平成27年度事業計画書

平成27年度事業計画書
Ⅰ 基本方針
我が国経済は、堅調な内需に支えられて景気は僅かながら回復しつつあり、その先行きに
ついては、第3次安倍内閣の経済政策による景気回復が確かなものになると期待されている。
砕石業においては、適正価格に向けた価格改定が各地で僅かながら進みつつあり、また、
軽油引取税の免税措置が29年度末まで3年間延長されたことや、27年度からの労災保険
率が52‰に引き下げられたことなど、経営環境は改善されたものと考えられるが、一方で
平成26年の砕石業における労働災害は8名の死亡を数えており、今後の労働災害防止に向
けた一層の取り組みが必要とされている。
協会会員は、明るい兆しが見えつつある経営環境のなか、強力に労働災害の防止に取組み、
企業経営努力を怠らず、引続き活路を開拓して行かなければならない。
平成27年度は、以上の情勢を踏まえ、次の事業を実施する。
Ⅱ 事業計画
1.情報収集・提供に関する事業
(1)情報収集事業
資源・素材学会、骨材資源工学会などの関係する学会、他団体の発表会等への参加な
どにより、砕石に関連する技術、品質等に関する情報収集を行う。
(2)情報提供事業
引き続き、機関誌「砕石」を年4回発行する。また、ホームページの活用と機関誌を
活用した情報提供を活性化するとともに、電子メールを活用した会員への迅速な情報伝
達を進める。
2.砕石技術の向上、品質確保、環境保全に関する事業
(1)調査研究事業
① リスクアセスメントの導入事例に関する調査
砕石事業所で行われているリスクアセスメントの実施事例について調査を実施して
リスクアセスメントの事例集を取りまとめ、砕石事業所のリスクアセスメント導入の
参考資料とする。
② 研究助成事業の実施
岩石採取関連分野及び砕石、砕砂製造・利用分野の研究振興と研究者育成のため、
前年度に引続き、大学等の若手研究者に対して研究費の助成を行う公募型の研究助成
事業を実施する。
1
(2)技術情報等の交流事業
10月15日(木)~16日(金)の2日間にわたり、砕石フォーラム2015(第42回
全国砕石技術大会[盛岡])を岩手県盛岡市において開催し、会員相互をはじめ、他業界、
大学等の関係者と技術情報等の交流を図る。
(3)研修・講習事業
① 一般粉じん関係公害防止管理者資格認定講習の実施
特定工場における公害防止組織の整備に関する法律(公害防止管理者法)に基づき、
協会が経済産業省及び環境省に認定講習実施機関として登録されており、次の日程に
より6会場において実施する。
9月11日(金)~12日(土)
福岡会場
10月 8日(木)~ 9日(金)
東京会場
10月30日(金)~31日(土)
仙台会場
11月 6日(金)~ 7日(土)
名古屋会場
11月27日(金)~28日(土)
広島会場
12月11日(金)~12日 (土)
大阪会場
② 採石技術・安全登録講師研修会の実施
3年毎に行っている採石技術・安全登録講師の養成のための研修を10月頃に東京で
実施する。
③ 各種研修会、講習会の実施
以下の研修会、講習会については、支部又は地方本部が実施主体となって積極的な
取組みを行う。 【3.(6)の表を参照。】
ア 採石のための掘削作業主任者技能講習・能力向上講習
イ 採石業務管理者受験準備講習
ウ 採石業務管理者研修・講習
エ その他
(4)普及啓発事業
コンクリート用砕石・砕砂の品質保証制度であるJISの認証取得を促進するため、
普及啓発のためのセミナー等を行う。
(5)雇用環境調査の実施
採石業における高齢者雇用を効果的に行うため、独立行政法人高齢・障害・求職者
雇用支援機構の産業別高齢者雇用推進事業を受託し、アンケート調査等、ガイドライン
の作成、セミナーの実施などの事業を2年間で行う。
3.労働災害の防止・安全対策に関する事業
(1)リスクアセスメントの導入促進
平成23年度に作成した「砕石事業所におけるリスクアセスメントの導入指針」を活用
して、災害防止のための具体的取組みを進める。
2
(2)ベルトコンベヤ災害及び重機災害の防止対策の推進
平成19年度に作成した「ベルトコンベヤ災害防止対策マニュアル」や平成22年度に
策定した「重機災害防止対策マニュアル」を活用し、労働災害防止活動を進める。
(3)重篤災害が発生した事業所を対象に、専門家による現地調査を実施して報告を纏め、
類似災害の再発防止に活用する。
(4)砕石業労働災害動向に関する調査・分析
(5)労働災害防止活動の実施
① 第11次労働災害削減運動方針
第11次労働災害削減運動方針(平成27年度)を策定し、会員に送付して労働災害
の削減を図る。
② 砕石安全強調月間
6月を準備期間として7月を、また年末年始の12月から翌年1月を、それぞれ、
砕石安全月間とし、労働災害の防止を徹底する。
③ 安全標語の募集・選考、配布
小学生、中学生及び従業員を対象に「安全標語」を募集し、短冊型ポスターを作製し、
会員に送付する。
(6)各地区における安全講習・研修、パトロール等の実施
計
北海道
関東
東北
北陸
関西
東海
九州
四国
中国
1 掘削作業主任者技能講習
回 数
参加人数
11
291
1
20
3
105
2
36
1
20
1
20
0
0
1
30
1
20
1
40
回 数
参加人数
5
144
0
0
0
0
0
0
0
0
2
44
0
0
2
75
0
0
1
25
回 数
参加人数
24
536
0
0
4
175
5
71
3
45
4
78
2
40
1
30
1
15
4
82
回 数
参加人数
25
1053
1
0
5
264
4
123
3
106
3
100
1
30
1
100
1
10
6
320
回 数
参加人数
34
1045
4
125
2
70
10
240
2
51
5
83
3
155
0
0
2
16
6
305
回 数
参加人数
15
385
0
0
1
100
6
105
1
30
3
65
2
45
0
0
0
0
2
40
回 数
参加人数
事業所数
111
1539
815
14
161
85
6
158
192
11
197
90
24
154
77
12
134
60
15
139
80
5
85
26
3
30
10
21
481
195
回 数
参加人数
11
224
2
130
0
0
1
20
6
50
0
0
1
12
0
0
1
12
0
0
2 掘削作業主任者能力向上講習
3 採石業務管理者受験準備講習
4 採石業務管理者研修・講習
5 労働災害防止に係る研修・講習
6 その他の研修・講習
7 安全パトロール
8 その他
(7)中央労働災害防止協会の労働災害防止事業の活用
KYT研修会、リスクアセスメント研修会等への参加を勧めるなど、労働災害防止の
各般の事業を活用する。
3
4.一般事業
(1)軽油引取税の免税措置への取り組み
平成27年度の税制改正で、30年3月末まで延長された軽油引取税の課税免除措置は
砕石業にとって重要な税制優遇措置であり、今後の税制を巡る環境が不透明なことから、
次の延長に向けて政府、与党、地方自治体等に継続して要望活動を実施する。
(2)委員会活動
本部では、以下の委員会でそれぞれの活動を行う。
①
技術・安全委員会
砕石業の技術の向上及び労働災害の防止を目的として活動を行う。
② 機関誌編集委員会
機関誌「砕石」の編集等を目的として活動を行う。
③ 総務委員会
会務の円滑かつ健全な運営を図るため、業界戦略及び課題解決のための具体策も含め
て討議・提案を進める等の活動を行う。
支部及び地方本部では、必要に応じ、課題解決に向けた委員会活動を行う。
(3)表彰等
次の表彰等事業を実施する。
①
資源エネルギー庁長官表彰への応募
支部・地方本部の推薦により、優良砕石事業所及び優良砕石個人の資源エネルギー
庁長官表彰を申請し、平成27年度定時総会において表彰式を行う。
②
(一社)日本砕石協会会長表彰への推薦
支部・地方本部の推薦により、日本砕石協会会長による次の表彰を行う。平成27
年度の定時総会において表彰式を行う。
ア 業界功労表彰
イ 長期勤続表彰
ウ 安全管理功労表彰
エ 感謝状の贈呈
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