フィルタリングソフトの使用方法:PDF形式

株式会社エイテック
MOVTRA フィルタリングソフトの使用方法について
1. はじめに
本マクロプログラムは、MOVTRA で計測した車両データの中で計測異常値を削除し、正常に計測できた
データのみを抽出するフィルタリングソフトです。
MOVTRA にて生成される csv データをこのマクロを通すことで、異常データを削除した csv データが
オリジナルデータフォルダ内に作成されます。
2. フィルタリングの条件
本プログラムでは以下の条件のフィルタリングを実施しています。
①データ自体の削除条件
以下のデータについてデータを削除します。
■車速異常データ
車速が 200km/h であるデータ
■車長異常データ(1)
メインセンサによる車長、サブセンサによる車長計測値が共に 2000mm 以下のデータ
■車長異常データ(2)
メインセンサによる車長、サブセンサによる車長計測値の一方が 20000mm 以上のデータ
■車長異常データ(3)
指定したメインセンサの車長下限値未満のデータ
※「4.マクロの使い方 ④メインセンサの下限値設置」 参照
■未分類データ(削除するかしないかは選択できます)
以下発生条件により分類(M-type/S-type)が「0」のデータ
【未分類発生条件】
・車速 5km/h 以下として計測されたデータ
・メインセンサのみ検知されたデータ
・対向車線のはみ出し等
②車速データの削除条件
以下のデータについては車両カウントとしては残りますが車速異常と判断し車速値を削除します。
■車長異常データ(1)
メインセンサによる分類、サブセンサによる分類が共に小型車「2」の場合で、メインセンサによ
る車長とサブセンサによる車長差が 1500mm 以上のデータ
■車長異常データ(2)
メインセンサによる分類、サブセンサによる分類の一方が大型車「3」の場合で、メインセンサ
による車長とサブセンサによる車長の差が 3000mm 以上のデータ
3. フィルタリング処理の実際
①フィルタリング処理前のデータ
time
speed(kph)M-length(mm)
M-type
0:00:03
106.7
14519
0:00:37
0:00:45
0:00:48
0:00:57
39.5
4274
0:01:19
70.2
7902
0:01:16
0:01:38
65.5
1455
0:01:42
50.5
9193
0:01:45
57.6
5600
0:01:49
64
13511
0:01:51
65.5
10091
0:01:53
37.4
7688
0:02:06
40.6
1915
0:02:24
46.5
1742
0:02:35
67
6233
0:02:36
160
4444
M-status S-length(mm)
S-type
S-status
3
16593
3
0
0
0
0
0
0
2
6849
3
3
10927
3
0
0
2
4545
2
3
1404
2
3
3760
2
3
12978
3
3
8273
3
3
5818
3
2
338
2
2
452
2
3
5953
3
2
10444
3
緑色:正常計測値としてデータが残る。
黄色:車長異常として車速データのみが削除される。(車両カウントは残ります。)
橙色:未分類、車長異常にてデータ自体が削除される。
②フィルタリング処理後のデータ
time
speed(kph)M-length(mm)
M-type
0:00:03
106.7
14519
0:00:57
39.5
4274
0:01:19
7902
0:01:38
1455
0:01:42
9193
0:01:45
57.6
5600
0:01:49
64
13511
0:01:51
65.5
10091
0:01:53
37.4
7688
0:02:35
67
6233
0:02:36
4444
3
2
3
2
3
3
3
3
3
3
2
M-status S-length(mm)
S-type
16593
6849
10927
4545
1404
3760
12978
8273
5818
5953
10444
S-status
3
3
3
2
2
2
3
3
3
3
3
4. マクロの使い方
①計測データの「.csv」ファイルを用意してください。
②CD-ROM の中の「File フォルダ」の「MOVTRA_Filter_macro.xls」を開きます。
③「マクロを有効にする」を選択します。
④メインセンサの下限値を設定します。
入力した車長未満のデータが削除されます。(メインセンサの計測値のみに適用)
※数字を入力しなければ、メインセンサによる車長、サブセンサによる車長計測値が共に 2000mm 以下の
データが削除されます。
※2000mm 未満を設定した場合でも、計測データがメイン・サブセンサ共に 2000mm 以下の場合は異常値として
2000mm 以下のデータも削除されます。
⑤未分類データを「削除する」か「削除しない」を選択します。
※未分類データ
・車速 5km/h 以下として計測されたデータ
・メインセンサのみ検知されたデータ
⑥『フィルタリング開始』ボタンを押すと【ファイルを開く】ボックスが表示されますので、フィルタ処理を行う
MOVTRA データ(.csv データ)の保存されているフォルダから処理したいデータの一つを選択します。
⑦『開く』を選択することでマクロが動作開始します。
処理が終わると、続けて処理を行うデータがあるがどうかを聞いてきます。
⑧複数のデータ処理を行いたい場合は、連続してフィルタ処理を続けることが出来ますので、ここで『はい』を選
択し、次に処理するデータを選択してください。
全てのデータ処理が終われば、『いいえ』を選択して、処理の継続を終了させます。
⑨下記メッセージボックスが表示され、一連の処理は完了します。
⑩MOVTRA データ処理を選択した同じフォルダに、そのファイル名+「flt」という名前でフィルタ処理後のデータ
が保存されます。
「20100312000006.csv」というデータに対してフィルタ処理を行うと
「20100312000006flt.csv」というデータが自動的に生成されます。
⑪以上でフィルタリング処理の完了です。
この後、『集計ソフト』を使用し【MOVTRA 時間毎集計】などの処理を行ってください。