【LUCKY通信】日銀追加緩和の不動産への影響

【LUCKY通信】 日銀 追加緩和の不動産への影響
◆ 10月31日、日銀は金融政策決定会合で追加の金
融緩和を決めました。物価上昇の鈍化を懸念して資金
供給量を年10~20兆円増やし、年80兆円に拡大
します。長期国債の買い入れ量も30兆円増やして8
0兆円にします。上場投資信託(ETF)と不動産投資
信託(REIT)の購入量も3倍に増やします。記者会見
した黒田日銀総裁は「デフレ脱却へ揺るぎない決意
だ」と強調しました。
この追加金融緩和で、2015年末時点の資金供給量は
350兆円を突破し、約4兆ドル(約450兆円)の米国
に迫ります。GDPに占める比率は日米欧で断トツの
7割に達し、世界的にも異例の領域に入ります。
日米欧の株価は大幅に上昇するなどひとまず、効果
を発揮しましたが、際限なく拡大すれば、いずれ臨界
点が訪れ、円安の行き過ぎなど副作用の方が大きくな
る、という見方もあります。
FRB(米連邦準備理事会)は、来年にも利上げに
踏み切る見通しで、日銀の政策とは逆方向です。今回
の金融緩和は、いわば日銀の単独介入の格好で、いつ
まで資産価格の上昇が続くか、持続力には不安も感じ
られます。
株式市場には資金が流入し、5営業日で1,396円続
伸し、一時17,054.50円をつけました。7年1か月ぶ
りの高値です。業種では金融緩和が事業拡大を後押し
する不動産株や、円安が業績を押し上げる自動車など
輸出関連株の値上がりが目立ちました。
因みに、トヨタ自動車の2015年3月期の連結純利益
が、上場企業で初めて2兆円に載せる見通しとなりまし
た。売上高は前期比3%増の26兆5,000億円です。
上昇率トップは三菱地所で、5位に三井不動産、6位
に住友不動産も入りました。ただ、11月6日には利益
確定売りが出て、軒並み安となりました。
外国為替市場でも円安が一段と進み、一時1ドル11
6円をつけましたが、一段と加速する円安に対し、企
業経営者が警戒感を強めています。今後の推移を注目
したいところです。
東証REIT指数は早ければ2015年3月までに
1900ポイントまで上昇すると見られています。現況
が1700ポイント台ですから11%以上の値上がり予想
です。長期金利が低位に抑えられると、配当・利子収
入重視の投資家にとってREITの予想分配金利回り
(現在の平均は3.4%)の魅力が増します。オフィス賃
料の上昇が明確に見えてくれば、REIT指数の
2000ポイント到達も視野に入って来るでしょう。
2014年11月号
☆山・旅・諸々 ☆
10月25日~26日、
雲一つない快晴の下、
明大ワンゲルOB会の
親睦旅行が赤城山山麓
で開催された。
総勢39名が、黒檜
山(1828m/日本百
山)・駒ヶ岳への登山
組20名、観光組19名
に分かれ、それぞれが
紅葉と深まり行く秋の
一日を楽しんだ。
私は黒檜山へは以前
登っていることもあり、
観光組に廻った。
まず、赤城神社にお
詣り。ここは、全国に
約300社あると言わ
れる赤城神社の総本宮
で、赤城大明神(赤城
山と湖の神様)が祀ら
れている。
この後、鳥居峠で展
望を楽しみ、覚満淵で
の散策を楽しんだが、
覚満淵は小尾瀬とも呼
ばれる高層湿原で、一
周する木道が整備され、
水鳥が群れ遊ぶ、透明
に澄んだ沼に紅葉とス
スキの穂が映え、大自
然の美しさにしばし陶
然となった。
覚満淵