―― 景況感 『サービス業その他』で大幅に悪化 ――

【 概況 】
――
景況感
『サービス業その他』で大幅に悪化
――
≪景況感≫
景況感の推移(全業種)
100.0%
80.0%
60.0%
51.0%
40.0%
33.0%
20.0%
15.6%
0.0%
H20.9
H21.9
H22.9
H23.9
H24.9
良い・やや良い
ふつう
悪い・やや悪い
H25.9
H26.9
全業種の景況感は、
「良い・やや良い」の数値は 15.6%(前回 22.8%)で 7.2 ポイント減少した。また、
「悪
い・やや悪い」の数値も 51.0%(前回 46.4%)と 4.6 ポイント増加し、前回調査から一転して、景況感は悪化
を示す結果となった。
業種別でみると、
『サービス業・その他』において大幅に悪化を示した。
(
「良い・やや良い」11.5 ポイント
減少。
「悪い・やや悪い」16.6 ポイント増加)
1
≪売上高≫
売上高を見てみると、対
H26.3
対前年売上高の推移
35.0%
25.6% 23.6%
23.6%
25.0%
イント減少した。
(今回 35.1%、
20.1% 19.4%
20.0%
15.0%
5.0%
前年売上で“上昇”は 2.7 ポ
29.5%
30.0%
10.0%
H26.9
8.7%
3.5%
3.5%
前回 37.8%)また、 “下落”
の数値も 2.7 ポイント減少して
11.8%
8.7%
8.0%
5.5%
6.6%
お り ( 今 回 34.7 % 、 前 回
1.2% 0.7%
37.4%)
“ほとんど変わらな
0.0%
い”事業所が増加する結果
となった。
対前年売上高(業種別)
40.0%
30.1%
28.0%
30.0%
35.8%
29.9%
21.3%
18.9%
17.3%
16.4%
13.3%
11.3% 9.4%
7.5%
9.3%
10.4%
8.6%
6.7%
7.5%
7.5%
4.5%
2.7%
1.5%
1.5%
1.1% 1.3%
0.0%
0.0%
0.0%
16.1%
20.0%
11.8%
10.0%
37.7%
28.0%
4.3%
0.0%
製造業
20%超上昇
1~10%下落
卸小売(飲食含)
11~20%上昇
11~20%下落
建設業
サービス業その他
ほとんど変わらない
無回答
1~10%上昇
20%超下落
≪景気・売上高の見通し≫
この先一年間の景況感(予測)
この先1年間における景況
感の予測では、「もっと良くな
る・少し良くなる」については、
15.3%で 2.8 ポイント減少(前回
18.1%)し、
「少し悪くなる・最
80.0%
60.0%
49.7%
40.0%
34.4%
20.0%
15.3%
0.0%
悪になる」については 34.4%で
H20.9
H21.9
H22.9
もっと良くなる・少し良くなる
2.1 ポイント増加(前回 32.3%)し
H23.9
H24.9
横ばいである
H25.9
H26.9
少し悪くなる・最悪になる
た。
売上高の予測においても、
“下降”の数値はほぼ横ばいだ
この先一年間の売上高(予測)
50.0%
30.0%
(前回 29.9%)と悪化傾向を示
20.0%
し、先行きに懸念を残す結果と
10.0%
なった。
H26.9
43.1%
40.0%
ったが、
“上昇”の数値は 23.3%
H26.3
37.8%
23.6%
16.7%
1.4% 5.1% 5.2%
1.2%
0.0%
2
18.9% 19.1%
8.3%
5.9%
6.9%
3.9%
1.2% 1.7%
≪労働力≫
労働力については、
「現状で足りている」が過半数を占めた。しかし、業種別では『建設業』にお
いて「不足している(正社員)
」が 41.5%となっており労働力不足を示した。
≪消費税増税時の影響≫
消費税増税時における影響については、全業種において約半数が「影響がある」と回答した。
また、
「影響がある」とする理由は、前回調査同様「買控え・顧客の減少」が多い指摘となった。
消費税増税時における影響の有無
その他, 3.8%
無回答,
8.0%
資金繰りが大変になる,
4.5%
買控え・顧客の
減少, 50.3%
価格転嫁ができない,
21.7%
影響はない,
25.7%
影響がある
影響があるとする理由
会計システムの処理
が煩雑になる, 19.1%
影響がある,
46.5%
わからない,
19.8%
無回答,
0.6%
影響はない
わからない
無回答
買控え・顧客の減少
価格転嫁ができない
資金繰りが大変になる
会計システムの処理が煩雑になる
その他
無回答
≪経営上の問題点≫
14.0%
12.0%
10.0%
8.0%
6.0%
4.0%
2.0%
0.0%
13.1%12.8%
経営上の問題点
7.4% 7.4% 7.3% 6.7%
6.1% 6.1%
5.1% 5.1%
4.3% 4.3% 4.0%
2.5% 2.2% 1.9% 1.8%
0.6% 1.2%
経営上の問題点では、
『製造業』でもっとも指摘の多かった「原料・材料の高騰」が 13.1%で第1位
となった。そして、
『卸小売(飲食含む)
』で指摘が多かった「仕入れ単価の上昇」12.8%と続いた。
≪今後の経営戦略≫
3
今後の経営戦略(全業種)
新技術の導入
2.6%
その他、無回答
13.5%
新規取引先の開拓
17.8%
生産設備の新設、増設
5.2%
販売体制・営業活動の強化
16.0%
事業分野の多角化
5.9%
新製品(商品)開発
7.1%
商品・製品の高付加価値化
8.3%
合理化・コストダウン
15.0%
製品・商品の差別化
8.5%
今後の経営戦略については、
『製造業』
『建設業』で指摘が多かった「新規取引先の開拓」が 17.8%
で前回調査同様第1位。そして、
『卸小売(飲食含む)
』
『サービス業・その他』で指摘が多かった「販
売体制・営業活動の強化」が 16.0%と続いた。
【調査対象業種】
製造業
繊維工業、金属工業、食品工業、印刷業、窯業、プラスチック工業、電気機器製造業
卸・小売業
卸売業、食料品販売、陶器販売、文具販売、カメラ用品販売、衣料品販売、
(飲食店含む)
自動車・自転車販売、荒物・雑貨販売、スポーツ用品販売、花・植木販売、
その他の小売、飲食業
建築・土木、鉄工、製材、木工、電気工事、左官、管・サッシ工事、塗装業、
建設業
屋根工事、装飾
サービス業その他
理・美容、運送業、写真業、ホテル・旅館、クリーニング、金融・保険、税理士・社労士等、
不動産業、教室・塾・練習場など
【サンプル】
今回の調査集計の業種別サンプルは次の通り
業
種
サンプル数
製造業
93
卸・小売業(飲食店含む)
75
建設業
53
サービス業その他
67
合
計
288
4