基本的な犬の捜索ノウハウ 小・中・大型犬の違い 小型犬は、早い段階で

基本的な犬の捜索ノウハウ
小・中・大型犬の違い
小型犬は、早い段階で保護される可能性が高いです。飼い主と離れるとすぐ不安になるため、
人に寄り付いていき、そのまま飼われてしまうケースが数多くあります。
迷子になった犬を捜すだけではなく、保護して下さった方も同時に探す作業が必要です。
1日の移動距離は300m~1km程度です。
中型犬は、よっぽど人懐っこい性格を除いて、余り関心を持たれずマイペースに移動してしまう
傾向があります。
犬を飼っている人は、飼い主もなく単独で歩いている犬をよく見ているので、公園や散歩コース
など犬が集まる場所の聞き込みによって有益な情報が得られることがあります。
1日の移動距離は1~5kmです。
大型犬は、犬単独で歩き回っていると非常に目立つので、地域住民から保健所などに通報され、
健康福祉センター(旧保健所)などで保護されているケースが考えられます。
人目に付きやすいため、ポスターなどによる情報を比較的得やすい傾向があります。
1日の移動距離は1~5kmです。
飼育形態による違い
和犬は、普段あまり人に対して関心を示さないマイペースな犬が多いです。そのため、なかなか
人に保護されにくく、長い期間、単独で行動する傾向があります。
洋犬は、人懐っこいので、人恋しくなったり空腹になったりすると、人に寄り付いて保護されやす
い傾向があります。
小型愛玩犬、ゴールデン、ラブラドールなどは保護されやすく、ハスキー、テリア系は保護されに
くい傾向にあります。
ミックス(雑種)は、毛色などが個性的な犬の場合は、特徴が伝わり易く情報も収集しやすいです
が、柴系のミックスなどは頭数が多く特徴がないため、情報収集が難しい傾向にあります。
年齢による違い
子犬(0~1歳)は、何にでも興味を示し、散歩中の犬や遊んでいる子供についていきます。近く
を捜しても見つからない場合は、よその家で飼われている可能性もあります。
成犬(1~7歳)は、体力的に充実し、好奇心も旺盛で活動的です。いろんなものや臭いに興味
を示しながら移動するため、行動範囲は広いですが、移動のスピードは遅くなります。
老犬(7歳以上)は、余り物事に関心を示さず、行動も直線的です。トボトボと一本の道を直線に
移動するため、思ったよりも遠く離れた場所で発見される場合があります。
しかし、体力の衰えも早く、日数が経過すると一か所に定着し、余り行動しなくなる傾向がありま
す。
季節別の行動特徴
春は、犬にとって行動しやすい時期で、日中も夜間も行動します。発情期でもあり、失踪する犬
が多くなります。
夏は、日中は公園や車の下、木陰などで休み、夕方から夜間にかけて行動します。花火の季節
でもあり、大きな音でパニックになり失踪してしまう犬が多くなります。
秋は、過ごしやすい季節となり、行動が活発になる時期です。発情期でもあり、失踪する犬が多
くなります。
冬は、日中・夜間とも行動しますが、比較的暖かい日中に行動することが多くなり、夜は倉庫、
資材置き場などの温かい場所へ潜むことが多くなります。
チラシ・ポスターのポイント
ポスターの初期段階での目的は、失踪してしまった犬がどちらの方向に向かったかを知ることに
あります。そのため、東西南北の全方向にに貼り、すき間ができないように円形に囲むことが大切
です。300枚を目標にポスターを貼っていきます。
犬の場合は、チラシのポスト投函はあまり行いませんが、犬の散歩コースや公園など、犬の飼
い主さんがよく集まる場所で、聞き込みをしながらチラシを手渡しすることは有効です。