平成２６年９月発行第８６号最近の主な相談事例を紹介します気をつけてね１．ネットの料金が安くなる！？『大手通信会社のサービス名を告げて、電話がかかってきた。安くなるプランがあるというので、その通信会社の新しいサービスだと思って承諾をしたら、新しいプロバイダの契約だった。しかも、その場の遠隔操作によりプロバイダを変更されてしまった。解約したいが違約金がかかるのか』 (20 歳代男性他）＜アドバイス＞全国で、同様の相談が多数寄せられています。プロバイダの契約には、クーリング・オフの適用が無い上に、事例のように違約金が発生するケースもありますので注意しましょう。トラブルに遭わないためには、①契約内容を理解しないまま電話口で承諾をしない、②契約先を必ず確認する、③サービス内容や料金を確認し、従前のプロバイダ契約を解約した場合のデメリットも理解することです。新たな契約の必要がなければ、きっぱりと断りましょう。２．配置薬『配置薬の契約をしていましたが、必要がなくなったので引き取りの要請をしました。ところが、「もう少し置いてください」と言って、なかなか引き取ってもらえません。どうすればよいでしょう』（60 歳代女性）＜アドバイス＞配置薬というのは、消費者が業者から薬を預かり、次回の訪問時に使った分だけ代金を支払う「先用後利」というシステムです。引き取り要請をしても取りに来ない、訪問販売で強引に薬箱を置いて行かれたなどというトラブルがあります。配置薬は未使用の場合であれば、いつでも返還することが可能です。事例の場合は、担当者の対応にも問題がありましたので、本社に申し出ることですぐに引き取ってもらうことができました。配置薬に関しては、消費者に保管義務がありますので、業者が引き取りに来ないからといって勝手に処分をするとトラブルの元になるので気をつけましょう。３．「商品が届かない」『スマホでブランド名とスウェットパンツで検索し、上位に出てきたサイトで注文した。翌日、注文サイトから案内された銀行口座に代金を振込んだが、商品発送メールが来ないので、何度もメールするが返事がない。後でサイトを見ると、事業者の住所や電話番号の表示がなく、振込口座名義人名は外国人名であった。このまま商品が届かないのではないかと心配になった』（20 歳代男性）＜アドバイス＞インターネット通販では、「代金を振り込んだのに商品が届かない」といったトラブルが後を絶ちません。先に代金を支払ってしまうと、相手が応じない限りお金を取り戻すことは極めて困難です。メールアドレス以外に表示がなければ、他の連絡手段がないので相手と交渉することもできません。事例の場合、このまま商品が届かず返金も望めない可能性が高いので警察へ相談するよう助言しました。このようなトラブルに遭わないためには、特に次ぎの点に注意してください。 ① 「事業者の住所」、「電話番号」などの表示がサイト上にあるか確認する。 ② 屋号やネットショップ名を含まない個人名義のみの銀行口座への前払いはしないトピックス乳幼児（特に１歳以下）のボタン電池の誤飲に注意！～重症化することを知らない保護者が６割も～ボタン電池は、玩具だけでなく、時計、タイマー、ＬＥＤライトなど子どもが簡単に手にできる様々な日用品に使われていて、こうした製品で子どもが遊んでいたことによる事故が多数発生しています。ところが、乳幼児の保護者の大半は、ボタン電池の誤飲のおそれ及び重症事例の存在を知らないようです。ボタン電池は、誤飲時に食道にとどまり、放電の影響によって短時間（僅か１時間）でも潰瘍ができて穴があいてしまうなどの重篤な症状を生じることがあり、場合によっては死に至るなど大変危険です。飲んだかどうかはっきりしない場合でも、レントゲンを撮ればボタン電池の有無や電池の停滞部位が確認できますので、誤飲の可能性がある場合には必ず受診しましょう。＜注意するポイント＞・どの製品にボタン電池が使用されているかチェックし、電池蓋が外れやすくなっていないか確認しましょう。・ご家庭にある未使用または使用済のボタン電池は絶対に子どもの手の届かない場所に保管しましょう。・電池交換は、子どもの目に触れないところで行いましょう。おかしいな、困ったなと感じたときは、すぐにご相談ください ☎