党の唯一思想体系確立の十大原則

第 55 回全国大会自由論題(個人)に応募します。
(1)氏名,所属と連絡先
氏名 黒坂 真 クロサカ マコト
所属 大坂経済大学経済学部
連絡先 メール [email protected] または [email protected]
電話番号 研究室 06(6990)3665
自宅電話番号 0798(35)6730
住所 〒662-0976 西宮市宮西町 1 番 10 号 木田コーポ 102
(2)論題
北朝鮮の分析手法について―「党の唯一思想体系確立の十大原則」と文浩一氏
による拙稿批判に関連して―
(3)報告内容の骨子
独裁体制の現状を解明するためには,独裁者が国民に出す公表,非公表文書に
よる指令を入手し,国民の動向と照らし合わせてその現実的意味を検討せねば
ならない。北朝鮮の場合,非公表文書「党の唯一思想体系確立の十大原則」の
解釈,分析が特に重要であるが文浩一氏による一連の業績は「十大原則」を無
視している。文氏が主張するように中央常務委員会がセンサスを例外なく全数
調査で行うと「十大原則」に反し収容所に連行されうる。金日成、金正日と彼
らの家族,使用人にセンサスを行うと奢侈生活が国民に知られてしまう。94 年
1 月にセンサスを例外なく行ったなら,拉致された日本人,韓国人の存在を当局
は把握していたはずだが当局は拉致を否定してきた。脱北者や在日本朝鮮人総
連合会関係者,被拉致韓国人がもたらす情報と公表・非公表文書を可能な限り
照合して北朝鮮の現実を把握すべきである。北朝鮮の国民は金日成,金正日そ
して金正恩という三代世襲独裁下で,餓死ないしは処刑という過剰死の恐怖に
直面している。
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