高知大学定期試験実施等における不正行為に係る取扱い(PDF/171KB)

高知大学定期試験等における不正行為に係る取扱い
平成 27 年 1 月 26 日
全学教育機構学士課程運営会議
(趣旨)
第1条
この取扱いは、高知大学定期試験実施要領第4条に基づき、定期試験における不
正行為に係る措置等について必要な事項を定めるとともに、その他授業における不正行
為に係る措置等について必要な事項を定める。
(定義)
第2条 この取扱いにおいて、不正行為とは、次の各号に掲げる行為をいう。
(1) 定期試験における不正行為
ア
受験者本人と偽って他の者が受験すること、受験させること、又はこれを斡旋す
ること。
イ
他人と答案用紙を交換すること、他人の答案を見て書き写すこと、又は他人に答
案を見せること。
ウ
他人に連絡をすること、又は連絡を受けること。
エ
許可されていないノート、参考書等を参照すること、又はカンニングペーパーと
みなされるもの(所持品、身体、衣服や机、壁等の施設・設備等への書き込みを含
む。
)を所持・使用すること。
オ
使用が許可されていない物品を使用すること。
カ
その他試験監督者の指示に従わない、又は公正な試験を妨げること。
(2) 出席確認における不正行為
受講者本人と偽って他人が出席確認を行うこと、行わせること、又はこれを斡旋す
ること。
(3) レポート等課題における不正行為
ア
レポート等の作成において盗用(他人の作成した内容を書き写す、氏名を書きか
える等)を行うこと、又は他人にレポート等を見せること。
イ
レポート等の作成において剽窃(他人の著作物の内容等について出典を明記せず、
自己の主張・考えとして表現する等)を行うこと。
(確認)
第3条
前条第1号に係る不正行為があったと判断される場合の対応は、次の各号のとお
りとする。
(1) 試験監督者は、当該受験者の受験を直ちに打ち切り、証拠物件を確保のうえ、答案
用紙を回収し、学生証による本人確認を行った後、当該受験者に試験終了時刻まで着
座のまま待機するよう伝える。
(2) 試験監督者は、試験終了後、当該受験者を授業開設部局の教務担当事務部署へ引率
し、事務担当者及び必要と認められる教員とともに、当該受験者に事情聴取を行い、
事実を確認する。
(3)
事務担当者は、事情聴取の内容を記録し、行為の態様、時間、試験監督者のとった措置
等をまとめた報告書を作成し、共通教育科目においては共通教育主管に、専門科目におい
ては開設する学部又は土佐さきがけプログラム(以下「学部等」という。
)の学務委員
長相当職の者(以下「共通教育主管等」という。
)に提出する。
2 前条第2号に係る不正行為があったと判断される場合の対応は、次の各号のとおりとする。
(1) 授業担当教員は、証拠物件を確保のうえ、当該受講者、授業開設部局の事務担当者
及び必要と認められる教員とともに、当該受講者に事情聴取を行い、事実を確認する。
(2)
事務担当者は、事情聴取の内容を記録し、行為の態様等をまとめた報告書を作成し、共
通教育主管等に提出する。
3 前条第3号に係る不正行為があったと判断される場合の対応は、次の各号のとおりとする。
(1) 授業担当教員は、証拠物件を確保のうえ、当該レポート等提出者、授業開設部局の
事務担当者及び必要と認められる教員とともに、当該提出者に事情聴取を行い、事実
を確認する。
(2)
事務担当者は、事情聴取の内容を記録し、行為の態様等をまとめた報告書を作成し、共
通教育主管等に提出する。
(認定)
第4条
共通教育主管等は、報告書の提出を受け、定期試験等における不正行為に係る措
置を所掌する委員会へ付議するものとする。
2
共通教育主管等は、委員会において不正行為と認定された場合には、調査結果を当該
学生の所属する学部長又は土佐さきがけプログラム運営委員会委員長(以下「学部長等」と
いう。
)に通知する。
(懲戒等)
第5条
当該学生の所属学部長等は、前条の通知を受けて、高知大学学生懲戒規則(以下
「懲戒規則」という。
)第6条に規定する事実調査を開始する。
2
前項本文の事実調査については、前2条に定める確認及び認定の手続をもって代える
ことができる。
3
学部長等は、事実調査の結果、当該学生を懲戒する必要があると認めるときは、懲戒
規則に基づく手続を継続して行う。なお、不正行為が過失又は錯誤による行為、又は計
画性の低い偶発的な行為であると認められる場合は、懲戒規則第3条に基づく教育的措
置による厳重注意を行うことができる。
(成績評価に係る措置)
第6条
当該学生の所属学部長等は、不正行為を行った者には、当該学期に履修するすべ
ての科目の単位を認めないものとし、成績評価を0点として処理する。ただし、第2条
第2号及び第3号に係る不正行為においては、過去の不正行為歴が無く、過失又は錯誤
の程度が低い行為、又は計画性の低い偶発的な行為であると認められる場合に限り、当
該科目のみ単位を認めないものとすることができる。
附 則
この取扱いは、平成 27 年4月1日から施行する。