「北栄町個人情報保護条例の一部改正(案)」について 1 改正の概要 (1)番号法制定に伴う改正について このたび、番号法(※1)が制定され、すべての国民に「個人番号」が付番されることとなり ました。番号法では、 「個人番号」をその内容に含む「特定個人情報」 (※2)及び「情報提供等 記録」(※3)等について、従来の個人情報に比べ、より厳格な保護措置を講ずることとしてい ます。その趣旨を踏まえ、条例の一部を改正します。 【図】「条例に定められた個人情報」と「特定個人情報」 、「情報提供等記録」の関係性 条例に定められた個人情報 特定個人情報 情報提供等記録 (2)個人情報の適正な取り扱いを確保するための改正について 平成27年10月1日から一部住民窓口を民間委託することに伴い、より適正な個人情報の取 扱いを確保するため、不適正な取扱いをした職員や委託業務従事者等に「罰則」を適用する規定 を追加します。 (3)行政機関個人情報保護法に準じるための改正について 個人情報保護制度の充実・強化を図るため、行政機関個人情報保護法(※4)に準拠し、「個 人情報の存否不応答」 「第三者の意見書提出機会の付与」 「利用停止請求」等の規定を追加します。 2 主な改正内容 (1)番号法制定に伴う改正について ①「特定個人情報」及び「情報提供等記録」についての定義を追加します。(第2条関係) 【趣旨】 番号法に基づき、新たに個人情報として保護する対象を明確にするため、 「特定個人情報」 及び「情報提供等記録」について定義するものです。 - 1 - ②「特定個人情報」及び「情報提供等記録」の収集・目的外利用・提供の制限について規定しま す。(第7条~第8条の3関係) 【趣旨】 番号法では、 「特定個人情報」の収集及び提供について、法第 19 条各号のいずれかに該当 する場合に限定していることを明記するものです。 また、番号法の規定により、個人番号を利用することができる範囲は限定されていますが、 個人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意があり、 又は本人の同意を得ることが困難であるときに限り、 「特定個人情報(情報提供等記録を除 く。)」を目的外利用できることとされています。 ただし、その目的外利用により、本人又は第三者の権利利益を不当に侵害するおそれがあ ると認められるときは、目的外利用はできないこととされています。 一方、 「情報提供等記録」については、目的外の利用がそもそも想定されないことから、目 的外利用が一切認められていません。 ③代理人による「特定個人情報」の開示請求を認めることを規定します。 (第 12 条関係) 【趣旨】 番号法においては、 「未成年者若しくは成年被後見人の法定代理人又は本人の委任による代 理人」による開示請求を認めることとされており、 「本人が請求することができないやむを 得ない理由があると認められる場合」等に限定する規定はありません。 番号法により読み替えられた行政機関法における代理人の定義と整合性をとるため、表現 の見直しを行うものです。 ④「情報提供等記録」について訂正があった場合、必要に応じて、総務大臣及び情報照会者又は 情報提供者に通知することを規定します。 (第 22 条関係) 【趣旨】 番号法では、 「情報提供等記録」の訂正をした場合で必要があると認めるときは、「総務大 臣及び番号法第 19 条第7号に規定する情報照会者又は情報提供者(当該訂正に係る同法第 23 条第1項及び第2項に規定する記録に記録された者であって、当該行政機関の長以外の ものに限る。 ) 」に対し、遅滞なく、その旨を書面により通知することとされています。 ⑤「特定個人情報」について、他の法令等による開示の実施との調整は行わないことを規定しま す。(第 25 条関係) - 2 - 【趣旨】 現行の条例では、他の法令等に個人情報の開示又は訂正の請求の規定があるときには、当 該他の法令等の規定を優先して適用し、この条例は適用しないこととしていました。 番号法では、 「特定個人情報」の開示について、他の法令等に開示請求を定められていると きであっても、行政機関個人情報保護法に基づく開示の実施を重ねて認めることとされて いるため、 「特定個人情報」について、この条文の対象外とするものです。 (2)個人情報の適正な取り扱いを確保するための改正について ①再委託を受けた者に対し、個人情報の適正な管理を義務付けることを規定します。 (第 11 条関 係) 【趣旨】 現行の条例では、 「委託を受けた者」に対し、個人情報の適正な管理を義務付けていますが、 「再委託を受けた者」についても、個人情報の適正な管理を義務付けるものです。 ②個人情報を不正に利用・収集した者に対して罰則を適用することを規定します。 (第 39 条~第 43 条関係) 【趣旨】 平成27年10月1日から一部住民窓口を民間委託することに伴い、個人情報を不正に利 用・収集した職員や委託業務従事者等に「罰則」を適用することを規定するものです。 (3)行政機関個人情報保護法に準じるための改正について ①個人情報取扱事務の登録適用外の項目に、「町の職員又は町の職員であった者の人事、給与及 び福利厚生に関する事項を取り扱う事務」を明記します。 (第6条関係) 【趣旨】 個人情報取扱事務の登録適用外の項目について、 「行政機関個人情報保護法」に準じて、 「町 の職員又は町の職員であった者の人事、給与及び福利厚生に関する事項を取り扱う事務」を 明記するものです。 ②個人情報の存否不応答について規定します。(第 17 条の2関係) 【趣旨】 開示請求に対し、当該開示請求に係る個人情報が存在しているか否かを答えるだけで、不 開示情報を開示することとなる場合に、個人情報の存否を明らかにしないで、開示請求を 拒否(存否不応答)することができる規定を設けるものです。 - 3 - ③第三者保護のため、第三者の意見書提出手続きについて明記します。(第 18 条の2関係) 【趣旨】 開示請求に係る個人情報の中に、第三者に関する情報が含まれているときは、第三者の権 利利益を保護するため、第三者は意見書を提出できる旨等の規定を設けるものです。 ④利用停止請求権について規定します。(第 23 条の2~第 23 条の5関係) 【趣旨】 個人情報が規定に違反して収集・利用されている場合に、その利用の停止や削除等を請求 する権利を規定するものです。 【用語解説】 (※1)番号法 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 (※2)特定個人情報 個人番号をその内容に含む個人情報 (※3)情報提供等記録 特定個人情報の情報連携を行った際の情報照会者・提供者の名称、照会・提供された特定 個人情報の項目等 (※4)行政機関個人情報保護法 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 【お問い合わせ先】 〒689-2292 鳥取県東伯郡北栄町由良宿 423-1 北栄町役場総務課総務室 電話:0858-37-3111 ファックス:0858-37-5339 電子メール:[email protected] - 4 -
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