氏 名 木戸 久 二子

ふ
り
氏
が
き ど
な
名
木戸
取得学位
く に こ
職
久二子
修士(文学)
名
教授
早稲田大学大学院文学研究科日本語日本文学専攻
受賞歴等
主な担当科目
国語、保育内容の指導法、言葉、日本語概論A、日本語概論B
所属学会
中古文学会、名古屋平安文学研究会、EAJS(ヨーロッパ日本研究協会)
教
育
業
績
実施
事項
概要
年月(日)
【作成した教科書・教材】
漢字能力検定対策問題
平成 14~24 年
度
漢字能力検定において過去数年間で正答率の低い問
題を集め、10 回分の小テストとして作成した(2 級、
準 2 級、3 級)。通常講義のほか、講師を務める漢字能
力検定受検対策講座(準 2 級対象)内で使用した。
研
分
品・演目などの名称
著
書
・
区
単 共
著書・論文・発表テーマ・作
1.『平安文学の交響―享受・
摂取・翻訳』
共著
2.『新編知立市史 資料編 3
原始・古代・中世』
共著
究
業
発行
・
発表
年月
(日)
平 成
24 年 6
月
平 成
27 年 3
月
績
発行所/誌名・巻号/学
会・展覧会・演奏会の
備考
名称(会場名)
勉誠出版
新日本法規出版
中野幸一氏の九曜文庫所蔵
『伊勢物語聞書』が九条稙通
の『九条禅閤抄』の一伝本で
あることを明らかにした。そ
の上で、成立時の状況につい
て、歴史的背景や『源氏物語』
の古注釈『孟津抄』との関連
を述べた。
担当部分:「『九条禅閤抄』の
一伝本・九曜文庫蔵『伊勢物
語聞書』―『孟津抄』の成立
との関係および公条説をめぐ
って」
(pp.350-364)
編者 中野幸一、分担執筆 半
谷芳文、久保朝孝、鈴木泰恵、
緑川真知子、木戸久二子、他
30 名
(全 612 頁)
愛知県知立市の、三十年ぶ
りに発行される『新編知立市
史』において、古代・中世の
三河八橋に関する部分を担当
した。資料の収集と解説、口
1.
「宮内庁書陵部蔵『伊勢物
語抄』の増補部分の性格―そ
の旧注とのかかわりについ
て」
単著
平成 4
年6月
研究助成金
1.平成 16~21 年度科学研究
費補助金・基盤研究C「斎宮
歴史博物館所蔵文学関係資
料の調査と研究」
単独
平 成
16 年 4
月1日
~ 平
成 22
年
3 月 31
日
そ の 他
1.斎宮歴史博物館蔵源氏物
語図色紙貼交屏風について
(上)」
単著
平成
22 年 3
月
2.保育内容の研究「言葉」―
受講者同士による絵本の読
み聞かせについて」
単著
平 成
22 年
12 月
3.領域「言葉」における文字
の扱いについて」
単著
平 成
23 年
論
文
絵選定を行った。
(pp.46-49、口絵)
編者 新編知立市編さん委員
会、西宮秀紀、水野智之、木
戸久二子、他
(全 280 頁)
『中古文学』第 49 号、 古文学会平成 3 年度秋季大会
中 古 文 学 会 、 (就実女子大学、岡山市)に
おける口頭発表を論文化した
pp.39-49
ものである。
『伊勢物語』冷泉
家流古注を代表するものとし
て扱われている宮内庁書陵部
蔵『伊勢物語抄』には、旧注
による増補があることを指摘
した。
独立行政法人日本学 課題番号 16520121、研究代表
術振興会
者:木戸久二子。
三重県立斎宮歴史博物館の
所蔵する文学関係資料を閲
覧・調査し、その分析と研究
を行った。絵に描かれた場面
の確定、詞書の翻字等に加え、
近似資料との比較検討を試み
た。
源氏物語絵色紙貼交屏風の
『東海学院大学短期
大学部紀要』第 36 号、 物語本文について、翻字を行
ってその校異を調べ、本文系
pp.1-11
統を明らかにした。なお、す
でに翻刻が存在しているが、
間違いが少々見られ、それら
の訂正ができた。
絵に関しては、まず描かれ
ている場面の認定を行った。
場面の選択や構図は定型化・
固定化しているので場面認定
は容易だが、絵と詞書の採択
場面のずれに注目した。また、
土佐光吉筆の近似資料(京都
国立博物館蔵「源氏物語画帖」
や和泉市久保惣美術館蔵「源
氏物語手鑑」を中心に)との
比較検討を行い、場面選択の
違いや同じ場面であっても構
図の細かい面ではかなり異な
ることを確認した。
初等教育専攻でオプション
『東海学院大学短期
としての幼稚園教諭免許状を
大学部教育実践報告
取得する学生が受講する「保
2010』、pp.13-16
育内容の研究「言葉」」の講義
において行った、幼児集団に
対するそれを想定した、絵本
の読み聞かせの報告と考察で
ある。
『東海学院大学短期
幼稚園教育要領では、幼稚
大学部紀要』第 37 号、 園 教 育 に お け る 文 字 に つ い
3月
4.斎宮歴史博物館蔵源氏物
語図色紙貼交屏風について
(下)」
単著
平 成
23 年
3月
5.「Kujō Tanemichi’s Kujō
zenkō shō: Ise monogatari
単独
平成
23 年 8
月 25
日
6.「「筆記具の持ち方」の指
導について」
単著
平成
24 年 3
月
7.「常用漢字表(平成 22 年
11 月 30 日内閣告示)につ
いて」
単著
平成
25 年 3
月
lecture notes held by the
Kuyō Bunko」
て、「文字などを使いながら」
「伝える」、「興味や関心をも
つ」といった表現で示され、
たとえば「読むこと」
「書くこ
と」とは全く記されない。し
かし実際にはある程度の読み
書き能力が要求される場面も
多いようである。幼稚園にお
ける文字の早期教育について
は賛否両論あり、一概にどち
らがよいと決められるもので
はないという点を確認した。
源氏物語絵色紙貼交屏風の
『東海学院大学短期
大学部紀要』第 37 号、 物語本文について、翻字を行
ってその校異を調べ、本文系
pp.1-9
統を明らかにした。
絵に関しては、まず描かれ
ている場面の認定を行った。
場面の選択や構図は定型化・
固定化しているので場面認定
は容易だが、絵と詞書の採択
場面のずれに注目した。また、
土佐光吉筆の近似資料(京都
国立博物館蔵「源氏物語画帖」
や和泉市久保惣美術館蔵「源
氏物語手鑑」を中心に)との
比較検討を行い、場面選択の
違いや同じ場面であっても構
図の細かい面ではかなり異な
ることを確認した。
研究発表。九曜文庫所蔵の
13th International
EAJS Conference、タ 『伊勢物語聞書』が九条稙通
の『九条禅閤抄』の一伝本で
リン大学、エストニ
あることを示し、成立時の状
ア・タリン
況について、歴史的背景や『源
氏物語』の古注釈『孟津抄』
との関連を述べた。
筆者の講義受講生の筆記具
『東海学院大学短期
大学部紀要』第 38 号、 の持ち方を調査し、望ましい
持ち方で筆記具を持っていな
pp.15-18
い学生が全体の3分の2を超
えている現状を明らかにし
た。望ましくない持ち方の種
類と割合を示し、望ましい持
ち方の指導に有効な事例を紹
介すると共に、矯正器具や海
外での研究についても言及し
た。
平成 22 年 11 月 30 日に告示
『東海学院大学短
期大学部紀要』第 39 された、29 年ぶりの改定の常
用漢字表における、注目すべ
号、pp.51-54
き変更点について述べたも
の。全体で 1,945 字から 2,136
字に増加しただけではなく、
固有名詞のみに多く使われる
pp.21-22
8.
「歌枕「三河八橋」につい
て」
単独
平 成
25 年 9
月 22
日
名古屋平安文学研究
会平成 25 年 9 月例
会(第 370 回)、名
古屋大学、名古屋市
9.「昔話『桃太郎』をめぐっ
て」
単著
平成
26 年 3
月
『東海学院大学短期
大学部紀要』第 40 号
(開学 50 周年記念
号)、pp.19-23
10.
「「八橋」について―『三
河国八橋略縁起』」
単著
平 成
25 年
11 月
『新編知立市史だよ
り』第 4 号、p.4
11.「狭衣物語における三河
八橋」
単独
平 成
26 年 9
月日
名古屋平安文学研究
会平成 26 年 9 月例
会(第 370 回)、名
古屋大学、名古屋市
12.「幼児教育における外国
語活動について」
単著
平成
27 年 3
月
『東海学院大学短期
大学部紀要』第 41
号、pp.31-35
字は除外するという原則は踏
襲しつつ、都道府県名に使用
されている漢字は例外扱いと
して常用漢字に含まれるよう
になったことが大きな変化と
言える。
研究発表。愛知県知立市の
歌枕「三河八橋」について、
『伊
勢物語』第 9 段・『古今和歌
集』・『古今和歌六帖』・『後撰
和歌集』記載の本文や和歌を
もとに、古注釈や歌学書の説
を概観し、問題点を指摘した。
また、江戸時代の嵯峨本以前
の伊勢物語絵同場面を示し、
橋の形態や木の有無及び種類
について意見を述べた。
日本の昔話を代表する作品
と評価されている『桃太郎』
について、幼稚園教諭及び保
育士養成課程に在学中の学生
が語った内容の問題点を述べ
た。
愛知県知立市の三河八橋の
起源を説明している、江戸時
代の『三河国八橋略縁起』を
紹介した。
『伊勢物語』
・
『古今
和歌集』の影響や、工芸作品
の意匠・名所絵等としての発
展に言及した。
研究発表。
『伊勢物語』によ
り有名になった歌枕「三河八
橋が」、平安時代後期の『狭衣
物語』においてどのように引
用されているのかを検証し
た。伝本による異同が大きい
中、どの本文をとるべきかを
考察した。
小学校における外国語活動
の教科化等、様々な英語教育
の見直しが叫ばれる現状にお
ける幼児教育での英語活動に
ついて考察した。