このように派遣といっても様々な種類があります。育児休業者の代替や

派遣法では、派遣禁止業務以外についても、下図のとおり「業務の種類」を6つのタイプ
に分けています。企業が派遣スタッフを活用する目的と業務の種類は、すべてこの6つのい
ずれかに当てはまります。
人材派遣を実施するときは、それぞれ派遣受入期間の制限など法律の規制が異なってきま
すから、派遣業務と派遣目的により、これらのタイプの中から該当するものを確認しておく
必要があります。
ただし、法律上は特に名称がないため、ここでは次の名称で説明させていただきます。
①専門的26業務(受入期間:なし)
(1号)ソフトウェアの開発
(2号)機械設計
(3号)放送機器等操作
(4号)放送番組等演出
(5号)事務用機器操作
(6号)通訳、翻訳、速記
(7号)秘書
(8号)ファイリング
(9号)調査
(10号)財務処理
(11号)取引文書作成
(12号)デモンストレーション
(13号)添乗
(14号)建築物清掃
(15号)建築設備運転、点検、整備
(16号)案内・受付・駐車場管理等 (17号)研究開発
(18号)事業の実施体制の計画・立案
(19号)書籍等の制作・編集
(20号)広告デザイン
(21号)インテリアコーディネータ
(22号)アナウンサー
(23号)OAインストラクション
(24号)テレマーケティングの営業
(25号)セールスエンジニアの営業、金融商品の営業
(26号)放送番組等における大道具・小道具
派遣業務が原則自由化される前から、派遣の対象となっていた「職業生活全期間にわたる能力の有効発揮と
雇用安定に資する業務(派遣法第40条の2第1項1号)」として、厚生労働省令(派遣令第4条)で定め
られています。
②プロジェクト業務(派遣可能期間:なし(行政解釈で3年)
事業の開始、転換、拡大、縮小または廃止のための業務であって、一定の期間内に完了することが予定されて
いる業務(派遣法第40条の2第1項2号イ)です。
③就業日数の少ない業務(派遣可能期間:なし)
派遣スタッフが従事する業務の1か月間に行われる日数が、派遣先に雇用される他の一般労働者の1か月の所
定労働日数に比べて相当少なく(半分以下)、かつ10日以下である業務(派遣法第40条の2第1項2号
ロ)です。
④育児の代替業務(派遣可能期間:育児休業者の復職まで)
育児・介護休業法に定める育児休業と、育児休業の前後に、母性保護または子の養育を目的として休業をする
労働者の業務(派遣法第40条の2第1項3号)です。
⑤介護の代替業務(派遣可能期間:介護休業者の復職まで)
育児・介護休業法に定める介護休業と、介護休業の後に引続き家族の介護を目的として休業する労働者の業務
(派遣法第40条の2第1項4号)です。
⑥自由化業務(派遣可能期間:原則1年。最長3年まで)
平成11年の派遣法改正で新たに自由化された、①~⑤以外の臨時的・一時的派遣であって、建設業など派遣
を禁止されている業務以外の業務(派遣法第40条の2第1項本文)です。
このように派遣といっても様々な種類があります。育児休業者の代替や長期まで、企業様
の様々なニーズに対応し派遣することが可能です。ぜひ1度ご検討してみて下さい。ま
た、ご不明な点などありましたら、御社担当の営業までお気軽にお話し下さい。