平成25年度 ソフトウェア開発に関する調査 集計結果その2

平成25年度
ソフトウェア開発に関する調査
集計結果その2
―調査票Ⅲ(個別事例)の分析結果―
平成26年6月
一般財団法人 経済調査会
白紙
-目 次-
ソフトウェア開発に関する調査票集計結果その2
調査票Ⅲ(個別事例)の分析結果
ページ
1.工数と工期の関係および工程別の分析(新規開発)
(1) 工数と工期:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2) 適用業種別の工数と工期:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3) システム構成別の工数と工期:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4) 主開発言語別の工数と工期:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(5) 工程別の工数比率:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
3
4
5
2.工数と工期の関係および工程別の分析(改造開発)
(1) 工数と工期:改造開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2) 適用業種別の工数と工期:改造開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3) システム構成別の工数と工期:改造開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4) 主開発言語別の工数と工期:改造開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(5) 工程別の工数比率:改造開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
7
8
9
10
3.FP規模と工数に関する分析
(1) FP規模と工数:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2) FP規模と工数:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3) FP規模と工数:改造開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4) システム構成別のFP規模と工数:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(5) 主開発言語別のFP規模と工数:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
12
13
14
15
4.FP生産性に関する分析
(1) FP規模とFP生産性:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2) FP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3) 適用業種別のFP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4) システム構成別のFP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・
(5) 主開発言語別のFP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
(6) サーバOS別のFP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(7) 月あたりの開発工数とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(8) 発注要件の明確度・安定度別のFP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・
(9) システムの社会的影響度別のFP規模とFP生産性:新規開発 ・・・・・・・・・・・
16
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18
19
20
21
22
23
24
5.信頼性に関する分析
(1) FP規模と発生不具合件数:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2) FP規模と発生不具合密度:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3) FP規模と発生不具合密度:新規開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4) システムの社会的影響度別のFP規模と発生不具合密度:新規開発 ・・・・・・・・
25
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6.見積と実績に関する分析
(1) FP規模の見積と実績:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2) 工数の見積と実績:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3) 工期の見積と実績:全開発事例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
30
31
一般財団法人 経済調査会
白紙
1.工数と工期の関係および工程別の分析(新規開発)
(1) 工数と工期:新規開発
ここでは,新規開発プロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を示す。工数,工期ともにデータが小
さな範囲に集中していることから,データの分布状況をみるために,グラフは対数表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数と実績工期が記入されているもの
工数と工期について,直線の相関関係と,累乗の相関関係の2種類で分析し,それぞれの式で決定係数R2を確認した。これらのう
ち,良好な傾向がみられる累乗の相関関係で分析した結果は次のとおりである。
(工期) = 2.8913×(工数)A,A=0.309,R2=0.631
・新規開発の工期と工数の間には,強い相関関係がみられる。
・新規開発の93%は,24カ月以下の工期である。また,工期は工数のおおむね3乗根に比例する傾向がみられる。
図1-1 工数と工期(新規開発) プロジェクト件数:50
50
実績工期[月]
40
30
20
10
0
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
1800
実績工数[人月]
図1-2 工数と工期(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:50
実績工期[月]
100
10
1
1
10
100
1000
10000
実績工数[人月]
表1-1 工数と工期(新規開発)の基本統計量
実績工数[人月]
実績工期[月]
件数
50
50
最小値
3.0
3.0
25%
11.6
6.0
1
中央値
45.5
9.9
平均値
134.5
11.1
75%
152.3
14.8
最大値
1,660
34.8
標準偏差
257.1
6.9
一般財団法人 経済調査会
(2) 適用業種別の工数と工期:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を,適用業種別に層別して示す。グ
ラフは,層別の対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数,実績工期および適用業種が記入されているもの
図1-3 適用業種別の工数と工期(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:50
建設業
100
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
実績工期[月]
運輸業,郵便業
卸売業,小売業
金融業,保険業
10
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
1
1
10
100
実績工数[人月]
1000
10000
表1-2 適用業種別の工数と工期(新規開発)の基本統計量
適用業種\ 数
適用業種\工数
全体
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売,小売業
金融業,保険業
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
適用業種\工期
全体
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売,小売業
金融業,保険業
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
件数
50
5
11
2
3
2
6
11
1
1
1
1
2
1
3
最小値
3.0
3.5
4.0
260.9
3.0
107.7
7.5
25.0
120.0
47.0
14.0
5.0
15.0
211.0
8.0
25%
11.6
4.0
9.5
321.9
3.0
218.8
9.4
81.5
120.0
47.0
14.0
5.0
16.8
211.0
64.0
中央値
45.5
16.7
39.0
383.0
3.0
329.9
17.0
100.0
120.0
47.0
14.0
5.0
18.5
211.0
120.0
平均値
134.5
55.6
62.5
383.0
56.3
329.9
22.8
300.0
120.0
47.0
14.0
5.0
18.5
211.0
97.3
75%
152.3
31.0
81.6
444.0
83.0
440.9
25.5
298.0
120.0
47.0
14.0
5.0
20.3
211.0
142.0
最大値
1,660
223.0
220.0
505.0
163.0
552.0
60.0
1,660
120.0
47.0
14.0
5.0
22.0
211.0
164.0
[単位:人月]
標準偏差
257.1
84.3
71.7
122.1
75.4
222.2
18.2
456.7
0.0
0.0
0.0
0.0
3.5
0.0
65.7
件数
50
5
11
2
3
2
6
11
1
1
1
1
2
1
3
最小値
3.0
3.6
4.0
14.9
3.0
12.0
3.0
5.0
20.0
7.0
6.0
7.0
9.0
7.0
6.0
25%
中央値
9.9
5.0
9.7
24.9
3.0
13.3
7.5
14.0
20.0
7.0
6.0
7.0
9.5
7.0
13.0
平均値
11.1
5.3
11.5
24.9
7.3
13.3
7.5
14.7
20.0
7.0
6.0
7.0
9.5
7.0
10.7
75%
14.8
6.0
16.5
29.8
9.5
13.9
9.8
17.5
20.0
7.0
6.0
7.0
9.8
7.0
13.0
最大値
34.8
8.0
24.0
34.8
16.0
14.5
12.0
31.2
20.0
7.0
6.0
7.0
10.0
7.0
13.0
[単位:月]
標準偏差
6.9
1.6
6.5
10.0
6.1
1.3
3.1
7.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.5
0.0
3.3
6.0
4.0
6.5
19.9
3.0
12.6
5.3
11.0
20.0
7.0
6.0
7.0
9.3
7.0
9.5
2
一般財団法人 経済調査会
(3) システム構成別の工数と工期:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を,システム構成別に層別して示す。
グラフは,層別の対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数,実績工期およびシステム構成が記入されているもの
図1-4 システム構成別の工数と工期(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:50
100
クライアントサーバシステム
Web系システム
メインフレームシステム
実績工期[月]
組込系システム
その他
10
1
1
10
100
実績工数[人月]
1000
10000
表1-3 システム構成別の工数と工期(新規開発)の基本統計量
構成\ 数
システム構成\工数
全体
クライアントサーバシステム
Web系システム
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
50
15
31
1
1
2
最小値
3.0
3.5
3.0
25.0
39.0
60.0
25%
11.6
9.0
15.1
25.0
39.0
149.0
中央値
45.5
15.0
80.0
25.0
39.0
238.0
平均値
134.5
52.8
173.9
25.0
39.0
238.0
75%
152.3
91.5
187.5
25.0
39.0
327.0
最大値
1,660
180.0
1,660
25.0
39.0
416.0
[単位:人月]
標準偏差
257.1
60.3
310.9
0.0
0.0
178.0
システム構成\工期
全体
クライアントサーバシステム
Web系システム
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
50
15
31
1
1
2
最小値
3.0
5.0
3.0
5.0
18.0
9.0
25%
中央値
9.9
10.0
9.0
5.0
18.0
11.5
平均値
11.1
10.1
11.6
5.0
18.0
11.5
75%
14.8
11.5
15.5
5.0
18.0
12.8
最大値
34.8
20.0
34.8
5.0
18.0
14.0
[単位:月]
標準偏差
6.9
4.1
8.1
0.0
0.0
2.5
6.0
6.5
5.5
5.0
18.0
10.3
3
一般財団法人 経済調査会
(4) 主開発言語別の工数と工期:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を,主開発言語別に層別して示す。
グラフは,層別の対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数,実績工期および開発言語が記入されているもの
※主開発言語は,開発言語の比率が50%を超えるものとした
図1-5 主開発言語別の工数と工期(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:42
100
ASP.NET
C++(VC++含む)
COBOL
実績工期[月]
Java
PHP
10
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
1
1
10
100
1000
10000
実績工数[人月]
表1-4 主開発言語別の工数と工期(新規開発)の基本統計量
主開発言語\工数
全体
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
PHP
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
主開発言語\工期
全体
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
PHP
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
件数
42
3
0
2
2
16
1
0
1
9
3
1
4
最小値
3.0
4.0
---9.2
25.0
6.5
22.0
---11.0
3.0
5.0
41.5
13.4
25%
10.3
4.0
---35.3
41.5
67.1
22.0
---11.0
3.5
6.5
41.5
15.9
中央値
40.3
4.0
---61.5
57.9
141.5
22.0
---11.0
14.0
8.0
41.5
27.9
平均値
124.9
5.3
---61.5
57.9
265.6
22.0
---11.0
35.5
19.0
41.5
72.3
75%
118.5
6.0
---87.7
74.4
232.5
22.0
---11.0
31.0
26.0
41.5
84.3
最大値
1,660
8.0
---113.9
90.8
1,660
22.0
---11.0
178.7
43.9
41.5
220.0
単位
[単位:人月]
標準偏差
268.7
1.9
---52.4
32.9
390.9
0.0
---0.0
53.6
17.7
0.0
85.9
件数
42
3
0
2
2
16
1
0
1
9
3
1
4
最小値
2.0
4.0
---3.0
5.0
2.0
9.0
---10.0
3.0
6.0
6.0
3.6
25%
中央値
9.0
4.0
---13.5
12.5
12.5
9.0
---10.0
6.0
7.0
6.0
12.4
平均値
10.8
4.0
---13.5
12.5
13.8
9.0
---10.0
8.3
7.3
6.0
11.6
75%
14.8
4.0
---18.8
16.3
16.0
9.0
---10.0
10.0
8.0
6.0
15.8
最大値
34.8
4.0
---24.0
20.0
34.8
9.0
---10.0
20.0
9.0
6.0
18.0
[単位:月]
標準偏差
7.4
0.0
---10.5
7.5
8.6
0.0
---0.0
5.1
1.2
0.0
5.5
----
6.0
4.0
8.3
8.8
7.0
9.0
---10.0
5.0
6.5
6.0
8.2
4
一般財団法人 経済調査会
(5) 工程別の工数比率:新規開発
ここでは,新規開発の工程別の工数の比率を示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・開発6工程の工数にすべて記入があるもの
・システム・ソフトウェア要件定義と総合テスト(ベンダ確認)は比率のばらつきが小さい。
・ソフトウェア構築がもっとも比率のばらつきが大きい。
・工数比率の中央値で見ると,ソフトウェア構築の工数が全工数の約3分の1を占めている。
図1-6 工程別の工数比率(新規開発)箱ひげ図 プロジェクト件数:40
工数比率
0.700
0.600
0.500
0.400
0.300
0.200
0.100
0.000
システム・ソフトウェア要
件定義
基本設計
詳細設計
ソフトウェア構築
結合テスト
総合テスト(ベンダ確認)
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表1-5 工程別の工数比率(新規開発)の基本統計量
工程\工数比率
システム・ソフトウェア要件定義
基本設計
詳細設計
ソフトウェア構築
結合テスト
総合テスト(ベンダ確認)
件数
40
40
40
40
40
40
最小値
0.023
0.000
0.038
0.077
0.052
0.000
25%
0.049
0.095
0.113
0.274
0.118
0.041
5
中央値
0.077
0.138
0.171
0.353
0.166
0.086
平均値
0.084
0.138
0.160
0.348
0.183
0.087
75%
0.114
0.168
0.199
0.401
0.213
0.116
最大値
0.225
0.287
0.278
0.741
0.769
0.241
標準偏差
0.042
0.068
0.062
0.125
0.121
0.052
一般財団法人 経済調査会
2.工数と工期の関係および工程別の分析(改造開発)
(1) 工数と工期:改造開発
ここでは,改造開発プロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を示す。新規開発との対比のために,
グラフは対数表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が改造開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数と実績工期が記入されているもの
工数と工期について,直線の相関関係と,累乗の相関関係の2種類で分析し,それぞれの式で決定係数R2を確認した。これらのう
ち,良好な傾向が見られる累乗の相関関係で分析した結果は次のとおりである。
図2-1 工数と工期(改造開発) プロジェクト件数:23
50
実績工期[月]
40
30
20
10
0
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
実績工数[人月]
図2-2 工数と工期(改造開発) 対数表示 プロジェクト件数:23
実績工期[月]
100
10
1
1
10
100
1000
10000
実績工数[人月]
表2-1 工数と工期(改造開発)の基本統計量
実績工数[人月]
実績工期[月]
件数
23
23
最小値
0.3
0.3
25%
10.0
5.0
6
中央値
23.2
7.0
平均値
62.3
9.8
75%
68.0
10.3
最大値
449.0
36.0
標準偏差
97.4
8.0
一般財団法人 経済調査会
(2) 適用業種別の工数と工期:改造開発
ここでは,改造開発のプロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を,適用業種別に層別して示す。グ
ラフは,層別の対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が改造開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数,実績工期および適用業種が記入されているもの
図2-3 適用業種別の工数と工期(改造開発) 対数表示 プロジェクト件数:23
100
建設業
製造業
実績工期[月]
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
10
運輸業,郵便業
卸売業,小売業
金融業,保険業
不動産業・物品賃貸業
1
1
10
100
1000
実績工数[人月]
表2-2 適用業種別の工数と工期(改造開発)の基本統計量
適用業種\ 数
適用業種\工数
全体
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売,小売業
金融業,保険業
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
学術研究,専門・技術サービス業
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
適用業種\工期
全体
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売,小売業
金融業,保険業
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
学術研究,専門・技術サービス業
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
件数
23
1
7
1
1
4
4
4
1
0
0
0
0
0
0
0
最小値
0.3
13.0
0.3
20.0
449.0
23.2
10.0
25.0
111.3
----------------------
25%
10.0
13.0
3.0
20.0
449.0
30.0
10.0
48.3
111.3
----------------------
中央値
23.2
13.0
8.1
20.0
449.0
33.5
16.2
63.0
111.3
----------------------
平均値
62.3
13.0
16.3
20.0
449.0
39.1
59.8
82.8
111.3
----------------------
75%
68.0
13.0
14.8
20.0
449.0
42.6
66.0
97.5
111.3
----------------------
最大値
449.0
13.0
70.0
20.0
449.0
66.0
196.6
180.0
111.3
----------------------
[単位:人月]
標準偏差
97.4
0.0
22.7
0.0
0.0
16.1
79.2
58.5
0.0
----------------------
件数
23
1
7
1
1
4
4
4
1
0
0
0
0
0
0
0
最小値
0.3
5.0
0.3
6.0
7.0
5.0
3.0
5.0
16.0
----------------------
25%
中央値
7.0
5.0
9.0
6.0
7.0
6.5
7.5
17.0
16.0
----------------------
平均値
9.8
5.0
6.9
6.0
7.0
10.3
6.8
18.8
16.0
----------------------
75%
10.3
5.0
10.3
6.0
7.0
11.0
8.3
27.0
16.0
----------------------
最大値
36.0
5.0
12.0
6.0
7.0
23.0
9.0
36.0
16.0
----------------------
[単位:月]
標準偏差
8.0
0.0
4.3
0.0
0.0
7.4
2.3
12.2
0.0
----------------------
5.0
5.0
3.3
6.0
7.0
5.8
6.0
8.8
16.0
----------------------
7
一般財団法人 経済調査会
(3) システム構成別の工数と工期:改造開発
ここでは,改造開発のプロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を,システム構成別に層別して示す。
グラフは,層別の対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が改造開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数,実績工期およびシステム構成が記入されているもの
図2-4 システム構成別の工数と工期(改造開発) 対数表示 プロジェクト件数:23
100
クライアントサーバシステム
Web系システム
実績工期[月]
メインフレームシステム
組込系システム
10
1
1
10
100
実績工数[人月]
1000
10000
表2-3 システム構成別の工数と工期(改造開発)の基本統計量
構成\ 数
システム構成\工数
全体
クライアントサーバシステム
Web系システム
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
23
6
9
7
1
0
最小値
0.3
10.0
5.0
0.3
449.0
----
25%
10.0
15.6
13.0
4.6
449.0
----
中央値
23.2
33.5
20.0
25.0
449.0
----
平均値
62.3
42.4
42.2
50.1
449.0
----
75%
68.0
50.7
23.2
68.0
449.0
----
最大値
449.0
111.3
196.6
180.0
449.0
----
[単位:人月]
標準偏差
97.4
34.6
57.4
59.5
0.0
----
システム構成\工期
全体
クライアントサーバシステム
Web系システム
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
23
6
9
7
1
0
最小値
0.3
5.0
3.0
0.3
7.0
----
25%
中央値
7.0
9.5
7.0
9.0
7.0
----
平均値
9.8
9.3
7.1
14.1
7.0
----
75%
10.3
10.0
8.0
23.5
7.0
----
最大値
36.0
16.0
12.0
36.0
7.0
----
[単位:月]
標準偏差
8.0
3.5
2.7
12.6
0.0
----
----
5.0
6.8
5.0
3.3
7.0
8
一般財団法人 経済調査会
(4) 主開発言語別の工数と工期:改造開発
ここでは,改造開発のプロジェクトを対象に,実績工数(人月)と実績工期(月)の関係を,主開発言語別に層別して示す。
グラフは,層別の対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が改造開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数,実績工期および開発言語が記入されているもの
※主開発言語は,開発言語の比率が50%を超えるものとした。
図2-5 主開発言語別の工数と工期(改造開発) 対数表示 プロジェクト件数:18
100
ASP.NET
COBOL
実績工期[月]
Java
VB
10
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
1
1
10
100
1000
10000
実績工数[人月]
表2-4 主開発言語別の工数と工期(改造開発)の基本統計量
主開発言語\工数
全体
ASP
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
PHP
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
主開発言語\工期
全体
ASP
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
PHP
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
件数
18
0
1
0
0
3
2
0
0
2
2
3
1
4
最小値
0.3
---5.0
------25.0
19.5
------10.0
10.0
20.0
8.1
0.3
25%
10.0
---5.0
------47.5
20.2
------35.3
21.5
21.6
8.1
0.8
中央値
21.2
---5.0
------70.0
21.0
------60.7
33.0
23.2
8.1
7.0
平均値
37.4
---5.0
------91.7
21.0
------60.7
33.0
25.1
8.1
20.1
75%
50.1
---5.0
------125.0
21.7
------86.0
44.5
27.7
8.1
26.3
最大値
180.0
---5.0
------180.0
22.4
------111.3
56.0
32.2
8.1
66.0
単位
[単位:人月]
標準偏差
44.7
---0.0
------65.1
1.5
------50.7
23.0
5.2
---27.0
件数
18
0
1
0
0
3
2
0
0
2
2
3
1
4
最小値
0.3
---5.0
------5.0
8.0
------9.0
10.0
5.0
9.0
0.3
25%
中央値
8.5
---5.0
------24.0
9.3
------12.5
10.0
6.0
9.0
3.3
平均値
10.6
---5.0
------21.7
9.3
------12.5
10.0
6.0
9.0
7.5
75%
10.5
---5.0
------30.0
10.0
------14.3
10.0
6.5
9.0
9.5
最大値
36.0
---5.0
------36.0
10.6
------16.0
10.0
7.0
9.0
23.0
[単位:月]
標準偏差
8.7
---0.0
------12.8
1.3
------3.5
0.0
0.8
---9.1
----
5.0
5.0
------14.5
8.7
------10.8
10.0
5.5
9.0
1.2
9
一般財団法人 経済調査会
(5) 工程別の工数比率:改造開発
ここでは,改造開発の工程別の工数の比率を示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が改造開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・開発6工程の工数にすべて記入があるもの
・ソフトウェア構築がもっとも比率のばらつきが大きい。
・中央値で見るとソフトウェア構築の工数が全工数の約3分の1を占めている。
図2-6 工程別の工数比率(改造開発)箱ひげ図 プロジェクト件数:18
0.600
0.500
0.400
0.300
0.200
0.100
0.000
システム・ソフトウェア要
件定義
基本設計
詳細設計
ソフトウェア構築
結合テスト
総合テスト(ベンダ確認)
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表2-5 工程別の工数比率(改造開発)の基本統計量
工程\工数比率
システム・ソフトウェア要件定義
基本設計
詳細設計
ソフトウェア構築
結合テスト
総合テスト(ベンダ確認)
件数
18
18
18
18
18
18
最小値
0.020
0.047
0.025
0.143
0.064
0.032
25%
0.050
0.073
0.129
0.251
0.141
0.058
10
中央値
0.080
0.113
0.179
0.316
0.195
0.095
平均値
0.087
0.113
0.176
0.323
0.191
0.109
75%
0.118
0.147
0.217
0.375
0.234
0.147
最大値
0.211
0.214
0.353
0.541
0.319
0.252
標準偏差
0.052
0.049
0.081
0.105
0.063
0.063
一般財団法人 経済調査会
3.FP規模と工数に関する分析
(1) FP規模と工数:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクト(新規,改造)を対象に,FP規模と実績工数の関係について示す。FP規模,実績工数ともにデー
タが小さな範囲に集中していることから,データの分布状況をみるために,グラフは対数表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が明確なもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模と実績工数が記入されているもの
・FP規模が同程度のプロジェクトで比較すると,新規開発と改造開発では大きな差はみられない。
図3-1 FP規模と工数(全開発事例) プロジェクト件数:40
1800
新規開発
1600
改造開発
実績工数[人月]
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
実績FP規模[FP]
図3-2 FP規模と工数(全開発事例) 対数表示 プロジェクト件数:40
10000
新規開発
改造開発
実績工数[人月]
1000
100
10
1
0.1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表3-1 FP規模と工数(全開発事例)の基本統計量
開発種別\FP規模
全体
新規
改造
件数
40
30
10
最小値
13
92
13
25%
276.3
416.5
129.8
中央値
716
800
246
平均値
1,603
2,015
366
75%
1,853
2,566
549
最大値
8,810
8,810
1,010
[単位:FP]
標準偏差
2,239
2,443
328
開発種別\工数
全体
新規
改造
件数
40
30
10
最小値
0.3
4.0
0.3
25%
中央値
39.4
91.5
25.9
平均値
150.4
188.9
34.8
75%
179.0
217.8
58.2
最大値
1,660
1,660
111.3
[単位:人月]
標準偏差
283.7
317.8
35.0
9.5
11.6
5.8
11
一般財団法人 経済調査会
(2) FP規模と工数:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模と実績工数の関係について示す。データの分布状況をみるために,対数
表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模と実績工数が記入されているもの
FP規模と工数について,累乗の相関関係で分析した結果は次のようになる。
(工数) = 0.0162×(FP規模)A,A=1.1874,R2=0.7423
図3-3 FP規模と工数(新規開発) プロジェクト件数:29
1800
1600
実績工数[人月]
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
0
図3-2 FP規模と工数(全開発事例) 対数表示 プロジェクト件数:77
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
実績FP規模[FP]
図3-4 FP規模と工数(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:29
10000
実績工数[人月]
1000
100
10
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表3-2 FP規模と工数(新規開発)の基本統計量
FP規模[FP]
工数[人月]
件数
29
29
最小値
92
4.0
25%
466.0
13.4
中央値
815
100.0
12
平均値
2,077
195.1
75%
2,640
220.0
最大値
8,810
1,659.9
標準偏差
2,462
321.5
一般財団法人 経済調査会
(3) FP規模と工数:改造開発
ここでは,改造開発のプロジェクトを対象に,FP規模と実績工数の関係について示す。データの分布状況をみるために,対数
表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が改造開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模と実績工数が記入されているもの
FP規模と工数について,累乗の相関関係で分析した結果は次のようになる。
(工数) = 0.0111×(FP規模)A,A=1.3222,R2=0.8533
図3-5 FP規模と工数(改造開発) プロジェクト件数:11
120
実績工数[人月]
100
80
60
40
20
0
0
図3-2 FP規模と工数(全開発事例) 対数表示 プロジェクト件数:77
200
400
600
800
1000
1200
実績FP規模[FP]
図3-6 FP規模と工数(改造開発) 対数表示 プロジェクト件数:11
1000
実績工数[人月]
100
10
1
0.1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表3-3 FP規模と工数(改造開発)の基本統計量
FP規模[FP]
工数[人月]
件数
11
11
最小値
13
0.3
25%
140.5
6.6
中央値
232.0
19.5
13
平均値
353.5
32.6
75%
483.5
50.4
最大値
1,010
111.3
標準偏差
315.4
34.1
一般財団法人 経済調査会
(4) システム構成別のFP規模と工数:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模と実績工数の関係について,システム構成別に示す。グラフは,層別の対比
をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数およびシステム構成が記入されているもの
図3-7 システム構成別のFP規模と工数(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:30
10000
クライアントサーバシステム
Web系システム
1000
実績工数[人月]
その他
100
10
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表3-4 システム構成別のFP規模と工数(新規開発)の基本統計量
[単位:FP]
標準偏差
2,443
887
2,707
------0
システム構成\FP規模
全体
クライアントサーバシステム
Web系サービス
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
30
10
19
0
0
1
最小値
92
232
92
------6,805
25%
416.5
485.8
355.5
------6,805.0
中央値
800
756
784
------6,805
平均値
2,015
1,115
2,237
------6,805
75%
2,566
1,577
3,069
------6,805
最大値
8,810
2,983
8,810
------6,805
システム構成\工数
全体
クライアントサーバシステム
Web系サービス
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
30
10
19
0
0
1
最小値
25%
11.6
10.3
15.1
------416.0
中央値
91.5
63.5
107.7
------416
平均値
188.9
73.1
237.9
------416
75%
217.8
106.7
242.0
------416
[単位:人月]
最大値
標準偏差
1,660
317.8
180
64.7
1,660
380.9
------------416
0
-------
4
8
4
416
14
一般財団法人 経済調査会
(5) 主開発言語別のFP規模と工数:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模と実績工数の関係について,主開発言語別に層別して示す。グラフは,層別の
対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数および開発言語が記入されているもの
※主開発言語は,開発言語の比率が50%を超えるものとした
図3-8 主開発言語別のFP規模と工数(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:22
10000
ASP.NET
C++(VC++含む)
実績工数[人月]
1000
Java
VB
VB.NET
100
VC#.NET
その他(非オープンソース系)
10
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表3-5 主開発言語別のFP規模と工数(新規開発)の基本統計量
主開発言語\FP規模
全体
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
PHP
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
主開発言語\工数
全体
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
PHP
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
単位
[単位:FP]
標準偏差
2,255.4
66.0
---0.0
---2,875.1
------0.0
752.2
225.0
---1,776.0
件数
22
3
0
1
0
9
0
0
1
3
2
0
3
最小値
92.0
160.0
---1,232.0
---92.0
------545.0
215.0
400.0
---763.0
25%
340.0
190.0
---1,232.0
---735.0
------545.0
223.5
512.5
---773.5
中央値
773.5
220.0
---1,232.0
---1,956.0
------545.0
232.0
625.0
---784.0
平均値
1,735.3
233.3
---1,232.0
---2,899.6
------545.0
755.3
625.0
---2,029.3
75%
1,921.8
270.0
---1,232.0
---3,497.0
------545.0
1,025.5
737.5
---2,662.5
最大値
8,810.0
320.0
---1,232.0
---8,810.0
------545.0
1,819.0
850.0
---4,541.0
件数
22
3
0
1
0
9
0
0
1
3
2
0
3
最小値
4.0
4.0
---113.9
---6.5
------11.0
10.0
8.0
---13.4
25%
10.3
4.0
---113.9
---107.7
------11.0
20.5
17.0
---15.1
中央値
37.5
4.0
---113.9
---223.0
------11.0
31.0
26.0
---16.7
平均値
191.6
5.3
---113.9
---394.8
------11.0
73.2
26.0
---83.4
75%
217.8
6.0
---113.9
---505.0
------11.0
104.9
34.9
---118.4
[単位:人月]
最大値
標準偏差
1,659.9
355.4
8.0
1.9
------113.9
0.0
------1,659.9
481.6
------------11.0
0.0
178.7
75.1
43.9
18.0
------220.0
96.6
15
一般財団法人 経済調査会
4.FP生産性に関する分析
(1) FP規模とFP生産性:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,新規開発と改造開発に層別して示す。グラフは,データ
の分布状況をみるために,対数表示も示す。「FP生産性」は,実績FP規模を実績工数で除算した値とする。すなわち,人月あたり
の開発FP規模である。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・全開発事例のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模と実績工数が記入されているもの
・新規開発と改造開発のFP生産性を比べると,特徴的な差はみられない。
図4-1 FP規模とFP生産性(全開発事例) プロジェクト件数:40
120
新規開発
改造開発
FP生産性[FP/人月]
100
80
60
40
20
0
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
実績FP規模[FP]
図4-2 FP規模とFP生産性(全開発事例) 対数表示 プロジェクト件数:40
1000 新規開発
改造開発
FP生産性[FP/人月]
100 10 1 10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表4-1 FP生産性(全開発事例)の基本統計量
開発種別\FP生産性
全体
新規
改造
件数
40
30
10
最小値
3.4
4.4
3.4
25%
7.4
7.1
11.4
中央値
15.6
16.5
14.7
16
平均値
23.6
24.5
20.8
75%
40.0
37.7
35.0
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
108.7
21.0
22.6
108.7
43.3
14.6
一般財団法人 経済調査会
(2) FP規模とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係について示す。グラフは,データの分布状況をみるために,
対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模と実績工数が記入されているもの
図4-3 FP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:30
1000 FP生産性[FP/人月]
100 10 1 10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
図4-4 FP規模別のFP生産性(新規開発) 箱ひげ図
120
FP生産性[FP/人月]
100
80
60
40
20
0
300FP未満
300FP以上1,000FP未満
1,000FP以上3,000FP未満
3,000FP以上
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表4-2 FP規模別のFP生産性(新規開発)の基本統計量
FP規模\FP生産性
全体
300FP未満
300FP以上1,000FP未満
1,000FP以上3,000FP未満
3,000FP以上
件数
30
5
13
6
6
最小値
4.4
6.9
4.4
5.2
5.3
25%
7.1
14.2
6.8
8.2
8.4
17
中央値
16.5
23.2
19.7
10.5
15.5
平均値
24.5
27.9
32.9
12.3
15.7
75%
37.7
40.0
49.5
15.1
19.6
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
108.7
22.6
55.0
17.5
108.7
28.8
23.4
6.1
31.0
8.7
一般財団法人 経済調査会
(3) 適用業種別のFP規模とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,適用業種別に層別して示す。グラフは,対数表示のもの
とする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数および適用業種が記入されているもの
図4-5 適用業種別のFP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:30
1000
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
FP生産性[FP/人月]
100
運輸業,郵便業
卸売業,小売業
10
金融業,保険業
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表4-3 適用業種別のFP規模とFP生産性(新規開発)の基本統計量
適用業種\ 規模
適用業種\FP規模
全体
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売,小売業
金融業,保険業
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
学術研究,専門・技術サービス業
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
適用業種\FP生産性
全体
建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業,郵便業
卸売,小売業
金融業,保険業
不動産業,物品賃貸業
宿泊業,飲食サービス業
医療,福祉
教育,学習支援業
公務
学術研究,専門・技術サービス業
生活関連サービス業,娯楽業
サービス業(その他)
[単位:FP]
標準偏差
2,443
2,825
1,306
879
---1,381
291.5
3,261
------------------0.0
0.0
件数
30
4
9
3
0
2
2
8
0
0
0
0
0
0
1
1
最小値
92.0
215.0
92.0
531.0
---735.0
232.0
391.0
------------------926.0
400.0
25%
416.5
218.8
320.0
1,244
---1,426
377.8
639.3
------------------926.0
400.0
中央値
799.5
502.0
763.0
1,956
---2,116
523.5
2,663
------------------926.0
400.0
平均値
2,015
2,032
1,147
1,709
---2,116
523.5
3,784
------------------926.0
400.0
75%
2,566
2,315
1,232
2,298
---2,807
669.3
7,048
------------------926.0
400.0
最大値
8,810
6,909
4,541
2,640
---3,497
815.0
8,810
------------------926.0
400.0
件数
30
4
9
3
0
2
2
8
0
0
0
0
0
0
1
1
最小値
4.4
6.9
10.2
5.2
---6.3
23.2
5.3
------------------4.4
50.0
25%
中央値
16.5
39.0
20.6
7.5
---6.6
65.9
14.3
------------------4.4
50.0
平均値
24.5
35.0
29.1
10.8
---6.6
65.9
12.8
------------------4.4
50.0
75%
37.7
49.0
40.0
13.6
---6.7
87.3
16.4
------------------4.4
50.0
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
108.7
22.6
55.0
18.3
56.9
16.7
19.7
6.3
------6.8
0.2
108.7
42.7
23.4
6.1
------------------------------------4.4
0.0
50.0
0.0
7.1
25.0
14.2
6.4
---6.5
44.6
6.2
------------------4.4
50.0
18
一般財団法人 経済調査会
(4) システム構成別のFP規模とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,システム構成別に層別して示す。グラフは,層別の対比
をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数およびシステム構成が記入されているもの
図4-6 システム構成別のFP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:30
1000
クライアントサーバシステム
FP生産性[FP/人月]
Web系システム
その他
100
10
1
10
100
1000
10000
100000
実績FP規模[FP]
図4-7 システム構成別のFP生産性(新規開発) 箱ひげ図
100
90
80
FP生産性[FP/人月]
70
60
50
40
30
20
10
0
クライアントサーバ
Web系
その他
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表4-4 システム構成別のFP規模とFP生産性(新規開発)の基本統計量
システム構成\FP生産性
全体
クライアントサーバシステム
Web系システム
メインフレームシステム
組込系システム
その他
件数
30
10
19
0
0
1
最小値
4.4
5.6
4.4
------16.4
25%
7.1
11.8
6.9
------16.4
19
中央値
16.5
21.3
14.2
------16.4
平均値
24.5
31.3
21.4
------16.4
75%
37.7
43.0
35.5
------16.4
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
108.7
22.6
108.7
29.8
56.9
17.4
------------16.4
0.0
一般財団法人 経済調査会
(5) 主開発言語別のFP規模とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,主開発言語別に層別して示す。グラフは,層別の対比を
みるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数および開発言語が記入されているもの
※主開発言語は,開発言語の比率が50%を超えるのものとした
図4-8 主開発言語別のFP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:22
100
ASP.NET
C++(VC++含む)
FP生産性[FP/人月]
Java
VB
10
VB.NET
VC#.NET
その他(非オープンソース系)
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表4-5 主開発言語別のFP規模とFP生産性(新規開発)の基本統計量
単位
[単位:FP]
標準偏差
2,255
---66.0
---0.0
---2,875
---0.0
752.2
225.0
---1,776
主開発言語\FP規模
全体
ASP
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
件数
22
0
3
0
1
0
9
0
1
3
2
0
3
最小値
92.0
---160.0
---1,232
---92.0
---545.0
215.0
400.0
---763.0
25%
340.0
---190.0
---1,232
---735.0
---545.0
223.5
512.5
---773.5
中央値
773.5
---220.0
---1,232
---1,956
---545.0
232.0
625.0
---784.0
平均値
1,735
---233.3
---1,232
---2,900
---545.0
755.3
625.0
---2,029
75%
1,922
---270.0
---1,232
---3,497
---545.0
1,026
737.5
---2,663
最大値
8,810
---320.0
---1,232
---8,810
---545.0
1,819
850.0
---4,541
主開発言語\FP生産性
全体
ASP
ASP.NET
C
C++(VC++を含む)
COBOL
Java
SQL(PL/SQLを含む)
VB
VB.NET
VC#.NET
その他(オープンソース系)
その他(非オープンソース系)
件数
22
0
3
0
1
0
9
0
1
3
2
0
3
最小値
4.4
---40.0
---10.8
---4.4
---49.5
6.9
19.4
---20.6
25%
中央値
19.5
---40.0
---10.8
---6.8
---49.5
10.2
34.7
---46.9
平均値
24.1
---45.0
---10.8
---11.2
---49.5
13.4
34.7
---41.5
75%
40.0
---47.5
---10.8
---14.2
---49.5
16.7
42.3
---51.9
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
56.9
18.1
------7.1
55.0
------0.0
10.8
------31.0
8.5
------49.5
0.0
23.2
7.0
50.0
15.3
------56.9
15.3
7.1
---40.0
---10.8
---5.3
---49.5
8.6
27.0
---33.8
20
一般財団法人 経済調査会
(6) サーバOS別のFP規模とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発プロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,サーバOS別に層別して示す。グラフは,層別の対比
をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数およびサーバOSが記入されているもの
図4-9 サーバOS別のFP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:29
1000
UNIX
Linux
Windows2000系
その他
FP生産性[FP/人月]
100
10
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
図4-10 サーバOS別のFP生産性(新規開発) 箱ひげ図
90
80
FP生産性[FP/人月]
70
60
50
40
30
20
10
0
UNIX
Linux
Windows 2000 系
その他
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表4-6 サーバOS別のFP生産性(新規開発)の基本統計量
サーバOS\FP生産性
全体
UNIX
Linux
Windows2000系
その他
件数
29
2
8
17
2
最小値
4.4
5.2
4.4
5.3
6.3
25%
6.9
5.8
12.6
10.2
7.5
21
中央値
16.6
6.4
20.2
19.4
8.6
平均値
24.8
6.4
25.1
28.7
8.6
75%
40.0
6.9
35.0
40.0
9.7
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
23.0
108.7
7.5
1.1
56.9
17.5
108.7
25.8
10.8
2.2
一般財団法人 経済調査会
(7) 月あたりの開発工数とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,月あたりの開発工数とFP生産性の関係,および月あたりの開発工数を5人と10人を
閾値として3つのグループに分割したときのFP生産性の関係を示す。月あたりの開発工数は,実績工数(人月)÷実績工期(月)で算出
した。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数および実績工期が記入されているもの
2
月あたりの開発工数とFP生産性について,直線の相関関係と,累乗の相関関係の2種類で分析し,それぞれの式で決定係数R を確認
した。その結果,累乗の相関関係の方が決定係数R2は高かった(決定係数R2が0.5を下回ったため表示しなかった)。
図4-11 月あたりの開発工数とFP生産性(新規開発) プロジェクト件数:30
70
60
FP生産性[FP/人月]
50
40
30
20
10
0
0
10
20
30
40
50
60
月あたりの開発工数[人]
※他と大きく外れたデータ1件を除外した。
図4-12 月あたりの開発工数別のFP生産性(新規開発) 箱ひげ図
100
90
FP生産性[FP/人月]
80
70
60
50
40
30
20
10
0
5人未満
5人以上10人未満
10人以上
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表4-7 月あたりの開発工数別のFP生産性(新規開発)の基本統計量
月あたりの開発工数\FP生産性
全体
5人未満
5人以上10人未満
10人以上
件数
30
12
7
11
最小値
4.4
10.8
5.6
4.4
25%
7.1
22.2
6.6
5.8
22
中央値
16.5
43.5
6.9
14.7
平均値
24.5
42.9
10.5
13.4
75%
37.7
51.3
12.0
18.1
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
108.7
22.6
108.7
25.2
23.4
5.9
31.0
8.1
一般財団法人 経済調査会
(8) 発注要件の明確度・安定度別のFP規模とFP生産性:新規開発
ここでは,新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,発注要件の明確度・安定度別に示す。グラフは,層別の
対比をみるため対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数および発注要件の明確度・安定度が記入されているもの
・「発注要件は部分的に不明確・不安定」と「発注要件は明確で安定」のFP生産性(中央値)を比較すると,「発注要件は明確で
安定」のFP生産性が高い傾向がみられる。
図4-13 発注要件の明確度・安定度別のFP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:26
100
FP生産性[FP/人月]
全体的に不明確・不安定
部分的に不明確・不安定
明確で安定
10
1
10
100
1000
実績FP規模[FP]
10000
表4-8 発注要件の明確度・安定度別のFP生産性(新規開発)の基本統計量
明確度・安定度\FP規模
全体
全体的に不明確・不安定
部分的に不明確・不安定
明確で安定
非常に明確・安定
先行モデルがあり非常に明確・安定
明確度・安定度\FP生産性
全体
全体的に不明確・不安定
部分的に不明確・不安定
明確で安定
非常に明確で安定
先行モデルがあり非常に明確で安定
[単位:FP]
標準偏差
2,314
162.5
2,182
2,426
-------
件数
26
2
7
17
0
0
最小値
92.0
220.0
232.0
92.0
-------
25%
393.3
301.3
587.5
400.0
-------
中央値
773.5
382.5
850.0
763.0
-------
平均
1,840
382.5
1,618
2,103
-------
75%
2,246
463.8
1,079
2,640
-------
最大値
8,810
545.0
6,909
8,810
-------
件数
26
2
7
17
0
0
最小値
4.4
49.5
4.4
5.2
-------
25%
中央値
16.5
52.3
19.4
14.2
-------
平均
22.5
52.3
21.4
19.5
-------
75%
37.7
53.6
27.1
23.4
-------
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
56.9
17.2
55.0
2.7
46.9
13.2
56.9
16.4
-------------
7.1
50.9
12.3
6.8
-------
23
一般財団法人 経済調査会
(9)システムの社会的影響度別のFP規模とFP生産性:新規開発
ここでは、新規開発のプロジェクトを対象に,FP規模とFP生産性の関係を,システムの社会的影響度別に示す。グラフは,層別の
対比をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・新規開発のプロジェクト
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績FP規模,実績工数およびシステムの社会的影響度が記入されているもの
図4-14 システムの社会的影響度別のFP規模とFP生産性(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:30
1000
社会的影響が殆どない
社会的影響が限定される
FP生産性[FP/人月]
100
10
1
10
100
1000
実績FP規模[FP]
10000
図4-15 システムの社会的影響度別のFP生産性(新規開発) 箱ひげ図
60
FP生産性[FP/人月]
50
40
30
20
10
0
社会的影響が殆どない
社会的影響が限定される
社会的影響が極めて大きい
※箱ひげ図は外れ値を除いて表示しています。
表4-9 システムの社会的影響度別のFP規模とFP生産性(新規開発)の基本統計量
社会的影響度\FP規模
全体
社会的影響が殆どない
社会的影響が限定される
社会的影響が極めて大きい
社会的影響度\FP生産性
全体
社会的影響が殆どない
社会的影響が限定される
社会的影響が極めて大きい
[単位:FP]
標準偏差
2,443
451.9
2,729
----
件数
30
11
19
0
最小値
92.0
160.0
92.0
----
25%
416.5
276.0
716.0
----
中央値
799.5
400.0
1,956
----
平均
2,015
589.5
2,840
----
75%
2,566
773.5
4,019
----
最大値
8,810
1,819.0
8,810
----
件数
30
11
19
0
最小値
4.4
10.2
4.4
----
25%
中央値
16.5
40.0
10.8
----
平均
24.5
36.8
17.4
----
75%
37.7
49.8
18.1
----
[単位:FP/人月]
最大値
標準偏差
108.7
22.6
56.9
16.3
108.7
22.7
-------
7.1
21.3
6.4
----
24
一般財団法人 経済調査会
5.信頼性に関する分析
(1) FP規模と発生不具合件数:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクトを対象に,FP規模と発生不具合件数の関係を示す。発生不具合件数は,システム稼働後3カ月間の
累計値を用いる。開発中のテスト段階での検出不具合件数ではないことに注意されたい。グラフは,データの分布状況をみるために
対数表示のものとする。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が明確なもの
・実績FP規模および発生不具合件数が記入されているもの
図5-1 FP規模と発生不具合件数(全開発事例) 対数表示 プロジェクト件数:42
1000
新規開発
発生不具合件数[件]
改造開発
100
10
1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
図5 2 発生
具合件数(全開発事例)
グ ム プ ジ ク 件数 42
図5-2
発生不具合件数(全開発事例)のヒストグラム プロジェクト件数:42
9
8
新規開発
改造開発
7
プロジェクト数
6
5
4
3
2
1
0
0
~1 ~2 ~3 ~4 ~5 ~6 ~7 ~8 ~9 ~10 ~11 ~12 ~13 ~14 ~15 15超
発生不具合件数
表5-1 発生不具合件数(全開発事例)の基本統計量
開発種別\発生不具合件数
全体
新規開発
改造開発
件数
42
26
16
最小値
0.0
0.0
0.0
25%
1.0
1.0
0.0
25
中央値
2.0
2.0
1.5
平均値
8.9
13.3
1.8
75%
5.0
7.8
3.0
最大値
200.0
200.0
5.0
[単位:件]
標準偏差
30.7
38.3
1.6
一般財団法人 経済調査会
(2) FP規模と発生不具合密度:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクトを対象に,FP規模と発生不具合密度(1,000FPあたりの発生不具合件数)の関係を示す。発生不具合
件数は,システム稼働後3カ月間の累計値を用いる。グラフは,データの分布状況をみるために対数表示のものとする。データ抽出条件
は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が明確なもの
・実績FP規模および発生不具合件数が記入されているもの
・FP規模が500FP以上では,発生不具合密度は一定以下になっており,高いものはみられない。
図5-3 FP規模と発生不具合密度(全開発事例) 対数表示 プロジェクト件数:42
1000
新規開発
改造開発
発生不具合密度[件/1000FP]
100
10
1
0.1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
図5 4 発生
具合密度(全開発事例)
グ ム プ ジ ク 件数 42
図5-4
発生不具合密度(全開発事例)のヒストグラム プロジェクト件数:42
13
12
新規開発
11
改造開発
10
プロジェクト数
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
0
~5
~10
~15
~20
~25
~30
~35
~40
~45
~50
50超
発生不具合密度
表5-2 発生不具合密度(全開発事例)の基本統計量
開発種別\発生不具合密度
全体
新規開発
改造開発
件数
42
26
16
最小値
0.0
0.0
0.0
25%
0.7
1.0
0.0
26
中央値
2.2
2.2
2.1
平均値
27.0
39.6
6.4
75%
9.0
9.3
6.9
[単位:件/1,000FP]
最大値
標準偏差
862.1
130.9
862.1
9.3
30.9
9.3
一般財団法人 経済調査会
(3) FP規模と発生不具合密度:新規開発
ここでは,新規開発プロジェクトを対象に,FP規模と発生不具合密度の関係を示す。発生不具合件数は,システム稼働後3カ月間の
累計値を用いる。グラフは,データの分布状況をみるために,対数表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・実績FP規模および発生不具合件数が記入されているもの
図5-5 FP規模と発生不具合密度(新規開発) プロジェクト件数:26
100
90
発生不具合密度[件/1000FP]
80
70
60
50
40
30
20
10
0
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
実績FP規模[FP]
※他と大きく不具合密度が異なるデータ(1件)を表示していない。
図5-6 FP規模と発生不具合密度(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:26
1000
発生不具合密度[件/1000FP]
100
10
1
0.1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表5-3 FP規模と発生不具合密度(新規開発)の基本統計量
FP規模\発生不具合密度
全体
300FP未満
300FP以上1,000FP未満
1,000FP以上3,000FP未満
3,000FP以上
件数
26
3
12
9
2
最小値
0.0
10.9
0.0
0.0
2.2
25%
1.0
35.7
1.3
0.3
3.9
27
中央値
2.2
60.5
2.1
1.0
5.6
平均値
39.6
311.1
5.5
2.1
5.6
75%
9.3
461.3
9.6
3.6
7.3
[単位:件/1,000FP]
最大値
標準偏差
862.1
164.9
862.1
390.1
17.3
5.8
8.2
2.6
9.0
3.4
一般財団法人 経済調査会
(4)
システムの社会的影響度別のFP規模と発生不具合密度:新規開発
ここでは,新規開発プロジェクトを対象に,FP規模と発生不具合密度の関係について, システムの社会的影響度別に層別して
示す。グラフは,データの分布状況をみるために,対数表示も示す。データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が新規開発のもの
・実績FP規模,発生不具合件数およびシステムの社会的影響度が記入されているもの
図5-7 システムの社会的影響度別のFP規模と発生不具合密度(新規開発) プロジェクト件数:26
100
社会的影響が殆どない
90
社会的影響が限定される
発生不具合密度[件/1000FP]
80
社会的影響が極めて大
きい
70
60
50
40
30
20
10
0
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
実績FP規模[FP]
※他と大きく不具合密度が異なるデータ(1件)を表示していない。
図5 8 シ
ム 社会的影響度別 FP規模と発生 具合密度(新規開発) 対数表
プ ジ ク 件数 26
図5-8
システムの社会的影響度別のFP規模と発生不具合密度(新規開発) 対数表示 プロジェクト件数:26
1000
社会的影響が殆どない
社会的影響が限定される
発生不具合密度[件/1000FP]
100
社会的影響が極めて大
きい
10
1
0.1
10
100
1000
10000
実績FP規模[FP]
表5-4 システムの社会的影響度別のFP規模と発生不具合密度(新規開発)の基本統計量
全体
社会的影響が殆どない
社会的影響が限定される
社会的影響が極めて大きい
件数
26
9
16
1
最小値
0.0
1.0
0.0
0.3
25%
1.0
1.3
0.5
0.3
28
中央値
2.2
2.1
2.9
0.3
平均値
39.6
100.0
8.1
0.3
75%
9.3
10.2
9.1
0.3
[単位:件/1,000FP]
最大値
標準偏差
862.1
164.9
862.1
269.5
60.5
14.4
0.3
0.0
一般財団法人 経済調査会
6.見積と実績に関する分析
(1) FP規模の見積と実績:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクトを対象として,FP規模の見積と実績の差を分析する。なお,見積FP規模を計測したタイミングが,
基本設計着手前か基本設計完了後のどちらかであったプロジェクトを分析対象としている。さらに,統計量として,実績が見積に対
してどれだけ超過したかを表す見積超過率({実績値-見積値}÷見積値)を示す。
データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が明確なもの
・実績FP規模及び見積FP規模が記入されているもの
・見積FP規模を計測したタイミングが基本設計着手前もしくは基本設計完了後のもの
図6-1のグラフの対角を結ぶ点線(y = x)は,この線より下にある点は見積以内に実績が収まっていることを示している。線より
上にある点は実績が見積を上回っている。
図6-1 FP規模の見積と実績 対数表示 プロジェクト件数:35(新規開発23件,改造開発12件)
100000
新規開発(基本設計着手前)
新規開発(基本設計完了後)
改造開発(基本設計着手前)
実績FP規模[FP]
10000
改造開発(基本設計完了後)
1000
100
10
10
100
1000
10000
100000
見積FP規模[FP]
表6-1 FP規模の見積超過率(全開発事例)の基本統計量
全体
新規開発(基本設計着手前)
新規開発(基本設計完了後)
改造開発(基本設計着手前)
改造開発(基本設計完了後)
件数
35
16
7
5
7
最小値
-0.271
-0.271
0.000
0.000
0.000
25%
0.000
0.000
0.000
0.000
0.000
中央値
0.000
0.009
0.000
0.000
0.000
平均値
0.092
0.174
0.020
0.017
0.032
75%
0.055
0.124
0.031
0.000
0.024
最大値 標準偏差
1.250
0.293
0.415
1.250
0.074
0.031
0.086
0.034
0.175
0.061
図6-2 FP規模の見積超過率(全開発事例)のヒストグラム
22
20
18
プロジェクト数
16
14
12
10
8
6
4
2
0
~-0.3
~-0.2
←見積内
~-0.1
~0
~0.1
~0.2
~0.3
FP規模の見積超過率
29
~0.4
~0.5
~0.6
0.6超
超過→
一般財団法人 経済調査会
(2) 工数の見積と実績:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクトを対象として,工数の見積と実績の差を分析する。さらに,統計量として,実績が見積に対してど
れだけ超過したかを表す見積超過率({実績値-見積値}÷見積値)を示す。
データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が明確なもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工数及び見積工数が記入されているもの
図6-3のグラフの対角を結ぶ点線(y = x)は,この線より下にある点は見積以内に実績が収まっていることを示している。線より
上にある点は実績が見積を上回っている。
・表6-2より見積工数に対して実績が -0.3%~+16.8%で変動している(全体,「25パーセンタイル」~「75パーセンタイル」
の幅で見た場合)。
図6-3 工数の見積と実績 対数表示 プロジェクト件数:63(新規開発45件,改造開発18件)
10000
新規開発
改造開発
実績工数[人月]
1000
100
10
1
1
10
100
1000
10000
見積工数[人月]
表6-2 工数の見積超過率(全開発事例)の基本統計量
件数
63
45
18
全体
新規開発
改造開発
最小値
-0.460
-0.255
-0.460
25%
-0.003
-0.024
0.000
中央値
0.000
0.009
0.000
平均値
0.161
0.222
0.007
75%
0.168
0.244
0.033
最大値 標準偏差
2.000
0.435
2.000
0.493
0.250
0.149
図6-4 工数の見積超過率(全開発事例)のヒストグラム
30
25
プロジェクト数
20
15
10
5
0
~-0.4 ~-0.3 ~-0.2 ~-0.1
←見積内
~0
~0.1
~0.2
工数の見積超過率
~0.3
~0.4
~0.5
~0.6
0.6超
超過→
30
一般財団法人 経済調査会
(3) 工期の見積と実績:全開発事例
ここでは,全開発プロジェクトを対象として,工期の見積と実績の差を分析する。さらに,統計量として,実績が見積に対してど
れだけ超過したかを表す見積超過率({実績値-見積値}÷見積値)を示す。
データ抽出条件は以下による。
■データ抽出条件
・開発事例の案件区分が明確なもの
・開発6工程(システム・ソフトウェア要件定義~総合テスト<ベンダ確認>)すべてで作業が行われたもの
・実績工期及び見積工期が記入されているもの
図6-5のグラフの対角を結ぶ点線(y = x)は,この線より下にある点は見積以内に実績が収まっていることを示している。線より
上にある点は実績が見積を上回っている。
・表6-3より,新規開発は,見積工期に対して実績が0%~+3%で変動している(全体,「25パーセンタイル」~「75パーセンタイル」の
幅で見た場合)。
図6-5 工期の見積と実績 プロジェクト件数:76(新規開発53件,改造開発23件)
100
新規開発
実績工期[月]
改造開発
10
1
1
10
100
見積工期[月]
表6-3 工期の見積超過率(全開発事例)の基本統計量
件数
76
53
23
全体
新規開発
改造開発
最小値
-0.214
-0.214
-0.143
25%
0.000
0.000
0.000
中央値
0.000
0.000
0.000
平均値
0.071
0.094
0.018
75%
0.000
0.027
0.000
最大値 標準偏差
1.000
0.201
1.000
0.232
0.286
0.073
図6-6 工期の見積超過率(全開発事例)のヒストグラム
60
50
プロジェクト数
40
30
20
10
0
~-0.2
←見積内
~-0.1
~0
~0.1
工期の見積超過率
~0.2
~0.3
~0.4
~0.5
~0.6
0.6超
超過→
31
一般財団法人 経済調査会
白紙
禁無断転載
平成25年度
ソフトウェア開発に関する調査票集計結果その2
-調査票Ⅲ(個別事例)の分析結果-
非売品
平成26年6月
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