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サービス プロバイダが
直面している不確実な世界 :
ジュニパーネットワークスの視点
迅速なサービスの提供がもたらす価値
ネットワークを所有するサービス プロバイダは市場の大きな圧力に直面しています。クラウドが普及し、情報中心の
接続世界が広がるにつれて、お客様の期待も急速に拡大してきました。時間の価値が決定的な意味を持つようになり
(図 1)、経験豊富なサービス プロバイダは SDN やネットワーク機能の仮想化(NFV)を使用してビジネスの経済性を
根本的に変えつつあります。
Over-the-Top(OTT)事業者や、変化に機敏に対応できるサービス プロバイダは、新しいクラウド テクノロジと仮想
化テクノロジを他に先駆けて取り込んでいます。これらのテクノロジを利用すれば、新しいサービスと機能の迅速な
展開が可能になり、予想される顧客ニーズに(場合によっては予想外の顧客ニーズにも)ほぼ瞬時に対応できます。
このようなプロバイダにとっては、新しいサービスが軌道に乗らなくても、動揺することなく、素早く方向転換を行い、
すぐさま規模を縮小して、新たに資金や人材を配置できます。反対に新しいサービスが成功すれば、即座に規模を拡
大し、最大の価値を手に入れることができます。その結果、すばやいイノベーションが「価値」を持つようになり、従来
のネットワーク接続は次第にコモディティー化しつつあります。サービス プロバイダは、
このような新しい考え方へ
の適応を迫られているのです。
これからは、
このような迅速な適応力を駆使して、新しいアイデアを収益に結び付ける必要があります。
しかし、
これ
はそう簡単に実現できる問題ではありません。急速に拡大する顧客の要求に追いつかず、コストの高い計画や開発
サイクルがサービス プロバイダの重荷となっています。サービスやネットワーク インフラストラクチャの設計や導入
は、ほとんどが柔軟性の乏しい手作業で大きな変更を要するため、稼働までに 12~18 か月かかることもあります。
莫大な初期投資が必要であり、作業途中や完了後の変更は困難です。これではサービス プロバイダがサービス開発
時にリスクを避けようとするのも当然です。市場が変化したり、需要がなくなったりすれば、投じた莫大な時間と資金
を取り戻すことはできません。
値
顧客の期待
12~18 か月
開発と提供
時間
図 1: 顧客の期待と開発および提供のギャップ
1
サービス プロバイダが直面している課題
こうしたトレンドの中で、顧客の期待とネットワーク プロバイダが実際に提供できるものとの間にイノベーション ギ
ャップが生じています。皮肉なことに、
このギャップを積極的に埋めてきたアプリケーション ベンダーの多くは、サー
ビス導入のための接続に既存のサービス プロバイダのネットワークを利用してきました。
このようなイノベーション ギャップが生じた背景には、いくつか構造的な理由があります(図 2)まず、複雑な手動の
ワークフローに基づく時代遅れの環境では、迅速化に限界があり、コストも高くなります。次に、固定的な物理イン
フラストラクチャは、厳格なテストを必要とし、変更に時間がかかるため、コストや導入期間がさらに拡大します。さ
らには、サービス プロバイダのネットワークはインテリジェンスや可視性が限られているため、サービス プロバイダ
は、イノベーションのための分析を行うことができません。
値
可視性の欠如
固定的な
インフラス
トラクチャ
手動の
ワークフロー
12~18 か月
時間
図 2: イノベーション ギャップが生じる要因
変化により機敏に対応できるプロバイダは、環境の自動化と仮想化を進めています。それにより運用コストが削減さ
れるだけでなく、新しいサービスの反復やテストに時間がかからなくなり、サービスの成功度に応じて即座に拡大や
縮小が可能となります。差は歴然としています。ネットワーク プロバイダは、新しいテクノロジに対する経験が不足し
ているうえ、市場によって運用の構造や文化に違いがあるため、
これに対応できる新しいサービスを特定し、テクノロ
ジを調達するのに数か月から数年かかります。一方、Web を活用した DevOp 環境で成長した企業はもっと俊敏に
サービスを作成できます。
古い方式から抜け出せずにいるサービス プロバイダにとって、ギャップは広がる一方です。競争から取り残され、価
格圧力も厳しさを増し、すでに縮小傾向にある利益はますます落ち込みます。その一方で、既存のサービスを提供す
るために接続への投資を続けなければなりません。そうしないと、カスタマー エクスペリエンスが劣っていると顧客
から責められるリスクが生じるからです。まさに進退窮まる状況といえます。
これまでとは違う新しいアプローチ
ネットワーク プロバイダは、現在とは異なるアプローチを採用する必要があります。現在のネットワーク投資はサイ
クルが緩慢で、
しかも需要に先立って投資を行う必要があります。一方、新しいネットワーク モデルは、需用に応じた
投資が可能であり、常に選択可能な状態にあります。今日の市場で俊敏に需用に対応するには、キャリアグレードの
オープンなネットワーク プラットフォームが必要です。
このようなプラットフォームを使用すれば、短いサイクルでの
提供が可能になるため、
リスクを最小限に抑えつつ、運用コストや初期投資を軽減できます。
2
そのためには、
ソフトウェアによってワークフローを自動化することで、サービスの提供を強化し簡素化する必要があり
ます。ワークフローとシステムを自動化すれば、運用コストが軽減されるだけでなく、
カスタマイズされたサービスを
即座に再現できるようになります。概念段階からテストまでを、数か月どころか数日程度で進めることができるため、
大きなコストをかけることなく期待された収益が得られるようになります。
このようなアプローチに必要なのは、物理と仮想のインフラストラクチャを組み合わせて投資を最適化し、サービス
のニーズに合わせてネットワークをダイナミックに変更できるようにすることです。仮想化は変動費のビジネス モデ
ルを可能にするので、初期投資とリスクの軽減につながります。専用の機器はパフォーマンスに優れ、高い利益が見
込まれる一方、価格も高くなります。固定コストが大きいほどリスクも高くなり、需要が不確定で顧客のニーズが変化
する状況では特に大きなリスクを背負うことになります。賢明なプロバイダは「仮想で柔軟性とオプションを、物理で
は効率的な拡張性を」
というシンプルな経験則に従います。
新しいサービスの開発、効率化、
リスクの軽減に役立つ知見をネットワークから収集し、採り入れ、適用するには、ネッ
トワークの可視性やインテリジェンスも重要です。ネットワークを分析することで、市場動向を予測するだけでなく、
顧客自身もまだ意識していないような顧客ニーズを予想することも可能となります。このような顧客とのユニークで
直接的なつながりを活用すれば、競合企業を凌ぐようなサービスを提供することができます。
これは競争上の大きな
強みといえます。
値
• 新しいアプリケーションの迅速な導入
• 投資の活用
• オプションの管理
自動化
仮想化
インテリジェンス
と可視化
12~18 か月
時間
図 3: 顧客の期待を超える新たなアプローチ
サービス プロバイダは、Telco のクラウドにこのような高度な機能を組み込むことで、カスタマイズされた新しいアプ
リケーションを迅速に開発し、収益源とすることができます。現在の資産を最適化しながら、物理と仮想のいずれであ
ろうと、選択した方向での事業成長が可能となります。
ギャップを埋めることでネットワークの価値を創造
ネットワークがますます自動化され、イノベーションのためにプログラム可能になるにつれて、サービス プロバイダ
は、市場の変化に俊敏に対応できるようになります。これは、顧客の期待とのギャップを埋めるユニークな手段とな
ります。
このような新たなアプローチを採用するプロバイダは、運用コストを軽減しながら、既存の顧客のニーズを迅速かつ
効率的に満たし、さらに顧客の将来の要求を予測することもできます。競合企業にはないサービスをいちはやく提
供し、
しかもネットワークへの投資を実際の需要に合わせて調整することでリスクを抑えられる。
これはプロバイダに
とって、
ライバルとの差別化を図る絶好のアプローチです。
ネットワーク プロバイダが SDN と NFV への移行の案内役としてジュニパーネットワークスを信頼するのは、
このようなイノベーション ギャップを解消できるからなのです。詳細については、www.juniper.net/go/nfv
をご覧ください。
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ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワーク革新事業に従事しています。デバイスからデータ センターまで、そしてコ
ンシューマーからクラウド プロバイダにいたるまで、ジュニパーネットワークスは、ネットワークのエクスペリエンス
や経済性を変革するソフトウェア、シリコン、システムを提供しています。ジュニパーネットワークスは、世界中のお客
様とパートナー企業のために尽力しています。詳細については、www.juniper.net/jp/ をご覧ください。
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3200050-001-JP 2015 年 7 月