山口大学の教職員・学生および関係者の皆さん 安保法制に反対の署名をお願いします 私たち呼びかけ人は、6 月下旬より 安倍内閣は「平和安全法制」の諸法案を撤回すべきである とする声明に賛同する皆さんの署名を集めております。衆議院特別委員会で法案の採決が 強行された 7 月 15 日、採決の数時間前に山口県庁で記者発表を行い、声明文とこれに賛 同する意見、賛同者氏名(公表を可とした人に限る)を公表するとともに、国会・政府・ 各政党に FAX で送付しました。 その後も署名活動を続けており、9 月初めに最終的な集約を行って、再度、意見表明を 公開したいと考えております。現在の賛同者数は約 300 名です。しかしまだまだ、署名の 機会に接していない方も多いと推察します。どうか、声明文をお読みいただき、声明に賛 同する署名を寄せてくださるよう、お願いします。(文責 増山) 呼びかけ人(8 月 20 日現在) 池上 敏(元教育学部、名誉教授) 井手明雄(元農学部、名誉教授) 荊木康臣(農学部、教授) 鴨崎義春(元事務職員) 君波和雄(元理学部、名誉教授) 添田建治郎(元人文学部、名誉教授) 滝野正二郎(人文学部、准教授) 田澤輝武(元理学部、名誉教授) 立山紘毅(経済学部、教授) 田中秀平(元農学部、名誉教授) 塚田広人(経済学部、教授) 外山英昭(元教育学部、名誉教授) 藤沢健太(時間学研究所、教授) 藤原 増山博行(元理学部、名誉教授) 溝田忠人(元工学部、名誉教授) 三原敏秀(事務職員) 宮川 勇(理学部、教授) 森下 山中 明(理学部、准教授) 徹(教育学部、教授) 署名賛同者数(8 月 20 日現在) 勇(総合科学実験センター、准教授) 302 名 うち、現職教員 62 名、元教員 24 名、現職職員 8 名、元職員 15 名、在籍学生・院生 9 名 ひとこと(一部) ・軍事力を外交カードにしない国際関係の構築を希望します。 ・安保法制は「平和」法制などではなく違憲である。 ・大学人は、72 年前の神宮外苑での学徒出陣のような事が二度と行われることのないように、全力で学生を守ら なければならない。絵筆を銃に持ち替えさせられ、無念の思いで戦地に散った信州・無言館の画学生。このよう な学生達を二度と生み出してはいけない。大学は平和や民主主義の最後の砦だと思います。頑張りましょう。 ・現時点で提案されている「平和安全法制」は非常に危うい。別の視点から真の平和国家を考え、実現すべきと 考える。 ・戦後 70 年間も戦争をしないと世界に宣言してきた今日,一内閣が国民世論の半数以上が反対する中で,解釈 改憲を根拠にお友達米国と世界中に出かけて行って戦争できるようにする法案を無理やり通そうとすることなど あってはなりません。 ・女性のひとこと、「息子たちを絶対戦場に行かせたくない。今それが出来るのは母親である私しかいない」に目 が覚めた。 或る友人に言わせれば、「戦争に傍観者の席はない。そこにいたる道にも見物席や観客席はない」 である。それ以上に痛切な言葉かもしれない。人間のする戦争は怖い、そして悪い。 「平和安全法制」に関する山口大学関係者の意見表明 安倍内閣は「平和安全法制」の諸法案を撤回すべきである 昨年の 7 月 1 日の閣議決定とそれに基づくとして今国会に付議した平和安全法制によって、安倍内閣は日本が集 団的自衛権の行使ができるようにすることを提案している。しかしこれは、戦後長きにわたって私たちが日本国憲法 のもとで自らに課してきた平和・防衛方針、他国を攻撃せず、自国が攻撃されたときにのみ自衛のために武力を行 使できるという考えを大きく変えることを求めるものである。したがってこのような根本的な国家の方針の変更は国民 全体による最大限の熟考・熟慮を経た上で慎重の上にも慎重に行われるべきものである。すでに国会の参考人陳 述において憲法学者や元法制局長官等から憲法に反するという強い懸念が出ていることもこのことを示していると 言えよう。 日本国民が敗戦の痛切な反省に基づいて、1946 年の憲法公布以降、一貫してその憲法が定めた内容であると信 じてきた基本方針をもし変えようとするならば、憲法そのものの改正が必要である。そしてそのためには、憲政と議会 制民主主義の王道として、安倍首相はまず国政選挙でこの方針を最重要な争点として国民に訴えて国民の賛否を 問い、その上で国会に提案し、十分に議論した上で、最後に国民投票によって国民の判断を仰ぐという三つの手順 を踏むべきであった。 しかし安倍氏と自民党が直近の国政選挙で争点として訴えたのは「消費税の引き上げを延期すること」であったこ とは記憶に新しい。こうした別争点によって得た多数をもって、今国会において「安全法制」の議論を進め、会期の延 長と採決を図ろうとすることは、とうてい議会制民主主義の正しい姿と言えるものではない。このことは本法制それ自 体への賛否にかかわらず、国民大多数の感じるところであろう。 このように、現在行われている国会での議論は、そもそも、上の手続きの最初の重要段階、つまり国政選挙で国 民に争点を訴えるという段階を回避して始まったものである。まずこの点から安倍内閣はやりなおすべきである。し たがって安倍内閣はまず現法案を撤回すること、そして次の国政選挙においてそれを訴え、その後の国会で十分な 議論を行い、そして最後に国民投票によって国民の判断を仰ぐという、議会政治の正しい手順に戻るべきである。 こうした正面からの憲法改正議論の中においてはじめて、国会で現在すでに論戦が行われている同法案の是非、 またその核心としての「情勢の変化」の内容、評価と、またそれに対応するために集団的自衛権の行使がはたして 真に必要なのか、それが是なのかの問題が、正しい議会制民主主義の手続きにのっとったものとしてあらためて議 論されうるであろう。 こうした憲政国家の正道に立ち帰ることなく、現行の「多数議席」に頼って同法案を強行しようとするならば、それ は安倍政権と与党に対する国民の深刻な失望を生む以外のなにものをももたらさないであろう。 2015 年 6 月 23 日 この声明に賛同の方は、氏名、所属/肩書等、公表の可否、ひとことを記して山口大学教職員組合事 務所に届けるか、あるいは件名に「賛同署名」と書いたメールを「[email protected]」にお送り ください。 氏名 公表 所属/肩書など ひとこと
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