1県1組合化に向けて

1県1組合化に向けて
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組合員の皆さまへ
組合員の皆さまには、平素よりNOSAI事業の運営に際しまして、格別のご理解・
ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
組合員の皆さまの自主的な相互扶助を基本とするNOSAI制度は、近年の全国的な
異常気象を背景として、これまで以上にその役割に対する期待が高まっております。
しかし一方で、NOSAI制度に対する国庫補助金の大幅な削減や農業者の減少による
賦課金の減少など、NOSAI団体を取り巻く環境は厳しさを増しております。
このため、本県NOSAI団体においては、業務の効率化による運営コストの削減をはじめ
とし、監査体制の充実やガバナンスの強化等、環境の変化に対応した組織運営の見直しが
急務となっております。
こうした課題に的確に対応し、将来にわたり安定的にNOSAI制度を継続したうえで、
制度の機能を十分に発揮できるよう、本県NOSAI団体では1県1組合化に向けた協議を
進めてまいりました。
平成28年4月の新組合設立に向け、
「1県1組合化に向けて」を作成いたしました。
組合員の皆さまの期待と信頼に応えられるNOSAIを目指してまいりますので、ご理解と
ご協力をお願い申し上げます。
N O S A I の 理 念
農業は 緑 土 水 を守り
豊かな食料を供給する産業です
わたしたちNOSAIは
自らの知と技を磨き
信頼の絆によって損害の防止と補てんに努め
日本農業の発展と
うるおいのある社会づくりに貢献します
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Ⅰ
1県1組合化の目指す方向
<セーフティーネット機能として安定的な事業運営を図る体制>
農業災害対策の基幹的な制度を運営している組織として、災害時の損失を補填し、
組合員の皆さまが継続して農業経営ができるよう、安定的な事業運営が図れる体制を
構築します。
<組合員の皆さまとの接点強化とサービスの維持向上>
組合員の皆さまとの接点を一層強化し、農家サービスの維持向上に努めます。
また、組合員の皆さまと組合とのパイプ役として大きな役割を担っていただいて
いる、NOSAI部長や損害評価員との連携をより強く信頼の持てるものとしてま
いります。
<効率化で合理的な業務運営>
業務の効率化を図り、組合員の皆さまから信頼される運営に努めます。
また、合理化を推進しコストの削減に努めてまいります。
<コンプライアンス態勢の確立>
社会的信頼に応える体制を確立するため、内部監査の充実を図り、ガバナンスの
一層の強化を図ってまいります。
また、高い倫理観をもち運営に努めてまいります。
<スピード感を持った事務処理>
意思決定の迅速化を図り、効率的・合理的な事務処理に努めてまいります。
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Ⅱ
新組合の概要
<合併の方法>
新設合併とします。
<合併の期日>
合併の期日は、平成28年4月1日とします。
<合併組合の名称>
この組合は、福島県農業共済組合(呼称「NOSAI福島」
)といいます。
<区
域>
この組合の区域は、福島県(檜枝岐村を除く。)の区域とします。
<事務所の所在地>
(1)
本所は、福島県福島市に置きます。
福島市栄町6番6号
NBFユニックスビル6F
(2) 支所は、現在の9組合を支所とし郡山田村、白河、会津支所のそれぞれに
出張所を置きます。
ア 県 北 支
所
福島市方木田字谷地20番地の3
イ 安 達 支
所
二本松市羽石221番地1
ウ 郡山田村支所
田村出張所
郡山市桑野2丁目1番15号
田村市船引町船引字和尚壇77番地
エ いわせ石川支所
石川郡玉川村大字岩法寺字湯神前11番地1
オ 白 河 支
白河市旭町一丁目240番地
所
棚倉出張所
カ 会 津 支
所
南会津出張所
東白川郡棚倉町大字寺山字高瀬田16番地5
河沼郡湯川村大字桜町字森台77番地
南会津郡南会津町福米沢字観音前997番地1
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キ 相
馬
支
所
南相馬市原町区日の出町507番地
ク 双 葉 支
所
双葉郡楢葉町大字北田字鐘突堂 5 番地 10(仮事務所)
ケ い わ き 支 所
<機
いわき市平鎌田町3番地の3
構>
組 合 員
総 代 会
監 事 会
理 事 会
NOSAI部長
損害評価会
損害評価員
本 所
い
わ
双
相
南
葉
馬
き
支
会
会
津
支
出
支
所
所
所
出
河
支
所
所
所
郡
田
山
村
田
川
出
村
支
張
支
所
所
所
せ
石
張
張
所
倉
い
わ
棚
津
支
白
安
県
達
北
支
支
所
所
家
畜
臨
床
技
術
研
修
所
家
畜
診
療
セ
ン
タ
ー
※ 家畜診療センターについては、現状維持を基本に県内6か所(安達、郡山田
村、いわせ石川、白河、会津及び相馬支所内)に配置し、関係機関との連携を
図りながら、より高度な診療を農家の皆さまに提供できる体制の充実に努めて
まいります。
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<組
(1)
織>
組合員資格
農業災害補償法第15条の定めによります。
(2)
総 代
ア 定
数
285人以内とします。
イ
期
3年とします。ただし、新組合設立当初の任期は、平成31年
任
3月31日までとします。
ウ 選挙区
支所名
支所ごとの選挙区及び定数は下表のとおりです。
新選挙区
福島市の区域
県 北 伊達市の区域
伊達郡の区域
二本松市の区域
安 達
本宮市及び大玉村の区域
郡山市の旧郡山市、逢瀬町及び片平町の区域
郡山市湖南町、喜久田町及び熱海町の区域
郡山市三穂田町、安積町及び田村町の区域
郡山田村
郡山市富久山町、日和田町、西田町及び中田町の区域
田村市滝根町、大越町、常葉町、都路町及び田村郡小野町の区域
田村市船引町及び田村郡三春町の区域
須賀川市の内浜田、小塩江、川東、大森田及び東山の区域
須賀川市の内須賀川、西袋、稲田及び仁井田の区域
須賀川市の内長沼、桙衝、白方及び白江の区域
いわせ石川 鏡石町及び天栄村の区域
石川町の区域
玉川村及び平田村の区域
浅川町及び古殿町の区域
白河市の区域
白 河 西郷村、中島村、泉崎村及び矢吹町の区域
鮫川村、棚倉町、塙町及び矢祭町の区域
喜多方市、北塩原村及び西会津町の区域
会津若松市、磐梯町及び猪苗代町の区域
会 津 会津坂下町、湯川村、柳津町、三島町、金山町、昭和村及び会津
美里町の区域
下郷町、南会津町及び只見町の区域
相馬市及び新地町の区域
相 馬
南相馬市及び飯舘村の区域
双 葉 双葉郡の区域
平、赤井、神谷、草野、飯野、夏井、高久、豊間、小川、川前、四
倉、大浦、大野、久ノ浜及び大久の区域
いわき
内郷、好間、三和、常磐、入遠野、上遠野、泉、小名浜、江名、鹿
島、渡辺、植田、山田、錦、勿来、川部及び田人の区域
計
30
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定数
内訳
合計
16
12
9
18
10
6
6
7
7
10
8
5
4
4
6
6
4
4
9
9
10
16
13
18
9
10
14
14
37
28
44
33
28
56
24
14
10
21
11
285
285
(3)
役 員
ア 定
数
イ
期
任
理事23人、監事4人とします。
3年とします。ただし、新組合設立当初の任期は、平成
28年5月31日までとします。
ウ 選出方法
選任制とし、支所ごとの定数は下表のとおりです。
支所名
理
事
県
北
3 人
安
達
2 人
郡山田村
3 人
いわせ石川
3 人
監 事
1人
白
河
3 人
会
津
5 人
相
馬
2 人
双
葉
1 人
い わ き
1 人
計
(4)
1人
4人
損害評価会委員
数
1,030人以内とします。
イ 任
期
3年とします。
損害評価員
ア 定
(6)
1人
23 人
ア 定
(5)
1人
数
現状維持の6,620人以内とします。
NOSAI部長
ア 定
数
現状と同様、集落(又はこれに準ずる地区)ごとに委嘱します。
(平成27年4月1日現在で6,521人)
(7)
職 員
ア 定
数
合併期日の現在数を承継します。
(平成27年4月1日現在で
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345人)
Ⅲ
組合運営の基本事項
<共済事業の種類と共済目的>
共済事業の種類と共済目的は次のとおりです。
(1)
農 作 物 共 済
水稲及び麦
(2) 家 畜 共
済
牛、馬、種豚及び肉豚
(3) 果 樹 共
済
りんご、ぶどう、なし及びもも
(4)
畑 作 物 共 済
ばれいしょ、大豆及びそば並びに蚕繭
(5) 園 芸 施 設 共 済
特定園芸施設、附帯施設及び施設内農作物
(6) 建 物 共
建物
済
(7) 農 機 具 共 済
農機具
<事業年度>
毎年、4月1日から翌年3月31日までとなります。
<共済金額>
農作物共済及び畑作物共済の共済金額は、主務大臣が定めた2以上の金額のうち
最高額の金額と同額とします。
<共済掛金率の地域区分等>
合併以降、基準共済掛金率が一般に改定されるまでは、合併前の組合ごとの掛金
率を適用します。
<共済細目書の提出期日及び共済掛金の払込期限>
模範共済規程例によります。
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<事務費の賦課>
事務費の賦課単価及び賦課方法は、3年間を限度として、同一となるよう調整し
てまいります。
防災賦課金についても、同様に進めてまいります。
<基準収量の設定>
現行の基準収穫量を基本に現状を勘案し、収量等級区分により全般の均衡調整を
図り、設定してまいります。
<損害防止事業>
損害の補填と損害防止は、表裏一体の関係にあり、積極的に推進する必要があります
ので、損害防止事業をより強化充実するために、関係機関・団体との連携協調を進め、
防除体制のより一層の強化に努めることとし、当面、各組合が実施している事業を引継
いでまいります。
<設立委員>
新組合の設立委員は、各組合の総代会で組合員の皆さまから選出し、設立準備に
あたっていただきます。
組
合 名
委員数
福 島 県 北
3 人
安 達 地 方
2 人
郡 山 田 村
3 人
いわせ石川
3 人
白 河 地 方
3 人
会
津
5 人
相 馬 地 方
2 人
双 葉 地 方
1 人
い わ き 市
1 人
計
23人
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<その他>
(1)
法定積立金
既積立金をそのまま新組合に引継ぎます。
(2)
特別積立金
既積立金をそのまま新組合に引継ぎます。
(3)
未収債権
完全解消に努めます。
(4)
事業不足金
そのまま新組合に引継ぎます。
(5)
固定資産
そのまま新組合に引継ぎます。
(6)
備品
そのまま新組合に引継ぎます。
(7)
退職給付引当金
現組合ごとに所要額の引当てに努め、そのまま新組合に引継ぎます。
(8)
諸規則の制定
諸規則については、福島県農業共済組合連合会諸内規及び農業共済組合
標準諸内規に準じて定めます。
(9)
農業委員の推薦
新組合から各市町村に推薦する農業委員は、 当該市町村に居住する理事
又は組合員のなかから選任することができるものとします。
(10)
公告の方法
新組合の事務所掲示板に掲示することとし、必要があるときは、書面をもっ
て組合員に通知し、又は福島民報及び福島民友新聞に掲載してまいります。
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<ご質問にお答えします>
Q なぜ1県1組合化は必要なのか?
A
農村では、農業従事者の高齢化が進行し担い手の減少も続いており、さらには、
TPP・FTA等貿易自由化を求める動きが強まっています。
このようななかで、NOSAI制度が今後も組合員の皆さまのご期待に応え続
けていくためには、団体の経営基盤の強化が喫緊の課題となっております。
NOSAI制度は、自然災害等を補填し、農業経営の安定を図ることを目的と
する制度でありますので、この制度を運営する組合は、将来にわたって安定した
運営を図っていく必要があることから、1県1組合化を進めております。
Q 1県1組合化のメリットは?
A 健全で強固な運営基盤を築くとともに、より一層業務の効率化を図ることで、
運営経費の削減が可能になります。管理部門の集約が可能になり、損害防止事業
や組合員の皆さまに対する支援活動が充実できます。
Q 組合員サービスは維持できるのか?
A 組合員である農家の皆さまとの接点を一層強化し、農家サービスの低下をま
ねかない体制を構築し運営に努めてまいります。
また、NOSAI部長や損害評価員との連携をより強くしてまいります。
Q 合併により事務費賦課金はどうなるのか?
A
事務費賦課金の多くを占める水稲共済割は、組合間で較差がありますが、
今後、組合員の皆さまにとりまして負担増嵩とならないよう、新組合の収支等
を勘案しながら検討してまいります。
Q 合併により掛金は高くならないか?
A 合併以降、基準共済掛金率が一般に改定されるまでは、合併前の組合ごとの
掛金率を適用しますので、合併により変わることはありません。ただし、将来
においては、3年ごとの定時改定により見直しが行われます。
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<今後の主なスケジュール>
平成27年6月12日
合併予備契約書調印式
平成27年7月7日
臨時総代会※県下一斉
(合併の議決、設立委員の選任、予備契約書の承認)
平成27年7月中旬から
設立委員会による協議スタート
平成28年4月1日
新組合設立
福島県農業共済組合合併推進協議会
〒960-8031 福島市栄町6番6号 NBF ユニックスビル6F
℡(024)521-2715 fax(024)523-1887
http://www.fukushima-nosainet.Jp/~nosai-fukushima/
E-mail:[email protected]
※ これまでの経過をホームページに掲載しておりますので、ご覧ください。
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(H27.4.1)