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グリーン調達ガイドライン
グリーン調達ガイドライン
(Ver.05)
東芝メディカルシステムズ(株)
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グリーン調達ガイドライン
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グリーン調達ガイドライン
目 次
Ⅰ. 東芝メディカルシステムズグループの製品グリーン化の考え方
・・ 4
Ⅱ.グリーン調達
1. 目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.調達取引先様へのお願い事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.1
調達取引先様での環境保全の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.2
購買製品への環境関連物質含有の管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2.3
契約 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
Ⅲ.環境関連物質管理基準
1. 適用範囲
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
2. 用語の定義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
3. 購買製品への含有化学物質に関する要求 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
4. 包装材に関する要求 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
5. 電池に関する要求
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
3
グリーン調達ガイドライン
Ⅰ.東芝メディカルシステムズグループの製品グリーン化の考え方
東芝メディカルシステムズ(株)では、環境調和型製品の供給を促進し、環境負荷の低減を継続的に
図っていくことにより、前述の当社グループ環境方針の実現を目指しています。
2014年7月から当社グループが扱っています医療機器についても欧州RoHS指令が適用となりました。
2014年12月には追加規制物質も決定し2019年(医療機器は2021年)から適用される予定です。また規
制物質について、欧州において2007年に「REACH規則:REACH: Registration, Evaluation, Authorization
and restriction of Chemicals 」が施行され、化学物質予備登録が終了し、2010年から本登録が開始され
ました。 更には欧州化学品庁(ECHA)から成形品への含有を規制すべき高懸念物質(Substances of very
high concern, SVHC)候補が公表され、2015年3月現在では累計161物質が設定され今後さらに増加の
見込みです。この規制により、欧州市場へ輸出する製品に使用している成形品(部品)中に高懸念物質が
含まれる場合は、届出や安全性の情報伝達が必要になります。またカナダ向け医療機器のカナダ保健省
(ヘルスカナダ)への登録時、DEHP(フタル酸ジエチルヘキシル) 、BPA(ビスフェノールA)の含有チェックが
義務付づけられ、2008年以降申請分から適用となりました。 更に、紛争鉱物問題についても、東芝グル
ープとして対応方針を定め非適法な鉱物の不使用に取り組んでいます。また、中国版、韓国版及びインド
RoHS、規制内容は国によって異なるものの、欧州規制が各国の政策当局の基準となりつつあります。
また、医療機器の環境影響の低減を目的とした環境配慮設計に関する国際電気標準規格(IEC60601-
1-9)が2007年に制定されました。製品の廃棄に至るライフサイクルをスルーした環境影響の低減には、
環境負荷の小さい(生物多様性の保全、省エネ、省資源を考慮)購買製品の採用、有害物質の代替え化、
等を取組んでいく必要が有ります。
この様な各国環境規制等の動向に対応するために、製品を輸出する製造業者として法的責任を負う当社
としては、日常的に適切な物質管理がシステム化され機能していることが必須条件であります。
従って、表1、2に記載される環境関連物質、及びライフサイクルをスルーした環境負荷の低減に関し、以
下の方針で取組みます。
1) 法で求められている欧州RoHS規制対象物質を含むランクA物質の製品含有規制に
全製品適合化する。
2) 削減すべき物質としてランクB物質およびREACH規則で定められる高懸念物質を、使用の
回避を含め削減する。
3)環境負荷の小さい購買製品の採用に努める。
当社は社内規程にて、購買製品(文房具等事務用品の調達品、製品に関わる調達品、生産活動に関
わる調達品)に関する含有化学物質が適合していることを担保するには、調達取引先様の評価、契約、調
達する購買製品の仕様書への明記とその評価を以って行うことと定めました。取引先様の評価は、取引先
様の含有化学物質管理システムの調査と、取引先様の工程監査を適切に組み合わせて実施し、購買製品
の評価は、化学物質含有調査と、調達取引先様からの実測データ入手と調達品の実測を、適切に組み合
わせて実施します。
購買製品に含まれる含有化学物質に関しては、素材メーカなど調達取引先様のサプライチェーンへ確
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認することを含め、調査が必要となっています。
有害物質規制は今後も世界的に強化され、製造業者へ責任が課せられます。
調達取引先様と当社グループが一体となって、これらの法規制を遵守できる様な管理システム仕組みの確
立と、規制物質を含有しない部品への転換を継続的に推進していきますので、以下に示すガイドラインへ
ご理解とご協力をお願いいたします。
Ⅱ.グリーン調達
1.目的
当社の製品を構成する部品、材料、ユニット、製品、副資材など(以下、購買製品)について、環境保全
を積極的に推進している調達取引先様から、環境負荷の小さい購買製品の調達を行うことを目的と
します。
2.調達取引先様へのお願い事項
2.1 調達取引先様での環境保全の推進
調達取引先様の積極的な環境保全への取り組みをお願いします。当社は、調達にあたって、環境保全
への積極的な取り組みを実施されている調達取引先様を優先します。
(1) 調達取引先様における環境保全の取り組みとしては、化学物質管理の仕組みの整備、及び購買
製品の含有物質とその量を保証する仕組みを盛り込み、下記のような活動を想定しています。
1)環境方針の設定
2)環境保全システムの整備
3)教育や訓練の有効性の実施確認の仕組み
4)有害含有化学物質の撤廃・使用削減管理体制の整備
(2) 調達取引先様における取り組み状況の把握のため、下記のような調査を実施させて頂きます。
ご協力をお願い致します。
1)取り組み状況の書類調査
2)取り組み状況の実地調査
2.2
購買製品への環境関連物質含有の管理
調達取引先様の、部品、材料、ユニット、製品などの購買製品の納入にあたって、環境関連法規制の
遵守、本ガイドラインⅢ.「環境関連物質管理基準」の遵守、及び環境負荷の小さい購買製品の提供を
お願い致します。
上記お願い事項の確実な実現のため、下記の事項を含む正しい管理の実施をお願い致します。
1) 本「グリーン調達ガイドライン」の要求事項の、全ての関係部署やサプライアへ周知及び遵守の徹底。
2) 当社発行の購入仕様書、購入図面、包装における環境関連物質管理に関する要求事項の遵守。
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3) 環境関連物質使用状況調査への回答。
購買製品の種類や必要性に応じて、お願いする調査内容は異なる場合があります。
主な調査は下記です。
ⅰ) 「環境関連物質使用/不使用証明書」による禁止物質の不含有確認
ⅱ) ・東芝グループ環境関連物質;
(次の東芝グループグリーン調達ガイドラインを参照願います。
http://www.toshiba.co.jp/env/jp/products/chemical_j.htm#green)
・カナダ保健省(ヘルスカナダ)が定めたDEHP(フタル酸ジエチルヘキシル)、
BPA(ビスフェノールA)
・REACH規則が定める高懸念物質(Substances of very high concern, SVHC)
等の調査(高懸念物質候補は毎年増えることが予想されます。欧州化学物質庁が
候補を発表した段階で、改めて追加調査することがあることを御了承願います。
)
・含有材料構成情報及び含有電池情報
iii ) 上記事項を確実とするための必要な調査
ⅳ) その他
4) 上記の回答にあたって、購買製品を構成する全ての部品、材料に関する取引先様のサプライアから
の必要情報の入手。
5) 分析評価結果の提出
当社要求事項の遵守を実現するために、必要である場合は、分析測定の実施又は取引先様のサプ
ライアからの分析測定結果の入手。
6) 取引先様のサプライア管理体制の調査と把握。
7)JAMP の製品含有化学物質管理ガイドラインに従った管理体制の構築
購買製品の含有化学物質の管理は、JAMP(*1)における合意事項を重視し、JAMPが発行する
「製品含有化学物質管理ガイドライン」に即した管理の実施。
*1:JAMP(Joint Article Management Promotion-consortium)は、アーティクルマネジメント推進協議会の
略称であり、サプライチェーンにおける製品含有化学物質情報の円滑な開示・伝達のための仕組み作り
を推進する非営利団体で、2006年9月に発足しました。活動の詳細は次のURLをご参照ください。
JAMP URL: http://www.jamp-info.com/
2.3 環境品質確保のための契約の締結
購買製品の環境品質確保のために、調達取引の際に「品質保証協定書」の締結をお願いします。
また必要に応じて「特定有害物質の使用制限に関する合意書」等の提出をお願いする場合があり
ます。
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Ⅲ.環境関連物質管理基準
1. 適用範囲
梱包を含む当社製品を構成する購買製品に含有する環境関連物質を対象とします。
当社製品には、ODM製品、OEM製品、当社が販売するオリジナルブランド製品(当社ブランドでない
製品)、保守部品、修理済み品を含みます。
2. 用語の定義
(1) 環境関連物質
地球環境全般に環境影響を及ぼすおそれのある物質で、本基準で指定するもの。
(2) ランクA物質(群)
購買製品(包装材含む)への含有を禁止する物質(群)。国内外の法規制で製品(包装材含む)への
使用が禁止または制限されている物質(群)
(3) ランクB物質(群)
使用実態を把握し削減・代替化など環境負荷低減活動に努める物質(群)、またはクローズド
システムの採用による回収・無害化を図り可能な限り環境に与える影響を抑制する物質(群)
(4) 意図した含有/意図的添加
機能、性能を得るための必要成分として用いられる場合の含有など。
(5)の不純物とは認められない含有。
特定の特性、外観、または品質をもたらすために最終製品または部品に継続的に含有
されることが望ましい場合に、製品または部品の形成時に故意に使用すること。
(5) 意図しない含有(不純物としての含有)
自然界に存在するもの、または反応過程で生ずるもので、精製などによっても技術的に除去
しきれないもの。
(6) 均質材料( homogenous material)
機械的に異なった材料に分離できない材料。
均質とは全体が均一組成であることを意味し、均質材料の例は、個々の種類の、プラスチック、
ガラス、金属、合金、板、樹脂、ボード、コーティング、等。
機械的分離とは、ねじを外す、切断する、粉砕する、研削する、すり剥く、ような機械的な行為に
よって分離すること。
<例> ・コーティングもアタッチメントもない、単一タイプのプラスチックは均質材料
・電気ケーブルは、金属線とそれをくるむ非金属の絶縁物からなり、均質材料ではなく、含有濃
度は各々の材料ごとに算出する。
・半導体パッケージは以下を含む多くの均質材料から構成されるので、その均質材料ごとに含有
濃度を評価する: プラスチック モールディ ング、リードフレームへの錫の電気メッキ コーティ
ング、リードフレーム合金、 金のボンディング ワイヤ。
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3.購買製品への含有化学物質に関する要求
3.1購買製品への含有を禁止する物質
(表1)ランクA物質(群): 禁止物質(群)
番号
物質(群)名
A01
購買製品におい 購買製品において禁止
て禁止する時期
する含有濃度の閾値
アスベスト類
既に禁止
意図的添加の禁止
A02
一部のアゾ染料・アゾ顔料(特定アミンを形成するもの)
既に禁止
意図的添加の禁止
A03
カドミウム/カドミウム化合物
既に禁止
意図的添加 の禁止か
つ 100ppm (*1, *2)
A04
六価クロム/六価クロム化合物
既に禁止
意図的添加 の禁止か
つ 1000ppm (*1, *2)
A05
鉛/鉛化合物
既に禁止
意図的添加 の禁止か
つ 1000ppm (*1, *2)
A06
水銀/水銀化合物
既に禁止
意図的添加 の禁止か
つ 1000ppm (*1, *2)
A07
オゾン層破壊物質(CFCs、HCFCs、HBFCs、四塩化炭素
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加 の禁止か
等)
A08
ポリ臭化ビフェニル類(PBB類)
つ 1000ppm (*1)
A09
ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)
既に禁止
意図的添加 の禁止か
つ 1000ppm (*1)
A10
ポリ塩化ビフェニル類(PCB類)
既に禁止
意図的添加の禁止
A11
ポリ塩化ナフタレン
既に禁止
意図的添加の禁止
(塩素原子数が3以上)
A12
放射性物質
既に禁止
意図的添加の禁止
A13
一部(炭素鎖長10~13)短鎖型塩化パラフィン
既に禁止
意図的添加の禁止
A14
トリブチルスズ(TBT)、トリフェニルスズ(TPT)
既に禁止
意図的添加の禁止
A15
酸化トリブチルスズ(TBTO)
既に禁止
意図的添加の禁止
A16
4-アミノジフェニル及びその塩
既に禁止
意図的添加の禁止
A17
1,2,3,4,10,10-ヘキサクロロ-1,4,4a,5,8,8a-
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
ヘキサヒドロ-エキソ-1,4-エンド-5,8-ジメタノナフタ
レン(別名:アルドリン)
A18
1,2,3,4,10,10-ヘキサクロロ-6,7-エポキシ-1,
4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-エンド-1,4-エンド
-5,8-ジメタノナフタレン (別名:エンドリン)
A19
黄りん(例:マッチの火薬に含有している場合がある)
既に禁止
意図的添加の禁止
A20
1,2,4,5,6,7,8,8-オクタクロロ-2,3,3a,4,7,7a
既に禁止
意図的添加の禁止
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-ヘキサヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン、1,4,5,6,
7,8,8-ヘプタクロロ-3a,4,7,7a-テトラヒドロ-4,7-
メタノ-1H-インデン及びこれらの類縁化合物の混合物(別
名:クロルデン又はヘプタクロル)
A21
N,N’-ジトリル-パラ-フェニレンジアミン、N-トリル-N’
既に禁止
意図的添加の禁止
-キシリル-パラ-フェニレンジアミン又はN,N’-ジキシリ
ル-パラ-フェニレンジアミン
A22
ダイオキシン類
既に禁止
意図的添加の禁止
A23
1,1,1-トリクロロ-2,2-ビス(4-クロロフェニル)エタン
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
(別名:DDT)
A24
1,2,3,4,10,10-ヘキサクロロ-6,7-エポキシ-1,
4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-エキソ-1,4-エンド
-5,8-ジメタノナフタレン(別名:ディルドリン)
A25
ポリクロロ-2,2-ジメチル-3-メチリデンビシクロ[2.2.
1]ヘプタン(別名:トキサフェン)
A26
2,4,6-トリ-ターシャリ-ブチルフェノール
既に禁止
意図的添加の禁止
A27
β-ナフチルアミン及びその塩
既に禁止
意図的添加の禁止
A28
4-ニトロジフェニル及びその塩
既に禁止
意図的添加の禁止
A29
ビス(クロロメチル)エーテル
既に禁止
意図的添加の禁止
A30
ヘキサクロロベンゼン
既に禁止
意図的添加の禁止
A31
ベンジジン及びその塩
既に禁止
意図的添加の禁止
A32
ベンゼン
既に禁止
意図的添加の禁止
A33
2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
ジ-tert-ブチルフェノール
A34
ドデカクロロペンタシクロ[5.3.0.0(2,6).0(3,9).0(4,
8)]デカン(別名:マイレックス)
A35
2,2,2-トリクロロ-1,1-ビス(4-クロロフェニル)エタノー
ル(別名:ケルセン又はジコホル)
A36
ヘキサクロロブタ-1,3-ジエン(別名:六塩化ブタジエン)
既に禁止
意図的添加の禁止
A37
ペルフルオロ(オクタン-1-スルホン酸)(別名:PFOS)又
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
はその塩
A38
ペルフルオロ(オクタン-1-スルホニル)=フルオリド(別名:
PFOSF)
A39
ポリ塩化ターフェニル(略称:PCT類)
既に禁止
意図的添加の禁止
A40
三置換有機スズ化合物(A14,A15を除く)
既に禁止
意図的添加の禁止
かつ 1000 ppm(*3)
A41
フマル酸ジメチル(略称:DMF)
既に禁止
意図的添加の禁止
A42
ペンタクロロベンゼン
既に禁止
意図的添加の禁止
A43
r-1,c-2,t-3,c-4,t-5,t-6-ヘキサクロロシクロ
既に禁止
意図的添加の禁止
ヘキサン(別名:α-ヘキサクロロシクロヘキサン)
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A44
r-1,t-2,c-3,t-4,c-5,t-6-ヘキサクロロシクロ
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止
意図的添加の禁止
既に禁止(*4)
意図的添加の禁止か
ヘキサン(別名:β-ヘキサクロロシクロヘキサン)
A45
r-1,c-2,t-3,c-4,c-5,t-6-ヘキサクロロシクロ
ヘキサン(別名:γ-ヘキサクロロシクロヘキサン又はリンデ
ン)
A46
デカクロロペンタシクロ [5.3.0.02,6.03,9.04,8]デカン-
5-オン(別名:クロルデコン)
A47
ジオクチルスズ化合物(略称:DOT)
つ 1000 ppm (*3)
A48
ジブチルスズ化合物(略称:DBT)
既に禁止(*4)
意図的添加の禁止か
つ 1000 ppm (*3)
A49
6,7,8,9,10,10-ヘキサクロロ-1,5,5a,6,9,9a-
即時
意図的添加の禁止
即時
意図的添加の禁止
ヘキサヒドロ-6,9-メタノ-2,4,3-ベンゾジオキサチエ
ピン=3-オキシド(別名:エンドスルファン又はベンゾエピ
ン)
A50
ヘキサブロモシクロドデカン
(略称:HBCD)
A51
一部の多環芳香族炭化水素(PAHs)
2015 年 7 月 1 日 人体に触れる部分
より禁止(*4)
A52
A53
フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)
2017 年 1 月 1 日 意 図 的 添 加 の 禁 止 か
(略称:DEHP)
より禁止
フタル酸ジブチル(略称:DBP)
2017 年 1 月 1 日 意 図 的 添 加 の 禁 止 か
より禁止
A54
フタル酸ブチルベンジル(略称:BBP)
つ 1000 ppm (*1)
つ 1000 ppm (*1)
2017 年 1 月 1 日 意 図 的 添 加 の 禁 止 か
より禁止
A55
かつ 1 ppm(*5)
フタル酸ジイソブチル(略称:DIBP)
つ 1000 ppm(*1)
2017 年 1 月 1 日 意 図 的 添 加 の 禁 止 か
より禁止
つ 1000 ppm (*1)
(*1)禁止する含有濃度の閾値は、意図的添加がなく、かつ不純物としての各物質の含有率という意味です。
算出する場合の分母は各均質材料とします。ただし、欧州RoHS指令の適用除外が認められている使用
可能用途に限り、含有禁止の除外とします。
(*2)包装材の場合、包装を構成する均質材料ごとに4物質(カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、
鉛及びその化合物、水銀及びその化合物)の総量として重量比で100ppmを含有濃度の閾値とします。
(*3)禁止する含有濃度の閾値は、意図的添加がなく、かつ不純物としての各物質の含有率という意味です。
算出する場合の分子は金属スズ(Sn)としての換算値、分母は各成型品あるいはその部品単位(DBTの
み混合物も含む)とします。
(*4)欧州REACH規則付属書XⅦ記載の適用除外と期限が定められている使用可能用途に限り、含有禁
止の除外とします。
(*5)欧州REACH規則付属書XⅦ記載の用途と物質群を対象とします。
・調査対象物質については弊社の依頼する物質調査書に沿い回答願います。
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3.2購買製品への含有を削減・代替化に努める物質
(表2)ランクB物質(群): 管理物質(群)
番号
物質(群)名
B01
アンチモン/アンチモン化合物
B02
ヒ素/ヒ素化合物
B03
ベリリウム/ベリリウム化合物
B04
臭素系難燃剤(PBB類(A08)またはPBDE類(A09)を除く)
B05
ニッケル/その化合物(人体に触れる部分のみ)
B06
フタル酸エステル類(DEHP(A52)、DBP(A53)、BBP(A54)、DIBP(A55)及び
(B12)で指定されたフタル酸エステル類を除く)
B07
ポリ塩化ビニル/その化合物(略称:PVC)
B08
セレン/セレン化合物
B09
パーフルオロカーボン(略称:PFC類)
B10
ハイドロフルオロカーボン(略称:HFC類)
B11
六フッ化硫黄
B12
欧州REACH規則のSVHC(認可対象候補物質)(*6)
http://echa.europa.eu/web/guest/candidate-list-table
B13
赤りん(樹脂中の難燃剤用途)
M01
ビスフェノール A(体内・皮膚に触れる部品の特定用途)(*7)
(*6)欧州REACH規則57条の基準に該当し、かつ第59条の手続きにより、選定された認可(候補)物質、
又は制限(候補)物質。分母は納入品の総質量あるいは部品・材料ごととします。
(*7)Health Canada が BPA 含有の定義として記述した文言”Raw materials contained or derived from BPA"
により、微量であれ BPA が残留する可能性のある BPA 由来の原材料を使用した部品も対象です。
・調査対象物質及び閾値については弊社の依頼する物質調査書に沿い回答願います。
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4. 包装材に関する要求
4.1包装に関しての適用範囲と対応
調達取引様が納入(使用)する容器・包装材料につきましても、前述のⅠ、Ⅱ、Ⅲに則って対応をお願い
いたします。特に、包装材料につきましては、有害化学物質の意図的添加のない材料への代替が可能
と思われますので、添加が確認された場合は迅速に代替化を推進願います。
また、当社は、東芝グループとして包装に関する3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動に参画して
おります。つきましては、後述4.3項の3Rの配慮に努めた包装設計をお願いいたします。
さらに、遵法という観点からは、後述の参考の通り、輸出向けに関しては木材梱包検疫、中国向けに関し
ては汚染予防管理法に対応した配慮をお願いいたします。
4.2 包装の環境関連物質管理基準に関する法規制
(1) 欧州議会・評議会指令94/62/EC 梱包・梱包廃材関連
梱包又は梱包部品内に存在する鉛、水銀、カドミウム、六価クロムの合計濃度水準が100ppm以下で
あること。
(2) 米国 包装材 重金属規制/州法(1992年ニューヨーク州など皮切りに制定)
上記(1)と同じく、包装廃棄物に含有される重金属である鉛、水銀、カドミウム、六価クロムの合計濃度
水準が100ppm以下であること。
4.3 包装に関し努力すべき3R活動
3Rを配慮した包装設計、流通システム確立の推進活動を意味します。
(1) Reduce(削減)
過剰包装の削減、軽量化/薄肉化による使用量削減
(2) Reuse(再利用)
通い化、再利用化、リターナブルシステムの確立化
(3) Recycle(再資源化)
複合材の見直し、分解性(分別排出)の配慮、リサイクル率/回収率/カレット利用率の向上
(参考)その他の包装に関連した法規制
(1) 国際貿易における木材梱包材料の規制ガイドライン(ISPM No.15)
木材梱包に関する衛生植物検疫措置のための国際規格です。
対象:針葉樹および非針葉樹の原木材からできた梱包材料。
接着剤、熱および圧力またはそれらの組合せを使用して作られた木製梱包材は本規制の
対象外とする(例:合板(プライウッド)、パーティクルボード、雑木破砕接着合板)。
消毒方法:次の2通りがある。
a)臭化メチル燻蒸 ・・・臭化メチルガスを木材に投入して消毒する。
b)熱処理・・・芯部温度56℃以上30分以上加熱する。
マーキング:IPPCより認められた有効なシンボルを梱包材にマーキングすること。
(2) 中国 電子情報製品汚染制御管理弁法(中国RoHS)
包装物に材料成分の表示が必要。
材料表記は6分類(プラスチック、紙、金属、複合材料、ガラス、木材)。
5.電池に関する要求
電池には一次電池、二次電池を問わず、一定値以上の特定物質含有禁止、含有物質情報表示、警告文
言表示、廃電池のリサイクルなど国内外様々な規制がありますので、電池を使用搭載する部品、ユニットの
納入品については、使用する電池に関する情報の提供をお願いします。
以上
12
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制定/改定年月日 Ver.
改定内容
2008年7月
02
制定
2008年11月
03
2012年6月
04
法規制(REACH 規則、RoHS2、バッテリ情報,ヘルスカナダ、加州合板のホル
ムアルデヒド規制、梱包関連)などを追加
東芝メディカルシステムズグループ環境方針及び東芝コーポレートのグリーン
調達ガイドライン改訂に伴う化学物質一覧などを変更
2015年6月
05
東芝メディカルシステムズグループ環境方針及び東芝コーポレートのグリーン
調達ガイドライン改訂に伴う化学物質一覧などを変更
【お問い合わせ先】
東芝メディカルシステムズ(株)
調達統括部
電話:0287-26-6412
品質環境保証部 電話:0287-26-6304
【資料番号】
SS07006
13
ファクシミリ:0287-26-6405
ファクシミリ:0287-26-6747