書籍『チーム エンド・オブ・ライフケア 実践テキスト』【お詫びと訂正】 死亡

書籍『チーム エンド・オブ・ライフケア 実践テキスト』
【お詫びと訂正】
本文中に誤解をまねく表現がございましたので,謹んで訂正いたします.
●p. 88 左段 20 行目~右段 10 行目
死亡診断書の問題
患者が在宅で亡くなったとき,主治医が死亡診断書を交付しないと,遺体を移動することも埋葬することもできない.死亡診断する医
師は,自然死であることを確認しなければならないため,かかりつけ医であることが望ましい(表⑥).
日本法医学会による『異常死ガイドライン』によると,「ふつうの死」とは,基本的には,病気になり診療を受けつつ,診断されている
その病気で死亡することであり,それ以外は異常死と考えられる.診療中以外の患者に対して医師が検死検案をおこなった場合,その患
者に医療機関への受診歴があっても,その疾病により死亡したと確固たる診断はできないので,まずは異常死として警察に届け出て,監
察医などが改めて死体検案をおこなうことになる 9)10).
警察は通報を受けた場合,赤色灯とサイレンを鳴らした緊急車両で駆けつけ,現場検証をし,家族から調書を取る.その結果,たとえ
自然死であったとしても,本来穏やかな別れの時間である看取りの時が事件現場と化してしまう.近所の人が集まってきて奇異の目で見
て,あれこれと質問する.本人も家族も望まない最期になってしまう.
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死亡診断書の問題
患者が在宅で亡くなったとき,死体を検案(医師が体表を確認)して,異常がある場合は警察,異常がない
場合は公布の求めに応じて死体検案書を発行でき,警察への届け出は必要ない.
発行 株式会社先端医学社