エイゴン・リタイアメント準備度指数による国別ランキング:
エイゴン・リタイアメント準備度指数は、現役世代の退職に向けた取り組みの態度と行動は、退職後の
セカンドライフで希望する生活水準を実現するために十分かどうかを判断することを目的としています。
自助努力、認識、金融知識など退職準備に取り組む態度に関する質問 3 つと、退職後の計画、資
金準備、退職後の所得代替率など実際の行動に関する質問 3 つを行い複合的に計測しています。
スコアが最も高いのは新興国で、高金利により貯金の価値が増え、退職準備の意識にもつながってい
ます。オーストラリア、カナダ、ドイツ、オランダ、米国と英国など企業年金制度が整備されている先進諸
国では、退職準備の意識が高い結果になりました。日本は例外で、人々は退職準備ができてないと
感じていますが、これは国によるゼロ金利政策と年金制度改革のためと思われます。
代表取締役会長フランス・エフ・エフ・ドゥ・ボウフォーが、2015 年 11 月 10 日に慶應義塾
大学にて行われましたオランダ首相来日記念セミナー「高齢社会における財政の持続可
能性-年金の将来像と民間セクターの役割」に出席し、本調査結果に基づき年金制
度の持続性をテーマに講演と議論を行いました。
問合せ先:経営企画部経営管理課(03-6823-1524)
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