大東小学校だより - さいたま市立大東小学校

平成27年度
5月号
大東小学校だより
№2
さいたま市立大東小学校
浦和区大東3-14-1
048(886)7296
思いやりの心「ガッツとガッツポーズ」
校 長
橋 本
滋
新緑の美しい季節となりました。校庭の柳の若葉が薫風にゆるやかになびきながら、校庭で元気に遊ぶ子どもたちを
見守っています。若葉のような1年生も入学から1か月余りが経ち、先生や友達と元気に過ごしています。
新しい学級となって1か月余りが過ぎ、友達にも先生にも慣れてきたころです。お互い遠慮も少しずつなくなり、本
音が出てくる時期です。子どもたちが担任にいろいろなことで相談をしてくるのもこの時期から多くなる傾向がありま
す。また、友達とのことや環境の変化から何となく元気が出ない子どもが出てくるのもそんな時期でもあります。子ど
もへの目配りと心配りをより細かくしていかなければならないと思います。
さて少し前のことになりますが、春の選抜高校野球で香川県立英明高等学校が「ガッツポーズ禁止」としたことが話
題となったことがありました。残念ながら英明高校も1回戦で敗退してしまったこともあり、ご記憶されている方が少
ないかもしれませんが、私なりにちょっと気になりましたので「ガッツポーズ」について調べてみました。すると、ガ
ッツポーズが多くの人に知られるようになったのは、ボクシングからだそうです。勝利者が両手を挙げて自らの勝利の
喜びを全身で表現した感動的な姿が多くの人の心に残り、それから他のスポーツへと広がっていったようです。
しかし、剣道ではガッツポーズをして一本が取り消しになったり、柔道では敗者への配慮
として控えることを求めたりしているそうです。
大相撲でも横綱のガッツポーズが問題視さ
れたことがありました。ガッツポーズを控えさせている訳は、
「他者への配慮」とのことで
す。特に武道では、ただ強ければいいのではなく、そこに、礼儀作法や品位が求められるの
だそうです。
「敗者を思いやる心」からとも言えるかもしれません。私が思うには、
「ガッツ
ポーズ」をしてはいけないというのではなく、使う場面があるのだと思いました。相手の失
敗に対して「ガッツポーズ」はないと思うのです。そんな心配り、思いやりもあるのだと思
いました。
また、ガッツポーズの元の言葉「ガッツ」については、
「根性」
「がんばる心」などを言い、困難なことがあってもく
じけず、前に進もうとしている人に対して「あの人はガッツがある」とか、励ましの意味で、
「ガッツをだせ!」など
と使います。いろいろな困難なことがあった場合、それに負けない「ガッツ」が必要です。そしてその「ガッツ」は誰
もが初めからもっている訳ではなく、小さな困難を一つ一つ乗り越えた経験と、乗り越えられた自信の積み重ねによっ
て、困難なことに立ち向かう力が備わるものと思います。また、困難を乗り越えるためには、周りからの応援が大きな
力になります。思いやりの心をもち、困難に負けない子どもを育てることが重要だと考えます。
さて本校では、さいたま市教育委員会から「道徳教育」の研究指定を受け、昨年度より研究に取り組んでいます。道
徳の時間を中心として、子どもの心に残る授業、子どものよりよく成長させるための授業ができるよう研究を進めてい
ます。道徳の時間は、自分の思ったことや友達の意見を聞いて考えたことなどを出し合う授業です。道徳教育は、道徳
の時間だけではなく、全ての教科、活動においても成されます。
昨年度に引き続き、本年度も本校の教育活動は、道徳教育の視点からも、
「みんなキラキラ、さわやか笑顔」の学校
を目指していきます。保護者の皆様、地域の皆様、今後もご協力の程、よろしくお願いします。
<防犯ボランティア&交通指導員さん募集>
今年度も防犯ボランティアを募集します。防犯ボランティアに参加していただける方は、教頭までご連絡ください。
また、登校時の交通安全指導をしていただける交通指導員さんを探しています。さいたま市に在住する、25歳から70歳まで
の方(新規の委嘱は66歳まで)というのが条件で、通学路の危険箇所等での登校時の立哨指導(1ヶ月を通じて概ね15回)、交
通安全に関する教育・広報活動等が職務の内容となります。非常勤特別職として、報酬もあります。保護者・地域の方で、交通
指導員を引き受けていただける方も、同じく教頭までご連絡ください。
<お礼とお願い>
・過日の授業参観懇談会では、多数ご来校いただき、ありがとうございました。
・学校安心メールに登録が済んでいない方は、早急にお願いします。現在の登録率
は、94.7%です。