導入事例 森トラスト株式会社様 - Storage

導入事例カタログ FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ
森トラスト株式会社 様
事業環境の変化に柔軟な対応が可能な
SAPインフラ基盤を構築
国 名
日本
業 種
不動産開発、ホテル経営および投資事業
ハードウェア
FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F seriesネットワークディスクアレイ FUJITSU Server PRIMERGY
ソフトウェア
FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager
■SAPやハードウェアなどすべてを一括
して任せたい
■ストレージの導入では災害対策も視野
に入れたい
効 果
課 題
■SAPのバージョンアップに伴い、ICT基盤
を刷新したい
■SAP仮想インフラ基盤に「PRIMERGY+ETERNUS NR1000F series」を導入しUNIX
からWindowsにマイグレ−ション。高信頼性や柔軟性、拡張性の実現とともに運用
コストの削減を図る
■SAPからサーバ、ストレージまで富士通の総合力を駆使しトータルで製品やサービス
を提供。ワンストップでのサポートによりトラブル時の迅速な対応を実現
■ETERNUS NR1000F seriesを導入し災害時の事業継続の実現へ具体的に検討。また
Snapshot™機能による高速バックアップで運用負荷を軽減
「基幹システムの刷新となるため長期間にわたり信頼性や安定性を実現できることを重視しました。また増え続けるデータ量
に対応するべくETERNUS NR1000F seriesの高性能、高信頼性はもとより災害対策も視野に入れて選択しました」
都市に新たな価値を創造する森トラストは、SAPのバージョンアップに伴い、UNIXからWindowsベースの仮想インフラ基盤に刷新しました。SAPの会計・不動産管理(RE)
モジュールに知見を有する富士通をパートナーに選択し、高性能、高信頼性、拡張性に優れた「PRIMERGY + ETERNUS NR1000F series」を中心に新システムを構築。運用・
保守業務の負荷軽減やワンストップサポート、ジョブ処理の時間短縮を実現しました。またETERNUS NR1000F seriesの導入によりSnapshot™機能を利用したノンストッ
プのバックアップに加え、災害対策の強化に向けた検討も進めています。
3月の東日本大震災以降、災害対策の強化も重要なテーマとなっています」
導入の背景
SAPのバージョンアップに伴いICT基盤を刷新
と話します。
「都市を託される責任」を企業理念に、森
2014年、同社はSAPのバージョンアップに伴い、PCサーバPRIMERGYと
ETERNUS NR1000F seriesネットワークディスクアレイ」をベースにインフ
トラストは1970年の設立以来、高度な都市機
ラ基盤を刷新。新システムでは長期間の安定稼働を支える高信頼性とサポー
能を複合させる総合ディベロッパーとして日
ト力、さらに災害対策の強化が重要なテーマとなりました。
本の国際競争力の強化に資する街づくりに携
わってきました。今後も国家戦略上の重点エ
リアである虎ノ門・赤坂・三田に、建築床面
積として約50万m2のプロジェクトを抱えてい
ます。また、ホテル&リゾート事業としても、
須田 和宏 氏
森トラスト株式会社
財務部
部長代理(システム担当)
導入のポイント
災害対策も含めてトータルな提案力を高く評価
今回、SAPのバージョンアップとともにUNIXからWindowsへのマイグレ−
観光立国の国策を背景に訪日外国人の増加や
ションも行われました。保守コストの削減や運用管理の効率化、技術者不足
観光産業の振興に資するホテル事業を展開し
の解消に加え、汎用性の高いWindowsの採用により柔軟性や拡張性を高め
ています。
るためです。
2006年、森トラストグループは不動産事業、
ホテル&リゾート事業、投資事業の3事業部制
ジュールの導入実績でした。「情報収集のためにインターネットで『会計・
ベンダー選定で基本条件となったのはSAPの会計・不動産管理(RE)モ
に組織を再編しました。これは時代に即応した新たな商機の開拓・創造を図
不動産管理(RE)モジュール』をキーワードに検索したところ、富士通の
るべく、事業環境の変化を想定し自社の資産やポートフォリオの強化を目的
事例記事を見つけました。一度、話を聞いてみようとメールでコンタクトを
に行われたものです。
常に時代の変化を見据えて事業を展開する森トラストのICT戦略について
財務部 部長代理(システム担当)須田和宏氏は「これまで事業環境の変化
とり、その後、コンペに参加してもらうことになりました」と、財務部 シ
ステム課 課長代理 佐藤章登氏は振り返ります。
ベンダーの採用ポイントではワンストップでの対応が重視されました。
に柔軟に対応できる情報システム基盤を構築することに重きを置いてきまし
「SAPとハードウェアが異なるメーカーを組み合わせた提案もあったのです
た。2007年にSAPを導入したのも変化への対応が目的でした。また2011年
が、当社としては変化に迅速かつ柔軟に対応するインフラ基盤といった観点
http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/
導入事例カタログ FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ
からSAPもハードウェアも一括して任せたいと考えていました。トラブル時
NR1000F seriesのSnapshot™機能により高速バックアップを実現し三世代
もワンストップサポートにより問題解決が迅速に行え、トータルコストの
維持管理を行っています。
削減や運用負荷の軽減も図れます」と、財務部 システム課 課長代理 尹 星
導入の効果と将来の展望
(イン セイ)氏は話します。
富士通は、SAPの会計・不動産管理(RE)モジュールを支えるインフラ基
盤としても豊富な実績をもつPRIMERGYとETERNUS NR1000F seriesのベス
Snapshot™機能によりサービスを止めることなく高速バックアップ
トプラクティスを提案しました。この富士通の提案に対する評価について
2014年7月に本稼働後、新システムは安定
尹氏は「基幹システムの刷新となるため長期間にわたり信頼性や安定性を
稼働を続けており導入効果もすでにあらわれ
実現できることを重視しました。また増え続けるデータ量に対応するべく
ています。「保守コストは大幅に削減できまし
ETERNUS NR1000F seriesの高性能、高信頼性はもとより災害対策も視野に
た。また、これまで遅いジョブは1時間を要
入れて選択しました。さらにトータルな提案力や営業のレスポンスの早さ、
していましたが、いまは10分で処理が終わっ
きめ細かなサポートなど総合評価により満場一致で富士通案を採用する方向
ています。ジョブをスムーズに流すために計
となりました」と話します。
算する必要もなくなりました。ジョブの処理
スピードが劇的に向上、夜間バッチ処理時間
も1/3に短縮したことで、サービスイン時間の
導入のプロセスとシステムの概要
アセスメントサービスを有効に活用し構築期間を短縮
1時間前倒しが図れています」と尹氏は話し 尹 星(イン セイ)氏
ます。
ました。「従来は深夜2時間ほどサービスを
セスメントサービスを有効に活用しました。「アセスメントサービスによ
停止しストレージからバックアップサーバ
りSAPをバージョンアップしたときに必ず修正しなければならない箇所や、
新しい機能について差分をすべてリストアップできました。新しい機能も
を通してテープにおとしていました。いまはETERNUS NR1000F seriesの
Snapshot™機能によりサービスを停止することなく高速オンラインバック
無駄なものは使わない。必要なものは何か。上手く線引きが図れました。
アップを実現し運用負荷も軽減できました」(尹 星氏)。
アセスメントの結果を受け、利用部門と変更点について話すこともできま
また富士通のSystemwalker Centric Managerを導入しSAPからサーバ、
した。また今後のデータ量の増加を想定した
ストレージ、ネットワークまでシームレスな統合管理を実現したことで運用
うえでストレージ容量のサイジングも提案し
管理の大幅な効率化が図れました。さらにハードウェアの障害予兆情報の自
てもらいました」(佐藤氏)。
クの前倒しなどその都度、富士通に対応して
動検知や自動通報を行うREMCS(レミックス:REMote Customer Support
system)機能によりトラブルの未然防止や迅速な問題解決を実現しています。
今後の展望について「基幹システムのデータを守るETERNUS NR1000F
seriesは災害対策を視野に入れて導入しており、今後も事業継続の実現に向
いただき、全体スケジュールでは遅延するこ
けて継続して検討していきます。今回、富士通との間のコミュニケーション
となく納期を厳守できました。また富士通の
が非常に上手くいきました。これからも変わらぬサポートとともに、最新技術
技術支援によりデータマイグレーションもス
を駆使するなど先を見据えた提案にも期待しています」と須田氏は話します。
構築フェースで難しかったのは決算時期な
どを考慮したスケジュール調整でした。「タス
ムーズに行えました」と佐藤氏は話します。
佐藤 章登 氏
森トラスト株式会社
財務部 システム課
課長代理
バックアップ業務も大幅な効率化が図れ
森トラスト株式会社
財務部 システム課
課長代理
2013年12月に富士通の採用を決定し2014年7月の三連休にマイグレ−
ションを行い、同年7月23日に本稼働。短期間構築の実現では富士通のア
新システムは、PRIMERGYを中核にVMware
を使って仮想化基盤を構築し冗長構成をとる
街や社会から寄せられた信頼(トラスト)に応える森トラスト。富士通は
これからも先進技術と総合力を駆使し、都市に新たな価値を創造する同社の
取り組みを支援していきます。
ことで可用性を高めています。またETERNUS
会社概要
システム構成概要図
SAP本番・テスト・開発サーバ
PRIMERGY RX300 S8
vCenter 兼 運用管理サーバ
PRIMERGY RX300 S8
LANスイッチ
SR-X526R1
・アセスメントサービス
要件に最適なシンプルな構成、構築期間短縮にも貢献
・Systemwalker
森トラスト株式会社
本社所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-3-17 虎ノ門2丁目タワー
代表取締役社長 :森 章
:1970年6月10日
設立
:100億円
資本金
事業内容 :不動産開発、ホテル経営および投資事業
ホームページ:https://www.mori-trust.co.jp/
Centric Manager
サーバ、
ストレージ、ネットワークをシームレスに統合管理、
システム運用効率化
ETERNUS NR1000F series
・NR1000F
seriesのSnapshot™機能
高速オンラインバックアップ
(3世代管理)
で運用負荷軽減
とサービス時間延長
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2015年3月
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富士通コンタクトライン(総合窓口)
0120-933-200
受付時間 9:00∼17:30(土・日・祝日・年末年始を除く)
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