2014年度 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ索道安全

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ
索道安全報告書
2014 年 度
中央アルプス観光株式会社
1.
利用者の皆様へ
当社の索道事業に対しまして、ご利用、ご理解を賜りまして誠にありがとう
ございます。
当社は、経営理念の第一に安全の確保を掲げ、法令遵守と共に安全輸送に努
めております。
この報告書は、中央アルプス観光株式会社の行う索道事業について、鉄道事
業 法 第 38 条 に お い て 準 用 す る 同 法 第 18 条 の 3 第 2 項 の 規 定 に 基 づ き 、輸 送 の
安全を確保し、事業の運営方針、実施及び管理の体制、方法を定め、安全管理
体制の確立、輸送の安全水準の維持及び向上を図ることを目的として公表する
ものです。
皆様からのお声を輸送の安全に役立てさせていただき、ご意見を頂ければ幸
いです。
中央アルプス観光株式会社
代表取締役社長
2.
森川
優
基本方針と安全目標
(輸送の安全を確保するための方針)
①社長及び役員は、索道施設及び職員を総合活用して運送の安全を確保するた
めの管理の方針その他事業活動に関する基本的な方針を具体的に定め、安全
第一の意識を持って事業活動を行える体制の整備に努めなければならない。
②社長、役員及び職員等は、次に掲げる安全に係る行動規範を理解し、輸送の
安全確保に努めなければならない。
○ 一致団結して輸送の安全確保に努める事。
○ 輸 送 の 安 全 に 関 す る 法 令 及 び 関 連 規 定( 本 規 定 、運 転 取 扱 細 則 及 び 整 備 細
則 等 を 含 む )を よ く 理 解 す る と と も に 、こ れ を 遵 守 し 、厳 正 、忠 実 に 職 務
を遂行する事。
○ 常に輸送の安全に関する状況を理解するよう努める事。
○ 職 務 の 実 施 に あ た り 、推 測 に 頼 ら ず 確 認 の 励 行 に 努 め 、疑 義 の あ る と き は 、
時間的余裕を勘案し上席者に意見を求める等最も安全と思われる取扱に
努める事。
○ 事 故 及 び 災 害 等 が 発 生 し た と き は 、人 命 救 助 を 最 優 先 に 行 動 し 、拡 大 防 止
に努め速やかに安全適切な処置を行なう事。
○ 常に問題意識を持ち、必要なときは変革改善に取り組むよう努める事。
(安全目標)
索道輸送安全目標は次のとおりとする。
○ 設 備 不 具 合 に よ る 事 故 を 未 然 に 防 ぎ 、万 一 事 故 が 発 生 し た 場 合 は 迅 速 且 つ
的確な対応をとる事とする。
○ 当社責任による人身障害事故の発生件数を引き続きゼロとする。
○ 安全管理規程の周知徹底。
3.
事故等の発生状況とその再発防止措置
○ 索道運転事故
平 成 26 年 度 該 当 な し 。
○ 災害(地震や暴風雨、災害等)
平 成 26 年 12 月 15 日 ~
雪崩により倒木が通信線に掛り線を谷側へ
10m 程 引 っ 張 っ た ま ま 停 止 、 周 辺 の パ ン ザ ー マ ス ト 8 本 が 倒 壊 。
仮復旧を実施。通信路線等の代替工法現在検討中。
○ インシデント(事故の兆候)
平 成 26 年 6 月 3 日
制御装置の故障
下 り 運 転 中 の 2 号 車 搬 器 が 、 山 麓 駅 手 前 約 140m 付 近 で サ イ リ ス タ 異 常
が作動して運転が停止。3 分程度原因調査を行ったが、復旧不可能と判
断し、予備原動機に切り替えて運転し、搬器乗車中の乗客の降車対応を
行 っ た 。原 因 が サ イ リ ス タ の 故 障 と 判 明 し た た め 、サ イ リ ス タ を 交 換 し 、
5~ 6 回 試 運 転 を 行 い 、運 行 に 支 障 が な い か 確 認 し た 。事 象 後 も 定 期 的 に
点検を実施し、また試運転時に聴覚等にて点検し、異常が認められた場
合は直ちに部品交換にて対応。
○ 行政指導等
平 成 26 年 度 該 当 な し 。
4.
輸送の安全確保のための取組み
○ 人材教育
・年度初めに新人教育を、又閑散期及び朝礼を活用して索道の整備と安全
運行についての教育を実施いたしました。
○ 冬季片側運行
・冬季時の積雪過多による、運行弊害の軽減のため実施。
○ 緊急時対応訓練
・4、9、12 月 、ロ ー プ ウ ェ イ の 非 常 事 態 を 想 定 し た 予 備 エ ン ジ ン 訓 練 を 実
施。
・6 月 、ロ ー プ ウ ェ イ の 非 常 事 態 を 想 定 し た 救 助 訓 練 を 地 元 警 察 署 ・消 防 署
との合同訓練の実施。
・9 月、地震防災総合訓練を実施。
○ 安全のための投資と支出
・ 平 成 26 年 度 は 、 下 記 の 設 備 点 検 工 事 を 実 施 い た し ま し た 。
月
日
実
施
内
容
H26.4.14~ H26.4.15
電気設備整備点検
H26.4.16~ H26.4.17
索条切詰め工事(曳索、平衡索)
H26.6.20~ H26.6.27
搬器更新
H26.9.17~ H26.9.18
機械設備点検(振動検査)
H26.12.2~ H26.12.3
油圧ユニット点検整備
H26.4.14~ H26.4.15
電気設備整備点検
H26.4.16~ H26.4.17
索条切詰め工事(曳索、平衡索)
H26.6.20~ H26.6.27
搬器更新
H26.9.17~ H26.9.18
機械設備点検(振動検査)
H26.12.2~ H26.12.3
5.
油圧ユニット点検整備
当社の安全管理体制
6.
利用の皆様の連携とお願い
○ お 客 様 か ら 安 全 で 信 頼 さ れ る 索 道 事 業 を 行 っ て ま い り ま す 。お 客 様 か ら お
寄せいただいたご意見は、真摯に受け止め、事業に役立ててまいります。
○ 乗車時の注意事項
・火薬類・揮発油・灯油等の危険物の持ち込みは禁止されています。
・改札後は、係員の指示に従って下さい。
・法令の規定、公の秩序、又は善良の風俗に反するような行為があり、他
のお客様に迷惑を及ぼす恐れのある場合には、搭乗をお断りすることが
あります。
7.
ご連絡先
安全報告書へのご感想、当社の安全への取り組みに対するご意見をお寄せ
下さい。
〒 399-4117
長 野 県 駒 ヶ 根 市 赤 穂 759-489
中央アルプス観光株式会社
中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ
TEL: 0265-83-5202( 索 道 事 業 部 )
TEL: 0265-83-3107
FAX: 0265-83-4537
E-mail:[email protected]