タイ山岳少数民族の防災に関する視察とマラリア研究を行いました(2015/8/10-17) テーマ:先住民の防災学の視察及びマラリア研究 会 場:タイ・ ホエヒンラートナイ村及びマヒドール大学 Sendai framework(第 3 回国連防災世界会議)において、「先住民族の経験及び伝統的識見」 の活用が謳われ、昨年より Human security で講義をされている学習院大学の川嶋教授が主催 する GONGOVA 活動に 2015 年 2 月に続いて、8 月 10 日よりフィールド調査を行ないまし た。この調査は、災害科学国際研究所 平成 27 年度特定プロジェクト研究【連携研究】「タイに おける災害感染症と復元力形成の試み」 (研究代表者:浩日勒助教・災害医学研究部門)における 研究の一環として行ったものです。本調査の目的は、現地山村の生活基盤に照準を合わせ、その 防災に関する経験と伝統的識見を記載することにあります。ホエヒンラートナイ村は、白カレン 族の居住集落で、人口は 107 名、標高は約 900~1,200m で村のほぼ全域を厚い熱帯季節林 が覆い、防災林の役目をしています。循環型焼き畑農地なので、森の疲弊はなく、村民が手工業 を行い、殆どの若者が村に残るなどの高い防災能力を有しています。それらの観察に関して、共 同論文を作成し、英文論文とする作業を行っています。更に二月に行われる、GONGOVA での アンケート調査内容も、メイファールアン大学の教官と策定し、それをタイ語と日本語に翻訳す る作業を今後の課題としています。バンコクでは、マラリアのバイオマーカーに関するマヒドー ル大学 熱帯医学研究所の Srivicha 教授との共同研究に関して協議を続け、MTA の署名にまで 至りました。 熱帯雨林で囲まれる集落 Gongova 参加メンバー マヒドール大学での MTA 署名 文責:浩日勒、服部俊夫(災害医学研究部門)
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