国有林における協定方式による 海岸防災林再生活動

2015/10/26
国有林における協定方式による
海岸防災林再生活動への
参加団体募集について
林野庁経営企画課国有林野総合利用推進室
1 協定方式による民間団体の植栽活動の実績
○ 平成25年春~:宮城県仙台市において14の民間団体が活動
○ 平成26年春~:宮城県名取市において12の民間団体が活動
○ 平成27年春~:宮城県東松島市において10の民間団体、
福島県相馬市において2民間団体が共同で活動
H27春植
(東松島市大曲)
宮城県
H25春植
(仙台市若林区)
宮城北部森林管理署
●
仙台森林管理署
●
●
●
福島県
H26春植
(名取市下増田)
H27春植
(相馬市磯部)
H28春植
東松島市 濱市ほか
相馬市 磯部
【東松島市】
【相馬市】
平成27年春植栽箇所
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2 基本的な仕組み
対象箇所
○ 治山事業による海岸防災林復旧工事区域の一部。将来的には、周辺の治
山事業施行箇所と一体となって、防災機能の発揮が求められる。
○ 自然条件の厳しい海岸最前線を極力避け、まとまりのある区域で活動希望
団体を一括募集
○ 当該地域・活動構想等を踏まえ、活動箇所に名称を付けたり或いは当該箇
所に標識類を一定の条件内で設置することが可能
標識類の例
○ 「B1サイズ以下の標識」、「120mm角または
Ø150mm以下の標柱」で地上1.6メートル以下
※ 形状・設置内容によっては、保安林に係る
手続きが必要となる場合も
→ 念のため、県に確認を
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2 基本的な仕組み(つづき)
民間団体の主な活動条件
○ 活動経費は協定相手方(民間団
体)の自己負担、植栽木等の権利
は国に帰属
○ 協定締結期間は植栽から保育ま
での成林が見込める期間(5~10
年程度)
○ 保安林機能の復旧・維持等の観点
から、樹種選定・苗木の取扱い等
について、最低限の実施条件を設
定 (→ 詳細は後述 5)
協定締結までの主な手続き
○ 公募に対し、活動希望団体は、活
動の構想(面積・活動内容・樹種・
スケジュール)、実施体制等を申請
○ 提出された活動内容や実施体制
等を学識経験者や地方自治体等を
交えて確認の上、協定相手方を決
定
○ 活動希望団体が多数の場合、抽
選や面積の配分等で調整
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3A 公募箇所の概要(福島県相馬市)
★
N
いそべ
■場所 : 福島県相馬市磯部
おおす
字大洲国有林
※関東森林管理局磐城森林管理署管内
福島
30km
相馬市
■面積 : 約2.7ha
19区画
※1区画あたり約0.14~0.15ha
募集箇所
福島市
南相馬市
■スケジュール : 〈公募〉 平成27年9月1日(火)~10月30日(金)
〈協定締結〉 平成28年1~2月頃
〈植栽開始〉 平成28年春~
〈保育・管理〉 平成28年(植栽)~
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4A 公募から活動までのスケジュール
募集箇所の公告
【H27年9月1日】
・ 森林管理局HP等で公表
・ 公告期間:60日間
・ 現地案内:H27年10月3日
10月17日
~
【H27年9月1日】
申請書の受付(局)
【H27年10月30日】
・ 活動希望団体が多数の場
合、抽選を検討
一区画あたりの面積縮小
の調整はしない
審査会
【H27年12月上旬】
・ 学識経験者、地方自治体等
を交えた確認
・ 公平性(要件との整合)や技
術的な視点(植栽・保育の確
実性)等の観点
決定・協定の締結
【H27年12月~
H28年2月頃】
・ 全体活動計画書の提出(協
定締結後14日以内)
・ 年間活動計画書の提出(初
年度は活動開始前までに)
・ 協定書及び全体活動計画書等
は森林管理局HP等で公表
植栽等活動の開始
【H28年春~】
植栽3~5月
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3B 公募箇所の概要(宮城県東松島市)
うしあみ
■場所 : 宮城県東松島市 牛網
おおうたる
字大浮足国有林
仙台
★
東松島市
はまいち
宮城県東松島市 濱市
30km
どうばやま
募集箇所
字筒場山国有林
※東北森林管理局宮城北部森林管理署管内
石巻市
仙台市
N
■面積 : 約5ha
(最小面積0.1ha)
■スケジュール : 〈公募〉 平成27年10月5日(月)~11月16日(月)
〈協定締結〉 平成28年1~2月頃
〈植栽開始〉 平成28年春~
〈保育・管理〉 平成28年(植栽)~
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4B 公募から活動までのスケジュール
募集箇所の公告
【H27年10月5日】
・ 森林管理局HP等で公表
・ 公告期間:15ヵ月間
・ 現地案内:H27年10月21日
H27年11月5日
(前々日までに署に申し込み)
~
【H27年10月5日】
申請書の受付(局)
【H27年11月16日】
・ 活動希望団体が多数の場合、
活動面積の調整
・ 協定締結による活動の最小面
積は0.1haで調整
審査委員会
【H27年11月下旬】
・ 学識経験者、地方自治体等
を交えた確認
・ 公平性(要件との整合)や技
術的な視点(植栽・保育の確
実性)等の観点
決定・協定の締結
【H27年12月~
H28年2月頃】
・ 全体活動計画書の提出(協
定締結後14日以内)
・ 年間活動計画書の提出(初
年度は活動開始前までに)
・ 協定書及び全体活動計画書等
は森林管理局HP等で公表
植栽等活動の開始
【H28年春~】
植栽4~5月
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5 主な実施条件
海岸防災林の再生=森林の防災機能を高度に発揮させることが重要
根系及び樹幹が発達して、十分な樹高を持ち、飛砂、潮風、寒風、病虫等の害に
十分耐えうる森林とすることを目標
→ 最低限の実施条件を設定
○ 樹種については、林野庁検討会報告書(平成24年2月)や各県の整備方針等の
内容を踏まえ、
【海岸部】 マツ類(クロマツ・アカマツ)
【内陸部】 マツ類、広葉樹(コナラ・ヤマザクラ等)
の植栽を推奨。
○ マツ類については、治山事業で使用する苗木の規格・品質に準じ、林業種苗法
に適合した抵抗性クロマツ(又はアカマツ)の2~3年生の健全な苗を推奨
○ 広葉樹については、コナラ、ヤマザクラ等現地に自然分布する樹種で、できる
だけ地元産の種子から生産された苗木を推奨
○ 植栽密度は、原則として、治山事業に準じることとし、 マツ類で5,000本/ha以
上、広葉樹で3,000本/ha以上
○ 植栽後5~10年程度で、成林が見込める本数密度を 確保(場合によっては、
翌年以降の補植等が必要)
等
6 資格要件
○ 団体の目的、運営等に関する規約を
有すること
○ 団体の意思を決定し、ボランティアに
よる自主的な森林整備活動を継続的
に執行する体制・技術を有すること
○ 地震等の緊急時に自力で速やかに
避難できること
○ 活動の目的が特定の者の利益に資
するものとなら ないもの、営利を目
的としたものでないこと
○ 国有林野の産物の売上代金等を滞
納していないこと、管理及び処分に関
して現に係争関係にないこと
○ 協定を誠実に遵守すると認められる
こと
等
7 申請内容
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相馬:10月30日まで
東松島:11月16日まで
○ 実施主体 (団体名、代表者、住所等)
○ 活動構想
・ 活動目的、活動希望面積
・ 活動内容(樹種、植栽本数、保育の実施方
法等)
・ 活動計画(年次別の活動スケジュール)
○ 活動等の進め方
・ 交通手段、活動実施体制(資金など)、安
全管理体制
○ 活動実績 (森林整備活動の実績の有無、
内容等)
○ 苗木の調達予定 (苗木の調達先、生産者、
生産場所等)
○ 資機材の調達予定 (スコップ等資機材の
調達方法)
○ 労働力の調達予定 (活動に要する人員手
配の方法)
○ 地域への貢献 (活動を通じた地域貢献の
考え方)
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8 協定締結
○ 実施主体決定通知から14日以内に「社
会貢献の森」協定締結
(署長と実施主体)
・協定締結前に局・署と事前打ち合わせ
・当初の協定の期間は、現在の地域管理
経営計画期間内(2~3年)
○ 計画書等の提出
・協定締結後 14日以内に「全体活動計画」
・活動開始前に「年間活動計画」
・年度末に「活動実績」を提出
○ その他
・入林時は事前に署に連絡
・活動の都度、責任者を配置。安全を確保
・著しく活動内容を変更する場合、あらかじ
め署と調整
・協定に基づく活動の実施見込みがない場
合、破棄もあり得る
・成林するまでの間、協定の更新(全期間
で5~10年間程度想定)
申請に関する詳細情報:
福島県相馬市の募集について(林野庁関
東森林管理局):
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/sidou
/kaiganbousairin-kyoutei.html
宮城県東松島市の募集について(林野庁
東北森林管理局):
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/sido
u/kyoutei/other/sendai25.html
森林づくり活動についてのご相談:
東北森林管理局・関東森林管理局
技術普及課
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